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村山市長新年記者会見(平成28年1月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年1月22日更新

日時:平成28年1月4日(月曜日)午後2時~

会場:市役所木田庁舎401会議室


(市長)
 皆様、新年あけましておめでとうございます。この一年が皆様にとりまして、希望に満ち、喜びとやさしさが溢れる、そのような幸多い輝ける一年になることを心から願っているところでございます。
 昨年は、平成の大合併から10年、そして北陸新幹線長野・金沢間の開業という歴史的な節目を迎え、市の計画であります第6次総合計画、また、国の地方創生に立ち向かったわけであります。実質的には今年が初年度になるかと思っておりますが、第6次総合計画については27年度のスタートでありますし、北陸新幹線は26、27年度ということでありましたけれども、いずれにしても節目を一つ経て本格的にその取組がなされる時期に向かっていると思っております。これから計画、戦略を実施していく中で、評価、見直しを行いながら熟度を上げて取り組んでいきたいと考えております。
 今、28年度の予算編成の時期でございますが、きめ細やかな視点をもちながら、市民の皆さん、事業者の皆さんの創意と工夫、事業の向上や改善につなげていこうとする前向きな取組について、しっかり後押しができるよう予算を盛り込めればと思いますし、地域経済の好循環につなげていきたいという思いでございます。
 また、新クリーンセンター、(仮称)厚生産業会館、新水族博物館、統合小学校等々の整備の様子、足音が聞こえてくると思います。我々のまちに元気や活力を与えてくれる、未来につなぐまちの胎動を市民の皆さんと共に実感しながら、さらなる前進をしていく年にしたいと心から強く願っているところであります。
 皆様には今年も変わらずよろしくお願いしたいと思います。私からは以上であります。

年頭の訓示・新年の所感について

(記者)
 
年頭の訓示の中で「組織づくり」という言葉をおっしゃられました。「人づくり」とも言われておりましたが、その思い、言わんとするところを教えていただきたいと思います。

(市長)
 
一つはいろいろな計画が軌道に乗り始めますので、それを上手く回していくためには、柔軟な新しい発想をもつ強い組織が必要だということなのですが、ご案内のように27年度末に退職する幹部職員が相当の数になります。これまで5年、10年と上越市のリーダーとして頑張ってきてくれた幹部職員が一気に退職するという時期を迎えますので、計画を上手く進めていくには、組織がきちんと成り立たないと非常に大きな問題が出てくると思っています。これまで職員採用、人材の育成に一生懸命取り組んできましたけれども、その中にも乖離が生じているということで、私自身が今一番、気にしているところであります。
 今日の訓示でも職員に話したのですが、今まではリーダーに従いきちんと仕事をしてさえいれば、最後はリーダーから責任をとってもらえる状況でありましたが、今後は自らが覚悟と責任感をもちながら勇気を出して自主的、自発的に取り組まないと事業が成り立たないという状況になると思います。このことが私の非常に危惧するところ、懸念するところでありますので、職員にはその思いを伝えたつもりでございます。

(記者)
 
新たな一年、市政の取組について夢をお聞かせいただきたいと思います。

(市長)
 
市民の皆さんから、ここに住み上越で本当に良かったと実感いただくための仕事が、行政のすべてだと思っています。19万8千人の市民のニーズは非常に複雑で多様化してきています。そうした中で方向性を定めながら、何が喜んでいただけるのかと考えるには、市民との対話や情報提供をしっかり行う必要があると思っています。これがなくては、どんな取組をしたとしても行政に対する不満、物事が進まないという評価を得てしまうのだと思います。
 政治家としての仕事ができているかという、私に対する議論もあることは承知していますが、財政の厳しさを見据えると、平成34年度には予算を組めないという状況がありましたので、これまでは計画づくりを進めてきたわけです。今後は、市民の皆さんへの情報提供や説明をしっかりと行いながら、その計画を前へ進めていく必要があると思っています。また、行政の取組は、市民の皆さんの夢を叶えるためのものだというご理解をいただかなくてはなりませんし、今年、私に課せられた仕事でもあると思っています。
 私自身がしっかりとニーズを捉え、説明と情報提供を行いながらお互いが考え議論していくというステージをつくっていきたいと思っておりますし、市民の皆さんと共に歩んでいきたいと考えております。

(記者)
 
新年祝賀会で述べられておられましたが、「雪国プライド」、「上越プライド」というフレーズを初めてお聞きしました。その言葉に込められた思いを教えていただけますか。

(市長)
 14市町村が合併し地域が一つとなり、それぞれに個性を発揮しながら地域コミュニティの花を咲かせ、人と地域、地域と地域がつながっていく、上越に暮らしていることに誇りをもちたいという思い。また、雪国の中でしか培えない我々がもっている良さを大きな力としながら、まちづくりをしていきたいという思い。これを「上越プライド」、「雪国プライド」として、市民の皆さんと共有しながら前へ歩いていきたいということであります。

(記者)
 
すごく良いフレーズだと思いますが、今後、これを使っていくお考えはありますか。

(市長)
 
雪国は上越だけではありませんが、私どもはここで培った人となりといいますか、人間性、それを誇りとして様々な価値を重ね合わせながら、まちづくりをしていくという気概が必要だと年頭の辞で述べさせていただきました。
 地域にある本物は、雪国が我々に与えてくれたもの、この風土の中で暮らす営み、歴史と文化はここで培われたものだという思い、この思いを同じくしてまちづくりに励めればということでございます。機会がありましたら折に触れて発信できればと思っています。

少雪に伴う地域経済対策について

(記者)
 
今年は例年に比べて全く雪がない状態です。良い面もありますが、少雪で困っている業者、ジャンルの人たちもおられると思いますけれども、何か対策はお考えですか。

(市長)
 
上越市にはスキー場が2つありますけれども、キューピットバレイはそれでもスタートできたわけですが、友人に聞きましたら妙高のスキー場も雪が少なくて困っているようであります。また、この地域、建設関係の皆さんは、冬場に公共工事がないという中、除雪作業で上手くバランスをとりながら、生業を整えてきたわけですから、これだけ陽気が良く冬場の仕事がないということになりますと、地域の経済がどうなるのかという心配もあります。
 今日から始まる国会の中で補正予算の審議もされると思いますが、どれだけ手立ていただけるのか、そのような補正予算が成立すれば、業者の皆さんの資金繰りが上手く回っていくのではないかと思いますし、早く我々のところに届けてほしいと思います。
 商業関係の皆さんは、足場がいいこともあり、お年寄りも含めてまちへ出かけて買い物をされた方が多かったと思いますし、小売などは非常に賑やかで三が日も大渋滞を起こすくらい人出があったと聞いています。雪がないことによる影響は、それぞれの業種によって随分と違うものだと改めて感じていますが、いずれにしても地域の経済を元気付けるためには、国の補正予算を早く成立させ、届けてほしいと思っているところであります。

北陸新幹線を活用した交流人口の拡大・(仮称)厚生産業会館の名称について

(記者)
 先ほどの新年祝賀会において、「今年は何を期待しますか」と市民の皆さんにお聞きしましたら、口を揃えて言われますのが、北陸新幹線というキーワードでした。改めてこの2016年、交流人口を増やそうとしていくうえで、上越市として攻めていきたい施策、力を入れていきたい点をお聞かせください。
 また、昨年を振り返ってのお話の中で、新クリーンセンター、(仮称)厚生産業会館、新水族博物館の建設が進むとおっしゃられています。厚生産業会館のネーミングなのですが、いつまで仮称となっているのか、今後、例えば市民から名称を募集していくことがあるのかどうか、その動きについてお聞かせ願います。

(市長)
 
3月26日には北海道新幹線が開業しますので、また、新しい旅の企画がいろいろな面で宣伝されていくと思います。そうした中、1年前にオープンした北陸新幹線をどのように展開していくかということになるのですが、まちの魅力、地域の魅力を自前で発信していくほか、沿線市町村と連携した広域の魅力をもって、旅にいざなうという取組が必要だと思います。また、市民の皆さんが、新幹線を生活のツールとしてご活用いただくための提案も、いろいろな面でしていく必要があると思っています。
 観光については、真田丸(NHK大河ドラマ)が1月から放映になりますので、これは上田・金沢・上越の3市で1年間は取組を進めていこうという思いであります。そこには松代もありますから長野市も入ってくると思いますが、真田丸が派生していけば、群馬県など大きな広いエリアでの連携もあると思いますし、さらに旅がいざなわれるのではないかと思っています。
 昨日、この地を離れている同級生に会ったのですが、お姉さん夫婦と3人で市内のお城やお寺を巡り歩いているということでした。また、新年を春日山の頂上で迎えよう、春日山に登ってみようという人が随分おられたということです。そう考えますと、我々自身が地元の史跡、まさに本物の史跡を訪ねていくということも大事だと思いますし、その魅力を発信していくことは、今年、来年だけではなく不断に行っていくものだと思います。そうすれば本気になって磨き上げをするということにもつながっていくと思いますし、観光面でも新幹線の利用が促進されるのではないかと思います。
 また、市内のある専門学校に新しい学科ができるとのことですが、長野や糸魚川から新幹線を利用し通学する学生さんがおられるかもしれません。逆にこの地域から学びやビジネスで新幹線を利用される方もおられるでしょうし、そのような掘り起こしを行いながら、市民の新幹線利用と観光を上手く組み合わせる取組をしていければと思います。第5次観光振興計画の中には、水族博物館も加わると思いますので、これも一つのターゲット、核としながら、誘客に結び付けたいと思っているところであります。
 それから(仮称)厚生産業会館についてですが、どのような名称がいいのかいろいろな議論があると思います。私が記憶していますのは、「直江の津学びの交流館」が「直江の津」ではダメだと「直江津学びの交流館」になったということで、議会でも議論されました。また、「春日謙信公交流館」では、人の名前を付けるのはいかがなものかという議論もあったと思います。いろいろなことがあると思いますが、いつまでも仮称ではいけないと思いますので、どのようなネーミングにするのか内部でも検討し、市民の皆さんや議会の意見もお聞きしながら定めていければと思っています。

越五の国の取組・インバウンド対策について

(記者)
 
今年3月をもって「越五の国」のPRプロジェクトが期限を迎えるわけですが、どのように決着し、今後、発展させていくのかご意見をお聞かせください。また、インバウンドについて、当然、他市も力を入れて施策を進めておられますが、市長はどのようなお考えなのでしょうか。 

(市長)
 越五の国については、5市(上越市・妙高市・柏崎市・十日町市・佐渡市)が集まり予算を一つにしながら事業をしていくことは、今回、解消になるだろうと思っていますが、妙高市の皆さんが上越妙高駅からシャトルバスでスキー場に送迎するという取組を始められましたし、佐渡、十日町の皆さんも独自の取組をされていますから、個別の事業は今後も継続していくと思います。その中で、越五の国という名称については、地域性を謳うのに良いネーミングでありますので、今後も残していければと思っていますが、いずれにしても、連携会議(新幹線まちづくり推進上越広域連携会議)の中で議論されることですから、私自身はその決定を尊重したいと思っています。
 インバウンドについては、非常に難しいのですが相手の国をどこに定めるかということも、一つ大事なことだと思います。台湾、中国、オーストラリアとそれぞれ旅行者に違いがありますので、どこでもいいというわけにはいきません。逆に旅行者がこの地域を選ぶこともあると思いますし、インターネットで宿やチケット等を予約して個人旅行をされる方も随分多くなっています。オーストラリアからの観光客はほとんどがそうではないでしょうか。そうした皆さんの受け皿を用意する心づもりが肝要だろうと思います。
 例えば食事の内容やその表記、案内パンフレットなど、どのような形で情報を知らせるかということがあります。また、外国の皆さんの買い物は、ほとんどがクレジットカードだと思いますので、カードが使える環境づくりも必要になるでしょう。各宿泊施設がフリーWi-Fiを整備していくことも大事なことだと思います。そのようなインバウンドを受け入れる側としての備え、サービスをきちんと用意していくことが必要ですし、来ていただいたときに対応できなければ、即、SNSなどで悪い評判が伝わってしまいます。
 4月1日からの高田城百万人観桜会には、相当多くの皆さんがお出でになると思いますが、文化も食も違うわけですから、どのような対応ができるのか、外国人に対する対応は別立てて考えて行く必要があるでしょうし、実行委員会の皆さんにもお話をさせていただければと思っています。 

(記者)
 
高田城百万人観桜会のポスターにはQRコードがあり、多言語対応の解説までするという新しい取組だと思いますが、このような取組は別のイベントでも実施していくのでしょうか。 

(市長)
 
そうしていかないとインバウンドは受け入れできないという状況になりますので、先取りしながらもやっていく必要があると思います。情報関係の詳しい専門の皆さんからも様々な情報を受けていますので、行政がどこまでできるのか、また、民間の皆さんの取組をどれくらい紹介していけるのかと、今、協議を進めています。業界の皆さんとの勉強会を含めて随分進んでいるとは思いますが、事業者の皆さんには、お金もかかることですし、それによって外国からのお客さんがどれくらい増えるのかとの心配もあります。先に備えるか後から追いかけるかという、卵と鶏の関係にもなると思いますが、受け入れの備えはきちんとしていく必要があると思いますし、その体制をもう少し整備していきたいと考えています。

上越市議会議員一般選挙・参議院議員通常選挙について

(記者)
 
今年の春に上越市議会議員一般選挙、夏には参議院議員通常選挙がありますけれども、選挙戦でどのような議論を期待されていますか。 

(市長)
 
まず、市議選でありますが、現在、会派を作りながら進めておられますが、それぞれの主張を明確にし、行政との間で緊張感をもちながら議論できるという関係が大事かと思います。是々非々といいますけども、是々非々とは自分はどうかという議論であると思いますが、議会全体を見た中でのバランスも大事かと思います。各会派がどういう形で整理をされるかは別として、上越市の将来を考えていくには、今が一番大切な時期でありますので、市民の生活のために行政との議論がきちんとできる、そのような方から立候補いただくことが大切だと思います。それによって行政も鍛えられますし、市民の皆さんからもそのような視点で投票いただきたいと思います。
 参議院選でありますけれども、今度は投票権が18歳からということですから、全国で240万人も選挙人が増えるということです。上越市ですと3千4、5百人くらい増えると思いますので、新潟県ではその10倍、3万5千人、4万人くらいになるのでしょうか。この若い人たちが、政治に関心をもって投票に向かっていただくことが新しい制度で大事なことだと思います。今回から定数が1人減り小選挙区のような形になるわけですが、どういう視点で選ばれるかということが大事ですので、それぞれの主張を県民にわかりやすく説明していただき、18歳以上の皆さんはその主張をしっかりと受け止め、投票に向かってほしいと思います。投票率が上がることも期待しています。

新年度の予算編成について

(記者)
 
新年度の予算編成ですけれども、重点方針はどのようにお考えなのか、目玉事業はどのようなものがあるのか、言える範囲で結構なのですがお願いいたします。 

(市長)
 予算規模は、新年度も1千億を超えると思っています。新しい公共事業がいくつか続きますので、平成30年くらいまではその状況が続くと思いますが、それ以降は少し規模が縮小されるのではないかと思います。新しい公共事業といいますのは、今の時期を逃してしまうと市町村合併という特典もなくなり、財政的な心配がさらに加速してしまいますし、今やらなければできないとの思いから決断したことですので、これはしっかりとやっていこうと思っています。
 福祉、産業、教育という面では、国の制度そのものが非常に混沌としていますので、先取りするというのは非常に難しい状況にあると思いますが、私はそれぞれの分野で日の当たっていなかった部分、きらりと光る部分を少し手当できたらと思っています。福祉については、医療をどうするかという課題がありますし、子育てについては支援をどうしていったらいいのか、教育については、学ぶ環境が非常に厳しいお子さんも随分おられますので、この辺について何かきちんとしたものを対応していければと思っています。
 産業分野は、先ほどお話しましたように国の補正予算があると思いますので、その内容を整理していければ少しは芽が見えてくるかと思いますし、県の予算や我々の取組を相乗することによって大きな効果が出てくるのではないかと思っています。国の補正予算を見た中で、予算の組替えや前倒しという部分も出てくるかと思いますが、新しい大きな取組はできなかったとしても、今まで手当ができていなかった部分の底上げをしていきたいと考えているところであります。