この五輪塔は、高さ180センチ、幅60センチ、凝灰岩製で、鎌倉時代後期の制作と考えられています。
頸城区船津字行ノ館から出土したと伝えられ、現在は島田の八幡神社境内に安置されています。また、この塔は、当地の「武将の墓」であったという言い伝えがあります。
五輪塔は、密教で説かれる地・水・火・風・空という世界を構成する5つの要素(五大)を、それぞれ方・円・三角・半月・如意珠(にょいしゅ)の形で象徴したものといわれています。この五輪塔は風・空輪が欠落しており、もしこれを補えばおよそ2メートルという高さになります。
昭和62年12月15日に旧頸城村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。