三和区は新潟県の南西部、上越市の中央に位置し、東西南北に約8キロメートルとほぼ円形の地形で、国道1路線、県道4路線が縦横に走っています。東部の薬師山の210メートルを最高とする丘陵地を除くと、ほぼ平坦な地形に田んぼが広がる農村地帯です。
気候は、夏は高温多湿で冬は雪が降り四季がはっきりしています。ため池や谷内などの自然が多く、水辺ではオニバスなど絶滅の恐れがある貴重な水生植物や昆虫が見られます。
三和区には古代より人びとが暮らした証といえる多くの遺跡や古墳が遺されています。中でも水科古墳群は国指定文化財に指定され、現在は水科古墳公園となっています。
江戸時代には三和区の大部分が天領地となり、川浦(現在の三和区番町)に代官所が置かれました。稲作にかかわる文化や芸能が生まれ、五穀豊穣を祈る祭りや井ノ口、越柳の雨乞いの奇祭などが今に伝えられています。
このように古くから稲作を生業とする地域でしたが、近年は圃場整備が行なわれ、農業経営の大規模化が進み、一方では工業団地、産業団地、住宅団地が造成されるなど地域の活性化が図られ、活気あるまちづくりが進められてきました。
四季折々変化を見せる豊かな自然、伝統文化が息づく安らぎ、人の笑顔があふれる「さんわ」です。