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村山市長記者懇談会(平成28年12月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年12月28日更新

開催日:平成28年12月19日(月曜日)


(市長)
 
年の瀬を間近にお集まりいただきありがとうございます。

 先月の30日に市内の養鶏場で確認された高病原性鳥インフルエンザについて、12月6日に埋却を含めて鶏舎の清掃や消毒作業を終了しました。述べ570人の市の職員を派遣し、24時間、絶え間なく対応してまいりました。短期間での勝負ということで農業団体をはじめ、自衛隊からも本当に大きな力をいただきました。このように収まったことは良かったと思いますが、移動制限区域の解除が今月の28日0時に予定されておりますので、それまでは気を緩めずに市民の皆さんへの注意喚起や風評被害にしっかりと対応していきたいと思っております。

 市指定ごみ袋の不具合品が発生しました。その処理の稚拙さについて市民の皆さんにお詫びをしなければなりません。本当に申し訳なく思っております。私が話を聞いたのが11月初旬ということで、そのときにはこの対応ではならんと指示をしたのですが、今回のような結果となってしまいました。これも私自身の指導に至らないところがあったと思っております。市民の皆様には年末の大掃除などでごみ袋を使うことが多い時期に、大変お手数をお掛けしますがよろしくお願いしたいと思います。

 会期15日間にわたる12月議会定例会が終了しました。今回は、補正予算が主になりましたけれども、国の第2次補正予算で措置された財源を活用して実施する農業の担い手確保や、介護保険施設等における防犯対策への支援などがありますので、早く整備がなされるよう民間の皆さんと共に対応していきたいと思っているところであります。

 この1年を振り返りますといろいろなことがありました。7月には東南アジアへの経済ミッションということで訪問団を派遣したところであります。今回はシンガポールとタイへの派遣ということでありましたが、すでにその経験をいかした取組が始まり、米や酒の輸出については仲介に立つ事業者との連携が図られたようであります。このパイプを太くしながら東南アジアに向けて上越産品の販路が拡大されること、また、インバウンドで上越に訪れてもらうことなど、最初の取引は小さいかもしれませんが、人のネットワークを大切に良い方向へつなげてほしいと思っております。
 私自身は8月に当市と平和友好関係にあるオーストラリア・カウラ市の捕虜脱走事件慰霊祭に参加させていただきました。在オーストラリア日本国大使もお出でになり、カウラ市と上越市の関係性を改めて学ぶことができました。戦後70年が経ちましたけれども、先日はオーストラリア人元捕虜のご家族が平和記念公園にお見えになりましたし、こうした想いをなくすことなくつなげていき、市民の皆さんにも平和の尊さを感じていただきたいと思っているところであります。
 また、10月には当市と友好関係にある中国・琿春市と韓国・浦項市の関係者をお招きしました。国際経済・文化交流共同宣言20周年を記念してのものであります。国家間においては様々な問題がありますけれども、自治体交流の中ではしっかりと国際経済・文化交流を進めていくことができると実感しましたので、これからもそのパイプを太くして取り組んでまいりたいと考えております。
 さらにドイツ体操連盟との間では2020年東京オリンピックに向けて、当市をドイツ体操チームの事前合宿地とすることに合意をいただきました。今後、上越市のスポーツ振興やホスピタリティ、オリンピック・パラリンピックの成功に向けて、このご縁を大切にしながら対応していきたいと考えております。また、ドイツとの相互交流も期待しているところです。

 最後に国宝謙信公太刀「山鳥毛」についてですけれども、3億2千万円という評価額について様々なお考えがあると思いますが、私としては上杉謙信公ゆかりの上越市が、この国宝の太刀を所有することの意義、上杉家との関係性、そして上越市にとって何につながっていくのか、謙信公が唱えた人を大切にする、思いやるという「義の心」を市民お一人お一人からもう一度、誇りと愛着を持っていただくような取組ができればと思っております。11月15日から教育委員会が市民講座を開催しておりますが、この中で市民の皆さんのお気持ちを捉えながら、新年度予算にどう対応するか考えていきたいと思っております。民間の皆さんもいろいろな取組をされているようですので、それも含めて全体的に総括してまいりたいと考えているところであります。

今年の振り返りについて

(記者)
 
1年を振り返りながらお話をしていただきましたけれども、今年1年を漢字一文字で表すとどうなりますでしょうか。

(市長)
 
清水寺の僧侶は「金」、安倍首相は「動」と言われたようです。合併から12年、私の任期も7年が経ちましたから、私自身が大事にしてきた「本を立つるより大なるはなし」、もう一度、基本に立ち返るということで「基」になるかと思います。来年にはもう一度、原点・基本に立ち返りながら、誰のために仕事をしているのか、何のために仕事があるのか、このことについて一番大事なことは何かということを考えていきたい、そうすれば自ずと取組の方向性が出てくると思います。そう考えますと基本の「基」になると思います。

(記者)
 
初心を忘れてはいけない、基本の心を忘れてはいけないという出来事が続いたということでしょうか。

(市長)
 
国際的に見ても我々が想像できない様々なことが起きていると思います。民族の紛争や宗教の対立、そしてイギリスのEU離脱、来年1月20日にはトランプ氏がアメリカ大統領に就任するなど予想したこととは違うことが起きていると感じています。大きな社会変革の中にあって、本来の基本は何か、「基」は何かということを考えることで、落ち着き安定した社会になるのではないかと思います。
 人口減少や高齢化が進んでいる中、我々自身が健康であり、我々の豊かな文化、歴史、地域の中において安全・安心に過ごしていくには、もう一度、地域や自治体、国や世界もそうですが、本来、何が一番大事かというところに立ち返ることが必要であるように思います。

グレーチングの盗難について

(記者)
 
市内でグレーチングの盗難が相次ぎました。このことをどう捉えていらっしゃいますか。

(市長)
 
製品とすると150、160万円もするものが盗難にあっているわけですが、鉄として扱った場合は10万円くらいにしかならないということです。何をしようとして盗難が起きているのか不思議な気がします。
 心配なことは、路肩に車を寄せたときの脱輪事故です。まだ雪がないですから目視で確認できますが、雪が降ってしまうとその危険性が高まります。このような危険を考えずに盗んだということで憤りを感じています。事故を引き起こすなどの危険性を考えれば、早く対応しなくてはならないと思います。真実はわかりませんが、意図的なことであることは確かであると思います。

(記者)
 
どこが狙われるのか予測することは難しいと思いますが、具体的な対策を考えているのでしょうか。

(市長)
 
区の事務所を含めてパトロールをしています。地域の皆さんにも協力を呼び掛けています。例えばカルチャーセンターなどの施設については、夜中は誰もいない状況になるわけです。盗もうとする人は何でもするわけですから、このような盗難を防ぐことは難しいと感じています。グレーチングにペンキで色付けし上越市のものだとわかるようにするなど、思いつくことは対応しているのですが、それでも盗難されてしまいます。これからも対策を考えますけれども、ご理解をいただきたいと思います。

(記者)
 
12月15日現在の盗難数に変わりはないでしょうか。

(市長)
 
今週に入ってから盗難の話は聞いていません。

(記者)
 
12月15日現在で111枚(市道・農道・林道)ということですが、被害額はどうでしょうか。

(市長)
 
被害額は製品とすると100万円を超えているということです。実際に売るには100万円にはならないと思いますので、鉄として扱うと1kg10円、20円ということですから全部合わせて10万円くらいになると思います。

(記者)
 
ボルトで固定したとありましたけれども、全部をボルトで固定したわけではないのでしょうか。

(市長)
 
連結するところをボルトで押さえてあるのでしょうけども、手で持ち上げるわけではないでしょうし、本当にきれいに抜けているのです。雪が降ると目視で確認できなくなるため、路肩での脱輪事故が心配されます。また、人が歩行中に落ちる危険性もあります。お年寄りが落ちたら大怪我になってしまいますので、職員と共に緊張感を共有しながら、早く対応したいと思います。

高病原性鳥インフルエンザの対応について

(記者)
 
高病原性鳥インフルエンザの対応に参加された職員の健康状態に異常はないでしょうか。

(市長)
 
現場で6人、帰ってきてから16人、合わせて22人の体調が悪くなったと聞いています。その内、1人が目を閉じると、そのときの光景が出てくると訴えた職員がおりましたが、今は大丈夫です。

(記者)
 
インフルエンザの症状が出た職員はないでしょうか。

(市長)
 
ありません。

(記者)
 
新潟県と上越市の連携を振り返りますと、今回、市はサポート役に徹したということですが、市の対応マニュアルでは資材の確保は市が担当するようになっていると伺っています。今回は、県が資材を確保していましたが、この対応の違いはどこから生じたのでしょうか。

(市長)
 
県には関川村での対応が先にありましたので上越市で何をしなければならないか様々なノウハウがあったと思います。最初に困ったこととしては、県が関川村の対応に追われていたことから、人的な派遣が思うように進まなかったこと、また資材がないということでした。市としては防護服を提供すると伝えたのですが、県から間に合ったという回答でしたので、それを使用したものと理解しています。
 今回、市職員の派遣も含めて県からの要望を受けて対応してきました。例えばフォークリフトのオペレーターがいないと、県では探しきれないということでしたから、私どもは農協や建設業者に依頼するなど民間からのオペレーターも随分入っていただきました。県がイニシアチブをとるということで、関川村での対応で慣れていたとしても上越市の現場は初めてなわけですから、最初は行き違いもありました。現場本部での人員配置もなかなかできないということで2日くらい市職員が現場を仕切ったということもあります。
 マニュアルについてはそういうことがありますので、県も市もそうですが今回のような事態が2か所で起きることも想定し、資材を準備する必要があるという話もしていますから、今後のマニュアルづくりにもいかしていきたいと思っています。

市指定ごみ袋の不具合品の対応について

(記者)
 
ごみ袋の問題ですけれども、11月初旬に市長が初めて聞いたという話がありました。改めて今回の一連のことで市の対応について何が一番問題であったか総括していただけますでしょうか。

(市長)
 
今回の対応につきましては事柄からしてスピード感がないということが一つであります。民間と行政の対応の違いは職員の意識だと思っています。市民の皆様から問い合わせが出てきたときには、個々にもぐらたたきのような対応をしていたと思います。11月初旬に私が聞いたときには、不具合品の発生は一部の地域ではなく全域にわたるということでしたから、商品に不具合品があれば全部を回収して新しいものに換えるのが普通なのに何故それができないかと話しました。そのときは全部を換えるための量を用意できないという躊躇があったのだと思います。
 その後、11月25日過ぎに担当が報告に来たのですが、それまでに2週間もかかりました。最初から業者に発注するという対応も大事であったと思います。担当には最初にボタンを掛け違えてしまうと市民の信頼感を失くすことにつながってしまうので、これは是非改めてほしいと話しました。
 民間企業では1万個の缶詰のうち一つに不具合があれば全量を回収します。一時的に企業のイメージは落ちるかもしれませんが、こうした対応で真面目な企業だと評価されるときが必ず来ます。今回は最初の対応がまずかったのですが、担当は担当なりにその後の回収は短期間にやってくれたと思います。市民にお詫びしながらも年末までに間に合わせたということですのでご理解をいただきたいと思います。私の指導も悪かったと思いますので、今後このようなことがないよう反省したいと思います。

(記者)
 
情報公開があまりにも後手後手になったという印象があります。情報公開のタイミングとしては、今、何が起きているかを直ちに明らかにした上で、その対応状況を説明するということが求められると思います。市長の認識はいかがでしょうか。

(市長)
 
全くそのとおりだと思います。おっしゃられるように、現在、起きている状況を伝え、新しいごみ袋ができるまで交換を待ってくださいというメッセージを発信することもあり得ると思います。民間業者では不良品の回収をテレビで放送することもありますし、信頼感とはそういうところにあると思います。担当にもそのような話しをした覚えがありますけれども、いずれにしても私自身が市民の皆さんに謝らなくてはいけないことだと思っていますので、今後はこういうことがないよう対応してまいりたいと思います。

(記者)
 
あり得るという言い方をされましたけれども、あり得るではなくとるべきだったという市長のお考えでよろしいでしょうか。

(市長)
 
そのとおりです。店頭から全部を回収し交換すべきという指示をしました。

(記者)
 
本来はそうすべきであったということでしょうか。

(市長)
 
そう言いましたが、新しいごみ袋を生産するまでに時間を要したことが原因であると思います。

(記者)
 
ごみ袋を製造している業者に対し損害賠償を請求することはあるのでしょうか。

(市長)
 
担当の方で対応を詰めていると思いますが、市が発注しているわけですから我々も不良品ではないという検収をしなくてはなりません。

(記者)
 
では、損害賠償は発生しないということですか。

(市長)
 
市の責任もありますし業者側の責任もあると思います。業者は不良品を納めたということですし、我々もそれを検収しなくてはならないという責任があります。

(記者)
 
検品する義務というのは市側にあるということですか。

(市長)
 
市の発注した品物の検収義務は当然、我々にあります。

(記者)
 
ランダムに取り上げて検収しているわけですか。その中で問題はなかったということですか。

(市長)
 
その中で問題がなかったということです。

(記者)
 
現物がある人はレシートのあるなしに関わらず交換するという対応について、この間の議会では9月に買ったものを今更言われてもレシートがあるわけないと、対応が不十分なのではないかという話がありました。これについてはいかがでしょうか。

(市長)
 
全部使い切ったときと、半分残っているときの対応はどうするかということもあると思います。半分使ったということであれば現物は残りますが、全部使い切ったということであれば、それはそれでご了解いただくことも一つかと思います。ケースバイケースと言うと不公平だと言われてしまいますが、現物が残っていれば不具合品を購入したという判別がつきますけれども、現物がなくレシートもないということですと、逆に一般の市民の方はどうお考えになるかということもあります。
 15日から交換が始まったわけですが、販売店や購入された方からの連絡など担当課で整理していると思いますので、その状況を確認してみたいと思っています。

(記者)
 
どういうリアクションがあったのか、その辺はどうでしょうか。

(市長)
 
担当課において、市民の皆さんがどうおっしゃっているのか、どこで購入されたのかという整理をしていると思いますので、その状況を聞いてみたいと思います。

貸しボート転覆事故の対応について

(記者)
 
高田城百万人観桜会における貸しボートについて、来年も条件を定めた上で出店許可を決めたということですが、その理由をお聞かせください。また、条件には救命胴衣の義務化がありますけれども、法律で義務付けられていないことをどこまで徹底できるのか不透明な部分があります。市長はどのようにお考えなのでしょうか。

(市長)
 
高校入学前の生徒があのような不幸な事故に遭われたことについて本当に残念であると思っています。そうした中でこれまでの間、コンベンション協会を含めて議論を重ねてまいりました。事故を回避するには貸しボートを止めればいいわけですが、高田城百万人観桜会におけるこれまでの経緯もありますので、対応策をしっかりとれば営業も可能ではないかと思っています。
 条件としては、中学生までのお子さんについて、18歳以上でボートの操作が可能な人の同乗がなければ乗れないことになっています。それから救命胴衣は必ず着用するということですし、業者には監視人を常時配置することを義務付けています。また、ボートに乗る定員を4人から3人にしたということです。このような条件について先日の会議で議論し了承されたと聞いておりますので、来年度は事故がないようしっかり対応し、水辺からの花見を楽しんでいただきたいと思います。

国宝謙信公太刀の取得に向けた対応について

(記者)
 
国宝謙信公太刀「山鳥毛」の件ですが、現在28回の市民講座が開催されており、私も5、6回ほど出席させていただきました。新年度予算で太刀を取得したとしても一振りであることと、通年での展示ができませんから、例えば上杉謙信公ゆかりの都市との交流で国宝の貸し借りであるとか巡回展の企画等、どのように準備されるのかお聞かせください。

(市長)
 
教育委員会でその内容をつめていると思いますが、総合博物館の改修が終わるまではきちんとした管理をしていくことになると思います。総合博物館のリニューアルオープンからの展示になると思いますが、その後は、例えば米沢市にある金屏風(国宝 上杉本洛中洛外図屏風:米沢市上杉博物館所蔵)をバーターで展示することもあると思います。そうしたことがなければ、上越市に太刀が戻ってくる意味はないと思いますから、歴史のまち上越の文化的な交流にしっかりとつなげていきたいと考えています。

(記者)
 
上杉謙信公ゆかりの都市との交流について、候補地があればお聞かせください。

(市長)
 
高田開府400年のときには、徳川家から茶壺(重要文化財 大名物唐物肩衝茶入 銘 初花:公益財団法人徳川記念財団所蔵)を借りたことがありました。上杉だけでなく高田城の関係性もあります。他からのオファーもあると思いますので、そのようなことをうまく回していければ文化や歴史を背景にした交流ができると思っています。

(記者)
 
11月15日から始まった28回の市民講座が終盤ということです。このペースですと1千人の市民の方が参加されると思いますが、それはごく一部の市民であって参加されなかった方々への周知は今後どう対応されますか。また、以前、企業版ふるさと納税を1月から取り組みたいとおっしゃっていましたが、その見通しについてお聞かせください。

(市長)
 
企業版ふるさと納税については、市外の企業から納税いただく金額を設定して国に申請するわけですので、納税のお願いも含めて年明けから調整するという、次の段階に入っていくと思います。
 市民講座に参加されない方への周知ということですが、どの政策一つとっても必ず賛成と反対があると思います。そのすべてを説明するということになりますと、絶えず住民投票をしなくてはならないということになってしまいます。
 今回、教育委員会が計画した28回の市民講座のほかにも、民間の皆さんによる様々な会議があります。反対だという若い方々の集会もあると聞いておりますし、いろいろな方々が様々な角度で議論されていることを、我々がどれだけキャッチアップしていくかということです。市民の皆さんの関心は高いと思っていますので、賛成でも反対でもいろいろな声を上げてもらえるような機会、企業版ふるさと納税がスタートするときには、また違う取組をしていくことになると思います。

東南アジア経済ミッションについて

(記者)
 
冒頭、東南アジアへの経済ミッションについて触れられました。今回の経済ミッションについては、市長は参加されずに土橋副市長が団長を務められたわけですが、市長ご自身がトップセールス等に行かれる予定はあるのでしょうか。

(市長)
 
今回の経済ミッションは、シンガポール・タイでありましたけれども、農協関係では米の輸出がある程度、緒につきそうだという話を聞いています。その芽が少し大きくなるのを見ていきたいと思っています。
 私自身は農業の30年問題を考えたときに、国内での米の出口をどう確保するのか、もうすでにアメリカを代表する穀物メジャーが日本に事務所を開き、契約栽培で先物取引のようなことを提案する時代となっていますので、海外へ行くことも大事ですけれども、国内での出口戦略も大事であると思います。
 この間、ある大口農家の方とお会いしましたけれども、作っている米を自分で出しているということでした。そのうちの25%くらいを先物に手当するとおっしゃっていましたので、それぞれに計画を立てて取り組んでおられると思います。上越米が年間で5万9千トンくらいですが、日本の米は8万トンほどマイナスになりますから、上越市の米がゼロになっても足りないくらいの米の需給が進んでいるのです。そのことを考えるとコシヒカリだけではなく、「つきあかり」や「みずほの輝き」など若い人が好むような食味のものも作らなくてはなりません。30年に向けた国内における米の出口戦略については、農協さんももちろんですが、大口農家も頑張っていますから、そういう皆さんとどのようにうまくタイアップし上越の米を発信できるのか、それが大きな取組になると思っています。

地元アイドルによる市のPRについて

(記者)
 
今年は、本町商店街のPRアイドルが全国大会に行き上越を盛り上げるとか、新潟を拠点に活動する上越市出身のアイドルが自己紹介に絡めながらさりげなく上越市をPRしています。来年度のイベント等でアイドルコンテンツを前面に出しての誘客や交流を図るというお考えをお持ちでしょうか。

(市長)
 
昨年の越後・謙信SAKEまつりに地元出身の女の子から出演いただき、熱狂的な追っかけ、ファンの方々が集まっていたことに驚きを感じました。折に触れてこうした力を貸してもらえればと思っています。
 また、上越青年会議所が市内の女子高生による「高田JK会議所」を立ち上げたとお聞きしました。若い人たちの力がまちの活気づくりにつながっているということですので、こうした取組も大事であると思います。関係部局でも考えていると思いますから、その辺の話を聞きながら、来年度のイベントの中にもいかしていければと思っています。

えちごトキめき鉄道「雪月花」との連携について

(記者)
 
えちごトキめき鉄道リゾート列車「雪月花」の冬の運行が始まります。雁木通りツアーも組まれており、先日はリハーサルが行われました。これについてのご感想と、市の魅力を売り込むなど連携のお考えがありましたらお聞かせください。

(市長)
 
雪月花の車両に対する評価が非常に高く、全国のコンテストでも受賞(グッドデザイン賞:公益財団法人日本デザイン振興会主催)されたという話題性があります。この話題性をうまく利用しながら、まちおこしにも組み込んでいただいたということです。非常にありがたいことだと思っています。また、高田の皆さんが法被を着てお迎えするというリハーサルの様子を報道各社からも取り上げていただき、地元のまちづくりに対する意識啓発につながっていくと思います。このように地元のたくさんの方々が関わっていただく中で、雪がちらつく高田の雁木通りをツアー客から歩いてもらう、そのときの風情、街の佇まいを我々の財産として発信できればと思っています。
 その輪が広がり、おもてなしをするという気持ちを市民お一人お一人に持っていただきたいと思いますし、私も応援したいと思っています。

(記者)
 
雁木通りツアーの参加者に対して、市の魅力を売り込むための連携した取組はあるのでしょうか。

(市長)
 
市民の力で支えられている懐の深いまちだという印象を持ってもらうためには、市が表だって出ていくよりもボランティアのガイドさんの力が大きく影響すると思います。ツアー客が街や雁木通りを往来するときに「よくいらっしゃいました」、「どちらからですか」と声を掛けていただく市民がたくさんいる、そういう雰囲気が街なかに溢れることで雪月花のお客さんに対するもてなしができますし、上越に対する印象が深くなるのではないかと思っております。このようなことに期待したいと思います。