所在地:新保古新田
「明治三十五年五月二十九日
東宮殿下御通輦記念樹
津有村大字新保古新田」
この石碑は建立からすでに110年が経過し、風雪による文字の摩耗も激しい。
碑文は、東宮殿下すなわち大正天皇が皇太子時代に川上善兵衛創業の「岩の原葡萄園」を御視察された時、大字新保古新田地内の宮口線をお通りになったので、村民は空前の光栄と感じ、記念植樹したことを意味している。現在、その時の「松」はなく、往時を偲ぶことはできない。
浴道の人々は、御通輦の誉れを後代に伝えようと、当日を野休みにして祝うことが続いた。