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村山市長新年記者会見(平成29年1月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年1月13日更新

日時:平成29年1月4日(水曜日)午後2時~

会場:市役所木田庁舎401会議室


(市長)
 
新年あけましておめでとうございます。この新しい年が皆様にとりまして、喜びに満ち、実りの多い年となりますよう心からお祈り申し上げます。

 先ほどの新年祝賀会において、市民の皆様に年頭のご挨拶をさせていただきましたが、現在、第6次総合計画の3つの重点戦略である「暮らし」、「産業」、「交流」の取組、そして地方創生の取組として「上越市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づく施策を鋭意進めているところであります。
 「暮らし」の取組においては、新クリーンセンターが本年10月にオープンいたします。ごみの減量化や循環型社会に向けた取組を進めていくことと併せて、施設の発電を行うことでコスト削減にも努めていきたいと考えております。また、「交流」の取組では、(仮称)厚生産業会館が9月にオープンいたします。市民の皆様には、出会いの場、交流の場として、また、子どもたちが憩い楽しむことができる施設としてオープンしたいと思います。様々なことに自由に活用いただきながら、地域の人々が交流し一体感を図っていただくような取組をしていきたいと考えているところであります。

 少子高齢化が急速に進んでおりますが、将来のまちづくりについてどのような夢を描き、想像力を働かせながら取り組んでいくのか、我々の大きな課題であると認識しています。職員にも話しましたが、いつまでにどうしていきたいのか、子どもや孫に伝えていくための素地を作っていくためには、今が一番大事なときだと思っています。また、国際情勢の変化が大きくなっていますから、その変化が我々の地域にどれほどの影響を及ぼすのか、そうしたことも見ていく必要があります。その機を失することなく変化に対応できる体力、工夫や知恵を蓄えながら果敢に取り組んでほしいとお願いしたところであります。
 第2次財政計画では平成34年度までの見通しがついたものの、その先が見えていない状況にもあります。課題を先送りすることなく取り組んでいき、平成29年度予算をしっかりとしたものに作り上げたいと考えているところであります。

 年末に起きた糸魚川市の大火につきまして申し上げます。当日は、まだ火が収まらない18時半過ぎに糸魚川市長さんにお会いしましたが、憔悴しきった姿を拝見し言葉になりませんでした。逸早く復旧復興ができるよう私どももお手伝いしたいと考えています。私の母親が糸魚川の出身ですから、大火に遭ったあの街には祖母と一緒に初売りの買い物に出掛けたり、リヤカーを押して野菜を売りに行ったりした記憶があります。本当に残念です。糸魚川市の早期の復旧復興を心からお祈り申し上げます。
 上越市の街並みも似ているところがありますので、あのような状況が重なりますと大きな惨事につながると思います。改めまして消防関係の職員や消防団、まちづくり関係の皆さんと共に安全・安心なまちづくりを続けてまいりたいと考えているところであります。

糸魚川大火に伴う消防力の点検・次期市長選について

(記者)
 
糸魚川大火を教訓に消防力の点検など具体的なアクションを起こす予定はあるのでしょうか。
 また、年が明けましたので市長選に向けた決意を固められたのかお伺いします。

(市長)
 
消防力については、年末28日に消防長を含めて消防幹部と話す機会がありました。糸魚川市と上越市の水利は随分と違うということですが、今回のことを教訓としながら妙高市を含めて消防事務組合で点検するよう話しました。特に木造家屋が集中している連坦地域については、やはり区域を定めながら重点的な防災対策を考えていく必要があると思います。また、応援の部隊がどこに水利があるのかわからない場面もあったということですので、今後の課題としては、現場に応援に入った消防車が、どこに消火栓や防火水槽があるのか、どの水利が空いているのかわかるようにしなければなりません。また、どこに行ったらいいのか、ここに来てほしいという指令もしっかりしなければならないと話しました。消防長自らが応援を要請したときの指揮命令は消防長にしかないわけですから、要請した部隊がどこに水利があるのかきちんとわかるシステムをつくり、周知しなくてはならないということであります。
 水量や水圧がどうかという物理的なことは、それぞれ点検をしています。その中でループ配管になっている部分の水利については、両方から水をとれば水圧が下がることは承知しておりますけれども、その消火栓の能力はどうなのか整理しなくてはなりません。消防長も理解しておりますので、そうしたことも頭に入れながら点検してくれていると思います。
 市長選については、私自身の任期が切れるわけですから、それまでに私がやるべきこと、その後、出来ることがあるかどうかを自分自身でしっかり考えたいと思いますが、今は、そのことについて言及する状況にないということでご理解いただきたいと思います。

糸魚川大火への支援・平成29年度予算について

(記者)
 
糸魚川大火について、復旧復興のお手伝いをしたいということですけれども、具体的に何ができるのかお聞きしたいと思います。
 また、平成29年度予算についてですが、2期目の最後の予算編成になるわけですが、どういうところに重点的な予算を配分するのか、新たに取り組みたい政策があるのかお考えを聞かせてください。

(市長)
 
糸魚川市に唯一残る糸魚川らしい地域が火災に遭ったということです。私の母親から聞いた話では、昭和7年頃に糸魚川市で大火があり横町が燃えたということです。その横町に隣接する本町から大町には昔の家並みが残っていました。隣の家と一枚の壁でつながり、家が連坦していましたので、その地籍は相当入り組んでいると思います。今後のまちづくりやまちの再興にも非常に問題が出てくるのではないかと感じています。現在、復旧復興に向けていろいろな方々の支援があると思いますけれども、土地区画整理事業や再開発事業ですとか、上越市としての経験やノウハウなどの力添えや知恵をお貸しすることができるのではないかと思っています。
 また、日頃から上越市内にお勤めになっている方、学校に通っておられる方もお出でかと思いますので、仮設で市内のアパート等にお住まいいただくこともできるという話は、糸魚川市長さんにさせていただきました。今後、我々が想像する以外の問題も出てくると思いますけれども、上越市が協力できることは何でもしたいと思っていますので、オーダーをいただければと思います。
 平成29年度予算でありますが、国家予算案は97兆4千億円ということであります。その中では経済再生や労働問題、福祉の関係では介護士や保育士の賃金などへの対応があります。国の予算に符合できるかどうかは別として、平成28年度の国家予算96兆7千億円から相当伸びていますので、その伸びしろがどこにあり地方にどう配分されるのかよく見て考えなくてはなりません。
 上越市は、平成29年度も1,000億円を超える予算になると思いますが、予算要求とその財源の見合いで難渋しています。平成28年度よりも厳しい予算編成になっていますので、これからどう財源を手当てし歳出を固めていくかという最終的な作業が始まる段階にあります。もう少し査定が進んだ段階で目玉事業などの重点的な予算配分をどうするか、国家予算と見比べながら判断することができると考えています。

地域の防災力・新水族博物館のオープンに向けた直江津のまちづくりについて

(記者)
 
糸魚川大火は建物の被害が非常に大きかったのですが、住民の避難が上手くいき、けが人を最小限に留め死者はありませんでした。上越市も参考にする部分があったと思いますが、地域の防災力についてどのように感じられましたか。
 また、新水族博物館が平成30年の完成まで約1年ということで、直江津のまちづくりは今年が勝負になると思います。地元の方々も様々な活動をしていらっしゃいますけれども、地元との連携も含めて直江津のまちづくりについてどうお考えなのかお聞かせください。 

(市長)
 
糸魚川大火について、私が承知しているのは10時20分頃に発火し、最初の避難勧告が12時30分、エリアを拡大しての勧告が16時30分であったと思います。25メートル近い強風の中、火の粉が飛ぶというよりも燃えている木材が飛んでしまうということで、火災の発生から2時間後、6時間後にそれぞれ避難勧告がなされました。500メートル、800メートルも離れたところまでは類焼しないだろうとの予測もある中、非常に先を読んでの判断であったと思います。あのような状況の中でエリアを決めながら避難勧告を発令されたということです。
 私は、災害対応には空振りがあってもいい、しかし見逃しは駄目だということを職員によく話します。然るべきときに責任をもって市民に周知し、市民の皆さんの協力をいただくことで地域や生命を守り、安全・安心につながるものと考えておりますので、私自身も徹底していきたいと思います。今回は火元から離れた地区の皆さんへ避難勧告を発令されたということで、非常に勇気が要ったと思いますが、結果的には正しく良い判断であったと思います。私自身も学ぶべきところがありました。
 新水族博物館についてですが、平成30年度の開業を目指して工事を進めています。今後、現在の水族博物館を一旦休館し、準備期間に入りますので、その間に新水族博物館への期待を込めて、地域の皆さんと我々との想いを共有していくことが大切であると思います。地域の皆さんの想いもあるわけですから、その想いを我々がしっかり受け止めてアイデアと工夫を凝らしながら対応していきたいと思います。
 具体的な内容については、お土産づくりと街なかの回遊、飲食や買い物をしていただくなどの話がありますが、それだけではなく、直江津の街が持っている雰囲気を含めて、車を止めてぶらっと歩いてみたいと思えるようなまちづくり、新水族博物館への想いはもちろんのこと、直江津の街に対する想いもあっていいと思います。直江津の街が持っている価値は、私自身が歩いてよくわかります。街を歩く家族連れやご夫婦、そのような方々が往来している景色を見られることが、「水族博物館のまち・上越」として親しんでもらえる象徴になるのだろうと思います。街を歩く人々の姿が似合う、そのようなまちづくりを地域の皆さんと一緒に考えていければと思っているところであります。こうしたことをイメージしながら、地域の方々との想いを共有し直江津の街が持つ魅力や価値を情報発信するなど努力していければと思っています。

市長任期中に実施すべき事項について

(記者)
 
次期市長選について、今はしっかりと考えたい、言及する状況にないというお話をされました。市長の任期があと11ケ月ということですので、平成29年度の予算編成を含めて最後にこれだけはやらなければということがありましたらお聞かせください。 

(市長)
 
次につなぐ人が誰であったとしても行財政の先行きが見えない状況をつなぐわけにはいかないと思います。私自身が7年前に市政を預かり職員と共に頑張ったと言えるのは、行財政の改革、財政に目途を付けることであります。現在は平成34年度までの目途がついているわけですけれども、平成34年度以降も市民の皆さんに心配をかけない財政運営、行政の有り様を示すことが大事であると思います。第2次財政計画の見直しは少し先になりますけれども、平成29年度予算ではそのようなことが意識でき、想像できるものにしなくては、4年間という任期をいただいた私の役割が立たないと思います。
 財政部局からは、平成29年度予算は財源で非常に苦労していると聞いています。予算規模が1,000億円を切るのは2年ほど先になると思いますが、上越市の標準財政規模としては、税金が300億円、地方交付税が300億円で600億円にしかなりません。現在、1,100億円以上の予算を組んでいること自体が異常とも言えますが、歳出の需要を含めて我々がしっかりと考えていかなくてはなりません。政治に関連した大きな夢のある話とは違いますけれども、私としては、上越市が今後も持続可能な市政運営ができるよう、任期の最後の年に意識しなくてはならないことだと思っています。  

(記者)
 
 次期市長選には立候補を表明している方もいらっしゃいます。村山市長からみて誰が市長になっても厳しい市政、財政運営を強いられると考えてよろしいでしょうか。

(市長)
 
私の長い行政経験からすると特効薬がないわけです。1,000兆円を超える国の借財がある中で、地方が豊かになるということは多分難しいと思います。地方自治体の自主性がどこまであるかと言えば、国からの地方交付税の増減によって絶えず右往左往しなくてはならず、また、地方財政は赤字予算を組むことができませんので、確実に財源を確保しなくてはなりません。その財布は、厳しくないとは言えないと思いますし、これをしっかりと意識する必要があると思います。
 特に大きな合併をした上越市にとりましては、地方交付税の見直しによる影響が大きく、復元率65%を見込んでいたものが57%程度と見込まれるところであり、何億円もの減収になるわけです。このようなことを具体的に見ていかなければなりません。市民の皆さんに心配をかけない、あまり多くを語らずとも頑張っていけるという財政状況をつくる必要があると思っています。