獅子と天狗の舞の様子(1枚目)、子どもの頭を噛む獅子(2枚目)
飯室集落に古くから伝わる里神楽です。村の農作物を荒らす獅子を天狗が成敗する物語風になっています。神楽は「獅子の舞」「天狗の舞」「獅子と天狗の舞」の3つの場面からなり、天狗がとうとうと述べる長い台詞が特徴的とされます。舞い手が不足して途絶えていたものを、明治19年、県道大島線(現国道253号線)工事のため、刈羽方面から集まった人たちから習い、復興したとされています。
飯室神楽保存会は、昭和30年代に結成された保存会が会員の高齢化等を理由に昭和60年に解散したため、その子世代が中心となり、翌年に復活させた団体です。石動神社の春祭り(4月)、秋祭り(11月)での神楽奉納のほか、元旦に各世帯を訪問する正月神楽の舞、地域行事への参加、新人会員研修会や浦川原中学校の学習会、子ども神楽体験会などにより、神楽の保存・継承を図っています。
飯室神楽は、昭和16年3月24日に浦川原村文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。
飯室神楽保存会
「上越市「地域の宝」を認定しました」をご覧ください。