海底下で大きな地震が発生すると、断層が動くことにより海底が持ち上げられたり、押し下げられたりします。これにより、海底上の海水が持ち上げられ、大きな波となって四方八方に広がっていきます。これが「津波」です。津波は、海面付近の海水が風により変動する「波浪」とは異なり、海底から海面までの海水が一気に変動する現象です。水の壁が押し寄せてくるようなものですので、たとえ高さが0.3mほどでも人は流されてしまいます。沿岸部で強い揺れを感じたり、津波警報等を見聞きしたら、直ちに避難しましょう。
小さな揺れの地震でも、長時間のゆっくりとした揺れの場合、津波が襲ってくることがあります。
テレビ・ラジオ・防災行政無線などで、正しい情報を入手しましょう。
津波は水深が深いほど速度が速くなり、水深が浅いほど速度が遅くなります。
遅くなるとはいえ、人が走って逃げきれるものではありません。
津波は2回3回と繰り返し襲ってきます。また、第1波が最大の高さになるとは限りません。
津波警報等が解除され安全が確認されるまで、避難を続けましょう。
海岸から「より遠くへ」ではなく、「より高い」場所へ避難しましょう。
津波浸水想定や指定緊急避難場所、津波避難ビルについては、上越市津波ハザードマップ(津波災害予測地図)をご覧ください。
「津波は必ず引き波で始まる」という言い伝えがありますが、必ずしもそうではありません。
津波を発生させる断層の傾きや方向、海岸との位置関係により、押し波で始まることもあります。
水位が高くなっているので、津波発生時は被害が大きくなります。