1.柱に直接固定する
L型金具と木ねじで2か所固定する場台、家具はできるだけ壁面につけて置き、構造的に強い部分を選んで柱に直接固定する。その際、なるべく柱と家具の間に遊びができないようにビッタリと固定するのがポイント。
2.間柱に固定する(1)
木造家屋の大壁(柱の見えない壁)に固定するときは、壁の中の間柱や胴緑に固定する。それ以外の壁面に固定しても、地震の揺れで木ねじなどが抜けてしまう。固定には木ねじやヒートンを利用する。
3.間柱に固定する(2)
間柱と間柱の間に補強用の横架材を取り付け、図のようにヒートンと針金を利用して家具を固定する。このとき、家具につけるヒートンはやや壁と逆方向に倒しておくと強度が増す。
4.コンクリート壁面に固定する
ますドリルで壁面に穴を開け、そこにカールプラグを差し込み、その上にぬき板などの補強横架材をねじ止めして家具を固定する方法をとる。また、コンクリート用の釘で家具固定用の金具を打ちつける方法も有効。
コードで天井から吊っただけの照明器具は、地震の揺れに対してたいへん不安定。揺れによる破損を防ぐには、3点からひもで吊っておくのが効果的。
棚の上に置いた人形ケースや置き物などはひもやりボンなどで止めておく。本棚の本は、棚ごとにひもで固定するなどして、揺れによる落下を防ぐ。
幼児やお年寄り、病人のいる部屋には、転倒の危険がある背の高い家具などを置かない ようにする。地震時の家族の安全スペースにもなる。
1978年6月に発生した宮城県沖地震(M7.4)では、亡くなった人の多くがブロック塀・石垣・門柱の下敷きによる犠牲者でした。つくりが不完全だったり、老朽化したブロック塀などは意外ともろいもの。生け垣に変えたり、点検・補強などの対応が必要です。