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どぶね

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印刷用ページを表示する 掲載日:2021年3月9日更新

どぶね(画像)
旧上越市立水族博物館で展示されていたどぶね

  • 名称:どぶね
  • 指定:国指定文化財
  • 指定年月日:昭和30年4月22日
  • 種別:有形民俗
  • 地域:中郷区
  • 所在地:上越市中郷区岡沢469番地(旧岡沢小学校)
  • 所有者等:上越市

微証・伝来

 「はなきり」とも呼ばれるこの舟は、丸木舟(まるきぶね)(刳舟(くりぶね))の形を残した和船で、特に頸城地方の沿岸部を中心に地曳き網(じびきあみ)の時に使われていました。
 舟足(ふなあし)が早く、軽量で、しかも70年に及ぶといわれるほどの耐用年数の長さが特徴です。

 この船は造船史をたどる上でたいへん貴重な資料とされています。
 造船方法の特色をあげると、まず、船底板の一部と側板の下半部が1本で造られていることです。このことは、丸木の内側をくり抜いて造ったことを示し、丸木舟を造る方法と同じと言えます。
 もう一点は、部材の接合に釘を一本も使わず、チキリというクサビとウルシで継ぐ方法をとっていることです。
 この2点はどぶねのみに残る造船方法です。また、各部材が舟首から舟尾間で1枚の板であることも注目されます。

 どぶねを造るときは、山で根本の曲がった杉を選び、現地で粗割りと乾燥を行った後に運び出し、部材を加工して組み立てていきます。用材の選定から完成まで約8か月くらいかかったということです。

 このどぶねは、長さ10メートル、幅1.5メートルで、明治34年(1901年)に造られました。

 長年、旧上越市立水族博物館で展示保管されていましたが、水族博物館のリニューアルにともない、平成29年に中郷区の旧岡沢小学校へ移されました。

(注)丸木舟 一本の太い丸太をくり抜いて造られる原始的な舟

このページに関するお問い合わせ先

上越市

〒943-8601 新潟県上越市木田1-1-3電話:025-526-5111Fax:025-526-6111

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