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村山市長記者懇談会内容(令和元年7月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年8月22日更新

令和元年7月30日(火曜日)

(市長)
 7月24、25、26日の3日間で相次いで自損事故が発生し、4人の方が亡くなられました。24日は下正善寺、25日は牧区川井沢で高齢のご夫婦が崖に転落、26日は三田新田で電柱に衝突されたということで、現時点で、昨年1年間より3人も多い8人が交通事故で亡くなられています。3日続けての事故というのは非常に痛ましいと思いますし、私にとって非常にショックでありました。警察とも相談しながら注意喚起をしっかりとしていきたいと思いますし、市民の皆さんにもご注意いただきたいと思っています。
 また今年は梅雨明けが遅く、7月に雨がたくさん降りました。幸い上越市はそれほどの被害は無かったですが、九州南部では降り始めからの総雨量が1,000mmということでしたし、長崎県五島列島や対馬には、防災情報の伝達方法が変更になって初めて、「警戒レベル5」という大雨特別警報が発せられました。また県内でも、魚沼市で時間100mmの猛烈な雨が降り、28日には村上市でも豪雨による被害が発生しています。いつどこで、こういう災害が発生するかわかりませんので、地震を含めた異常気象による自然災害についての備えをしっかりとしていく必要があると改めて思ったところであります。
 8月1日から2日に中央要望に出向きます。毎年のことではありますが、令和2年度の国の予算に対する要望で総務省、それから農林水産省、国土交通省などに伺って、インフラの整備を含めて22項目のお願いをしたいと思っています。公共事業については昨年からの緊急対策事業で、防災・減災、国土強靭化に向けた3年間の取組がありますが、その次をどうするかということも含めて、これだけ多くの災害が発生している中、それを未然に防止しようという考え方は本当に正しいと思いますし、それに対するしっかりとした対応を国にお願いしたいと思います。それから現行の過疎地域自立促進特別措置法が令和3年3月末で失効します。今の過疎法の中に一部過疎という制度があって、上越市も合併した時に過疎地域を加えたので、この一部過疎になっています。過疎地域についての支援はしっかりと残してもらう必要がありますので、そのようなことも含めて要望させてもらいたいと思います。あわせて、私が今、新潟県道路整備協会の会長を仰せつかっていますので、道路、河川の団体の皆さんとの合同要望にも参加しながら、地域の安全・安心、そしてまた、まちづくりにつながる予算要望をしっかりとしていければと思っています。
 8月3日からは5泊7日で、オーストラリアのカウラ市とダーウィン市を訪問します。カウラ市は、平成15年に上越市と平和友好交流意向書を締結して、今日まで中高生のホームステイや、上越市の日豪協会との交流、それから両市職員の相互交流を行ってきました。昨年5月にカウラ市のビル・ウェスト市長も上越においでになり、その時に、今年が捕虜脱走事件から75周年の節目であり、現地で行われる慰霊式に是非来て欲しいというご案内をいただきましたので出かけることにしました。上越日豪協会の大嶽さんも一緒に行っていただいて、カウラ市の子どもたちに平和学習会をしていただく予定です。
 ダーウィン市にはINPEX(国際石油開発帝石株式会社)が手掛けるイクシスLNGプロジェクトの液化天然ガス製造施設があります。イクシスからのLNGを積んだ船が直江津基地に初入港した際、INPEXの社長さんにオーストラリアから大勢の方が上越地域にスキーに来られていることをお話ししたところ、社長さん自ら、社員の皆さんに上越地域にウィンタースポーツに行ったらどうだと宣伝してくださったそうです。今回は、LNGの施設を見に来るだけでなく、是非、社員に観光プレゼンテーションをしてほしいということですので、ダーウィンとパースの事務所幹部の皆さんに上越の観光や食などについてお話ししてこようと思っています。オーストラリアからの誘客につながればと思っていますし、直江津に入ったLNG船が、どうやってその荷を積んできたか、そんなことも見せていただきながらエネルギー港湾の将来を勉強させてもらえればと思っています。
 それから9月15日から第34回国民文化祭、第19回全国障害者芸術・文化祭が新潟県内で開催されますが、開幕50日前イベントが7月27日にオーレンプラザで開かれました。この文化祭は上越の文化・歴史、食も含めて、上越地域の人となり・暮らし・営みといったものを発信するいい機会だと思っています。上越では太鼓と合唱がメインになっていて、そのほか、アール・ブリュットなど障害のある皆さんの芸術展といったものも展開されると思いますので、上越に集まった皆さんに、上越の魅力を十分に紹介していければと思っているところであります。
 また、蓮まつりが7月20日から始まり、今、蓮が本当に綺麗に咲いています。8月25日までまつりが続きますが、上越の蓮が新しい見どころとして定着し、広がっていけばいいと思っています。各地域でもいろいろな祭りがありますし、8月24日、25日には94回目の謙信公祭が開催されます。昨日には上越まつりが幕を閉じました。非常ににぎわいがあった中で1年に1回のこの祭りを楽しんでもらったと思いますし、花火に、民踊流しに、締めくくりのお饌米にと、上越の夏を象徴する高田・直江津の祇園祭が盛り上がったなと思っています。まだまだ暑い夏は続きますので、市民の皆さんには夏を楽しんでいただきながら英気を養ってもらって、次につなげていただければと思っています。私からは以上であります。

えちごトキめき鉄道の運賃改定について

(記者)
 先般、えちごトキめき鉄道の運賃改定率が公表されました。いろいろ懸念されていた通学定期は15%アップにとどまって、普通運賃と通勤定期が33%と、3割より若干比率は上がりましたが、いずれにせよ通学定期がある程度抑制されたということに関して、市長の受け止め・評価をお聞かせください。

(市長)
 トキめき鉄道の経営を考えると非常に厳しい環境にあると思います。開業後、5年間は料金を改定しないということでスタートしていて、来年の4月から上げるわけです。当初、通学定期の値上げも普通運賃並みの30%程度という話があったのですが、子育て世帯への負担が大きいことから、通学定期の伸び率を少し抑えてほしいとお願いしてきました。その結果、普通運賃と通勤定期で33%、通学定期で15%と決まりましたので、ある程度良かったと思っていますが、いずれにしても、これだけでトキめき鉄道が安定経営に移るという状況にはないと思っています。
 今回の改定によって会社の経営がどういう状況になって、将来的にも対応できるのかという経営計画をこれから作っていくという話ですので、その計画を見ながら、トキめき鉄道の今後について意を用いていく必要があると思っています。投資などの話が出てくると、今の経営状態ではなかなか厳しい状況ですので、そのことをこれからもしっかりと考えていく必要があると思っています。

(記者)
 今ほど、「ある程度よかった。」というお言葉がありましたが、値上げ幅は想定より高いですか、低いですか。

(市長)
 通学定期は15%がいいのか20%がいいのかという議論があって、通学定期を20%にすれば普通運賃等が31%とか32%の改定率になるのだと思います。全体で30%相当の値上げとしたものをどうやってシェアするかという話ですから、我々がお願いしたことの意を汲んでいただいて15%に落ち着いたのだと思っています。

(記者)
 トキめき鉄道には現状でも経営基本計画があると思いますが、それを見直したものを、新たに作っていくということでしょうか。

(市長)
 スタート時の計画の中では、運賃の値上げがどう経営に寄与するのか、将来的にどうなるのかといったものはないと思っています。値上げをして、次の段階にはどうなるのかという見通しみたいなものが必要だと思っていますが、今回の値上げまでにそれが間に合わなかったと理解しています。今後、設備投資も含めて、どういう形で経営をしていくのかという計画が作られるものと思っています。

(記者)
 上越市、妙高市、糸魚川市で通学定期の値上げ幅の抑制を要望して、結果としてトキめき鉄道の内部で普通運賃等を33%にすることで、全体の調整を図ったということですが、例えば、市から何かの補助を出すとか、そういったお考えはなかったのでしょうか。

(市長)
 会社が市に納付する固定資産税相当額を補助金として支援していること等を含めて、全体の設備投資や経営状況、変電所の修繕や施設の陳腐化など、全体に係る費用形態の整理もこれから必要だと思います。最大株主である新潟県の考えもあると思いますので、県の負担、また関係市がどのように支援をするかということは、これからしっかりと考えていく必要がある。そういう中で増資計画も含めて必要なのだろうと思っています。

(記者)
 増資については、最終的には県の判断だとは思いますが、市としてはどう考えますか。

(市長)
 市の持ち株の割合からして、実際の増資はそんなに大きなものにならないと思います。いずれにしても鉄道会社として運営していくために、どうしても投資や設備更新をしなければいけない。車両の陳腐化、変電所の修理にも対応しなければいけない。そういうことを考えると、トキめき鉄道の経営の実態を、今後の経営の見通しを含めてしっかり議論するなり、整理するということが出てくるだろうと思っています。
 日本海ひすいラインは糸魚川までディーゼルで走っていますが、あそこには架線もついていて、それはJRの貨物列車が走るわけです。貨物列車を走らせることによって路線使用料をもらっていますが、貨物列車が走るためにその架線を整備する必要も出てくる。全体の経営の中で、貨物を走らせて得られるものと自分たちの経営で得られるもの、全体に投資をすることと普段の経営、そういったいろいろなことの見通しをつけて整理することが必要だと思います。そういうものを整理しながら、経営の方向性を詰めていく計画がこれから作られていくのだろうと思っています。投資をする時に増資が必要なのかという議論もあるでしょうし、そういうことになってくるのかなと思っています。

今後の平和教育について

(記者)
 戦後74年が経過して、戦争体験者が数少なくなって、語り部も少なくなる中で、平和教育が大きな転換期にあると思います。平和と戦争を今後、どう次世代に語り継いでいくか、市長なりのお考えがあれば聞かせてください。

(市長)
 私自身、戦争の実体験はありませんが、学生時代にベトナム戦争がありましたので、戦争の痛ましさというか、人間として醜い部分だということを肌で感じた世代であります。ですから、成長の時期において戦争はいけないことだと感じるような学びをすることが大事だと思っていますし、今、小川未明文学館で開催している「平和展」にも足しげく通っていただいて、感じてもらうことが大事だと思っています。
 もう戦後生まれの人間が7割、8割を占める時代になっていますので、実体験の伝え方は難しいかもしれませんが、成長の過程のどこかで戦争の痛ましさ、平和や人権の尊さ、大事さを学ぶ機会を作る。「平和展」等、終戦の時期のイベントだけではなく、一年を通して、常にそういったものを感じ取れるような環境が必要だと思っています。

韓国との貿易摩擦の影響について

(記者)
 韓国との間で、摩擦があります。上越市は浦項市と関係がありますが、そちらへの影響や市内企業の影響などは聞いていますか。

(市長)
 上越市は浦項市と友好都市ですが、今は特別何もありません。新発田市では議政府(ウィジョンブ)市からの子どもたちの派遣が見送られたということですし、全国的にもそういう話が相次いでいます。昨日の新聞を見ると、大韓航空が釜山と札幌を結ぶ路線を運休すると出ていました。そういう面では非常に大きな影響が出ていますが、地域の草の根の交流については大事にしていく必要があると思っています。
 地元の企業の中には関係する企業もありますが、そんなに大きな影響があるとは聞いていません。

バス路線の方向性について

(記者)
 先週、阿賀町で新潟交通観光バス(株)が路線バスからの撤退を視野に検討しているという話があったようです。主にドライバーの確保を理由に挙げていましたが、一方で利用者の減少も阿賀町に限らず、どの地域も抱えている問題だと思います。上越も利用者が毎年減っている状況がある中で、市でも次期公共交通計画の策定を進めていると思いますが、今後の地域のバス路線の方向性についてどのような考えをお持ちですか。

(市長)
 市内では多くの高齢者の皆さんが車を手放さず、運転されていますが、街や病院に行くだけでなく、畑や田んぼに行くために軽自動車を運転するなど、いろいろな環境があるということです。そういう中で公共交通を考えると、やはりきめ細かくやらないと難しいだろうと思います。路線バスを運行するということだけでなく、路線バスをデマンドにするとか、その先については地域の人に少しお手伝いをいただく、あるいはタクシーを利用するといったことを考えて整理をするということで、今、作業を進めています。
 当市では、高齢者や障害を持った人たちが外に出るために、バスやタクシーの利用券を配っているのですが、タクシー会社のない所にタクシー利用券を配っても、タクシーに乗れない。バス利用券を配ってもバスに乗れないということで、それを使えない地域もあるわけです。公共交通の足を行政のしつらえと地域のしつらえ、ご自身の運用とをうまく組み合わせるものとして整理して、モデル地区を設定するのも一つの方法だと思います。ただ単に1便当たりの利用者が1人に満たない路線は廃止して、あとは地域に任せますという机上の仕事ではなく、方向はそうであったとしても、廃止する時にいかに丁寧に面的なネットワークを張っていくかという努力をしなければいけないと思います。地域に入って、少し時間をかけながら、誰が中心になってまとめるか、タクシー会社がないところはどうするか、運転免許証を返納してもよいという人をどうやって束ねていくかといったことを、膝を詰めて話してほしいと職員には指示してあります。

参議院議員選挙の結果に対する受け止めについて

(記者)
 先週、参議院議員選挙の投開票が終わり、新潟県では野党統一候補の打越さんが勝たれました。市長は塚田氏の応援にも立たれたかと思うのですが、結果についてどのように受け止めていますか。

(市長)
 国会議員に手を挙げられた方のどなたが当選されても、それは市民、県民の選択だと思っていますので、このことについては評価しなければいけないと思っています。党派によって行動力の大きさに違いはあるかもしれないけれど、それぞれの思いについてはそんなに変わらないと思いますので、地域づくりをやっていく私自身のお願いを含めて理解いただくことはそんなに難しいことではないと思います。新潟県のこと、全国のことを考えて活動されると思いますので、国民、県民が豊かに、幸せになるための方策をお願いすればよいと思っています。8月1日、2日の中央要望では県選出の国会議員の皆さんの所にも伺います。その時はちょうど臨時国会ですので、そこで初めて打越議員にはお会いできると思いますし、そんな思いでお付き合いさせてもらえればと思っています。

謙信公祭について

(記者)
 謙信公祭についてです。謙信公役にゲストを呼ぶスタイルから変わって、昨年からは市民公募になりました。今年は第94回、史上初の女性謙信ということもありますが、市民のお祭りという色が年々濃くなってきているかと思います。市長にとって、この謙信公祭はどのように映っていらっしゃるのか、また女性謙信への期待を教えてください。

(市長)
 今回は正善寺工房におられる齊京さんが女性で初めて謙信公役を務められるということですので、市民の皆さんには親しみを持っていただいて、祭りを近く感じていただけたらと思いますし、夏の終わりとなるこの祭りに皆さんで出かけて行って、暑い中ですが楽しんでもらえればと思っています。

オリンピックを1年後に控えての所感について

(記者)
 オリンピックまであと1年となりました。市としてもホストタウンとして受け入れていくわけですし、体操アリーナの建設も着々と進んでいます。開催まで1年に当たっての気持ちを聞かせてください。

(市長)
 体操と柔道の小学生選手と一緒にカウントダウンボードの除幕式をした時に、開催まで1年なんだと、改めて自分の中に一つの区切りを付けたと思っています。11月にはトランポリンの選手がドイツから合宿に来ますし、年明けには、これから協定を結ぶパラリンピック柔道の選手が来ることを考えると、月ごとにオリンピックが近づいてくるなと思います。
 市民の皆さんにもオリンピックの年に何をしたとか、あの年に孫が生まれたとか、山に登ったとか、そんなふうにしてオリンピックを感じながら、自分の気持ちの中にオリンピックのレガシーみたいなものをとどめてもらえれば、オリンピックの意味もあると思いますし、それがドイツの皆さんのもてなしに生きれば、ホストタウンとしての意義があると思います。先日もロータリークラブの交換留学でドイツに行った高校生がいますが、ドイツを身近に感じられる、そんな雰囲気の中で、子どもたちがドイツに興味を持って、自分が大人になったらドイツに行ってみたいとかドイツの学校で勉強してみたいとか、そんなこともどこかで考えられるような出会いが、オリンピックを契機に市民一人一人の中に広がっていけばいいと思いますし、そうできるような取組をしていければと思っています。