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企画展「生誕90年岩野勇三彫刻展 人間へのまなざし」

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年6月9日更新

岩野勇三彫刻展タイトルバナー(画像)

企画展「生誕90年 岩野勇三彫刻展 人間へのまなざし」 
令和3年7月3日~9月20日

 今年生誕90年を迎える上越市出身の彫刻家・岩野勇三(1931年~1987年)の芸術を回顧する展覧会を開催いたします。

 岩野は幼いころから絵を描くことが好きで、県立高田中学校(現・高田高等学校)在学時代は油絵に熱中していました。卒業後は画家を志して上京し、姉の学校の美術教員だった彫刻家・佐藤忠良(ちゅうりょう)に師事します。やがて彫刻家を志すようになり、1955年(昭和30年)、24歳の時に出品した第19回新制作協会展で初入選を果たしました。

 こうして彫刻家への一歩を踏み出した岩野は、その後、東京造形大学で教鞭をとりながら制作に励み、1980年(昭和55年)に高村光太郎大賞展で優秀賞、1986年(昭和61年)に中原悌二郎賞を受賞するなど、写実を基本としながらモデルの内面性を表現した作風で現代彫刻の一翼を担うこととなりました。

 しかし、1987年(昭和62年)、岩野は56歳の若さで生涯を閉じます。最期まで人間を見つめ、発見と感動を求め続けた彫刻家人生でした。

 1991年(平成3年)秋、故郷・上越市の高田城址公園内に「岩野勇三ブロンズコーナー」として岩野のブロンズ10点が設置され、永く上越市民に親しまれています。この展覧会では彫刻家・岩野勇三の初期から晩年までの作品を展示し、その生涯をたどるとともに、岩野の作品世界を紹介します。

展覧会関連イベント

展示構成

第1章 彫刻家への道 1955年(昭和30年)~

 上越市寺町に生まれた岩野勇三は画家を志して上京します。佐藤忠良に師事した岩野は、やがて彫刻家に転向し、徐々にその作品が評価されていきました。初期の作品は、家族や友人をモデルにした具象的な人体像が多くみられます。ここでは、身近な人々に目を向けた岩野の温かなまなざしが感じられる初期の作品の数々をご紹介します。

展示作品(一部)

岩野勇三「母」(画像) 岩野勇三「ふたつ」(画像)
「母」1958年(個人蔵) 「ふたつ」1969年(個人蔵)

第2章 自然をみつめて 1967年(昭和42年)~

 岩野は「誰もが感じている自然というもののなかの、よりすばらしいものを探し出さなければならない」と語っています。自分の眼と手を使って自然をつかみ取り、内面がにじみ出るような実在感と量感をもった作品を生み出していきます。30~40代の岩野は、市井に生きる人々の姿に目を向け、故郷・新潟に生きる人を題材とした民俗的主題の作品にも取り組んでいます。これらの作品は簡潔なフォルムの中に詩情をたたえ、岩野の作品世界を彩っています。

展示作品(一部)

岩野勇三「待合室」(画像) 「待合室」(画像)
 「待合室」1968年(当館所蔵)  「良寛」1969年(個人蔵)

第3章 裸像の美 1980年(昭和55年)~

 1971年(昭和46年)の渡欧を機に、岩野は「裸像」と真摯に向き合い始めます。それは、西洋彫刻の模倣に終始してきた日本の近代彫刻と向き合う仕事でもありました。充実した50代の裸像作品では、写実を基本としながら理想に傾くことなく、「人間」そのものの神秘や美しさを表そうとしています。岩野の努力はまもなく実りを結び、1980年(昭和55年)に高村光太郎大賞展(後にロダン大賞展に改称)で優秀賞、1986年(昭和61年)に中原悌二郎賞を受賞するなど、輝かしい業績を残しています。

展示作品(一部)

「なほ」(新潟市美術館所蔵)(画像) にけ(新潟県立近代美術館所蔵)(画像)

「なほ」1983年(新潟市美術館所蔵) 「にけ」1985年(新潟県立近代美術館・万代島美術館所蔵)

第4章 岩野勇三ブロンズコーナー 

 1991年(平成3年)秋、上越市の高田城址公園内に「岩野勇三ブロンズコーナー」として岩野のブロンズ作品10点が設置され、今も故郷の豊かな自然の中で輝きを放っています。ぜひこの機会に、これらの屋外彫刻にも目を向けてみてください。

おまんた(画像)

「おまんた」1976年

会期

令和3年7月3日(土曜日)~9月20日(月曜日・祝日)

観蓮会期間中(7月17日(土曜日)~8月22日(日曜日))は無休

開館時間

午前9時~午後5時

入館料

一般 510円(団体410円)/小学生・中学生・高校生 260円(団体210円)

幼児及び上越市内の小学生・中学生は無料

(注)団体料金は20名以上
(注)年間入館券、市内施設の共通入館券でも入館できます。

関連イベント

展覧会に合わせ、さまざまなイベント・講座を開催します。気軽にご参加ください。

(事前申し込みが必要な講座があります。)

申し込みが必要なイベント

申し込みが必要なイベントについては、締め切り日までに、下記の必要事項について電話かメールでお申し込みください。抽選後、当選した方のみ開催1週間前までにハガキでお知らせいたします。

必要事項

  1. 希望するイベント名
  2. 名前
  3. 年代または、小学校名・学年
  4. 連絡先

(注)メールの場合、希望するイベント名をメールの題名にして送ってください。1週間以内に返信メールをします。

申し込み先

電話:025-523-8680

メール:kokei-koza@city.joetsu.lg.jp
(迷惑メール防止のため、@を全角にしています。送信の際は@を半角に直してください)

1.勇三のふるさと・大島区 さとがえり展

日時:7月10日(土曜日)~7月18日(日曜日)9日間 午前9時~5時

会場:岩野秀人氏宅 長者島別宅 (上越市大島区大平234番地) 詳しい地図はこちら(Google Map・外部リンク)

 (注)駐車場は国道253号線沿いにあります。看板に従って駐車してください。

入場料:無料

内容:岩野勇三の実家のあった大島区で小企画展を行います。レリーフや小品を中心に展示します。

2.作品鑑賞会(全2回)

日時:7月3日(土曜日)、8月14日(土曜日) 午後1時30分~午後2時30分

会場:展示室

対象:どなたでも(申込不要)

内容:学芸員が展示作品について解説します。今までの作品解説会の様子(写真)

3.ブロンズコーナー彫刻清掃&鑑賞会(全2回)

日時:7月17日(土曜日)、8月28日(土曜日) 午前9時~午前10時30分

少雨決行、荒天の場合は中止

会場:岩野勇三ブロンズコーナー(午前9時に美術館前に集合)

対象:どなたでも(申込不要)

持ち物:汚れてもよい服装、柄付きブラシやたわし、ぞうきん

内容:公園内の岩野作品をきれいに清掃しみがいた後、作品を鑑賞します。作品に触れて感触やボリュームを感じ取ることができます。

協力:上越教育大学彫刻研究室岩野勇三ブロンズコーナーの写真

4.子ども向け講座「彫刻ってナンだ(はてなマーク)作品づくりに挑戦(びっくりマーク)」(要申し込み)

日時:8月22日(日曜日)午前9時30分~正午

会場:二ノ丸ホール

講師:大塚啓氏・大竹裕範氏(上越美術教育連盟会員)

対象:小学生(2年生以上)20名 要申し込み(8月1日締め切り、抽選)

参加費:500円(材料費)

内容:自由に想像をふくらませて、粘土で作品作りをします。

5.座談会「彫刻の魅力を語ろう」(要申し込み)

日時:7月10日(土曜日) 午後2時~午後3時

会場:二ノ丸ホール

講師:濱口剛氏(上越美術協会会長)、横尾元則氏(新潟県展参与)、本間広司氏(新潟県彫刻会会長)

対象:一般20名 要申し込み (6月30日締め切り、抽選)

内容:上越市ゆかりの彫刻家から彫刻の魅力や制作について語っていただきます。

上越教育大学彫刻研究室・北海道教育大学彫刻研究室企画イベント

6.親子ワークショップまる1「発見(星記号)体験(びっくりマーク)彫刻家のひみつ1 ふくらむ形・量を発見(星記号)体験(びっくりマーク)」(要申し込み)

日時:8月12日(木曜日) 午前9時30分~午前11時30分

会場:二ノ丸ホール

対象:小学生とその保護者7組 要申し込み(8月1日締め切り、抽選

講師:松尾大介氏(上越教育大学教授)、岩永啓司氏(北海道教育大学准教授)、ほか

参加費:無料(保護者の方のみ別に入館料がかかります)

内容:作品を鑑賞後、内側からふくらむ形を石膏の塊で体験し、親子でお互いに顔(首)を作ります。

7.親子ワークショップまる2「発見(星記号)体験(びっくりマーク)彫刻家のひみつ2 立ち上がる形(星記号)動勢・空間を発見(星記号)体験(びっくりマーク)」(要申し込み)

日時:8月15日(日曜日) 午後1時30分~午後3時

会場:二ノ丸ホール

対象:小学生とその保護者7組 要申し込み(8月1日締め切り、抽選

講師:松尾大介氏(上越教育大学教授)、岩永啓司氏(北海道教育大学准教授)、ほか

参加費:無料(保護者の方のみ別に入館料がかかります)

内容:全身像とその「心棒」を創る様子を鑑賞後、自分と同じ身長の心棒人間を作ります。

8.市民向けシンポジウム「どうして人は粘土で人を作るの(はてなマーク)」(当日先着順)

日時:8月12日(木曜日) 午後1時30分~午後3時30分

会場:二ノ丸ホール

対象:一般20名(当日先着順)

参加費:無料(別に入館料がかかります)

講師:原透氏(国画会)、猪瀬昌延氏(信州大学)、永江智尚氏(愛知教育大学)、岩永啓司氏(北海道教育大学)、松尾大介氏(上越教育大学)

内容:粘土で作る実演をした後、塑像を教えていた戦前の岩野の様子や、大学で行われている塑像実習の様子を紹介し、彫刻で「人体を作る」意味について考えます。