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市営南新町住宅4号棟の色彩計画

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印刷用ページを表示する 掲載日:2016年4月5日更新

日時

平成27年1月30日(金曜日) 午前9時から午後4時30分

参加者

市職員13名、新潟県建築士会上越支部会員1名

講師

  • 吉田愼悟氏(上越市景観アドバイザー、武蔵野美術大学教授)
  • 片岡照博氏(有限会社クリマ、首都大学東京システムデザイン学部非常勤講師)

題材

市営南新町住宅4号棟(南新町2-4)

内容

講師講義

 最初に、色彩計画を検討するにあたっての参考として、色彩の基礎事項について学びました。

講義の内容

  • マンセル表色系の仕組み
  • 日本塗料工業会の色見本帳の見方
  • 色見本帳を使った建物の色の測り方
  • 他市の色彩基準や誘導方法の事例

講義(会場)の様子(写真) 

現地確認

 講師からの講義のあと、実際に題材となる市営住宅に行き、現地調査を行いました。
 参加者は班に分かれ、市営住宅の現況確認と、南新町住宅周辺の建物の色の測定をしました。

建物の色彩を測定(現地確認の様子、写真)

色度図作成

 現地での色の調査結果を「色度図」という表にまとめ、南新町周辺の建物の色の傾向を確認しました。

色の傾向と人工物の色の使い方

  • 南新町周辺は、黄赤から黄色系の色味で、明るく落ち着いた色(明度がおよそ9から8、彩度がおよそ2以下)が多い。
  • 全国的に見た場合でもこの傾向であり、樹木・土・石といった伝統的な自然建材の色、慣例色と言われる。
  • 建材の種類が増えた現代でも、伝統的な慣例色は守られている。
  • 周囲との関係性を考え、シンボリックな空間にポイントカラーを使うと効果的である。
  • 海や空の色である青色は、イメージとしてはきれいだが、反射によって見える光の様態であり、何かに定着しているものではないため、人工物の色としてはそぐわない。

色の傾向を確認(講義の様子)写真

カラーデザインの検討

 現地での調査結果をもとに、周囲の建物に配慮した市営住宅の色彩計画を検討しました。
 団地全体のあり方について考えながら、デザインのコンセプトと色を検討しました。
 あわせて、作成したカラーデザインをもとに、写真をCG加工した画像を作成し、実際の工事後に近いイメージを確認しました。

色彩計画の検討の様子(写真) 修景(CG画像)

発表、講評、まとめ

 各班が考えたデザインと、そのコンセプトをそれぞれ発表しました。
 講師からは、どの班の案も、1、2号棟とのまとまりや対比による個性があり、現在より格段に良い色彩計画であるとの講評をいただきました。
 また、今後他の棟の改修を見越して、団地全体の配色計画を作ると良いとのアドバイスがありました。
 最後に、講師が考えた色彩計画を発表しました。
 建物の最終的なデザインは、後日参加者案に講師案を含めた色彩計画の中から調整することにしました。

実施デザインの決定

 セミナーの中で挙がった案をもとに、実際の工事内容をふまえて、建物のデザイン案を調整しました。
 デザイン案の検討にあたり、まず団地全体の配色計画を決め、その後に改修する建物の色彩を調整しました。
 4号棟の南側には町内の集会所があることから、南側の一部分に鮮やかなアクセントカラーを使う計画となりました。

改修後

 工事完了後には、景観セミナー参加者を対象に見学会を開催し、周辺との調和に配慮した色彩計画の結果を現地で確認しました。
 また、セミナーの講師である吉田氏の他、照明とデザインをそれぞれ専門とする2名の景観アドバイザーが見学会に参加し、今後の南新町住宅についてアドバイスをいただきました。

西面

西面改修前(写真) 西面改修後(写真)

東面

東面改修前(写真) 東面改修後(写真)

南面

南面改修前(写真) 改修後南面(写真)

北面

改修前北面(写真) 改修後北面(写真)

全景

全景改修前(写真) 全景改修後(写真)

このページに関するお問い合わせ先

上越市

〒943-8601 新潟県上越市木田1-1-3電話:025-526-5111Fax:025-526-6111

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