地震とは
地震は、地下の岩盤が周囲から押される、もしくは引っ張られることにより、その岩盤が破壊されることにより発生します。海のプレートに引きずりこまれて、陸のプレートが跳ね返ることにより発生する地震を「海溝型地震」、プレート内の岩盤が破壊されて発生する地震を「内陸型地震」といいます。
突然襲ってくる地震。昼間に自宅にいるときだけでなく、真夜中であったり、勤務先・学校・買い物先など、家族が一緒にいないときでも、襲ってくることが考えられます。
震度とマグニチュードの違い
地震の大きさを表す用語には「震度」と「マグニチュード」があります。違いについては次のとおりです。
- 震度:ある場所での地震による揺れの強さを表す
- マグニチュード:地震そのものの大きさ(規模)を表す
緊急地震速報を受信したら
大きな地震が発生する前に気象庁から発表される「緊急地震速報」を見聞きした時は、周囲の状況に応じて、あわてず、まずは身の安全を確保しましょう。
緊急地震速報の発表基準
緊急地震速報とは、地震の発生直後に強い揺れの到達時刻や予想される震度、長周期地震動を素早く知らせる情報のことです。
発表基準
最大震度が5弱以上または最大長周期地震動階級3以上と予想された場合
対象地域
震度4以上または長周期地震動階級3以上が予想される地域
屋内編
家の中
- テーブルなどの下に隠れ、身を守る(余裕がなければ、手近の座布団や枕などで頭を保護する)。
- 外へ逃げるときはあわてずに(瓦やガラスなどの落下物に注意し、落ち着いて行動を)。
- 避難口を確保する(ゆがみで戸が開かなくなることも。とくにマンションなどの中高層住宅では逃げ道を失い危険)。
- 2階にいたら階下に降りない(1階より2階のほうが安全性が高い)。
- 裸足で歩き回らない(ガラスの破片などでけがする)。
- 火の始末はすみやかに(コンセントやガスの元栓の処置も忘れずに)。
- 乳幼児や病人、お年寄りの安全確保を。
劇場・ホール
- 力バンなどで頭を保護し、座席の間に身を隠し、落ち着いて様子を見る。係員の指示に従い、冷静に行動を。
エレベーター
- 最寄りの階で止めて降りる。万一ドアが開かないときでも、脱出口から出ないで救助を待とう。
デパート・スーパー
- 力バンなどで頭を保護し、ショーウインドウや商品などから離れる。柱や壁際に身を寄せ、係員の指示を聞く。パニックなどによる人災も恐い。
屋外編
ビルや商店街では
- その場に立ち止まらず、頭を力バンなどで保護して近くの空き地などへ避難する(ガラスの破片、看板などの危険物の落下を回避する)。
- 逃げる場所の判断を誤らない(落下の危険がないといっても間口の広い木造の建物や自動販売機、ブロック塀のそばなどへは避難しない)。
車を運転中
- 地震を感じたら徐々に速度を落とし、道路の左側に寄せてエンジンを切る。
- 揺れがおさまるまで車外に出す、ラジオで情報を得る。
- 車を離れるときは必ずキーをつけたまま。ドアロツクもしない。
電車やバスの車内
- 急停車することがあるので、吊り革や手すりなどにしっかりつかまる。
- 途中でとまっても、非常コックを開けて勝手に車外に出たり、窓から飛び出さない。
- 乗務員のアナウンスに従って落ちついた行動を。
海岸・がけ付近
- すみやかにその場から安全な場所へ避難する。海岸の場合は、高台やビルの3階以上に避難し津波情報をよく聞く(解除されるまで絶対に海辺などの低地には近づかない)。