ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

上越市

サイトマップ

背景色を変える

文字の大きさ

キーワードで探す

現在地トップページ > 広報上越 > 広報上越(2020年4月1日発行 No.1099)Web版

広報上越(2020年4月1日発行 No.1099)Web版

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年4月1日更新

令和2年度当初予算

 「すこやかなまち 人と地域が輝く上越」の実現に向けて、令和2年度予算では、上越市まち・ひと・しごと創生総合戦略(地方創生)の4つの政策分野による取り組みと、第6次総合計画に掲げる3つの重点戦略の取り組みを着実に推進します。
 中でも、「地域中核企業成長促進事業」による地域経済の活力向上の取り組みを始め、雇用創出や子育て支援など人口減少対策に重点を置くほか、医療・福祉などの基礎的な行政サービスの確保と充実、国の補正予算を有効に活用した災害に強い安全・安心なまちづくりを進めます。

総合戦略 4つの政策分野

  1. しごとづくり
  2. 結婚・出産・子育て
  3. まちの活性化
  4. UIJターンとまちの拠点性・担い手づくり

総合計画 3つの重点戦略

  1. 暮らし  暮らしの安心感を高める“つながり”の構築
  2. 産業  地域の元気と働きがいを生む産業の創出
  3. 交流  交流圏の拡大をいかした豊かさの向上

上越市まち・ひと・しごと 創生総合戦略は第2期へ

 令和2年度から、「若者・子育て世代にとって「選ばれるまち」「住み続けたいまち」の実現」を目指す第2期上越市まち・ひと・しごと創生総合戦略が始まります。

 第2期では、8つの重要視点を踏まえた具体的施策の強化を図り、人口減少の緩和と、人口減少社会においても持続可能なまちの形成に向けた取り組みを充実・強化し、切れ目なく推進します。

8つの重要視点

  1. ものづくり産業に特化した産業分野の強力推進
  2. 多様な雇用機会の創出
  3. 自然な出逢い等の場づくり
  4. ワーク・ライフ・バランスの強化
  5. 多様な地域の取り組みの推進
  6. 地域への理解・愛着向上
  7. 移住施策強化
  8. 人材育成、若者・外部人材等活躍

総合戦略4つの政策分野による取り組み

政策分野1 しごとづくり

安定的で魅力のある雇用の創出を目指して、経済産業省を始め、商工関係団体や金融機関、大学、行政
機関とともに行った検討を踏まえ、地域中核企業の成長を支援し、地域経済の活力向上を図ります。

主な事業

  • 地域中核企業成長促進事業(3,311万円)
    研究開発や生産性の向上等に積極的に取り組む、ものづくり企業を集中的に支援することにより、当
    該企業のみならず関係する地域企業群の成長を促し、地域内外からの雇用や地域内取引の増加による地
    域経済の活力向上を図ります。

政策分野2 結婚・出産・子育て

 若い世代の結婚・出産・子育ての希望を実現しやすい環境を整えます。

主な事業

  • 妊産婦・子ども医療費助成事業(7億2,213万円)
     今年9月から、新たに市民税非課税世帯における小学生の医療費を完全無料化します。
  • ファミリーサポートセンター運営事業(716万円)
     新たに低所得世帯の保護者に対し、ファミリーサポートセンターの利用料を助成します。
  • 小・中学校就学援助費補助事業(1億8,006万円)
     小・中学校の就学援助費を国庫補助単価の改正にあわせて増額します。
  • 私立高等学校学費助成補助金(775万円)
     私立高等学校に在学している高校生の保護者のうち、市・県民税所得割の合計が一定額に満たない世帯に対する学費助成を拡充します。

政策分野3 まちの活性化

 時代に合った地域の形成と、地域間連携の活発化に向け、中心市街地の都市機能の強化、歴史的建造物の活用、効率的で利便性の高い公共交通ネットワークの構築を図ります。

主な事業

  • 城下町高田の歴史・文化をいかした「街の再生」 (右記参照)
  • 城下町高田レンタサイクル事業(4万円)
    街なか回遊観光を促進するため、高田地区において実証 実験としてレンタサイクル事業を行います。
  • 歴史的旧家連携交流支援事業(1,027万円)
    市内に点在する歴史的旧家の連携に取り組む市民団体の活動や、活用に向けた環境整備を支援します。
  • バス運行対策費補助金(3億8,793万円)
    生活交通を確保するため、路線バスなどの運行を支援するほか、新たにスマートフォンなどで路線バスの運行状況がリアルタイムに確認できるシステムの実証実験に取り組みます。
城下町高田の歴史・文化をいかした「街の再生」
  • 街なか回遊観光事業(160万円)
    歴史・文化、地域の食などをまとめたガイドブックを作成するほか、偉人・先人を顕彰する記念館と、三重櫓(やぐら)や歴史博物館、小林古径記念美術館の共通入館券を発行します。
  • 高田小町駐車場の整備(1,397万円)
  • 旧師団長官舎の活用に向けた整備(8,302万円)
    民間事業者によるレストランとして活用するための改修工事等を行います。
  • 旧今井染物屋の活用に向けた整備(1億1,470万円)
    地域の手仕事文化の継承と発信の拠点として活用するため、改修工事などを行います。
  • 手仕事文化の継承と発信(11万円)
    手仕事文化を継承し発信する地域おこし協力隊の募集に取り組みます。

政策分野4 UIJターンとまちの拠点性・担い手づくり

 まちを担う人の創出に向け、若者のまちづくりへの参加を促し、ふるさとへの愛着を深める取り組みを進めるとともに、当市での暮らしの魅力を発信し、当市への多様な人の流れを作ることで、移住、定住やUターンにつなげます。

主な事業

  • 若者等の活躍と将来のUターン促進の取り組み(233万円)
    中長期的な観点からUターンについての関心が高まるよう、高校生や当市出身で市外在住の子育て世帯に対して、SNSなどを活用して当市の魅力や充実した子育て支援制度などを発信します。
    また、「ふるさと上越市」に対する理解と愛着を深めるため、高校生が市の魅力を伝える映像を制作・発信します。
    さらに、若者が気軽に参加できる交流会を開催し、まちを見つめ直す機会や、同年代の仲間づくりの機会を創出します。
  • 定住促進奨学金貸付事業(164万円)
    貸付限度額の引き上げとともに、返還期間の延長により返還時の負担軽減を図ります。

第6次総合計画3つの重点戦略による取り組み

戦略1 暮らし 暮らしの安心感を高める“つながり”の構築

 市民の暮らしの安心感を高めるため、地域での支え合いや担い手の育成に向けた「“つながり”を育むまちづくり」を進めるとともに、「こども」「高齢者」「中山間地域」の視点から“つながりの力”を育みます。

主な事業

福祉の相談窓口の強化

 上越市版地域包括ケアシステムの構築に向け、高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターの業務に、障害のある人や生活困窮者などの相談対応を加え、さらなる機能強化を図り、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりを進めます。

  • 地域包括支援センター運営事業(2億6,837万円)
  • 障害者の相談支援事業(3,446万円)
  • 生活困窮者自立支援事業(3,526万円)
外国人市民が安心して暮らせる環境の整備

 増加傾向にある外国人市民が安心して暮らせる環境を整備します。

  • 多文化共生推進事業(1,129万円)
    ・上越市国際交流センターの相談窓口の開設時間を拡充するとともに、72言語に対応する自動翻訳機を導入し、相談機能を強化します。
    ・「やさしい日本語(簡単で外国人にわかりやすいように配慮した日本語)」講座を新たに開催します。
  • 医療通訳ボランティア事業(32万円)
    医療通訳ボランティアのスキルアップや育成に向けた講座を開催し、外国人患者の受入体制を整備します。
  • 外国人・帰国児童生徒への日本語支援事業(793万円)
    日本語と教科指導の支援を行い、基礎的・基本的な知識の習得に向けた取り組みを強化します。
 新たな環境課題への対策(30万円)
  • 食品ロスやレジ袋の有料化、海洋プラスチックごみなどの新たな課題への対応が急務となっていることから、積極
    的な情報発信と啓発活動を行い、市民・団体・企業の意識醸成を図り、地域ぐるみでの環境改善の取り組みを促します。
こどものすこやかな育ちの支援
  • 子どもの虐待予防推進事業(1,385万円)
    年々増加する児童虐待事案に対応するため、市内の大学と協働で作成する子ども向け虐待防止リーフレットを児童生徒に配付し、虐待の発生予防や早期発見につなげていくほか、家庭相談員を増員し相談支援体制を強化します。
有害鳥獣対策の強化

農作物などの鳥獣被害が深刻な現状を踏まえ、被害防除と捕獲の両面で総合的な被害防止対策を進めるとともに、住宅地周辺でもクマやイノシシの出没が増加していることから、人身被害の防止を図ります。

  • 農作物鳥獣被害防止対策事業(733万円)
    新たに鳥獣被害対策実施隊を組織し、集落などの要請に即応できる捕獲体制を整えます。
  • 大型野生鳥獣の出没対策(658万円)
    クマやイノシシによる人身被害を防止するため、注意喚起と出没抑制対策、捕獲体制の強化を図ります。

戦略2 産業 地域の元気と働きがいを生む産業の創出

特産品などの販路拡大や農業者の所得向上、創業や企業の立地・設備投資を促進します。
 また、職場環境の向上や、若者や障害のある人などの就労支援に取り組み、市民が生きがいを持って働けるまちづくりを進めます。

主な事業

  • 中山間地域の強みをいかした農産物等販売促進事業(115万円)
    棚田米の高付加価値化による販売戦略構築に向けた研修会を開催します。また、中山間地域ならではの付加価値のある農産物や農産加工品の販売・営業活動などの取り組みを支援します。
  • 市内企業雇用促進事業(1,784万円)
    高校生や市外へ進学した大学生などを対象とした市内企業の見学会や説明会のほか、上越地域からの進学者が多い大学と市内企業との情報交換会を開催します。

戦略3 交流 交流圏の拡大をいかした豊かさの向上

 上越市観光交流ビジョンに掲げた将来のありたい姿を多くの市民の皆さんと共有しながら、一体感を持って、交流人口の拡大に取り組みます。
 また、来館者が120万人を超えた「うみがたり」を核に、直江津のまちの賑わいの創出を図ります。
 さらに、新潟県立武道館「謙信公武道館」および上越体操場「ジムリーナ」の開館を好機として、スポーツコンベンションの誘致を進めます。

主な事業

  • 観光地域づくり実践事業(205万円)
    観光に意欲的に取り組む人が知識や技術を習得し、また、横のつながりを築く場として「観光地域づくり実践未来塾」を開講します。
  • インバウンド推進事業補助金(150万円)
    多言語翻訳機の購入費を新たに補助対象とし、市内事業者が実施する外国人旅行者に対する受入体制の整備を支援します。
  • 「地域の宝」認定制度(2万円)
    有形・無形、文化財の指定の有無にかかわらず、地域社会の中で大切に守り伝えられ、人々がよりどころとする文化財を「地域の宝」と定義した上で、「地域の宝」とそれを保存・活用する取り組みを総体として認定する制度を創設し、次世代への継承と魅力ある地域づくりの一助とします。
  • コンベンション開催補助金(573万円)
    スポーツ合宿の宿泊費を補助し、市内での観光や地域住民との交流を促進します。
  • 全国高等学校総合体育大会の開催準備(312万円)
    令和3年度に開催する全国高等学校総合体育大会における体操競技および弓道の開催準備に取り組みます。
  • 第72回全国人権・同和教育研究大会(207万円)
    今年10月に当市を中心に県内で初めて開催される「第72回全国人権・同和教育研究大会」で人権・同和問題への正しい理解と認識を深める機会を提供するとともに、人権意識の向上を図ります。

その他の取り組み

  • 戦争体験伝承事業(114万円)
    戦争の悲惨さと平和の尊さを将来にわたって次の世代に伝えるため、後継者の育成や戦争関連資料の保存・活用について、専門家などによる検討委員会で検討します。
  • 休日歯科診療センター運営事業負担金(3935万円)
    老朽化が進む休日歯科診療センターを上越保健センター内に移転・整備するとともに、新たに取り組む障害者歯科診療の関連経費を負担し、休日等における歯科診療体制の確保、充実を図ります。
  • 森林環境税関連対策事業(99万円)
    森林経営管理法に基づく取り組みとして、未整備森林の所有者に対して経営管理の意向調査に着手します。
少雪による農業への影響に対する対応

 今冬の記録的な少雪により、水稲の春作業に必要な農業用水の確保と、水稲の作付けが困難な圃場(ほじょう)での作物の転換を支援します。

  • 緊急簡易貯留施設整備・ため池維持修繕事業(3月補正 2700万円)
  • かん水用機械等整備対策事業(少雪緊急対策分 366万円)
    ポンプやホースなどの整備費用を支援します。
  • 中山間地域振興作物生産拡大事業(少雪緊急対策分 110万円)
    水稲の作付けが困難な場合に、少ない水でも栽培が可能な作物への転換を支援します。
自然災害に備えた、防災・減災の取り組み

  大雨により市内各所で河川の氾濫や道路の崩落などの自然災害が発生していることを踏まえ、道路の補強や河川の改修等を行い、災害対策を強化します。

  • 市道、林道の改良(6400万円)
    市道青柳日の八線(清里区)、林道難波線(金谷区)の改良を行います。
  • 河川の改修・しゅんせつ等(3月補正を含む 2億8980万円)
    道田川(有田区)、水戸の川(高田区)、前川(金谷区)、江象川(三和区)などの改修やしゅんせつ等を行います。
  • 排水ポンプ車の導入(3月補正 5720万円)
    河川の水位上昇に伴い発生する浸水被害の拡大を防止するため、排水ポンプ車を導入し、市内各所での排水作業に活用します。

このページの先頭へ

一般会計予算

916億7,942万円(前年度比6.7%減)

市民一人当たりでは48万500円

(注)住民基本台帳人口(3月1日現在。190,800人)で計算

制度融資預託金などを除いた実質的な一般会計予算額

879億7,029万円(前年度比6.5%減)

令和2年度予算のポイント

 令和2年度の予算総額は、消防本部新庁舎やジムリーナをはじめとする大規模な建設事業の完了、国の政策により実施したプレミアム付商品券事業の終了などに伴い、前年度に比べて66億312万円、6.7%の減となりました。
 また、財源不足に対応するため、市の貯金である財政調整基金を3億7千万円取り崩しましたが、財政計画における収支不足見込み額よりも19億円圧縮しました。

一般会計歳入

 市税は、法人税割の税率引下げの影響などから、2.1%減の298億8千万円を見込んでいます。
 地方消費税交付金は、地方消費税の増収に伴う配分額の増が見込まれることから、25.2%増の47億9千万円としました。
 また、地方交付税のうち普通交付税は、合併算定替から一本算定への移行に伴う減少を見込む一方、新規費目の算入による増を見込み、0.5%増の178億4千万円としました。
 このほか、市債は、大規模な施設整備が完了したことによる合併特例債の減少などにより、29.6%減の87億4千万円となりました。

歳入総額 916億7,942万円

財源区分構成比歳入額
自主財源 42.4%市税32.6%298億8,171万円
諸収入5.3%48億8,221万円
使用料及び手数料2.0%18億3,709万円
繰越金1.1%10億円
繰入金0.6%5億7,027万円
分担金及び負担金0.4%3億3,888万円
財産収入ほか0.4%3億6,055万円
依存財源 57.6%地方交付税22.7%208億2,300万円
国庫支出金11.0%101億924万円
市債9.5%87億4,716万円
県支出金7.0%64億1,667万円
地方消費税交付金5.2%47億9,000万円
地方譲与税1.2%10億9,859万円
法人事業税交付金0.4%3億3,893万円
地方特例交付金ほか0.5%4億8,508万円

財政調整基金残高(市の貯金)の状況

  • 平成30年度末 104億2,004万円
  • 令和元年度末(見込み) 100億5,575万円
  • 令和2年度末(見込み) 101億8,510万円

市債残高(市の借金)の状況

 消防本部新庁舎やジムリーナなど、大規模な施設整備が完了し、新規発行額が減少するため、令和2年度末の市債残高は、前年度から37億2千万円減少し、1,259億5千万円となる見込みです。

区分平成30年度末令和元年度末(見込み)令和2年度末(見込み)
市債残高の状況1,287億5,371万円1,296億7,909万円1,259億5,269万円
 うち通常分836億2,616万円848億7,942万円809億8,354万円
  うち第三セクター等改革推進債を除く739億5,688万円759億9,475万円729億6,040万円

一般会計歳出

 消防費は、消防本部新庁舎の整備に係る負担金が前年度と比較して約30億円減少したことなどにより、全体で50.3%減の30億円となりました。
 商工費は、プレミアム付商品券事業の終了などにより、21.1%減の42億6千万円となりました。
 また、教育費は、ジムリーナの整備が完了したほか、小林古径記念美術館増改築工事が進んだことなどにより、17.9%減の87億2千万円となりました。

歳出総額916億7,942万円

区分構成比歳出額

民生費

30.1%276億3,957万円
公債費14.3%130億7,465万円
総務費13.3%121億6,883万円
土木費11.5%105億5,996万円
教育費9.5%87億2,548万円
衛生費7.4%67億5,699万円
農林水産業費5.2%47億2,827万円
商工費4.7%42億6,785万円
消防費3.3%30億180万円
労働費0.2%2億520万
議会費ほか0.6%5億5,076万円

特別会計及び事業会計予算(注)

877億3,788万円(前年度比9.7%増)

特別会計名予算額前年度比
国民健康保険173億5,393万円-4.5%
診療所4億6,823万円-5.4%
下水道事業下水道事業会計へ統合
農業集落排水事業下水道事業会計へ統合
介護保険237億9,065万円2.6%
地球環境2,048万円-27.7%
浄化槽整備推進事業下水道事業会計へ統合
後期高齢者医療22億2,409万円8.5%
病院事業31億2,092万円0.9%
下水道事業225億9,573万円皆増
ガス事業82億1,165万円-4.1%
水道事業99億3,400万円4.4%
工業用水道事業1,817万円-36.3%

(注)市が特定の事業を行う場合、その事業で得られる収入を財源とするため、一般会計とは別に経理を行う会計です。

このページの先頭へ

「観光」。それは楽しいもの。みんなで上越の豊かさを味わうことから始めよう

上越市観光交流ビジョン(令和2~5年度)を策定

 皆さんが旅行に出かけるときに楽しみにしていることは何でしょう。歴史、自然、食など、一人ひとりで楽しみにしていることはきっと違っていることでしょう。
 社会の国際化や高度情報化に伴い、「観光」を取り巻く環境は変化しています。「旅」の形も大型バスに乗り、団体で名所旧跡を回るスタイルから各々の趣向や知的好奇心を満たすような個人旅行のスタイルへと変わってきています。
 上越の「観光」の取り組みも、「行政が大きな物産館を整備したり、イベントを催したりするもの」といった従来のイメージを変えていく時を迎えています。

問合せ… 観光交流推進課(電話:025-526-5111)

みんなで上越の観光を考える

 市では昨年、新たな観光振興計画をつくるために、観光事業者・団体や行政をはじめ、商工・農業関係団体、市民団体、市民など、各分野の皆さんから集まっていただき、策定検討委員会やワークショップなどを開催しました。そこでは、当市の観光の「そもそも」を考えるところから取り組みました。

 特にワークショップは、さまざまな職種や立場の人が集まり、10年後の観光地域としての姿について意見交換を行い、「また来たいと喜んでもらえる」「行ったことを自慢したくなる」地域にしたいなど、各々が思い描く当市の観光の未来を語り合いました。

 また、身近にできる観光の取り組みの意見交換では、例えば「まちの清掃、安全運転、花植えなども、立派な観光の取り組みだということをみんなで意識したい」といった意見もありました。
いずれの回も参加者同士がいきいきと楽しそうに話が弾んでいました。

上越の観光のありたい姿

 このようなプロセスを経て策定した「上越市観光交流ビジョン」は、「何をするのか」を中心に置いた従来の「観光振興計画」と趣を変えて、「上越をどのような観光地域にしていくのか」という「ビジョン」(ありたい姿を描いたもの、理想像、未来像)に焦点を当てています。

 それでは、当市はどのような観光地域をありたい姿とするのでしょうか。

 弥次(やじ)さん・喜多(きた)さんの「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」で知られる江戸時代後期の戯作者(げさくしゃ)「十返舎一九(じ っぺんしゃいっく)」は、その著作の中で、当時の高田、今町(直江津)、黒井、潟町、有間川、名立などのにぎわいや、まちの人たちのいきいきとした暮らしぶりを描いてます。また、松尾芭蕉(まつおばしょう)も奥の細道の旅路の途上、今町に2泊、高田に3泊し、地元の俳人たちと句会を楽しんだと言われており、上越が古くから旅人が滞在し、住む人との交流を楽しむまちであったことをうかがい知ることができます。

 十返舎一九「諸国道中金草鞋(しょこくどうちゅうかねのわらじ)」に描かれた当時の様子(国立国会図書館蔵)
高田の飴屋の店頭で来訪者と住民が楽しそうに交流し、にぎわっている様子が描かれています。

 そのような歴史に思いをはせたり、ワークショップでのきらきらとした話し合いに耳を傾けたりしていると、多くの旅人がこのまちに住む私たちと一緒になって上越の豊かな日常を楽しむ姿が、このまちの当たり前の景色となっている未来として心に浮かんできます。

 上越市は、その観光のありたい姿を「来訪者が市民の日常に溶け込み、楽しむ観光地域」とします。

観光は楽しいものだから…

 みんなでありたい姿に向かうときのキーワードとして、「観光は楽しいものだからを掲げました。

 まずは、それぞれに味わい深い上越の暮らしを楽しみながら、自分にできることを考えてみましょう。

 その第一歩として、「観光は楽しいものだからの後ろに、皆さん一人ひとりの思いをつなげてみませんか。

詳しくは上越市観光交流ビジョン(観光交流推進課)をご覧ください。

「観光」に取り組む人の声 インタビュー

 「上越市観光交流ビジョン」の策定に当たり、観光振興計画策定検討委員会を開催し、上越市の観光の
現状やワークショップでの内容などを踏まえながら検討を行いました。
 今回は、検討委員会委員の公募市民の二人から、上越市の観光や魅力などについてお話を伺いました。

自分のまちに誇りを持つ

上原 みゆきさん
国立妙高青少年自然の家(妙高市)で研修指導員を務め、全国から訪れる学生たちに上越地域の魅力などを伝えている。

 観光振興計画策定検討委員会では、委員それぞれが「たくさんの人に上越市に来てもらいたい」「市民一人一人から自分のまちを好きになってもらいたい」など、観光に対するさまざまな思いを持ちながら意見を交わし、検討を進めました。
 雁木や町家のまちなみ、風情は、世界に誇れるものだと思っています。高田世界館や春日山城跡など、上越市は歴史や文化にあふれています。
 観光の取り組みを進めていくためには、まずは自分のまちに誇りを持つことが大切です。どの地域にも素晴らしいものがあり、その良さを子どもたちに伝えようとすることで、大人たちにも再発見があるはずです。地域のことを学んでいくことが、観光につながると考えます。
 いきいきと楽しく暮らしていけば、その場所に訪れた人に「良いまち」だと思ってもらえると思います。

それぞれの地域に楽しさや魅力がある

笹川 枝里子さん
翻訳や通訳、外国人向けの情報発信の支援など、インバウンドに関する事業を行っている。

 上越市は食のレベルが高く、来訪者から好評を得ています。また、海や山の自然など、自慢できる資源が豊富です。
 しかし、外国人向けの観光情報が不足しているなど、情報発信の仕方を工夫する必要があると思います。それぞれの地域に楽しさや魅力があり、これらの情報を発信していければと考えています。
 来訪者には、そこでしか体験できないお祭りなど、地域のコミュニティに参加していただき、「また来たい」と思ってもらい、市内への移住につながるきっかけになればうれしいです。
 昨年実施された「観光地域づくりワークショップ」では、タクシー事業者や市指定文化財の古民家の管理人、民宿のオーナーなど、さまざまな業種の人が参加され、観光に関してそれぞれの視点からお話を伺えました。新しいつながりを持つこともできて、とても良い機会になりました。
 観光は、企画する人が楽しまなければ、訪れる人が楽しめないと思います。みんなでアイデアを出し合い、新しいツールをつくっていきたいです。

私たちでつくる #上越もよう

 皆さんが感じている上越の魅力をSNS で「#上越もよう」のハッシュタグを付けて投稿しませんか。投稿いただいた写真は、公式SNS「上越忠義隊けんけんず」(インスタグラム)などで紹介するほか、市の観光PRに活用します。

 詳しくは、インスタグラム「上越忠義隊けんけんず」アカウントのプロフィール欄(外部リンク)をご覧ください。
 私たちの写真で上越を彩りましょう。

このページの先頭

市政トピックス

4月1日から行政組織を変更

「健康福祉部」を「福祉部」と「健康子育て部」に

「健康福祉部」を福祉・医療・介護部門で構成する「福祉部」と、健康・子育て部門で構成する「健康子育て部」に機能分化し、基礎的な行政サービスを着実に提供する体制を整えるとともに、行政需要が多様化・拡大している健康福祉分野の各種施策を推進します。

農村振興課内に「中山間地域農業対策室」を設置

 中山間地域農業の次代を担う人材の不足が深刻な状況にある中、農業生産活動の維持と農地の保全に係る取組を強力に推進するとともに、有害鳥獣による農産物被害の対策を強化します。

スポーツ推進課内に「全国高校総体推進室」を設置

 令和3年度全国高等学校総合体育大会について、当市を会場に体操競技および弓道が開催されることから、受け入れに向けた準備を進めます。

ガス水道局総務課内の「経営企画室」を「経営企画課」に

 経営戦略の企画立案と業務遂行における意思決定を迅速化するとともに、建設中の新庁舎に開設するショールームを需要開発の拠点として営業活動に取り組みます。

問合せ 人事課(電話:025-526-5111)

5月11日(月曜日)から上越地域図柄入りナンバープレートを交付開始 

申し込み 4月13日(月曜日)以降に、図柄ナンバー申し込みサービスウェブサイト(外部リンク)または、ディーラーや整備工場などにご相談ください

(注)フルカラーの図柄入りナンバープレートの交付を受けるには、交付手数料の他に1,000円以上の寄付金が必要です。寄付金は、地域における交通改善、観光振興などに資する取り組みに活用されます。

問合せ 企画政策課(電話:025-526-5111) 

令和3年度採用 職員採用試験の実施予定

 試験日程は変更する場合があります。詳しくは、後日配布する試験案内書をご覧ください。広報上越などにも情報を掲載します。

市職員

問合せ:人事課(電話:025-526-5111)

試験職種試験案内書配布開始日第一次試験日
1種(大学卒業程度)一般行政
土木
保健師
5月1日(金曜日)6月28日(日曜日)
2種(短期大学卒業程度)保育士
障害のある人(高校生を含まない)一般行政
民間企業等職務経験者一般行政
土木
3種(高校卒業程度一般行政
土木
7月29日(水曜日)9月20日(日曜日)
障害のある人(高校生を含む)一般行政

(注)例年、春に実施していた職員採用説明会は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、今年度は実施しません。試験に関する情報は、試験案内書配布開始日に市ホームページに掲載します。

消防職員

問合せ:上越地域消防局総務課(電話:025-545-0227)

昨年度からの主な変更点

  • 2種の第一次試験日を7月から9月に変更します。
  • 試験会場を上越地域消防局(藤野新田)に変更します。

試験区分など

  • 試験区分:1種(大学卒業程度)、2種(短期大学卒業程度)、3種(高校卒業程度)
  • 試験案内書配布開始日:1種=5月中旬、23種=7月中旬
  • 第一次試験日:1種=7月12日(日曜日)、23種=9月20日(日曜日)

このページの先頭へ

4月1日から地域における相談支援体制を強化します

市内11か所の地域包括支援センターで、障害のある人やひきこもりの人、生活に困窮している人の相談を受け付けます

問合せ:すこやかなくらし包括支援センター(電話:025-526-5623)

 市では、地域における相談支援体制を強化するため、高齢者の総合相談窓口である市内11カ所の地域包括支援センターに、障害のある人やひきこもりの人、生活に困窮している人に関する相談支援機能を新たに加えました。
 「障害やひきこもりに関する悩み事がある」、「経済的に苦しいがどうしたらよいか分からない」などという人は、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

地域包括支援センターの相談内容

  • 高齢者に関する相談(介護保険制度・介護予防・認知症など)
  • 虐待・権利擁護に関する相談(高齢者・障害者虐待、成年後見制度など)
  • 障害に関する相談(障害福祉制度・身体障害・知的障害・発達障害・精神障害など)
  • ひきこもりに関する相談(8050問題含む)
  • 生活困窮に関する相談

市内の地域包括支援センター 一覧

 各センターには保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員、精神保健福祉士などを配置し、サテライトには社会福祉士を配置しています。

名称電話番号担当地域
(1)地域包括支援センターたかだ025-526-1155 高田区の一部
(2)みんなでいきる地域包括支援センター025-520-8970 金谷区、三郷区
(3)センター病院地域包括支援センター025-527-3880 高田区の一部、和田区
(4)高田の郷地域包括支援センター025-521-5133 新道区、諏訪区、津有区、高士区
(5)リボーン地域包括支援センター025-530-7802 春日区、有田区
(6)ふもと地域包括支援センター025-531-1502直江津区の一部、八千浦区、保倉区、北諏訪区
(7)地域包括支援センター府中会(拠点) 025-544-3325 直江津区の一部、谷浜・桑取区
(サテライト)名立地域包括支援センター025-520-8320 名立区
(8)しおさいの里地域包括支援センター大潟くらし支援室(拠点)025-535-1151 大潟区
(サテライト)しおさいの里地域包括支援センター頸城くらし支援室025-546-7323頸城区
(9)柿崎地域包括支援センター(拠点) 025-536-6312 柿崎区
(サテライト)吉川地域包括支援センター025-548-3030 吉川区
(10)浦川原地域包括支援センター(拠点)025-599-3872浦川原区
(サテライト)安塚地域包括支援センター025-592-3033安塚区
(サテライト)大島地域包括支援センター025-594-7109大島区
(サテライト)牧地域包括支援センター025-529-3181牧区
(11)上越あたご地域包括支援センター三和(拠点) 025-530-7581 三和区
(サテライト)上越あたご地域包括支援センター中郷0255-74-2355中郷区
(サテライト)上越あたご地域包括支援センター板倉0255-78-7531板倉区

(サテライト)上越あたご地域包括支援センター清里

025-530-7612 清里区

このページの先頭へ

4月26日(日曜日)は上越市議会議員一般選挙の投票日です

問合せ:上越市選挙管理委員会事務局(電話:025-526-5111)

投票できる人

 平成14年4月27日までに生まれた人(選挙当日満18歳以上)で、令和2年1月18日以前から引き続き上越市に住民登録をしている人です。住所を異動した人は、下の表で確認してください。

住所を異動した人の投票場所

区分要件投票場所
市内の異動令和2年4月3日までに転居の届出をした新住所地
令和2年4月4日以降に転居の届出をした前住所地
市外から転入令和2年1月18日までに上越市へ転入の届出をした人新住所地
令和2年1月19日以降に上越市へ転入の届出をした人投票できません
市外へ転出投票する前に市外へ転出する人投票できません

投票するときは入場券を持って投票所へ

 投票するときは、入場券をお持ちください。入場券を紛失したり、届かなかった場合でも、選挙人名簿で確認できれば投票できますので、投票所で係員に申し出てください。

  • 入場券は、4月16日(木曜日)までに各世帯へ郵送します。
  • 投票所は、入場券に記載されていますので、必ず確認してください。

期日前投票

 投票日に、仕事や用事、旅行などで投票に行くことができない人は、期日前投票を利用してください。市内
のどの期日前投票所でも投票できます。下記のほか、日時を限定した期日前投票所もあります。

期間:4月20日(月曜日)~25日(土曜日)

期日前投票所名・開設時間

  • 市民プラザ(土橋) 午前8時30分~午後8時
  • 福祉交流プラザ(寺町2) 午前8時30分~午後7時
  • 各総合事務所・各コミュニティプラザ(柿崎区は柿崎保健センター) 午前8時30分~午後7時
  • 直江津ショッピングセンター エルマール(西本町3) 午前10時~午後8時 (注)4月23日(木曜日)は午前9時~
  • イオン上越店とアコーレ(富岡) 午前10時~午後8時

(注)公職選挙法では、複数の期日前投票所を設置する場合は、1か所の期日前投票所を除いて投票期間の短縮や投票時間の繰り下げ、繰り上げができることとなっています。当市で行われた最近の選挙では、午後7時以降の投票者数が極端に少ない状況となっており、選挙管理委員会で協議した結果、福祉交流プラザおよび13区の期日前投票所の閉鎖時刻を午後7時に変更することとしました。

このページに関するお問い合わせ先

上越市

〒943-8601 新潟県上越市木田1-1-3電話:025-526-5111Fax:025-526-6111

ページの先頭へ