平成27年1月30日(金曜日) 午前9時から午後4時30分
市職員13名、新潟県建築士会上越支部会員1名
市営南新町住宅4号棟(南新町2-4)
最初に、色彩計画を検討するにあたっての参考として、色彩の基礎事項について学びました。
講義の内容
講師からの講義のあと、実際に題材となる市営住宅に行き、現地調査を行いました。
参加者は班に分かれ、市営住宅の現況確認と、南新町住宅周辺の建物の色の測定をしました。
現地での色の調査結果を「色度図」という表にまとめ、南新町周辺の建物の色の傾向を確認しました。
色の傾向と人工物の色の使い方
現地での調査結果をもとに、周囲の建物に配慮した市営住宅の色彩計画を検討しました。
団地全体のあり方について考えながら、デザインのコンセプトと色を検討しました。
あわせて、作成したカラーデザインをもとに、写真をCG加工した画像を作成し、実際の工事後に近いイメージを確認しました。
各班が考えたデザインと、そのコンセプトをそれぞれ発表しました。
講師からは、どの班の案も、1、2号棟とのまとまりや対比による個性があり、現在より格段に良い色彩計画であるとの講評をいただきました。
また、今後他の棟の改修を見越して、団地全体の配色計画を作ると良いとのアドバイスがありました。
最後に、講師が考えた色彩計画を発表しました。
建物の最終的なデザインは、後日参加者案に講師案を含めた色彩計画の中から調整することにしました。
セミナーの中で挙がった案をもとに、実際の工事内容をふまえて、建物のデザイン案を調整しました。
デザイン案の検討にあたり、まず団地全体の配色計画を決め、その後に改修する建物の色彩を調整しました。
4号棟の南側には町内の集会所があることから、南側の一部分に鮮やかなアクセントカラーを使う計画となりました。
工事完了後には、景観セミナー参加者を対象に見学会を開催し、周辺との調和に配慮した色彩計画の結果を現地で確認しました。
また、セミナーの講師である吉田氏の他、照明とデザインをそれぞれ専門とする2名の景観アドバイザーが見学会に参加し、今後の南新町住宅についてアドバイスをいただきました。