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村山市長記者会見内容(令和3年5月28日)

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印刷用ページを表示する 掲載日:2021年6月21日更新

令和3年6月議会に関する市長記者会見を開催しました。

日時:令和3年5月28日(金曜日)午前11時~午前11時50分

会場:市役所401会議室

配布資料

補正予算

  • 各会計予算規模(令和3年度)
  • 6月補正予算(案)の概要
  • 上越市屋根雪下ろし命綱固定アンカー等設置費補助金の創設について

その他

  • 市の行政手続における押印の見直しについて
  • 高齢者の新型コロナウイルスワクチン接種の状況等について

配布資料 [PDFファイル/806KB]

市長記者会見動画

会見冒頭の市長による説明をご覧いただけます。手話通訳もあります。

令和3年5月28日開催の市長記者会見動画(外部リンク)<外部リンク>

質疑概要

配布資料の説明

(市長)
 大型連休後、当市においても新型コロナウイルス感染症患者の確認が続いており、その数は5月7日から26日までの20日間で30人となっており、市では警戒感を強めているところであります。多くは家庭内や職場内での感染ですので、市民の皆様におかれては、マスクの着用や手指消毒など、ご家庭や職場で基本的な対策を徹底していただきたいと思います。毎日の感染防止の取組は、ご自身だけでなく、ご家族や身近にいる大切な人を守ることにもなりますので、是非続けてくださるようお願いします。
 また、緊急事態宣言が発令されている都道府県及びまん延防止等重点措置区域との往来を極力避けていただき、それ以外の地域との往来も感染状況に応じた慎重な判断をお願いします。
 なお、先日は、中郷区総合事務所の職員の感染が確認され、一時的に業務を休止しました。職員に対し、市民サービスに支障を来すことのないよう、職員一人ひとりが感染症に「うつらない、うつさない」ことを意識しながら、業務内外を問わず、感染防止行動を徹底するよう指示したところであります。

 それでは、6月7日開会の市議会定例会へ提案いたします、令和3年度補正予算案の概要からご説明します。
 主な内容は、本年の大雪やその後の融雪等により被災した公共施設を始め、農地、農業用施設、林道及び市道の復旧工事等に要する経費を増額するほか、市議会議員補欠選挙の実施に要する経費などを増額するものであります。
 また、新上越斎場の整備に係る設計及び建設工事について、債務負担行為を設定するものであります。

 お手元にお配りしました資料をご覧ください。

 資料1ページ、資料ナンバー1-1は、各会計の予算規模を表すもので、表中のあみ掛け部分が今定例会に提案します、一般会計及び水道事業会計となります。うち、一般会計は3億7,793万円を追加し、予算規模を941億664万円とするものであります。 

 続いて、2ページ、資料ナンバー1-2の「6月補正予算(案)の概要」をご覧ください。
 一般会計の歳入についてであります。
 まる1国庫支出金では、道路橋梁災害復旧費負担金を、まる2県支出金では、克雪すまいづくり支援事業補助金を、それぞれ増額するほか、まる3繰入金では、今回の補正予算の収支の均衡を図るため、財政調整基金繰入金を増額するものであります。まる4諸収入では、うみてらす名立の屋根の損傷に対する共済金を始め、地域活性化センター助成金、コミュニティ助成自治総合センター交付金を増額するものであります。まる5市債は、災害復旧工事の補正にあわせて増額するものであります。

 3ページをご覧ください。一般会計の歳出であります。
 まる1移住定住対策事業では、NPO法人が実施する体験活動事業が、一般財団法人地域活性化センターの助成事業に採択されたことから、補助金を増額するほか、まる2上越市議会議員補欠選挙費では、本年10月31日執行予定の市長選挙にあわせて実施する市議会議員補欠選挙に要する経費を増額するものであります。まる3保健センター管理運営費では、複合施設である浦川原保健センター・浦川原高齢者生活福祉センターの空調用冷却塔が大雪により破損したことから、当市と施設を区分所有する社会福祉法人上越市社会福祉協議会との協定に基づき、同協議会が実施する修繕に要する経費の一部を負担するものであります。まる4観光施設等管理事業では、昨冬の大雪や強風により、うみてらす名立の屋内プール及び地場物産館の屋根が損傷したことから、修繕工事に要する経費を増額するものであります。まる5道路維持費では、融雪により被災した、市道 三の輪台幹線の復旧と今後の災害発生の予防に要する経費を増額するものであります。まる6克雪住宅推進費では、屋根の雪下ろし作業に起因する事故を防止するため、住宅等に命綱固定アンカーや転落防止柵などを設置する費用の補助制度を創設するものであります。こちらの補助制度につきましては、後ほど詳しく説明いたします。まる7災害対策費では、一般財団法人自治総合センターが行うコミュニティ助成事業について、採択された団体数が当初の見込みを上回ったことから、当該事業に係る補助金を増額するほか、まる8体育施設整備事業では、昨冬の大雪で上越市柿崎屋内水泳プールの屋根が損傷したことから、復旧工事等に係る実施設計委託料を増額するものであります。まる9農地、農業用施設災害復旧費からまる11道路橋梁災害復旧費は、融雪により被災した市道高住丹原線ほか12路線の復旧工事に要する経費を増額するとともに、融雪期に発生した地すべりに伴い被災した農地、農業用施設について、国の公共災害復旧事業の災害査定を受けるため、地質調査及び測量設計に要する経費を増額するものであります。
 また、令和元年の台風19号により被災し、復旧工事を進めていた、林道中ノ俣線において、昨年11月の大雨や春先の地すべりにより工事箇所の法面が崩壊したことから、改めて国の公共災害復旧事業の災害査定を受けるため、地質調査及び測量設計に要する経費を増額するものであります。
 4ページをご覧ください。
 まる12予備費では、融雪により発生した農地、農業用施設及び市道における災害の復旧のほか、農道及び林道の春先除雪などに要する経費について、予備費を充用し、対応してきたことから、今後の不測の事態に備え、増額するものであります。

 また、債務負担行為の補正では、新上越斎場の整備に係る設計及び建設工事について、新たに債務負担行為を設定するものであります。
 このほか、5ページには、水道事業会計の補正予算と、所得の少ない子育て世帯への生活支援特別給付金を速やかに支給するため、先月13日に専決処分した補正予算の概要を掲載しておりますので、後ほどご確認ください。

 補正予算案の概要につきましては、以上であります。

 それでは、「上越市屋根雪下ろし命綱固定アンカー等設置費補助金」の創設についてご説明いたします。お手元の資料、ナンバー2をご覧ください。
 本事業は、昨冬の大雪災害を踏まえ、住宅等の屋根雪下ろし時の転落事故防止に有効な「命綱固定アンカー」などの安全対策設備を普及するため、県が今年度から実施する補助制度を活用し、当市における屋根雪下ろしに起因する事故を未然に防止することを目的として、当市独自の拡充を加えた上で実施するものであります。
 具体的には、県の対象世帯は要援護世帯、対象地域は特別豪雪地帯とし、対象の建築物は既存の戸建住宅と付属屋に限定しておりますが、当市では、一般世帯でも屋根や住宅の形状により転落の危険性があることから、一般世帯を対象世帯に加えました。
 また、昨冬は海岸沿い・平野部も豪雪に見舞われたことから、特別豪雪地帯にとらわれず市域全体を対象としたほか、既存の住宅だけでなく新築住宅も対象とし、併せて老朽化した危険な固定式はしごの取替も加えております。

 続いて、市の行政手続における押印の見直しについて、ご説明いたします。資料はナンバー3をご覧ください。
 行政手続における市民負担の軽減などを図るため、市民、事業者、職員等が行う各種手続のうち、市独自の手続で見直しが可能な様式を対象として、押印手続を見直すものであります。
 押印手続の見直し結果としまして、これまで押印を求めていた様式が1,707件あり、このうち、「押印を廃止する様式」が948様式、署名がある場合には記名押印を不要とする様式が641様式で、全体の93.1パーセントに当たる1,589様式について見直しを行いました。一方、押印の見直しを行わない様式については、法人や団体の代表者の意思を確認する必要のある、法人や団体のみを対象とする様式や、実印を求め、印鑑証明書での確認を行っている様式など、118様式となっております。押印の見直し時期については、準備が整った様式から、順次進めており、5月20日現在、見直し済みが1,179様式、進捗率は74.2パーセントであります。本定例会へ提案した条例の一部改正の手続を含め、6月末までには、見直し作業を完了する予定でおります。

 当市における高齢者の新型コロナウイルスワクチン接種の状況等について、お手元の資料、ナンバー4をご覧ください。
 4月21日から開始した65歳以上の高齢者の皆さんへの新型コロナワクチン接種は、医療従事者を始めとする多くの皆さんの協力により順調に進んでいるところであります。
 介護保険施設等の入所者に対する「施設集団接種」や市内76の医療機関での「個別接種」、公共施設等での「集団接種」でワクチン接種を行っており、昨日の5月27日時点で接種を希望する高齢者60,300人の内、1回目の接種済みの人が24,743人、接種率は41.0%となっております。今週末の5月29日と30日には約14,000人に接種を行う予定としております。来月6日には、集団接種対象者の9割に接種を終了し、7月25日には2回目の接種が完了する予定としております。
 7月中旬から64歳以下のワクチン接種を予定しており、その接種の手法につきましては、一旦、市で整理をいたしましたが、改めて新潟県の大規模接種の検討と合わせて調整を行っているところであり、方向性が決まり次第お知らせしたいと思います。
 ワクチン接種を受けた人であっても、感染しないわけではありません。接種を受けた後も気を緩めず、引き続き感染予防に努めていただきたいと重ねてお願いします。
 なお、接種に当たっては、当市においては接種時間が指定されています。早くおいでになってお待ちになると、体調にも不安がありますし、待ち合わせの場所の狭隘さもありますので、是非、接種時間の少し前においでいただくということを心掛けていただければありがたいと思っております。

 私からは以上でございます。

質疑

(記者)
 「上越市屋根雪下ろし命綱固定アンカー等設置費補助金」の資料を見ますと、単管型と腕金型の二つの写真が示されています。市として、安全面や地域性を考慮した上、どちらかを推奨するということはありますか。

(市長)
 これというものがなかなかなく、現在は、工務店を含めて考えられたものがあるわけですが、具体的にそれが安全に繋がるということであれば、対応していきたいと思っています。出回っているものが、どれだけの効果があるのか、また、使いやすいか、それから、雪のない時季に、命綱固定アンカー等についてどのような形で捉えられるかということが課題であると思います。
 設置する人が、関係する皆さんと協議しながら、自身の家の形状に合ったものを設置していただければと思っています。

(記者)
 少し細かい話になりますが、単管型と腕金型とでは、例えば金額的になど、申請者にとって有利もしくは不利ということはありますか。

(市長)
 補助額は10万円位と考えています。資料にある二つの形状を見ますと、夏期もこの形で屋根に設置されていますし、張っているアンカーに鳥がとまるなど、色々なことが出てくると思いますので、これらをどのようにお考えになるかだと思います。物をよく見て、自身で研究されながら、また、地元で相談してみますと新しい物があるかもしれません。夏期には折り畳んでおくようなことができないかと考えている人と話をしたこともありますので、それぞれが知恵を絞れば、色々な方策が出てくるのではないかと思います。設置される人は、そのことをよく議論していただきたいと思っています。

(記者)
 予算上、要援護世帯が50件、一般世帯が20件という枠がありますが、この枠が埋まった時点で終了ということですか。

(市長)
 予算の範囲ですからそうなります。しかし、県の補助範囲だけでなく、市の拡充部分として一般世帯、新築も入ります。また、高田地区の住宅等に古いはしごが設置されていますが、はしごの老朽化による危険性もありますので対象にします。件数的には予算積算にあるとおり見込んでいますが、予算の執行状況によっては考えなければならないことが出てくるかもしれません。命綱固定アンカー等は、冬期の降雪までに設置しなければいけませんので、そう時間があるとは思っていませんが、現実には、どのくらい申請されるか、まだ分からない状況です。

(記者)
 資料3にある市の行政手続における押印の見直しについてですが、この見直しによって、例えば7月以降の市の業務量の軽減に関する試算はありますか。

(市長)
 この見直しは、市の職員の負担よりも、申請される人の負担がどれだけ減るかということだと思います。来庁されたときに、ハンコが無いことで申請できないということが随分あったと思いますので、申請される人の利便性は随分高まるだろうと思います。
 内容の審査については、ハンコの有無でその方法は変わりませんが、そういった面では、申請される人の利便性が非常に上がるのではと思っています。

(記者)
 今回の補正予算案には、大雪に関する道路修繕をはじめ色々な修繕関係の事業が出されています。例えば、除雪作業によると思われる雪折れしてしまった樹木や、意図的ではないのでしょうが、除雪車が作業中に枝を折ってしまったり、大きく傷つけてしまって樹木が枯れ気味だったりして、かなり景観が悪くなっているところがあります。市として、街路樹の修繕の考えはありますか。

(市長)
 市道の街路樹であれば、市が担当します。民間の敷地にある樹木が倒れてきたということになりますと協議が必要です。
 現在、それぞれのところで道路補修が進んでおり、除雪車によって掘り返されたアスファルトを埋め直すというようなことを維持補修として行っていると思います。
 主な補修は、災害復旧としての実施ではなく、維持補修として対応していると思いますので、補正予算において災害復旧として上がっている案件は、一定の規模の災害と捉えていただければと思います。

(記者)
 今回の補正予算案の中には新型コロナウイルス感染症に関する新たな経済対策が入っていないようです。すでに当初予算で幾つも上がり、現在は執行中ということで、今のところ新たな対策が必要ないという判断があってこのような方針になっていると思います。そこで、市内の経済状況について、市長は今どのように見ていますか。

(市長)
 市内の経済状況については商工会議所等と連携しながら、状況を把握しますが、やはり、業種業態によって大きな差があると思っています。このような状況になりますと、飲食関係は非常に厳しい状況にあると言っています。
 これについては、市内での新型コロナウイルス感染症患者の確認の有無は別にしても、新潟市や長岡市に特別警報が発令された時には、上越の皆さんの足が止まるということからすると、改善していてもなかなか難しいという状況が出てきていると思いますので、とりわけ居酒屋も含めた外食の業態にとっては非常に厳しい状況になっていると思います。
 事業者経営支援金等の申請が出てきていますので、そのことを考えますと、経済については痛みが随分あると、業種に限っては影響が出ていると実感しているところです。

(記者)
 特に連休以降、市内で新型コロナウイルス感染症患者の確認が続いています。連休を境に少しフェーズが変わったというような印象を受けるようなところもあります。
 しばらく対策本部会議等も開かれていないように思いますが、今後、対策本部会議の開催も含め、市はどのような対応を考えていますか。

(市長)
 関係部署に指示し、上越市における人口10万人当たりの罹患数や、感染経路不明者の割合について、データを書き換えながら把握しています。10万人当たりの人数、感染経路不明者の割合、病院の病床の状況などを調査しながら、その状況を踏まえて、本部会議を開催するという予定にしています。
 例えば、先日6人の感染症患者の確認がありました。人数的にどういう状況かという議論をしましたが、その時には、感染経路が判明しているということが一番大きく、そこで抑えられれば、クラスターは発生せず、収まるという見込みを立てました。担当に指示しながら様子を見ましたが、ある程度収まったという状況です。
 上越市における10万人当たりの罹患数、感染経路不明の状況、それから病床の稼働率という状況について、県からなかなか聞き取れない部分がありますが、色々と駆使しながら上越の状況を見て、適時適切に本部会議を開催していければと思っているところです。

(記者)
 指定管理者への減収補填について、今回の議会への提案には入っていませんが、どの施設も引き続いて来客数が少ないという状況が続いていると思います。指定管理者は経費削減も併せてやっているということで、減収の差という意味では少なくなっているのかもしれませんが、今回提案しなかった理由と今後の方針について、どのように考えていますか。

(市長)
 旧年度、令和2年度の決算において、年度末に精算していますので、一定の補填は終わったと考えています。4月には、指定管理制度における指定管理料が交付され、今年度がスタートしましたので、どの時点でどういう影響があるか、事業の状況を見ながら対応を決めていくことにしています。
 令和2年度の精算が終わり、令和3年度についての指定管理料が4月以降支払われ、これから経営されていくのですが、今後、その経営状況を見ていく必要があると思っています。補填については、一旦前年度に精算されたということで今回は計上しないということでご理解いただければと思います。

(記者)
 状況によっては、9月や12月の補正で検討していくという、前年度の考え方とは基本的に変わらないということでよいですか。今後の状況を見て、減収が続いているのであれば、また差額補填というのをしていくという考え方自体は変わらないということですね。

(市長)
 国の雇用調整助成金も伸びているようですし、事業者経営支援金も対象になっていますので、それらが、一旦、政策の中で、その施設の経営に投入されます。そういう部分を見ながら、市が支払った指定管理料等の関係で、経営的にどういう状況になるかということを少し見ていく、見ていった中で判断をしていきたいと思っています。

(記者)
 新型コロナウイルスワクチン接種について、他の自治体の進捗状況を把握してはおりませんが、県内においては、上越市はかなり順調な方なのではないかと思っています。資料にはありませんが、先ほどの市長の説明の中で、7月中旬から64歳以下の人にも始まるとありました。既にスケジュールが組まれていると思ってよいですか。

(市長)
 担当と、16歳以上64歳以下の皆さんに対するワクチン接種のスケジューリングやその方法について色々な案を検討しています。
 その検討の中では、年内に2回打ち終わるという対応ができればと思っています。予定より少し早くなるかとは思っていますが、そのような予定で対応しようとしています。
 しかし、ここにきて、ワクチンに関してモデルナとファイザーの両方が配分されるという話を聞いていますので、ワクチンの形態によって、接種方法などについて少し考えなければと思っています。ですので、先ほど「検討することになっている」という話をしました。そのような状況の中で、約6万人の高齢者については、7月中には2回目の接種も含めて終わる予定です。この面では、非常にスムーズに進んでいると思います。
 16歳以上64歳以下の皆さんは10万人ちょっといます。この約10万人をどのように分けていくのかということがありますので、今回の取り組みで上手くいっている部分に、また少し改良を加えながらと思っています。
 新聞記事として、県が新潟市、長岡市、上越市に大規模な接種センターを設置するということもあり、どうなるのかということもありますが、いずれしても、トラブルなく早く設置できればと思っています。

(記者)
 64歳以下の人のワクチン接種については、高齢者と同じように、集団接種を希望する人に対し、市が時間と場所を指定するという、これまでやってきた形を踏襲するような方向で考えていますか。

(市長)
 年齢階層別に、個々に指定し、その指定の時間に合わせていただくことにご協力いただきながら、ワクチン接種がスムーズに進むということで整理したいと思っています。
 県が設置する大規模接種センターについて内容を詰めていく中で対応したいと思っておりますが、基本的には、そういう形で取り組めればと思っています。

(記者)
 県の大規模接種センターがいつ、どこに、どういう形で設置されるのか、まだ分かっていない状況だと思いますが、県が、上越市内に設置するとして、その会場も上越市が割り振る会場の一つとして考えるものなのか。県の大規模接種センターを利用する対象者のイメージができないのですが、どのように割り振る予定ですか。

(市長)
 私もイメージが湧かない状況です。
 接種券は市が発行し、その接種券を持って、県が設置した会場に行くとなると、今色々なところで言われている重複予約があるかもしれません。県の設置会場がない場合は、先ほど言ったように、対象者全員分を指定しますが、県の設置会場との関係性をどう整理するのか。今、その話が出てきたばかりですので、今後、その関係性をどう作っていくか協議しなければいけません。県の会場が設置される時期によっても違うと思います。64歳以下の接種について調整する必要があるというのは、そういう意味です。

(記者)
 どのように切り分けるかということについて、現段階で何か決まったということではないということですか。

(市長)
 どのくらいの規模か、どのくらいの回数を想定して開設するのかということについて、県から何も聞いていません。新潟市、長岡市、上越市に大規模な接種会場を作りたいという話が出てきているだけで、1日何人の接種を想定しているのか、医師等の確保ということでは、上越市として医師会の医師、看護師、保健師とどのように関わっていくのかという話が全くありませんので、これから話を詰めていきながら、市として速やかに接種ができるよう対応していきたいという状況です。そのような状況が発生してきたところということです。

(記者)
 県では、大規模接種センターを各大都市に開設するという話もありますし、国では、保健室がある会社など比較的大きな会社の場合、インフルエンザのワクチンのように、職場でも接種するというようなことを想定して話が進む方向のようです。
 市長がおっしゃっていた「年内にはある程度の見通しが立つ」という話は、国や県の新たな方法というものを勘案しなくても、ある程度上越市単独の取り組みだけで年内完了の目途が立つと解釈してよいですか。

(市長)
 現段階では、ワクチンが予定どおり配分されれば、16歳以上64歳以下の約10万人の皆さんに、日程を調整しながら接種を呼び掛けるということであっても、年内にはある程度完了すると考えていましたが、ここに、県の大規模接種センターの話が出てきましたので、その調整が必要だということです。

(記者)
 今回の65歳以上の高齢者の皆さんのワクチン接種については、上越市の方法が非常に評価されていて、例えば、その一つがあらかじめ町内会単位で日時など割り振ることによって、混乱が回避されて順調に進んでいると思っています。16歳以上64歳以下の皆さんへのワクチン接種も、現行のある程度市が割り振るという方法を踏襲することになりますか。

(市長)
 65歳以上の高齢者と同じ方法を取れば、土・日曜日と上越休日・夜間診療所での月・火・水曜日での接種というものを前提としながら、お勤めもあるでしょうが、市民の皆さんに日程を調整しながらお願いすると考え、進めてきました。しかし、県が設置する大規模接種センターとどのような関わりをするかという調整が必要だということがありますので、ご理解ください。

(記者)
 市長ご自身の第2回目のワクチン接種はいつですか。

(市長)
 5月31日です。

(記者)
 市長選挙の話ですが、先日、野澤前副市長が出馬、名乗りを上げられたのですが、市長ご自身の市長選への対応は現時点でいかがですか。

(市長)
 5月21日に野澤副市長に辞令交付しました。どのように市民の皆さんに約束をするのかという話をした際、公約は7月くらいに記者会見でということでした。6月中になるのか7月にずれ込むのか分かりませんが、市民の皆さんに公約をお示しするというようなことを言っていました。上越市の課題を解決するために野澤前副市長自身が立ち上がったという強い意志、高い志を持っていますので、その政策を見ながら、私自身が背中を押すことがあれば、押していきたいと思います。公約の内容によって考えたいと本人には話しました。「頑張ります」という話でした。その示される公約の内容に、私自身がどのように考えるか、そのようなことはこれからだと思っています。

(記者)
 当日ワクチン接種を受けなかった人はどのくらいいますか。また、余ったワクチンをどのように分けて使用していますか。

(市長)
 他では、余分が出て、廃棄しなければいけないという話を聞きますが、当市の場合は、何人来るかということを想定できますので、接種の終了の近い時間になりますと、職員が「あと何人分」と数えて調整しています。調整していますので、そんなに多くは余りませんが、どうしても余ってしまう場合は、ワクチン接種に従事している保健師の中で未接種の人がいればその人に接種していると聞いています。
 連絡をしてこない人は1割少しいるという話も聞いています。
 私の個人的なこととして、私の母親については会場に連れて行ける状況でないのですが、母親宛に接種の案内が届きました。今日は行きませんと連絡をくださる人もいらっしゃいますし、変更してほしいと連絡をくださって調整する人もいらっしゃいますが、接種をしないと思っていても、連絡ができなくて、結果として会場に来られないということがあるのだと思います。私は、母親については接種をしないということで連絡しようと思っていましたが、病院で接種することができました。高齢者の場合ですから、接種する気持ちがなくて、連絡もできなかったという人はいらっしゃるのだと思っています。
 変更したい場合には、連絡をいただければ、次の日時を指定してご案内していると思いますので、そのことについてはご連絡をいただければと思っています。

(記者)
 2回目のワクチン接種で、割と高い確率で熱が出るなどの副反応が出るという話を聞いています。5月31日に予定している2回目の接種の翌日は平日ですが、市長は、休みを取るなど副反応への対策を何か考えていますか。

(市長)
 医療従事者として2回接種した職員で、副反応なく執務している職員がいました。
 今朝のテレビ番組に出演されていた女性は、熱が39度くらい出て、2日程下がらず、熱さましを取り行こう思ったが、倦怠感があってそこまで行けなかったということを話していました。そういう状況になると、皆さんは、自身はどうなるかと思うことでしょう。私の場合は、状況によって臨機に対応したいと思っています。

(記者)
 翌日は、急を要する公務や避けられない公務は入れておらず、そのような副反応への対応を考えているということですね。

(市長)
 はい。

(記者)
 水族博物館うみがたりにおける日除けの工事は、どのくらい進んでいますか。

(市長)
 イルカを夏の日差しから守るための日除けや、防風壁については、予算で整理されていますので、工事は始まっていると思います。

(教育部長)
 日除けの工事は始まっていまして、大きい方のプールの日除けは梅雨明け7月半ばには設置できる見込みです。小さな方のプールは冬の前に行うことになっています。

(記者)
 今現在の市長の気持ちの中では、野澤さんが次の新しいステージにということでお辞めになったことで、自分の後継ができたというように感じていますか。

(市長)
 私自身は12年間させてもらい、11月には次の誰かには渡さなければならないので、自分自身は誰が自分の後を継いでくれるかということは、やはり、その時の市民が選ぶべきことと思っています。市民の皆さんが、次の市政を担う市長を、それぞれの公約、それから思い、そういうもので選んでいくということだと思います。ですから、自分の次ができたというよりも誰かが11月9日になれば、どなたかが就任するのだと思っていますので、私は私の中で自己完結をしているという状況です。

(記者)
 前回の市長選の構図と同じように、市議会議員のほとんどの皆さんが野澤さんを支持すると伺っています。たぶん、構図は村山市長が誕生したときと同じような感じだと思っていますが、先ほど公約を見てからという話があったのですが、逆に言うと、公約を見て、これは自分の後継にはならないなと判断することはたぶんないのではないかと私は思うのですが、ほぼ、表面的にはそのように話されていますが、十中八九、本音の中では「よくぞ、野澤君決断してくれた」という思いはないのかと思っていますが、それは違いますか。

(市長)
 選挙になるかならないかと言うことになれば、当然選挙があった方がよいのに決まっています。私はそう思っています。ですから、現在出ようとしている人、それから手を挙げられた人は2人いらっしゃいましたから、選挙になることははっきりしたと。そこに野澤前副市長が志を持って立候補するという宣言をしたということですから、確実に選挙になると。それぞれが政策を吐露しながら、市民に訴えて市民の選択を得るという選挙構図がきちっとできたということについては間違いがないと思っています。その中で市議会議員の皆さんがどのようにして集まったかということは私も具体的に聞いたわけではありませんけれども、まとまりを作って、野澤前副市長と一緒に次の市政を担うための取り組みをしたいという動きになったということであります。一方、同じように議員を経験した人も出ているわけです。議員を経験した人も出ておられて、今回の市議会の中で、また、その方ではなく副市長をした野澤さんにみんながまとまるということについての市民の選択というあり様の一つと思いますので、そこから出てくる取り組みは、たぶん、野澤前副市長が副市長という職にあったことによって、市の課題とか市政の課題とか、市政の将来あるべき形とか、また、市民と行政がどのように関わっていかなくてはならないかとか、そのことについては、私と同じとは言いませんが、市政の中にいた人間として、同じような方向性は持っておられるのだろうと、私は思っています。ですから、外から議員としておられた人と、外から見てこられた人の意見と、行政としてどうしても、持続可能な行政として次の世代に渡していくためには、上越市は、上越市の行政はどのようにならなければならないか、市民との関わりはどのようにしていかなければならないかという思いは、私とそんなに変わらないと思いますが、政策、施策においては、どこに目だしをするか、どこに重点を置くか、それは自ら変わってくるのだと思っていますので、そういう政策の打ち方みたいなものを見ながら、私自身が上越市の将来についての行政を、責任を取るという政策というのがそこにあれば、私もそのことについては応援していくと、それが議会の議員の先生方と同じ思いなのかと思っていますが、先ほど言ったように、そのことが出てくるときに、これなら安心して任せられると、しっかりと市長職を全うしてもらいたいという思いに至れば、当然私もそういう形の取り組みはしていきたいと思っています。

(記者)
 6月議会へは野澤さんの後任人事は提案なさらないようなのですが、市長の任期満了まで野口副市長一人の体制でいくということでよろしいですか。

(市長)
 11月8日までの任期ですが、野澤前副市長が担っていた職務は非常に重い分野に携わってもらったと思います。ここにきてあと5カ月余りということになりましたので、私は、野口副市長と連携しながら、また、理事もおりますので、しっかりとそのことをしながら、私の任期までは、私自身も副市長一人分の半分くらいはしっかりと職務をしながら、11月を迎えて、その次の皆さんに、そのことを託したいと思っています。

以上

 

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〒943-8601 新潟県上越市木田1-1-3電話:025-526-5111Fax:025-526-6111

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