概要
近世村落について、その土地制度や村役人、そして人々の生活や生業、さらに新田開発や用水のありさま、村の出来事まで、あらゆる視角から徹底的に分析。
最新の研究成果や新発見の史料をふんだんに盛り込んで、ベテラン・新鋭の執筆陣が書き下ろしたオールマイティな一冊。
酒株札の写し(曽我家文書)
目次
第一部 郷村
- 第1章 土地と石高と家
第1節 土地所持と経営の変化
第2節 家の存続と村
第3節 割地制 - 第2章 諸産業と諸職
第1節 農林水産業
第2節 諸産業
第3節 村に住む諸職人
第4節 金融 - 第3章 土地と水利
第1節 新しい田畑を求めて
第2節 用水を求めて
第3節 山野の利用と争い - 第4章 災害と飢饉
第1節 地震
第2節 水害・干害・火災
第3節 凶作と飢饉 - 第5章 生活の諸相と規律
第1節 生活の多様化と広がり
第2節 村の秩序と違反 - 第6章 領主と領地の変遷
第1節 領地のうつり変わり
第2節 支配のしくみ
第3節 検地と年貢諸役 - 第7章 村の支配と自治
第1節 五人組・宗門改め
第2節 村役人と大肝煎(おおきもいり)
第3節 村々の連帯 - 第8章 一揆・騒動
第1節 越後頸城質地騒動
第2節 村方騒動 - 第9章 幕末維新と村
第1節 支配と負担
第2節 村社会の動揺 - 特論1 庶民の金融を担った頼母子
- 特論2 両樋用水と真砂堰用水に見る近世の水利技術と慣行