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中山間地域ふるさと探訪(令和2年度)

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印刷用ページを表示する 掲載日:2024年4月1日更新

2月

樫谷集落での燻炭アート

 晴天に恵まれた2月28日(日曜日)、牧区樫谷集落で最高齢90歳を含む17名の住人により雪の積もった田圃に「燻炭アート」を描きました。
 樫谷集落は戸数15戸の小さな集落です。高齢化が進み老人会も無くなり、以前の様にお茶飲みをする機会もありません。そんな中、樫谷を元気にしたいと10年前から個人の方が燻炭で文字を書いていましたが、今年は集落全体で燻炭アートに取り組むことになり、テーマは「チコちゃん」に決めました。マスクをしたチコちゃんが「コロナに負けないゾ」と応援のメッセージを伝えています。

 チコちゃんを描くにあたり、建設会社に勤務している方が、数値化した図案を作ってくれたので、その寸法に合わせて皆で竹串を刺していきました。後は竹串に沿って燻炭を撒いていくのですが、流石に農作業で手慣れたもので、燻炭を入れた「箕」を巧みに使い作業は午前中で終わりました。

 ただ、残念ながらこの燻炭アートは高い所から見下ろさないと全体を見ることが出来ません。雪が積もった少し小高い所から見てみたのですが、やはりよく見えません。ガッカリしていると上空で何かが飛んでいます。なんと、チコちゃんの図面を書いてくれた方がドローンを飛ばして、上空からチコちゃんを撮ってくれたのです。
 私たちには、ドローンを飛ばして撮影するという発想は無かったので、とても驚きました。若い人の発想に改めて関心しました。最後はドローンに向かって皆で手を振りました。

 高齢者ばかりの小さな集落でも、「やる気」を起こせばこんな大きなことも出来るんだという自信に繋がることを期待しています。(牧区担当:松本集落づくり推進員)

作業写真

ドローンからの写真

ドローンに向かって皆で手を振る写真

令和2年度「灯の回廊 安塚キャンドルロード」

 2月27日(土曜日)に令和2年度「灯の回廊」が開催されました。
 今年は特にコロナ禍ということで、ギリギリまで住民は悩み、開催までこぎつけたことは、人々の工夫と努力の賜物であったことは間違いありません。

 住民の手作業で作られた雪の灯ろうは日没と共に浮かび上がり、訪れた人々はカメラ片手に「すごいね」「綺麗だね」と歓声を上げていました。

 全住民の参加型で作られる祭りは他にあるのだろうか。「安塚を元気にしたい」それが区民の自負であり、この地の地域づくりの原点なのかもしれません。

 「高齢化でもうダメだよ」と言いつつも、スコップを片手に灯ろうづくりをする地域の人々を誇らしく思えた灯の回廊でした。(安塚区担当:藤田集落づくり推進員)

細野集落六夜山荘前の様子
六夜山荘前の灯の回廊写真

須川雪の湯駐車場の様子
「中山間地域支え隊」の力を借りて灯ろうを制作しました。
雪の湯駐車場の灯の回廊の写真

円平坊「えんむすび神社」の様子
円平坊「えんむすび神社」の写真

キューピットバレイセンターハウス前 「山のうえの雪まつり実行委員会」によるイベント、スカイランタン打ち上げの様子
ランタン打ち上げの写真

灯の回廊 2021 不動ミニキャンドルロード(名立区)

 名立区の一大イベントである灯の回廊(不動ミニキャンドルロード)の会場づくりを推進員平塚も、お手伝いさせていただきました。初めての参加で何もわからず意気込みだけで加わりましたが、不動の皆さんと共に楽しみながら会場づくりをしてきました。名立区の心あたたまる不動ミニキャンドルロードを紹介します。

 イベント前々日の2月25日から会場づくりが始まりました。「FUDOU」の雪文字と名立区のマスコットキャラクター「名五美(なごみ)ちゃん」雪像から制作スタートです。雪文字、マスコットキャラクター作成写真

 2月27日イベント当日は、朝早くから地域やボランティア「中山間地域支え隊」など大勢の人が集まり不動ミニキャンドルロードの会場づくりを手伝ってくださいました。駐車場入り口を飾る雪壁アートも子供たちを楽しませていました。
雪壁アートの作成写真

名立区の心あたたまる灯の回廊を是非一度見に来てください。(名立区担当:平塚集落づくり推進員)
不動ミニキャンドルロード完成写真

11月

幻の米品種「亀の尾」に挑む

 石谷集落で「たましぎ農園」を経営する鴫谷幸彦さんが自然農法による「亀の尾」の栽培に挑戦しています。

鴫谷さんと幻の米品種の写真
 わずかに入手できた種子を、100平方メートルの採種圃で増やして栽培2年目でここまで来たとの事です。来年は作付面積を増やす予定だそうです。

 なお、「亀の尾」は、文献によると「食味が優れた品種であり、子孫品種としては曾孫品種コシヒカリ、玄孫品種ササニシキ等多数がある。酒米としての子孫品種は五百万石が有名。化学肥料に不適で現代農法には向かないことから、次第にその子孫品種などに取って代わられ姿を消した。」(出典 菅洋「もとの人間の文化史86 稲 品種改良の系譜」法政大学出版局)「亀の尾は粒が大きめで、精米歩合の高い吟醸酒や大吟醸に適していることから食用米としてだけではなく酒造適正米としても用いられ、その子孫品種には酒造好適米に分類される五百万石等がある。亀の尾は未知の部分が多く、想定外に化ける事が良くあるため、近年、全国の杜氏が興味を持って取組み始めた。漫画やテレビドラマで評判になった「夏子の酒」の中で「龍錦(たつにしき)」と設定された品種はこの「亀の尾」の事。」(出典 月桂冠「酒米のはなし 亀の尾」)との事。

 また、たましぎ農園では、慣行農法を含めた水稲面積は1.8ヘクタールのうち、30アールが無農薬圃場です。無農薬のコシヒカリはお客様の要望を受けて生産しているので予約だけで完売しているそうです。
 無農薬に取り組む事になったきっかけは、「同じ面積で米を作ったとしても、平野部の10倍近くの手間をかけて同じ販売価格では納得いかない、小規模だからこそ出来る付加価値を」との思いから始めたとの事。また、「無農薬は、半分は自分と家族のため。農薬を使うと消費者よりも農家がたくさん浴びます。子供にも影響があります、それが一番嫌。残り半分は田圃の生き物や自然のため」との事です。また、「一番大事なのは、楽しいこと。有機農法も自然農法も、どちらも難しいからこそ出来た時の発見とか、作物の力とか、驚きます。楽しいですね。」という言葉には生産者としての喜びと自負を感じました。(吉川区担当:池上推進員)

鴫谷さんと無農薬圃場の写真
草取り作業と無農薬圃場に立つ鴫谷さん一家

中郷区松ケ峯集落の風景

 妙高山の山頂に雪が積もり始め、松ケ峯集落の娯楽施設(温泉施設、遊園地、ゴルフ場等)周辺に写真愛好家の方々が集まります。写真愛好家の方々は四季折々の風景を求め、この地を訪れるそうです。

 季節の移り変わりは天候に左右されながら変化しつづけます。天候によって人の気持ちも曇りがちになることもあるのではないでしょうか。住民の皆さんは、この風景を見ながら「今日もいい1日になりますように。」と願い、生活をしています。1年の中でも冬の風物詩となる「冬囲い」は冬に備えて行う作業になります。小さな木から大きな木まで、自然を守る象徴になっています。住民の皆さんは、冬囲いを施した木がしっかりと立っている姿を見ることで、安心した気持ちと共に心が温かく癒されていくのを感じるそうです。

 これまで、春は新緑、夏は虫の声、秋は紅葉、冬は雪景色となるなかで、四季折々の景色に魅了されてきました。松ケ峯集落周辺の娯楽施設には、食事処もあるので、絶景を見ながら食事を楽しむことができます。集落周辺を歩きながら、四季折々の絶景を見に来ませんか。(中郷区担当:野口集落づくり推進員)

 松ケ峯集落の風景写真

中郷区宮野原集落の風景

 宮野原集落は4世帯5人の小さな集落ですが、独り暮らし世帯同士が支え合いながら生活しています。女性が男性へ畑作業を教える姿もあり、仲良く暮らしている様子が見受けられました。今は、「畑作業は女性の仕事」ではなくなっているようです。

 宮野原集落は、山々を見渡せる場所にあります。素晴らしい景色と、のどかな風がどこまでも広がり、住民の心を穏やかにしているのではないでしょうか。

 妙高はねうまラインの列車や、雪月花の車窓からは山々の景色だけでなく、集落の町並みも見ることができますので、電車にお乗りの際は集落の景観もお楽しみください。(中郷区担当:野口集落づくり推進員)

宮野原集落の風景写真

11月の名立区の風景

 今年も名立川に鮭が戻ってきてくれました。
水しぶきをあげて勢い良く川をのぼる姿には感動があります。

名立川を上る鮭の写真

冬本番間近の11月は雨が降ったり陽がさしたり。コロコロ変わる空模様。
ふと陽のさす方向に目を向けると虹が出ています。この季節の一番の楽しみです。
カメラを持って名立区の川や海へ来てみませんか。(名立区担当:平塚集落づくり推進員)

虹とウミネコの写真

10月

「柿崎名水農醸プロジェクト」の稲刈りツアーが実施されました

 10月7日(水曜日)、久しぶりに秋晴れに恵まれた大出口泉水が潤す東横山集落の棚田で、柿崎小学校6年生44名が、横山集落特産の「横山人参」の雑草取りと、稲刈りを体験しました。
 人参畑を見るのは初めての子どもたちが多く、雑草を手で抜き取り、きれいになった畑を見て満足したようです。
 その後、6月に田植え体験を行った田んぼで、小さな手に稲刈り用の鎌を持ち、一斉に田んぼに入って、一株、一株丁寧に刈り取りを行いました。カエルがひょっこり現れるなど、楽しみながらの稲刈りとなりました。

 1時間余りで稲刈りも終わり、ランチタイムにはプロジェクトのメンバーが用意した釜で炊いた新米コシヒカリとカニ汁と総菜をいただきました。何杯もおかわりする子どもたちもいて大盛況でした。

 また、10月11日(日曜日)には、新潟市と県内から「柿崎名水農醸プロジェクト」に賛同する皆さん10名が東横山の棚田に集まって、プロジェクト最後の稲刈りを体験しました。
 稲刈りが初めての人もいて慣れない手つきでしたが、参加者の皆さんと一緒に棚田から見える日本海を望みながらの楽しい体験となりました。

 「柿崎名水農醸プロジェクト」の今年の秋の収穫も今日で終了、これから冬に向かって日本酒の仕込み作業が始まります。(柿崎区担当:武田集落づくり推進員)

草取りの写真
人参畑の雑草取り作業の様子

稲刈りの説明を受ける参加者のみなさん(写真) 稲刈りの様子(写真) 稲刈りがすすんだ田んぼ(写真)
鎌で手を切らないよう、鎌の持ち方と刈取りの説明を聞き一斉に田んぼへ

秋の夜長 灯に心温まる

 安塚区の住民グループ「幸せの灯ろうをともす会」及び集落の有志の方が地域を元気にしようと、安塚区円平坊の克雪管理センターで10月3日(土曜日)から4日(日曜日)の2日間「幸せの灯ろうまつり」を開催しました。これは、上越市地域活動支援事業を活用した取組で、牛乳パックを利用した灯ろうが秋深まる夜を温かく照らしました。

 「何か楽しいことをしないとね」と主催者が語り、牛乳パックの灯ろうはおよそ1000個、作業参加者は100人になりました。主催者の気持ちに人々が賛同し、その輪が広がったのです。

 初日は、午後1時からワークショップを開催。お花の灯ろうや牛乳パックの灯ろうづくりを体験し、午後3時から参加者の協力を得て、LEDのろうそくを灯ろうに入れる作業をしました。
暗くなり始める5時くらいから、どんな景色が広がるのだろうと期待して待っていた人々からは「わー、すごく綺麗」という声があちらこちらから聞こえてきました。

 昨今のコロナ禍では、イベントの縮小、中止という情報ばかりが流れてきます。
「幸せの灯ろうまつり」は小規模であっても「皆で楽しみたい」そんな気持ちが表され、幸せが感じられるイベントになりました。(安塚区担当:藤田集落づくり推進員)

牛乳パックを利用した灯ろうの写真

9月

山寺薬師とお茶飲み会

 板倉区の東山寺集落にある山寺薬師には、新潟県指定文化財の三体の木造仏があり、参道の樹齢八百年の大杉が参拝者を出迎えてくれます。毎年5月8日に行われる「例大祭」には、地域内外から多くの参拝者が訪れます。一昔前には臨時バスが運行されるなど、近隣でも有数のお祭りだったとのことです。

 東山寺集落では、毎月8日は全世帯が順番で当番を決めて山寺薬師の参拝者を出迎え、お茶出しなどのおもてなしをしています。参拝者は、集落出身者が多く、当番が準備したお茶うけを食べながら、昔話に花を咲かせています。
 東山寺集落は、全盛期には60世帯以上ありましたが、現在は9世帯にまで減少しています。それでも参拝者には全世帯が協力しておもてなしに取り組んでおり、これが集落の維持と活力の向上につながっているのだと感じました。

 毎月8日、山寺薬師を参拝した際は、休憩所で集落の方々との楽しい会話や、真心がこもった山菜料理、煮物、漬物等のおもてなしがあります。集落の皆さんから「是非、東山寺集落 山寺薬師へお越しください。集落一同心よりお待ちしております。」とのことでした。近くにお越しの際は足を運んでみてください。(板倉区担当:野口集落づくり推進員)

山寺薬師大杉の写真 東山寺集落お茶飲み会の写真
山寺薬師参道の大杉とお茶飲み会の様子

櫛池隕石落下100周年で地域が一つに

 9月16日(水曜日)、清里区櫛池地区に隕石が落下してちょうど100年という記念すべき節目の日を迎えました。大正9年9月16日の午後6時30分頃、当時の櫛池村上中條の田んぼに隕石が落下しました。当時は隕石というものがあまり知られておらず大騒ぎになったとか。

 時は流れて100年後の清里区はお祝いムード。上越清里星のふるさと館で開催された各種記念イベントでは、スタッフたちがオリジナルポロシャツを着て会場を盛り上げました。訪れた多くの来場者には100周年を記念したロゴバッチが無料配布され、二度とないこの機会を楽しむ姿が見られました。

  ちなみにこの隕石は現在、上越清里星のふるさと館(清里区青柳3436-2)に大切に展示されています。また、隕石落下地点は隕石落下公園(清里区上中條581-4)として整備され、隕石が落下したクレーターなども再現され、当時に思いを馳せることができます。

 以前、清里を訪れたある大学生たちが、清里で見る星空はとても綺麗だと話してくれました。また、隕石落下事例は県内に2例しかなく、その一つがここ清里の櫛池隕石とのこと。

 年末には「はやぶさ2」が帰還するなど、今年は宇宙イヤー。屋外での星空観察なら三密の心配も減りますよね。この機会に清里に来て夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。(清里区担当:野口集落づくり推進員)

清里区櫛池隕石落下100周年の写真
隕石落下100周年記念イベントと櫛池隕石

8月

夏本番、色とりどりの野菜たち

 安塚区の雪だるま物産館には、新鮮な夏野菜が生産者から出荷されています。
「あるるんの杜」や「浦川原物産館」に出荷している生産者もいますが、地元の野菜を一番身近に感じることが出来るのは、地元の産直市場ではないでしょうか。

 先日、ある生産者の方に、「珍しいナスとトマトがある。これがとても美味しい」と聞き、早速見に行きました。
玄関前の作業スペースに、出荷するためのトマトやナスが沢山並べられ、「夏は本当に忙しい。」と汗をぬぐいながら作業をされていました。今、まさに夏野菜の最盛期です。
「柿じゃないよ。」と笑いながら、珍しいオレンジ色の大きなトマトと緑色のナスをビニール袋に入れて持たせてくれました。
安塚区には「えんぴつナス」の生産者もおり、「あるるんの杜」に出荷されていますが、「出荷するやいなや、あっという間に売れていくよ。」と今は本当に忙しいと言っておられました。

 昨今、コロナウィルスの影響で、「おうちで家族ご飯」を楽しむ人々が増えています。
珍しい野菜を使ったお料理をご家族で楽しんでみるのも良いかもしれませんね。(安塚区担当:藤田集落づくり推進員)

珍しいナスとトマト、直売所の写真
緑ナスとトマト「桃太郎ゴールド」

6月

「柿崎名水農醸プロジェクト」の田植えに柿小6年生が挑戦

 6月4日木曜日、晴天に恵まれた大出口泉水が潤す東横山集落の棚田で、柿崎小学校の6年生44人を招いて酒米の田植えをしました。
 これは、柿崎を食べる会と地元の酒造会社頚城酒造で立ち上げた「柿崎名水農醸プロジェクト」の一環として実施されたものです。
 柿崎を食べる会のメンバーから苗の植え方を習った後、一斉に田んぼに裸足で入り田植え作業が始まりました。田植え体験のある子どももいれば、田んぼの泥が気持ち悪いという子どももいましたが、作業は順調に進み、1時間足らずで終了することができました。
 頚城酒造の八木社長から、「今日の田植えと秋の稲刈りも手伝ってくれた人には、一人一人お酒のラベルを作って、お酒が飲める二十歳になったら、そのラベルを貼った世界に一つしかないお酒をプレゼントします」とあいさつがありました。8年後が楽しみです。(柿崎区担当:武田集落づくり推進員)

小学生田植え作業の写真

このページに関するお問い合わせ先

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〒943-8601 新潟県上越市木田1-1-3電話:025-526-5111Fax:025-526-6111

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