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小林古径邸

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年6月14日更新

増改築工事に伴う長期休館のお知らせ

平成30年6月1日から小林古径邸は長期休館しています。小林古径記念美術館の移転工事を行い、小林古径作品や郷土ゆかりの美術作品を展示公開するための展示室等を増築します。オープンは平成32年度秋(年号が未定のため平成と表記)を予定しています。

小林古径邸外観 本邸(右)と画室(左)

小林古径邸について

小林古径邸は、文化勲章受章建築家(元東京藝術大学教授)・吉田五十八氏が古径の依頼により設計し、京都の宮大工棟梁・岡村仁三氏が施工・完成した木造二階建・数寄屋造りの住宅です。

大正9年、古径は東京都大田区馬込の農家を改造した画室を設けました。昭和9年、その画室の隣接したところに設計・吉田五十八設計、棟梁・岡村仁三によって新築されました。その後は大田区が管理し、建築後約60年を経た平成5年1月、早稲田大学の調査によって惜しまれながら解体されました。

上越市は平成7年に本邸の解体部材を購入し、解体時に作図された図面に基づいて平成10年9月、高田城二の丸跡内に復原工事を行いました。また、古径の作品制作の場であった画室をあわせて復元し、平成13年春に完成しました。

小林古径邸は、平成17年4月に国の登録有形文化財として認められ、あらためて古径芸術の高次元での影響力を再認識できることと思います。現存する数少ない吉田五十八の数寄屋建築の初期作品として日本建築史の上でも重要な建築物であり、当時の文化人が好んだ数寄屋住宅例であります。また、伝統の技を継承していた当時の宮大工の高い施工技術力を伝える建物として、古径芸術とともにこの建築物を市民によって保存し、後世に伝えるべく努めています。

小林古径邸(本邸)の概要

  • 旧所在地:東京都大田区南馬込(東京市大森区馬込町)
  • 設計:吉田五十八
  • 施工:棟梁 岡村仁三
  • 竣工:昭和9年(1934年)
  • 構造:木造二階建て
  • 面積:215.00平方メートル(1階床面積150.8平方メートル 2階床面積64.2平方メートル)

小林古径邸に入ってもわからないようになっているのですが、優美な数寄屋建築になるよう、構造補強がされています。

  • 鴨居上壁中にボルトをしのばせ、柱を介して両方の鴨居を引き寄せている。
  • 床板下に足固め・半足固めがあり、柱を介してボルトで敷居を引き寄せている。

古径邸本邸と画室(外観と内部)

吉田五十八 明治27年(1894年)~昭和49年(1974年)

建築家・吉田五十八は、明治27年(1894年)、東京市日本橋区呉服町に生まれました。東京美術学校(現在の東京藝術大学)建築科を卒業した後、近代的洋風建築を見学するために渡欧します。ドイツやオランダでは美術学校在学中に夢中になっていた近代建築運動に失望し、逆にイタリアで初期ルネサンス建築に強い感銘を受けて帰国します。その経験から、当時行われていた西欧建築の模倣設計に疑問を抱き、日本独自の伝統建築の重要性を再認識します。その中でも数寄屋建築の近代化に専念し、吉田流といわれる独自の建築様式を完成させました。

昭和21年(1946年)には東京美術学校教授に就任し、昭和39年(1964年)には文化勲章を受章しています。東京美術学校は、東京藝術大学美術学部の前身です。作品には、神奈川県葉山町の「山口蓬春画室(現・山口蓬春記念館)」、「日本藝術院会館」、「五島美術館」、奈良市の「大和文華館」、「吉屋信子邸」、「成田山新勝寺大本堂」、奈良県の「中宮寺」、東京都世田谷区の「満願寺」などがあります。

リンク集

東京藝術大学(外部リンク)

山口蓬春記念館(外部リンク)

日本藝術院(外部リンク)

五島美術館(外部リンク)

大和文華館(外部リンク)

成田山新勝寺(外部リンク)

中宮寺(外部リンク)

満願寺(外部リンク)