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全国学力・学習状況調査の結果概要

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年10月29日更新

本調査の目的

  • 国が、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。また、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。(文部科学省の実施要項から)
  • 上越市教育委員会が、全国や新潟県の状況との関係において、教育施策の成果と課題を把握し、その改善を図るとともに、取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
  • 各学校が、児童生徒の学力や学習状況を把握し、児童生徒への教育指導や学習状況の改善等に役立てる。

対象

国立・公立・私立学校の小学校6年生、中学校3年生

上越市における調査の対象校と参加した児童生徒数は、小学校50校1,650人、中学校22校1,456人

上越教育大学附属小・中学校、県立直江津中等教育学校の調査結果は上越市教育委員会が集計する結果の中に含まれておりません。

内容

教科に関する調査(国語、算数・数学、理科)

主として「知識」に関する問題(A)

  • 身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容
  • 実生活において不可欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能など

主として「活用」に関する問題(B)

  • 知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力
  • 様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力など

  (注)理科は、主として「知識」に関する問題と、主として「活用」に関する問題を一体的に問う。

生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査

  • 児童生徒に対する調査:学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面等に関する調査
  • 学校に対する調査:指導方法に関する取組や人的・物的な教育条件の整備の状況等に関する調査

調査日

平成30年4月17日(火曜日)

その他

調査結果の概要

教科に関する調査(国語A・B、算数・数学A・B、理科の平均正答率)

  • 小学校:国語・算数のA問題は、全国平均を上回り、県平均を下回るが、同程度である。理科は、全国及び県平均を下回り、下降傾向がある。
  • 小学校:国語のB問題は、全国平均を上回り、県平均を下回るものの同程度である。算数のB問題は、全国平均及び県平均と同程度であり、上昇傾向にある。
  • 中学校:国語、数学のA問題、理科は下回るものの全国平均及び県平均と同程度である。昨年度及び前回よりも差は縮まっている。
  • 中学校:国語、数学B問題は、全国及び県平均を下回るが、昨年度よりも差は縮まっている。
  • 小学校国語のA問題と小学校理科以外は、昨年度及び前回よりも上昇傾向にある。授業のユニバーサルデザイン化等の取組の成果が表れてきている。

生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査(全国平均との比較)

児童・生徒に対する調査

区分所見
小学校全てよい。特に、地域・社会への関心等がよい。県を基準とすると、地域・社会への関心等と自尊感情以外、やや低い。
中学校生活習慣以外、よい。特に、地域・社会への感心等、生活習慣、規範意識がよい。県を基準とすると、地域・社会への関心等、自尊感情以外、やや低い。

小学校・中学校に対する調査

区分所見
小学校個に応じた指導以外、よい。特に、地域の人材・施設の活用、教員研修・教職員の取組がよい。県を基準とすると、ほぼ同程度である。
中学校個に応じた指導、数学科の指導方法以外、よい。県を基準としても全体的によい。

教科に関する調査結果の詳細

全国との平均正答率の比較

比較した結果 偏差値
大きく上回るプラス5以上
上回るプラス1以上プラス5以下
同程度マイナス1以上プラス1以下
下回るマイナス5以上マイナス1以下
大きく下回るマイナス5以下

小学校6年生

全国上越市
国語A70.7同程度
国語B54.7上回る
算数A63.5上回る
算数B51.5同程度
理科60.3下回る

 中学校3年生

全国上越市
国語A76.1同程度
国語B61.2下回る
数学A66.1同程度
数学B46.9下回る
理科66.1同程度

各教科の概要及び授業改善のポイント例

国語A・B

国語Aの概要
小学校6年生
  • 特段低い領域等はなく、知識等については一定の定着がみられます。
  • 「物語を書くときの構成の工夫の説明として適切なものを選択する」問題の正答率が、全国に比べて低くなっています。
中学校3年生
  • 特段に低い領域等はなく、ある程度の知識等は身に付いています。
  • 「(心を打たれた。)を文末に用いた一文を、主語を明らかにし、(誰(何))の(どのようなこと)に(心を打たれた)のかが分かるように書く」問題が、全国に比べて正答率が低く、無解答率が高くなっています。
国語Bの概要
小学校6年生
  • 平均正答率は、3年ぶりに全国平均を上回りました。活用に関わる学力に向上が見られます。
  • 「目的や意図に応じて、内容の中心を明確にして、(おすすめする文書)を詳しく書く」問題の正解率が、全国同様に低くなっています。
中学校3年生
  • 著しく低くはないものの、ほぼすべての問題が、全国と比べて正答率が低くなっています。

  • 「文章中の表現について語った人物として適切なものを選択する」問題が、全国と比べて正答率が低くなっています。

国語A・Bの授業改善のポイント例
小学校6年生
  • 物語の構成の工夫とその効果を捉えるという観点で、複数の物語を読むことを通して、それぞれの作品の構成とその効果を分析し、分類しながら表にまとめて整理する活動を取り入れることなどが考えられます。
  • 推薦理由を明確に伝えるためには、事例を挙げて具体的に説明することが有効であること、また、詳しく書くことで分かりやすくなることなどを指導します。
中学校3年生
  • 文を書く際には、文の成分の順序や主語と述語の照応などを整え、伝えたいことが相手に適切に伝わるように書くことができているかを常に吟味するように指導します。
  • 文学的な文章を読む際には、登場人物の言葉や行動が、話の展開や作品全体に表れたものの見方などにどのようにかかわっているかを考えながら読むように指導することが大切である。その際、複数の場面や描写を相互に結び付けながら、それぞれの言動の意味を考えることができるように指導することが重要です。

算数A・B、数学A・B

算数A、数学Aの概要
小学校6年生
  • 特段に低い領域はなく、知識等については一定の定着がみられます。
  • 「円周率を求める式として正しいものを選ぶ」問題の正答率が、全国に比べて低くなっています。
中学校3年生
  • 全国と比べて正答率が著しく低い問題がなくなり、どの領域も全国の正答率に近づいてきました。基礎・基本の定着が図られつつあります。
  • 「対頂角は等しいことの証明について正しい記述を選ぶ」問題、「比例のグラフから、xの変域に対応するyの変域を求める」問題、「一次関数、y=2x+7について、xの値が1から4まで増加したときのyの増加率を求める」問題の正答率が低く、無回答率も高くなっています。
算数B、数学Bの概要
小学校6年生
  • 「メモの情報とグラフを関連付け、総数や変化に着目していることを解釈し、それを記述できる」問題の正答率が全国平均に比べ低く、無回答率もやや目立ちます。
中学校3年生
  • 改善はみられるものの、全国に比べてどの領域も低く、特に図形領域が低くなっています。
  • 「事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に解釈することができる」問題など、全体的に無解答率は全国や県と比べると高くなっています。特に、短答式、記述式の問題でこの傾向が顕著です。
算数A・Bの授業改善のポイント例
小学校6年生
  • 日頃の授業では、円周=直径×円周率だけを扱うことが多い、式変形を扱ったり、円周を求める式を使って検算として円周を求める場面を授業に取り入れたるするなどの工夫は必要です。
  • グラフの特徴を観点に捉えて、読み取った情報を総数や変化といった観点で分類し、それぞれの情報について意見を出し合う活動が考えられます。
  • 正答率が低い問題や無解答率の高い問題は、いずれも説明文が長く、題意を読み取ることが難しい。似たような問題に取り組み、長文の読み取りの仕方を指導することも大切です。
数学A・Bの授業改善のポイント例
中学校3年生
  • 「対頂角」、「変域」、「増加量」という用語が分からないため解答できなかったのではないか。授業で用語の意味を繰り返し指導するとともに、表やグラフとの関係もしっかりと指導していく必要があります。
  • 課題を焦点化して提示し、課題解決の課程を重視した指導を行います。
  • 事象を数学的に解釈し、解決方法について見通しをもったり、その理由を数学的に表現したりする機会を設定していきます。
  • B問題は問題が長文であり、最後まで正確に条件を読み取って、式化したり説明したりする力が試される。意図的にこのような問題を授業で扱ったり定期テスト等で出題したりして、問題に慣れさせ粘り強く取り組む指導を行います。

理科

理科の概要
小学校6年生
  • 「野鳥のひなの様子を観察するための適切な方法を選ぶ」問題や「ろ過後の溶液に砂が混じっている状況に着目しながら、誤った操作に気付き、適切に操作する方法を選ぶ」問題、「自分の考えとは異なる他者の予想を基に、斜面に水を流したときの立てた棒の様子を選ぶ」問題などの正答率が、全国と比べて低くなっています。
中学校3年生
  • 「オームの法則を使って、抵抗の値を求めることができる」問題が、全国と比べて正答率が低くなっています。
  • 探究の課程に関する「アルミニウムは水の温度変化に関係していることについての新たな問題を見いだすことができる」問題が、全国と比べ正答率が低くなっています。
  • 記述式の問題において、全国と比べて無解答率が高くなっています。
理科の授業改善のポイント例
小学校6年生
  • 観察・実験などの体験的な活動において、正しい方法や注意点を確実に指導する。その際、なぜそのようにするかを考えさせることが大切である。また、予想や仮説を児童に立てさせる場面では、それらの根拠を児童に問い、全体で交流するような指導が大切です。
中学校3年生
  • 基本的な問題であり、確実な理解と反復練習による習熟を図る必要があります。
  • 一度解決した課題について別の条件から考えたり、今までの知識や経験と観察・実験の結果とを比較したりして、新たな疑問を持つように助言や問い返しをすることが大切です。
  • 数学同様に、意図的にこのような問題を授業で扱ったり定期テスト等に出題したりして、問題に慣れさせ、粘り強く取り組むよう指導を行います。

 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査結果の詳細

今後取り組むこと

学校

日々の授業改善への一層の取組

  • 自校の結果分析等を基に、今後の学力向上対策について焦点化し、全校体制で継続した取組を進めます。
  • 児童生徒一人一人の実態を把握し、教育委員会が製作した「授業改善、学力向上リーフレット2017」を基にしながら、どの子にとっても「分かる」、そして、「楽しい」が実感できる授業づくりに全校体制で取り組みます。

家庭学習の取組へのきめ細かな支援

  • 家庭学習の質と量の確保のため、実態に応じた宿題を課すとともに、宿題以外にも主体的に学習に取り組むことができるように、具体的な指導を行います。

その他

  • 携帯電話やスマートフォン、テレビやゲームなどの利用時間も含め、家庭における時間の有効な活用について、保護者と連携しながら指導します。

教育委員会

  • 毎月の学校訪問や要請による訪問を通して、どの子も「分かる」、「楽しい」授業づくりについて、「授業改善、学力向上リーフレット2017」を基にしながら、課題提示や発問、板書の仕方など、具体的な支援を進め、教員の授業力向上を図ります。
  • 実践的な授業研究会を中心に、授業力向上のための研修会等を開催し、授業改善に結び付く有益な情報を各学校へ提供します。

家庭・地域の皆様へ

  • 早寝・早起き・朝ご飯で、家族みんなで爽やかに1日をスタートさせましょう。
  • お子さんが家庭学習に安心して取り組める時間と場所の環境づくりをお願いします。また、家庭学習や余暇など、時間を有効に活用して充実した家庭生活ができるよう、相談にのったり声をかけたりするようお願いします。
  • 携帯電話、スマートフォン等と接触する時間は、今後ますます長くなることが予想されます。使用のルールをきちんと定め、メディアよりも親子のふれあい、地域の人とのふれあいに時間をかけましょう。
  • 授業参観や学校行事でのお子さんの姿を家庭で話題にし、親子のコミュニケーションの時間を取りましょう。

印刷用ファイル

 平成30年度 全国学力・学習状況調査 上越市の結果概要 [PDFファイル/4.96MB]