第28回小川未明文学賞(令和元年度)大賞受賞作が刊行本として書籍化され、発売されました。
最終選考委員の落合恵子氏(作家、エッセイスト)からは、「主人公ジョアンの「その後」についても読みたい!そんな余韻がいつまでも続く作品。彼のほかにも、ウゴおじさん、ポーリンさん、リル、画家のシタンなど、本をとじてからむしろ、より確かに深く心の住人になってくれたような……。」と評された作品で、パリを舞台にした読み物です。
どうぞ手に取ってお読みください。
家族を失い、ひとりになったジョアンは、父が働いていた理容店に引きとられることに。
まわりから「お父さんのような理容師になってくれよ」と言われるたび、そうしなくちゃと思っていた。
ある男と絵に出会うまでは…。