4月は、雨の日が多く、前回の現場レポートでは、水たまりがある状態での耕耘作業でした。
5月は、V溝乾田直播作業をはじめ、代かき、田植えと作業が盛りだくさんです。
まずは、V溝乾田直播作業からご覧ください。
昨年の降雪前にほ場整備が完了した、超大区画ほ場4.2ヘクタールの播種作業を実施しました。
使用機械は、直進キープ装置を搭載したトラクターにV溝乾田直播機(12連)です。
V溝乾田直播栽培とは、春に乾田化させたほ場に、V字型の溝を作り、種子と肥料を直接蒔く技術です。
直進キープ機能により、正確に条間20センチメートルを保つことで、計画どおりの播種量や施肥量となり、収量や品質の安定化に繋がります。
直進キープトラクターの誤差2~3センチメートルという播種精度は素晴らしく、まっすぐな状態が確認できました。
(靴が写っている箇所は、折り返し後の直播種機の合わせ目ですが、条間は均一です)
また、今年度から作付けを開始した、超大区画ほ場4.2ヘクタールは、とにかく広かったです。
近隣の方からドローンで播種時を空撮してもらいました。
広すぎて、全景が入りません。
次に、お邪魔したのは、代かき現場です。
先ほどの直進キープトラクターにドライブハロー(6.5メートル)をとり付けての作業です。
約1ヘクタールのほ場は、3往復で終了します。
代かきの途中、水が少なくなり、入水が必要になりましたが、そのような時には、自動給水栓を遠隔操作し、即時入水開始できます。
オペレーターは、トラクターに乗ったまま、作業中のほ場に2か所設置されている遠隔操作が可能な自動給水栓を開き、土と水のバランスを見ながら作業を実施しました。 降りずに作業ができるのは、非常に便利です。
続きまして、今年度、新たな実証として、田植機による可変施肥の実証を行いました。
昨年の収穫や生育状況から施肥マップを作成し、田植機本体にデータを読み込ませて、GPS測位によりほ場の場所ごとに施肥量を増減させます。生育ムラを解消でき、収量の安定が期待できます。
センシングや収穫時の結果が楽しみです。
左下に「可変」の文字が見えます。
最後に、
天候が回復したことでほ場の乾燥し、播種作業は順調に進んだことから、太陽さんに非常に感謝しています。また、各実証時は、非常に天気が良く、特に代かきの写真の背景にある、妙高山には「はねうま(跳ね馬)」が綺麗に見えています。
どこに馬がいるのか探してみて下さい。
「現場レポート5月号」をお送りしました。