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村山市長記者懇談会(平成28年4月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年5月16日更新

開催日:平成28年4月27日(水曜日)


(市長)
 
新年度に入り、新しい体制での業務が始まりました。第6次総合計画、地方創生のテーマに沿った事業を職員一丸となって意欲的に取り組んでいるところであります。
 そうした中、14日に発生した平成28年熊本地震は、現在もまだ収束しておらず多くの皆さんが被災されました。心からお見舞いを申し上げたいと思います。また、不幸にしてお亡くなりになられた方々には、心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災地の1日も早い復旧、復興がなされますことを心より願っております。
 当市としましては、16日に熊本へ必要とされる救援物資をお届けしました。現地まで26時間かかったということでありますが、16日、17日頃の状況としては、救援物資を捌く場所がない、人員も足りず避難所運営もうまくいっていないという話を聞いております。今後、市長会や県と連携しながら、職員を派遣するなどの復興のお手伝いができればと思っておりますし、昨日、住家被害認定調査支援の派遣要請があり、職員1名が現地へ向かっているという状況でございます。
 そして、4月3日でありましたけれども、高田公園における貸しボートの転覆により、高校入学を目前とした将来ある若者が命を失うという事故がありました。非常に残念なことでありますし、本当にいたたまれないという思いを強くしたところであります。心から哀悼の意を表しますとともに、ご家族にお悔やみを申し上げたいと思います。
 現在、警察で原因の調査をしており、関係者から状況を聞き取っているとのことですが、そこにおられた子どもさんの動揺が非常に激しいということでありまして、少し時間がかかると思っています。いずれにしても原因が何かということをきちんと整理しながら、それに対する対策をそれぞれの立場でしていく、我々自身も何ができるかしっかり考えながら、対応していきたいと思います。
 1日から始まった高田城百万人観桜会でありますが、前半は非常に天気が良く桜も早目に咲きました。後半は少し天候がくずれてしまいましたが、入込は130万1千人ということで多くの方々にお越しいただきました。昨年は、長野の善光寺御開帳、ブルーインパルスの祝賀飛行などがありましたので、その分の入込が減少しましたが、新幹線効果も含めて盛況な観桜会であったと思います。
 私自身が感じましたことは、外国の方が随分多くおられたということです。神輿渡御のときにもカメラで写している外国の方を多く見かけましたので、インバウンドについては、今後もしっかりと取り組み、その対策には知恵を絞っていく必要があると思っています。
 24日には市議会議員一般選挙がございました。新旧と言いますか、随分と顔ぶれが変わりましたが、市民のためにしっかりとした政策議論ができる議会との関係性をつくっていきたいと思いますし、議員各位には、それぞれの立場でご活躍いただきたいということが率直な気持ちであります。
 また、高田区では地域協議会委員の選任投票がございました。平成17年の制度発足時に5区(安塚、浦川原、柿崎、大潟、三和区)で実施して以来だということですが、地域協議会が本来あるべき役割、公募公選制という制度をいかしていくという、本当の意味でのスタートになったと思っています。今回は高田区だけの選任投票でしたけれども、高田区を含めて390人の委員を選任させていただきました。委員の皆さんには地域の課題を解決する要としてご活躍いただければと思いますし、そのことで地域の活力あるまちづくりが進んでいってほしいと思っております。
 明後日から連休が始まります。5月2日と6日の平日を休みますと10日間という大型連休となります。当市にも多くの皆さんから訪れていただき、ここ上越の良さを堪能していただければと思いますし、特に先日、試乗させていただきました、えちごトキめきリゾート列車「雪月花」は、日常を非日常として見られる随分とインパクトのあるリゾート列車ですので、ぜひとも多くの皆さんから楽しんでいただければと思います。
 一昨年には長野の方が柿崎区の浜で波にさらわれるという悲惨な事故がありました。市民の皆様にはくれぐれも事故のないよう連休をお楽しみいただきたいと思っております。私からは以上であります。 

熊本地震に対する市の対応について

(記者)
 
熊本地震の関係ですが、報道等で被害の状況を見ていますと、市役所の庁舎自体が被害を受け機能しなくなったという事実があります。本震が後からくるなど想定外なこともあったと思いますが、上越市としてこれを見たときに、さらに取り組まなければならない課題など、どう感じていらっしゃいますか。

(市長)
 
一つは庁舎の関係ですけども、いざ災害が起きたときの拠点、防災の指令本部をどこにするかということが非常に大きな問題だと感じました。救援物資の輸送を担当した職員の話を聞きますと、被災地では市役所庁舎に入れずに、職員が分散し様々な対応をしなければならず、また、連絡を取り合うこともできませんので、過酷な状況だったということであります。これを想定外とするのではなく、上越市で同様の災害が起きたときには、たえず木田庁舎が拠点になることもないでしょうから、担当職員とは地域別にどこに災害対応の拠点を構えるかという話をしたところであります。
 先日、内閣府から原子力災害の代替オフサイトセンターに三和区総合事務所が指定されました。上越市には13区の総合事務所がありますが、そのほとんどが堅牢な新しい庁舎ばかりですので、今回の熊本地震のように例え木田庁舎が被災を受けたとしても、災害の拠点は立ち上げられると思いますし、そのような対応も必要であると感じたところです。
 それから、今回の熊本地震を見ますと、機動性のある体制が非常に大事だと思いましたので、総合事務所の産業建設グループを集約することで防災にも対応していこうとする現在の取組は、方向性としては良かったのではないかと感じています。人員不足により動けないという状況が非常に目についたということですので、日頃の訓練、災害時に何をしたらよいかということをイメージしながら関係部局と連携をとり、きちんと対応していく必要があると感じております。

高田城百万人観桜会における貸しボートの転覆事故について

(記者)
 
高田城百万人観桜会の痛ましいボート事故について、原因を特定してからしっかり対策をしていくということですが、主催者の一員として事故が起きたことに対する責任をどう考えておられますか。
 また、来年以降の貸しボートの運営について、現段階ではどのように考えておられるのでしょうか。

(市長)
 
昨日、直江津港において上越海上保安署のミニボートによる落水や転覆の実演がありましたが、気象の問題で救命胴衣をつけることが必要であるとか、遠くに流されたときに備え携帯電話があればいいと、いろいろな注意点を話されていたかと思います。それはそのとおりだと思いますが、海とは違い静穏度のある公園内でのボートについては、お互いのルールがあり、それを遵守いただくという前提があって成り立っているのではないかと思います。
 観桜会場では、ボートの事故以外にも、過去には飲酒をしての暴力行為や自転車の走行禁止エリアで自転車に乗り通行人が大怪我をされたというケースもあるわけですので、会場内の注意喚起とルール遵守を徹底していかなければなりません。その一方で、あまりにも厳しい規制をしてしまいますと、祭りを楽しめないということもありますから、まずは何が問題であったかという原因をきちんとつめていく必要があると思っています。単に主催者の責任という話だけでは、祭りを開催しなければいいという話にもなってしまいますので、その辺のことが非常に難しいと思います。
 主催者が考えていかなければならないことは、ボートの事故に限らず多岐にわたります。祭りは、お互いが約束できることをきちんと守りながら、皆さんで楽しんでいただくものだと思いますので、その辺のことを整理しながら、今後の対応を考えていく必要があると思っております。いずれにしましても、人の命に関わることですから、主催者として対応すべきところは対応し、理解をいただくことは理解いただく必要があると思いますので、警察や事業者の皆さんとの協議を真摯に進めていきたいと考えています。祭りは観桜会だけではなく、今後も様々なイベントがあるわけですので、そのようなことを担当課には指示しています。

(記者)
 
来年以降の貸しボートについては、実施する、しないを含めて未定ということですか。

(市長)
 
貸しボートの許可というのは、露店と同様に出店許可という扱いなのです。1年に1回、観桜会の期間だけ許可したもので、今後、貸しボート事業者にはどう対応すべきか、また、露店の事業者の対応はどうしたらよいかと、これまで続けてきた許可制度をどう考えるかという整理もあります。そのようなことを整理しながら、今回の問題点をしっかりと洗い出し対応していく必要があると思っています。来年、貸しボートを実施する、しないは、その後についてくる話かと思っています。

(記者)
 
ボート事故については原因究明が先であり、それを見たうえで対策をとっていきたいとのことですが、原因究明には時間がかかると思います。それが長引き、来年の春までにわからない状況であったとしたら、来年は貸しボートの営業がないということになるのでしょうか。

(市長)
 
事故を起こしたという結果があったわけですから必ず原因があるのです。原発再稼働の話もそうですが、責任、責任とその話だけに偏ってしまうと原因がわからなくなってしまいます。何が原因で、どこに問題があったかということをつめた段階で、それぞれの責任が問われるべきだと私は思っています。
 そういう意味で、今回、ボートが転覆してお一人が亡くなったという結果があるわけですので、その結果を起こした一番の原因はどこなのか整理する必要があると思うのです。警察でもその調査を行っていますから、その中でどうであったのか。ボートに問題があったのかもしれませんし、4人乗りだと安定しないから2人乗りにすべきだとか、そういう話が出てくるかもしれません。そうした中で、我々が今まで許可をするときに足りなかったことについて、どのように考えたらよいかという意味合いでお話ししたのですが、今は、その原因をきちんとつとめていくことが必要かと考えています。

市議会議員一般選挙について

(記者)
 
市議会議員一般選挙についてですが、新人が10人立候補され9人当選されましたので、議会の顔ぶれが大きく変わるという印象があります。このことについて不安や期待などあろうかと思いますが、当選された32人の顔ぶれを見て、市長はどうお考えなのでしょうか。

(市長)
 
当選された32人の議員の皆さんは、何をしていきたいかという公約を出されて当選されたわけですから、市民の期待に応えるべく努めていただくことはもちろんでありますし、行政との間で緊張感を持ちながら、闊達な議論をお願いしたいと思っています。
 また、新しい顔ぶれが多いということは、これからの議会はこうあるべきだと活動される若い議員さんもおられると思いますので、議会に新しい風が吹くのではないかと思っています。そうした面では、市民の選択肢が大きく、広がりを見せたということで良かったのではないかと思います。
 今後、様々な議論があることは大事なことだと思いますし、ベテラン、若手と多彩な顔ぶれがあることは良いことだと思っています。

(記者)
 
市議会議員一般選挙の投票率が54.55%でしたが、やはり低いと思われますか。

(市長)
 
今回の投票率が54.55%ということで、前回の市議選と比べて6.5ポイントほど低いのです。有権者の半分ほどしか投票がないということで、政治に対する関心度はどうなのかと心配になります。次回の国政選挙から18歳に選挙権年齢が引き下げられますので、若い皆さんの意識、政治に対する関心を高めることも非常に大事かと思っています。
 また、今回の市議選では、候補者がいない区もあったわけです。合併から10年が過ぎましたけれども、このような区の皆さんの投票行動がどうなっていたのか、区別の投票率を見ながら分析したうえで、選挙管理委員会の啓発活動を考えていく必要があるようにも感じました。
 それから、高齢化率が50%近いという地域がいくつかございます。例えば大島区では人口が約1,600人。そのうちの100人近くが特別養護老人ホームに入所されていますから、実質的にお住まいの皆さんは1,500人ほどしかいないと思います。そういう地域での不安、市議選の候補者がおられない中での投票率、それらを見ながらどうやって対応していくかということです。
 地域に議員がおられなければ、我々が地域の声を聞いてくるという、そうした中で政策を立てていくしかないと思います。それはまさに私の仕事だと思いますので、総合事務所が中心となって地域の声を吸い上げながら対応していく、それが議会との両輪である行政の役割だと投票率を見てつくづく感じました。

(記者)
 
各候補者からお聞きしましたが、小選挙区というわけにはいかないでしょうけども、いくつかのブロック制を考えていかないと、市長が懸念されているように一定の地域から議員を通して声が上がってこないと思います。

(市長)
 
旧町村では大島、中郷、名立区に候補者がないと思います。その地域の皆さんは、誰に投票したらよいかという気持ち、不安になったと思いますので、その皆さんの声をきちんと拾ってあげるということが大切だと思います。当選された議員もそのように行動されると思いますが、行政が手厚く、地域の声をお聞きする努力をしていかなくてはならないと感じました。
 ある候補者は、地元の有権者の数以上に得票数を上げた方もおられます。その結果からしますと、別の区の皆さんが応援されていることになるわけですが、そういう図式が広がっていくにはまだ少し時間がかかるだろうと思いますので、どのような投票行動になっていたかという分析も必要だと思います。
 旧町村の議員構成がどうなのか、今の市政に対して反対か、賛成かにかかわらず、その地域の皆さんの声がどう拾われているかということを、私自身が見ていくことが必要ですし、それを見ていかないと行政を進めていくことはできないと思っています。投票率が54.55%しかありませんが、有権者の新しい投票行動が起きていると思いますので、それが市町村合併という効果になるのか、どう捉えていくかということになるのでしょう。

地域協議会委員について

(記者)
 新しい地域協議会委員についてですが、中には前市議会議員、前市職員もおられます。そうしたことも含めて新しい委員の皆さんには、どういう思いがあると推察されていらっしゃいますか。

(市長)
 
390人の委員のうち、315人が手を挙げられて、残りの75人を私が選任したということです。これまで合併前上越市と13区の地域協議会では、その思いに違いがあると思っていましたが、そうではなくなってきているなと感じています。
 地域協議会委員に応募された前市議会議員は、地域協議会に対する強い思いを持っていた議員のお一人だと思います。地域の声を大事にしていきたいと強い思いを持たれておりましたから、議員を退いても地域の課題を自ら解決していく、地域のリーダーとして頑張りたいとの思いがあったのだろうと、非常に有り難いことだと思っています。
 前市職員についても、退職後、町内会長や大学の就活アドバイザーを務めるなど、非常にエネルギッシュに活動されていますので、地域協議会でも活躍してほしいと思っています。

高田城百万人観桜会の露店について

(記者)
 
高田城百万人観桜会についてですが、会場には露店のソース焼きそばの臭いが充満し、桜の香りが感じられないと何人かの市民からお聞きしました。豪華な桜をゆっくり眺めることができないかと、観光客からも同じような意見を聞いています。イベントとか露店商は別のところ、例えば本町商店街などに分離できないものでしょうか。

(市長)
 
そぞろ歩きをしながら桜を見上げることもよいのでしょうけども、上越には今の形が長く根付いていますので、桜と露店を区分けすることの賛否は非常に難しいと感じています。
 また、本町通りを車両通行止(歩行者天国)とする「城下町高田・本町春フェスタ」の開催もありますので、露店商を本町通りへ動かすことは難しいと思います。
 多分、この地域の生活文化としては、ゆっくり歩いて桜を眺めるというよりも、会場にシートを広げ桜の下でお弁当を食べる、その帰りにお面や綿あめを子どもさんに買ってやるということなのかと、私自身の経験からはそのように思います。

(記者)
 
私もソース焼きそばの臭いよりも桜の香りがいいと思います。ゆっくり歩いて桜を見るもよし、シートを広げてご飯を食べるもよしと、そのような雰囲気づくりをしたらどうかと思いますがいかがでしょうか。

(観光振興課長)
 
そのようなお話は以前もありまして、露店商と協議しながら「さくらロード」や、内堀から高田城三重櫓を眺めるポイントには露店の出店を控えていただいたり、陸上競技場の方へ移動していただくという工夫をしながら、桜のビューポイントを確保しています。

(市長)
 
露店の色彩が桜に似合わないと感じることはありますが、ソース焼きそばの臭いまでは気付きませんでした。

(記者)
 
色彩もそうです。露店商と桜がマッチしないのではないかというお話を聞きました。

(市長)
 
そのように感じることもありますが、全部を地産地消の店舗のように同じものであると、それもまた、おかしな雰囲気になるのかもしれません。難しい問題だと思います。

長野県との観光連携について

(記者)
 
えちごトキめきリゾート列車「雪月花」のお話がありましたが、長野でもしなの鉄道に「ろくもん」というリゾート列車があり、長野県の三大車窓で有名な姨捨に「ろくもん」を走らせたらどうかという話がありまして、えちごトキめき鉄道としなの鉄道の相互乗り入れも検討しているとのことです。
 また、先日、上越商工会議所主催の講演会「真田昌幸・信繁(幸村)と上杉氏」があり、上田市立博物館の元館長が講演され、主催者の予想を超える大勢の受講者があったとお聞きしています。さらには上越、上田の商工会議所が両市を巡るバスツアーの計画を進めていることであり、このような民間の動きを行政としてバックアップしようとする考えはありますか。

(市長)
 
先週、長野市長、上田市長さんにお会いしてきました。長野県との連携は当然のことですし、長いお付き合いがあります。今回、お願いしてきましたのは「ろくもん」と「雪月花」を相互乗入れできないかということです。県知事がこちらにお出でになられたときにも、その話をしましたら「ぜひやってみたい」、「大糸線にも走らせてみたい」とおっしゃられていましたので、そのようなことを進めていければいいと思っています。
 上田市では、NHK大河ドラマの放映に合わせて「信州上田真田丸大河ドラマ館」を大掛かりに整備されました。その仕掛けに、まず驚かされましたことと、すごいと感じましたのは、土産品の種類です。何百種という品揃えがありましたから、長野の皆さんの熱意に感心させられました。
 そうした中、四季を通じての連携、それぞれが持っているものを旅行商品としながら巡ってはどうかと、春日山城跡、松代城、上田城と三つの城を巡るツアーを商工会議所も一緒になって考えておりますので、行政もバックアップしていきたいと思っています。また、「ろくもん」と「雪月花」の相互乗入れについても、えちごトキめき鉄道、しなの鉄道へ積極的に働き掛けたいと考えておりますので、それが実現できたらおもしろいと思います。このような連携はしっかりとやっていきたいと思っております。