上越市長 小菅 淳一
明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
私は、昨年11月に上越市長に就任してからこの間、市民の皆様から託された思いを胸に、全身全霊をかけて市政運営に取り組んでいるところであります。
現在、当市は、本格的な人口減少社会を迎える中、長引く物価高騰を始め、地域社会の維持・活性化や医療体制の確保、災害への備え、地域産業の活性化と人材の確保、女性の活躍支援、子育てや福祉の充実、多様な学びの推進など、さまざまな課題に直面しております。
本年の干支「午(うま)」は、その躍動感から物事の前進や新たな挑戦に適した年であるとも言われており、年頭に当たり改めて、市民一人一人に寄り添いながら、幅広い分野の行政課題に積極果敢に取り組み、安心して心豊かに暮らせるまちづくりを推進していくことをお誓い申し上げます。
そして、「信頼と誠実」を旨として、皆様と共に輝く上越、誇れる上越、「ここに住んでよかった」と皆が感じられる上越を目指し、このまちの更なる飛躍に向けて、一歩一歩着実に市政の歩みを進めてまいりますので、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
皆様にとりまして、この一年が健康で幸福と安寧に包まれた幸多き年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。
上越市議会議長 渡邉 隆 
明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては希望に輝く新年を迎えられましたことに、市議会を代表して心よりお慶び申し上げます。
昨年は、平成17年の14市町村の合併から20年の節目を迎えるとともに、高田城址公園観桜会や謙信公祭が100回目の開催となるなど、記念すべき年でありました。
一方、記録的酷暑・少雨などによる渇水、局地的豪雨や突風被害の発生など、自然の猛威が市民生活に大きな影響をもたらした年でもありました。
取り巻く状勢に目を転じても、激甚化・頻発化する自然災害をはじめ、人口減少や少子高齢化の進行、物価高騰やデジタル化の進展など対応すべき多くの課題があり、先の読めない不確実性も増しています。
二元代表制の一翼を担う市議会といたしましては、喫緊の課題に迅速に対応していくため、令和8年度から通年会期制の導入に取り組むことといたしました。本年も引き続き議会改革を進めるとともに、市民の皆様の多様な意見の反映に努め、「市民により開かれた議会」「信頼される議会」「市民の信託に応える議会」を深化させ、『力強くもしなやかさ』を持って、このまちを未来へつないでいくために鋭意、取り組みを進めてまいります。
結びに、本年が皆様にとりまして健やかで幸せに満ちた年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。
問合せ 産業政策課(電話:025-520-5729)
事業を営む中で生み出されたさまざまな商品・サービスや地域との結びつきの中で培われてきた歴史や文化など、事業にまつわる多様な価値あるものを後継者へと引き継ぐ「事業承継」。市内約9,000もの事業所の、それぞれに特徴ある営みを後世へと引き継いでいくことは、各経営者だけの問題ではなく、地域にとっても働く場の確保やまちの活力の維持など、さまざまな意義がある重要な課題です。
今号では、市内や全国における事業承継の状況とともに、支援機関を通じて、第三者承継(M&A)を成立させた市内事業者の事例を紹介します。



市では4年おきに、市内の事業所を対象に事業承継に関するアンケート調査を実施しています。令和5年度調査(回答率:27.4%)と令和元年度調査(回答率:28.6%)との比較では、「事業承継を検討し、後継者が決まっている」と回答した割合が約2ポイント増加した一方で、「事業は継続予定だが承継を検討していない」割合が約10ポイント増加する結果となりました。また、「後継者が決まっていない事業者」のうち、後継者候補として「他社」を希望する割合が約15ポイント増加し、第三者承継を視野に考えている実態も確認しました。
(令和5年度調査と令和元年度調査):どちらも市内の2,000事業所を対象に実施
| 事業承継を 検討している |
37.0% | 後継者が決まっている 55.8% | |
|---|---|---|---|
| 後継者が決まっていない 44.2% | 希望する後継者候補
|
||
| 事業承継を 検討していない |
63.0% | 事業は継続予定だが承継を検討していない 58.0% | |
| 廃業の予定 41.7% | |||
| 無回答 | 0.3% | ||

新潟県事業承継・引継ぎ支援センター承継コーディネーター 中野さん
「事業承継・引継ぎ支援センター(以下:センター)」は、事業承継に課題を抱える中小企業・小規模事業者をサポートするために国が各都道府県に設置している、公的な相談窓口です。
全国のセンターでの支援実績の集計によると、近年では右図のように「第三者承継(M&A)」の支援事例が増加しています。私自身も実際に相談者とお話しする中で、「身近に後継者がいなくて困っている」という声をお聞きします。一昔前までは「M&A」と聞くとあまりよくない印象を持たれる人もいましたが、データが示すとおり、最近は事業承継の一つの有効な手段として浸透してきており、今後もこの傾向は続いていきそうですね。

(出典)中小企業基盤整備機構公表資料を基に作成
(注)「従業員承継」は公表データなし
新潟県事業承継・引継ぎ支援センター(外部リンク)<外部リンク>
事業承継には、法律、税務、財務などの専門的知識が必要で、自分でイチからやろうと思ってもなかなか難しいと思います。まずは市や商工会議所・商工会、金融機関などにご相談ください。私たちセンターへの相談も大歓迎です。課題の整理、計画策定、後継者探しから譲契約までサポートするほか、各分野の専門家の派遣も可能です。事業承継は完了までに1年から3年ほどを要することが多いので、お早目のご相談がおすすめです。
事業承継の手順
地域にとっては、なじみのお店などが承継によって事業を継続することで、まちに息づく歴史や文化に愛着を持ち続けられるだけでなく、雇用の維持にもつながります。また、新たな経営者のアイデアや取り組みによるまちづくりなど地域の活性化にも影響があることから、地域全体で考えていくべき重要なテーマだと思います。
友人やご近所さんとの何気ない会話が、承継を考えるきっかけになる場合もありますので、心当たりの経営者がいれば雑談の中で話してみるのもよいですね。

令和6年、センターなどのサポートにより、約1年かけて第三者承継を果たした、まちのパン屋さんの事例を紹介します。「引継者」「引受者」「仲介者」3人それぞれの立場から事業承継の経緯や当時の思いなどについて語ってもらいました。

高橋さんの「高」の字は正しくは「はしごだか」です。
1.から4.まで約1年
田中さん 営んでいたパン屋の事業承継を考え始めたのは令和6年の7月頃です。東京での修行後、上越に戻り独立開業してから10年、40代になりこのまま年を重ねても同じ働き方で続けていけるか不安に感じ始めた時期でしたね。また、パンの品質にはこだわりがあるので、世界情勢の変化による小麦など原材料費の高騰への対応にも悩まされていました。そんなときに「広報上越」で、事業承継の「個別相談会」の記事を見つけ参加することにしたのが、事業承継の第一歩でした。
高橋さん その相談会で初めて田中さんとお会いしたのですが、話をする前から明らかに悩んでいる表情をされていましたね。
田中さん 本当に、何を相談したらよいのかも分からなかったんですよね。「今回相談してだめだったら、将来的には廃業もやむを得ないかな」と考えていました。パンを作るのは得意でも、それを売ることは難しいと感じていたので、高橋さんにはそんな悩みも正直に伝えました。
高橋さん ものを「作る」ことと「経営する」ことの違いは、事業承継を考える上での大きなポイントです。今回田中さんにご紹介した松井さんは、すでにさまざまな事業を展開されていたので、「経営」の部分を松井さんにお任せし、田中さんはパン作りに注力できるような承継の形がよいのではと考えました。
松井さん 弊社は設計事務所から始まり、「人の生活に関わるものを大切にする」という理念を持っています。最初に高橋さんからお話をいただいたとき、田中さんのパン作りへの思いはその理念に合致すると感じましたし、田中さんの持つ技術をいかしてもらうことを考えると、経営の部分を引き継ぐという今回の承継の形もありだと思いました。承継の過程で実施した、うみてらす名立でのテスト販売では、店頭よりも少し高い価格にしても、毎回完売するほど好評で、承継がうまくいく手応えを感じましたね。
田中さん 自分の力だけでは、私のパン作りへのこだわりに共感いただき、経営を担ってくださる松井さんのような人に出会えなかったと思います。あのとき、高橋さんに相談したからこそ、今も同じ場所、同じ店名でこの仕事を続けられていると思います。
松井さん 当事者同士では直接聞きづらいこともありましたが、高橋さんからはお見合いの仲人役のような存在として、お互いの考えをまとめながら仲介してもらいました。専門的な知識が必要な部分もサポートしてもらえ、とても心強かったですね。
高橋さん 事業承継はまさに企業同士の「結婚」だと思います。その成否には、私たちのような仲介者がいかに買い手・売り手の事業内容を深く理解し、「相互の成長につながる橋渡し」ができるかということも大きく影響すると考えると、身が引き締まる思いです。
田中さん 承継を通じて価格改定や働き方改革などの経営改善をすることができた結果、若手の職人を採用することができ、技術を次代につなげる環境も整いました。これからも、おいしいパンを作って地域のお客さんに喜んでもらいたいです。
松井さん 事業承継はゴールではなく、新たなスタートだということを今回実感しました。私自身も、いつか誰かに引き継ぐそのときのため、考え続けていかなければなりません。
高橋さん 事業承継を考える時期は人それぞれですが、動き出しが早ければ早いほど選択肢が増えます。私たちセンターはもちろん、まずは身近な信頼できる人に相談してみてください。

「Boulanger M」店内で撮影
Boulanger M(ブーランジェ エム)(西本町3)
電話:025-520-8880
事業承継を行うには、十分な準備と時間が必要です。何から手をつければ良いか分からない場合などは、お気軽にご相談ください。
市では、センターと連携した個別相談会を開催しています。「後継者がいない」「事業の引継ぎが不安だ」など、皆さんのご相談を専門家がお受けします。秘密は厳守されます。
次回開催日程
問合せ 税務課(電話:025-520-5650)または各総合事務所
令和8年度の個人市民税・県民税(令和7年1月1日から12月31日の所得分)の申告と相談を受け付けます。
令和8年1月1日現在で、市内に住所があり、所得税の確定申告をしない人で、次のいずれかに該当する人
青色申告、営業所得、不動産・株式の譲渡所得、雑損控除、1年目の住宅借入金等特別控除などの申告は、自宅からのスマホ申告か、市民プラザ申告会場でお願いします。
| 開設日 | 受付時間 | 会場 |
|---|---|---|
| 2月2日(月曜日) | 午前 | 中ノ俣地区多目的研修センター |
| 2月3日(火曜日) | 午前 | 北諏訪地区公民館 |
| 午後 | 保倉地区公民館 | |
| 2月4日(水曜日) | 午前 | 八千浦交流館はまぐみ |
| 午後 | カルチャーセンター | |
| 2月5日(木曜日) | 午前 | 谷浜地区多目的研修センター |
| 午後 | レインボーセンター | |
| 2月6日(金曜日) | 午前 | 津有地区公民館 |
| 午後 | ファームセンター | |
| 2月9日(月曜日) | 午前 | 新道地区多目的研修センター |
| 午後 | 福祉交流プラザ | |
| 2月10日(火曜日) | 午前 | 和田地区多目的研修センター |
| 午後 | ラーバンセンター | |
| 2月12日(木曜日) | 午前 | 三郷地区公民館 |
| 午後 | 高士地区公民館 |
令和8年2月16日(月曜日)から3月16日(月曜日)(土・日曜日、祝日を除く)
市役所木田第一庁舎 301会議室(午前9時から11時30分、午後1時から4時)
申告期間中、各会場の混雑予想を市ホームぺージ(税務課)でお知らせします
(注意)期間の初めや午前中は混雑します。混雑状況により午前から午後の受付にお回りいただく場合があります(また、午後も状況により後日の来場をお願いする場合があります)。
ぜひ、郵送での提出や、令和8年度申告分から開始する電子申告もご利用ください。
(注)扶養親族などのマイナンバーに関する書類は不要
(注)郵送する場合は書類の写し(マイナンバーカードは両面)を添付
問合せ 高田税務署(電話:025-523-4171)
マイナンバーカードで自宅から24時間いつでも確定申告ができます。
申告会場での混雑を避けるため、スマホ申告をおすすめします。
所得税、個人消費税、贈与税の申告と相談を受け付けます。
マイナンバーカードとスマホを使って、ご自身で申告書を作成いただきます。
開設期間前に確定申告会場はありません。
(注意)電子証明書の有効期限が切れていると申告手続きできません。有効期限は発行から5回目の誕生日までです。
上記が不足する場合は、申告書の作成ができない場合があります。詳しくは、国税庁ホームページでご確認ください。
市内各地で開催されたイベントや出来事をお届けします

11月19日(水曜日) 高士地区公民館
発酵学の父・坂口謹一郎博士と発酵について学んだ後、地元食材を取り入れた酒粕ベースの「さかきん発酵鍋」にチャレンジ。寒い冬にほっと温まる鍋を参加者で囲み、心の栄養も満点になりました。

11月20日(木曜日)から22日(土曜日) 米岡地内
どこか懐かしいはさ木道。秋には戸野目小学校の児童が刈り取った稲のはさ掛けにも活用しています。美しい諏訪の里の風景を後世に残すため、地域の皆さんが枝を丁寧に剪定しました。

11月22日(土曜日) 大池いこいの森(頸城区日根津)
4組13人の親子が参加し、好きな色のクラフトバンドで世界に一つのハンドバッグを作りました。完成した作品を見た子どもたちは、はじけるような笑顔で喜んでいました。

11月22日(土曜日)から23日(日曜日・祝日) ろばた館(名立区西蒲生田)
打ちたてのそばと郷土料理の盛り合わせを目当てに200人以上が訪れました。名立区で採れた野菜や山菜がふんだんに使われた旬の味覚に、お客さんの笑顔が溢れていました。

11月23日(日曜日・祝日) 二貫寺の森(杉野袋)
たくさんの親子が参加し、まき割り体験などを通じて森林資源の活用を学びました。体験の後には、ドラム缶のかまどで焼いたピザを味わい、森の中で過ごす休日を満喫していました。

11月23日(日曜日・祝日) 旧筒方小学校(板倉区筒方)
香りの良い新そばを求めて区内外から多くの人が訪れ、新そばや山菜の煮物、天ぷらに舌鼓を打ちました。また、会場ではそば打ち体験や特産品販売も行われ、大いに盛り上がりました。

牧区:ちまきづくりの体験 11月23日(日曜日・祝日)、24日(月曜日・振替休日)

大島区:里山資源と暮らしについての聞き取り 27日(木曜日)、28日(金曜日)
大学生が地域の皆さんと交流しながら、暮らしの知恵や工夫を調査しました。新鮮な視点で地域の魅力を再発見し、地域の皆さんも暮らしの価値を見つめ直す貴重な機会となりました。

11月28日(金曜日)、29日(土曜日) 保倉地区公民館
地域の皆さんが心を込めて制作したすてきな作品の展示や、日頃のサークル活動の成果発表が行われました。皆さんの特技を知る機会にもなり、和やかな空間で交流していました。
12月6日(土曜日) 大潟コミュニティプラザ(大潟区土底浜)
まちづくり大潟が主催する催しに約120人が参加し、歌やゲームで大いに盛り上がりました。サンタクロースやトナカイから配られたプレゼントに、子どもたちは目を輝かせていました。
12月6日(土曜日) カルチャーセンター
小学生から大学生までの10人が実行委員として企画・運営を行いました。家族連れなど約170人が訪れ、スポーツや工作などの体験コーナーで世代を超えた交流を楽しみました。

12月6日(土曜日) 中郷コミュニティプラザ(中郷区二本木)
「共生」をテーマに、「ミュージックレインボー」の皆さんによる演奏や各種体験コーナーなどを通じて来場者が交流し、楽しみながら地域福祉を考える1日になりました。
式典には、地元関係者や施工業者が出席し、市長は「新第2リフトの供用を開始し、装いも新たにスノーシーズンが幕開けする。来場者に喜ばれ、末永く愛されるスキー場となることを願っている」とあいさつしました。
竣工式終了後には安全祈願祭が行われ、関係者がシーズン中の無事故を祈りました。

3年ごとの一斉改選が行われ、今回は、230人が退任し、新任203人、再任197人の計400人に委嘱辞令を交付しました。
市長は新任・再任者に向けて「地域の身近な相談役という、重要な役目を引き受けていただき感謝。無理せず、委員同士、協力して活動を進めてほしい」と述べました。

事業主体である新潟県環境保全事業団では、事業実施に必要となる県条例に基づく環境影響評価(環境アセスメント) の手続きを進めています。
令和5年度から6年度に行った整備予定地(柿崎区竹鼻地区・下中山地区)の環境調査結果に基づき、環境への事業影響の予測・評価を「環境影響評価準備書」にまとめ、事業団ホームページで公開しています。
事業団では、環境への影響を実行可能な範囲内で回避・低減し、環境保全に関する基準・目標との整合性が図られているものと評価していますが、今後、県条例に基づき、住民・市町村・専門家等からお聞きした意見を踏まえ、必要な補正を行い「評価書」をまとめていく予定です。
公益財団法人 新潟県環境保全事業団上越建設事務所(電話:025-520-7853)
環境保全事業団ホームページ(外部リンク)<外部リンク>
新潟県環境局資源循環推進課(電話:025-280-5161)、上越分室(電話:025-520-7859)
生活環境課(電話:025-520-2088)