青田川桜並木(1枚目)、地元住民と園児たちによる桜植樹の様子(2枚目)
高田市街地を流れる青田川の堤防沿いの桜並木は、大正14年(1925年)10月に大正天皇の銀婚式を記念して高田保勝会(のちの高田市観光協会)により植樹されました。
毎年、高田の春の風物詩として、訪れる人たちの目を楽しませています。
平成2年7月、青田川の河川改修の促進と、環境美化を図り自然豊かな市民の憩いの場を実現し、青田川を愛護することを目的に、地元住民の有志により青田川を愛する会が発足されました。
以来、同会が古木の伐採や倒木の処理、寄生植物の除去や施肥、若木の植樹、周辺草刈りなど、桜の維持管理を行っています。
また、マップなどを作成して青田川や桜並木の周知を広く図るほか、積極的に地域住民や地元小学校・中学校などと連携して、青田川の景観事業に取り組んでいます。
青田川を愛する会
当会は青田川の自然環境保全に向けて、水質改善の活動をはじめ、堤防桜の維持管理活動など、流域町内会や小中学校とともに河川愛護の活動に取り組んできました。30年間に及ぶこれらの活動により、一時は魚類が死滅していた川の水質を、鮭が遡上するまでにようやく改善することができました。
このたび、上越市の地域の宝として認定された青田川の堤防は大正天皇の銀婚式を記念して、高田城址公園の桜と同じ吉野桜400本が植えられたものです。
この桜は、すでに樹齢100年近い老木となって倒木や枝折れが多く、当会で老桜診断調査台帳を作成しています。
すでに幹周り90センチメートル樹木が約60パーセントとなって、ほとんどが枝や幹の損傷が目立っています。
当会では新たに八重桜や寄生植物除去、堆肥や土壌改良をすすめ堤防の草刈りとともに、景観整備に努めています。
これからも、青田川クリーンアップ活動とともに堤防桜の保全に努力を続けます。
「上越市「地域の宝」を認定しました」をご覧ください。