山々は紅葉し、実証ほ場に豊かな水をもたらしてくれる妙高山の山頂は雪化粧しました。
そんななか、今年度の実証で残り2つについて11月上旬に実証を行いました。
まず、可変ブロードキャスタによる施肥の実証についてですが、散布時は、今年度に食味・収量コンバインで得られたメッシュマップデータと倒伏状況を参考に施肥マップを作成します。
作成したメッシュマップを本機にデータ転送し、位置情報を基にして自動で散布量を調整しながら散布します。
当実証では、次年度のV溝乾田直播栽培を予定しているほ場で、生育均一化を図るため、播種時の約半分の肥料を秋耕前に散布しています。
また、実証で使用したブロードキャスタは、大型で散布幅が左右で20メートルあります。
散布時の動画は、YouTubeチャンネル「上越市スマート農業プロジェクト」で配信していますので広範囲で散布している状況等をご覧ください。
次に、レーザー受光感応装置付きハローを使用した、田面の均平化の実証についてですが、水稲の生育には、水管理が大切です。
しかし、田面が均平でないと、除草剤効果の最大限発揮や間断かん水時の浅水管理などができず、結果として、水稲の生育に影響がでることとになります。
そこで、当実証では、荒掻き時と代かき時にレーザー受光感応装置をドライブハローに搭載し、従来の機械側の深耕制御よりも早く作業機の上下をさせることで、田面の凹凸が少なくなり、均平化に繋がるよう作業を実施しました。
また、直進キープトラクタとの組み合わせで、作業ムラが無く、作業精度の向上と作業時間の短縮の両面で効果が期待できます。
こちらも作業時の動画をYouTubeチャンネル「上越市スマート農業プロジェクト」(外部リンク)<外部リンク>で配信していますのでご覧ください。
今年度の実証は、これで最後となります。
最終的な実証成果は、ただいま集計検証中ですので、後ほど皆さんにご報告できればと思います。
以上、スマート農業実証現場レポート令和2年11月号でした。