平成29年度第2回目となる「中山間地域元気な農業づくり推進協議会」を上越文化会館で開催しました。
協議会委員として、地域マネジメント組織の代表者、JAえちご上越、上越地域振興局、市が集まり、平成29年度における市内の中山間地域農業振興事業の実施状況について、情報共有を図りました。
また、平成30年度の事業メニューについて、上越地域振興局及び市から情報提供し、各地域での取組推進を呼びかけるとともに、意見交換を行いました。
牧区農業振興会で、地域の農産物を詰め合わせたギフトセットの発送作業が行われました。
今回のギフトセットは、上越市出身者で構成されるふるさと上越ネットワークの会員の方、東京牧村会の会員の方から注文を承りました。
自慢の棚田米をはじめ、農家のお母さん手作りのちまき、ずいきや糸うりの乾燥野菜、わら細工なども同梱し、懐かしさあふれるセット内容となりました。
中山間地域元気な農業づくり推進員は、セット内容の企画や荷姿などについて助言、サポートを行いました。
中山間地域において、わらびの特産化を目指している糸魚川市徳合地区の取組を視察しました。
徳合地区では、園芸用バットを使ったわらび根茎の増殖を実証的に行っています。園芸用バットを使うことで、女性や高齢農業者でも、比較的簡単に根茎の増殖ができます。
また、もみがらを施用した根茎増殖にも取り組んでおり、わらび苗がほ場内に大きく繁茂していました。
これらの方法は、今後、当市においても積極的に取り入れていきたいと考えています。
清里区の櫛池地区において、うどなどの山菜を作付けしているほ場の現地視察を行うとともに、今後の山菜作付け拡大について意見交換を行いました。
櫛池地区では、オーナー制の観光山菜園の運営も行っており、今後の市の事業拡大を図るうえで、有意義な視察となりました。
中山間地域元気な農業づくり推進事業の一環として、中山間地域等直接支払制度に取り組む集落協定代表者等を対象に、現地研修会を開催しました。関係機関からの出席者も含めて、123名が参加し、阿賀町丸渕集落の観光わらび園の取組を視察研修しました。
丸渕わらび生産組合長の石川久作様から、観光わらび園に取り組んだきっかけ、これまでの経緯、わらびの維持管理の方法などについてお話いただいた後、約10ヘクタールに及ぶわらび園内を視察させていただきました。
丸渕集落では、昭和40年代から有料わらび園の運営に取り組み、5月中旬から7月上旬までの限られた開園期間にも関わらず、毎年2,000人以上の来園者を確保しています。これによって、中山間地域の所得確保、人的交流など、集落に活気をもたらしています。
山菜は鳥獣による被害も少なく、他の園芸作物に比べて手がかからないため、上越市でも作付けの拡大を目指しています。山菜園の形成も選択肢のひとつとして考える上で、丸渕観光わらび園の取組は示唆に富んでおり、参加者もメモをとりながら熱心に話を聞いていました。
市の平成29年度新規事業である「中山間農地活用促進モデル事業補助金」を活用し再生した牧区のほ場において、中山間地域元気な農業づくり推進員の指導のもと、うどの定植作業を行いました。
市では、鳥獣害被害が少なく、女性や高齢者でも比較的作業がしやすい作物として、山菜の栽培を推進しています。
牧区のほか、大島区、吉川区、板倉区においても、モデル事業補助金を活用し、ほ場の再生作業を行っています。
地域マネジメント組織の代表者、関係機関、元気な農業づくり推進員等が一同に会し、平成29年度中山間地域元気な農業づくり推進協議会が開催されました。協議会では、中山間地域における農業所得の向上に向け、市の補助事業を組み合わせた活用を呼びかけました。また、出席したマネジメント組織の代表者から、各地域における取組について、お話しいただきました。