中山間地域の元気な農業づくりと農作物を有害鳥獣から守る取り組みを支援するため、令和2年度から農村振興課内に「中山間地域農業対策室」を設置しました。
市や関係機関で構成する「上越市鳥獣被害防止対策協議会」では、これまで、鳥獣被害を防止するため、イノシシなど有害鳥獣の捕獲や、水田への侵入を防止する電気柵の設置などの対策を進めてきました。令和元年度には、年間で過去最多となる757頭のイノシシを捕獲し、電気柵の設置総延長は、なんと613キロメートルにも及びます。
その一方で、15.5ヘクタールもの水稲被害が発生し、近年では住宅地周辺でもイノシシの出没が相次いでいます。人的被害の発生を防ぐためにも、これまで以上に対策を効果的に進めなくてはなりません。
イノシシやクマの被害の防止には、根本的な対策となる「捕獲を進めて生息個体数を減らすこと」が重要であることはもちろんですが、このほかに「電気柵による鳥獣の侵入防止」と、「鳥獣が出没しにくい環境づくり」を合わせた「3つの取組」を地域ぐるみで実践していくことが、被害発生防止の効果を一層高めることにつながるとされています。
吉川区 赤沢町内会長 水瀬 英俊さん
町内でも「イノシシによる農作物被害を何とかしたい」という思いは強かったのですが、電気柵の設置以外に、何にどう取り組んだらいいのか分からないという状況でした。
そんな中、昨年、猟友会の皆さんや市の協力を得て、わなを使用した捕獲の実践のほか、イノシシの生態を踏まえた有効なわなの設置方法や、イノシシが出没しにくい環境づくりなども学ぶことができました。
その結果、捕獲の成果があっただけでなく、「自分たちでも出来ることがある」という気付きが生まれ、学習した内容を実践してみるなど、住民の意識も高まってきています。
「自分たちの住む地域は自分たちで守ろう」という意識が、だんだんと広がっていけばいいですね。
市では、令和2年度から新たに「上越市鳥獣被害対策実施隊」を設置し、捕獲に関する専門的な技術と知識を有する「猟会」会員から、経験豊富な74人(当初)を隊員に任命しました。
「上越市鳥獣被害対策実施隊」は、主に農作物被害が発生する夏に、農地周辺に出没して被害を引き起こすイノシシを、わなを用いて捕獲する任務に当たります。隊員が捕獲活動を進めるためには、わなの設置など地域の皆さんの協力が不可欠です。
地域住民と猟友会会員が協力し合ってわなを設置(吉川区)
電気柵はイノシシの農地への侵入防止に効果的ですが、正しく設置しなければ十分な効果が得られません。
イノシシがくぐり抜けられない高さに電線が張られているかなど、正しく設置されているかどうか、確認しましょう。
線の高さは20cm刻み
屋外に放置された野菜くずや収穫されずにいる柿などは、イノシシやクマの大好物。
これらを適切に処分することが、イノシシやクマの出没を防ぐことにつながります。
まずは、中山間地域農業対策室または各総合事務所にご相談ください。
問合せ:中山間地域農業対策室(電話:025-526-5111)
6月は「環境月間」、6月5日は「環境の日」として、全国で取り組みが行われています。
環境を考えるこの機会に、地球温暖化と私たちの暮らしの関係について考えてみませんか。
問合せ 環境保全課(電話:025-526-3496)
ごみの分別やリサイクルについて 生活環境課(電話:025-526-5111、内線1020-1227)
市内では、昨年8月に40度を超える猛暑日が発生し、10月には超大型の台風19号の襲来により、当市を含め各地に大きな被害がありました。さらに、今冬の極端な暖冬少雪などこれまで経験したことのないような異常気象が増えています。
異常気象などの現象は、地球温暖化の進行により、リスクが高まる可能性があると考えられています。今後は異常気象の頻度が増加し、その規模が大きくなるとの研究結果もあります。
このように、地球温暖化は私たちにとって身近な問題であり、私たちの生活にも影響が出始めています。
地球温暖化の原因は、二酸化炭素などの温室効果ガスが一因と考えられています。家庭からの二酸化炭素排出量のうち、最も発生量が多いものは、照明や家電製品で使う「電気から」で、全体の約半分を占め、次に「ガソリンから」、風呂や暖房で使う「灯油から」、「都市ガスから」の発生が続いています。
出典:温室効果ガスイベントリオフィス
プラスチック製品は、製造過程で温室効果ガスを排出することから、地球温暖化を進める一因と考えられています。さらに、レジ袋などのプラスチック製品がポイ捨てや不法投棄など、回収されずに川や海へ流れ込み、大量の「プラスチックごみ」となって、地球規模で拡散しながら漂流し、海洋汚染を引き起こすとともに、生態系に悪影響を与えています。
市では市民団体などと連携した海岸線の美化活動を実施しているほか、町内会をはじめ、企業や団体など多くの方々の参加を得て全市クリーン活動を実施しており、散乱ごみの回収を通じて、川や海へ流出するごみの発生を抑制する取り組みも行っています。
地球温暖化を食い止めるため、また、美しい自然環境を守るため、マイバッグやマイボトルを持参するなど、日々の暮らしの中でプラスチックの使用を減らすために何ができるかを考えてみましょう。
二酸化炭素の排出量を減らすためには、日々の生活の中での取り組みが大切です。
また、ごみの減量やリサイクルに取り組むことで、二酸化炭素の削減や限りある天然資源の消費抑制につながり、環境への負荷が軽減されます。自分にできることから始めてみましょう。
地球温暖化対策の一環である「クールビズ」の取り組みとして、市の施設では、冷房時の室温28℃を目安として、職員がノーネクタイや半袖シャツなどの軽装で業務を行っています。
皆さんの家庭や職場でも、服装の調整やグリーンカーテンの取り組みにより、エアコンの温度設定を控えめにするなど、環境にやさしい工夫をしてみましょう。
年間200回の買い物でレジ袋1枚5円と仮定すると 年間1,000円お得
この取り組みは、レジ袋の有料化を通じ、マイバッグの持参など、消費者のライフスタイルの変革を促すことが目的です。不要なレジ袋の辞退は、海洋プラスチックの削減やレジ袋の製造・廃棄時の二酸化炭素削減に向けた第一歩にもなります。
買い物にはマイバッグを持参し、不要なレジ袋は辞退しましょう。
金属を含まないプラスチック製品やゴム製品は、平成30年4月から「燃やせるごみ」に変更になっています。
(例)長靴、バケツ、スポンジ、CD、スリッパ、プラスチック製ハンガー
指定袋45リットルを10枚使用したとすると
回収した資源物は、リサイクル事業者により再資源化しています。限りある資源を有効活用するため、正しい分別にご協力ください。
市では、ごみ分別区分を検索できる、ごみ分別辞典(外部リンク)を導入しています。
スマートフォンやパソコンで調べたい品目を入力して、ごみの分別区分などを検索することができます。
チャットで分別の質問ができるよ
健康で生き生きした生活を送るためには、食習慣や健康管理が重要です。
朝食をしっかり食べて、毎日、栄養バランスに配慮した食事を取っていますか。
家族と食事の時間を共有するなど、「食」を楽しんでいますか。
この機会に、「食」について考え、食べることの大切さを意識して規則正しい食生活を送るよう心掛けましょう。これらにしっかり取り組むことで、体の免疫力が高まり、健康の増進につながります。
また、料理を残さないなど、食品ロスの削減にも取り組み、食べ物を大切にしましょう。
問合せ:農政課(電話:025-526-5111、内線1282)
料理レシピのウェブサイト「クックパッド」で、市の公式キッチン「上越のおいしい食育キッチン」を開設しています。
郷土料理や伝統料理、上越の旬の食材を使ったレシピにぜひチャレンジしてみてください。
上越産品を積極的に取り扱う「上越市地産地消推進の店」の飲食店には、テイクアウトが可能なメニューも。
いつもお店で食べている料理がおうちで味わえます。
水道週間は、水道への理解と関心を高めることや、水道事業の発展などを目的に制定されました。
62回目となる今年は、「飲み水を 未来につなごう ぼくたちで」をスローガンに全国で展開しています。
ガス水道局ホームページでは、水道事業の仕組みや水道水の安全性などを紹介しています。動画での説明もありますのでご覧ください。
問合せ:ガス水道局経営企画課(電話:025-522-5514)
問合せ:自治・地域振興課(電話:025-526-5111、内線1584)
地域協議会委員の任期満了による改選が行われ、令和2年4月29日から令和6年4月28日を任期とする新委員382人が決定しました。
今回選任された委員からは、地域で暮らす住民の視点で、地域の課題やまちづくりなどについて地域協議会で話し合い、地域の団体等と連携・協力しながら解決に向けて取り組んでいただきます。
地域協議会の会議は、どなたでも傍聴できます。
会議の開催日程や場所は、市ホームページをご覧ください。
また、会議の会議録や地域協議会の活動状況を掲載した各区の「地域協議会だより」は市ホームページで公開しています。
今年の春にあった地区の集会で、委員をされていた方からお話をお聞きし、初めて地域協議会のことを知りました。私は清里で生まれ、地域の皆さんに育ててもらったので、若いころから地域に貢献したいという気持ちがあり、今回、思い切って委員に応募しました。
清里は水がきれいでお米がおいしく、何より温かい人が多い地域です。地域協議会委員として、そんな地域のいいところも発信していけたらと思っています。
初めての活動なので、自分の意見をきちんと言うことができるか少し不安ですが、清里区が小さな子どもからお年寄りまで安心して暮らせる住みよい地域になるように、みんなで意見を出し合いながら取り組んでいきたいです。
仕事の関係で昨年12月から直江津に住んでいます。住み始めてからまだ日は浅いですが、外から来た人間の目線で、直江津のまちづくりに何か貢献できるのではと思い、今回地域協議会委員に応募しました。
直江津は鉄道・歴史・祭・海など魅力がたくさんあり、住民同士のコミュニケーションも多い、温かいまちです。地域協議会では、活発な話し合いを通じて委員みんなで目標を共有し、祇園祭のように地域が一致団結してまちづくりに取り組んでいける、そんなきっかけを作っていけたらと思っています。
また、自分が委員として活動することで、直江津に住んでいる若い人たちからも、まちづくりに興味を持ってもらえたら、と考えています。