直進時自動操舵技術により、田植機操作が不慣れなオペレータでも簡単に真っ直ぐに田植えができることや、熟練者でも労力が軽減されることで作業効率の向上が図れることも検証します。
また、コンバインのメッシュマップデータに基づくほ場内での可変施肥を行い、生育の均一化を検証します。
GPSアンテナユニットにより、直進時に自動運転となるので、誰でも真っすぐな田植が行えます。
コンバインのメッシュマップデータから得られた前年のほ場内の食味・収量を確認し、施肥が不足しているポイントを絞り込み、KSAS営農支援システムに登録されているほ場に可変施肥量(施肥マップ)を設定することで、一枚のほ場の中で、生育ムラが考えられるポイントに対して施肥量の「増・減肥」ができる可変施肥が可能となります。
V溝乾田直播機自体はスマート農業機械ではありませんが、直進キープトラクターに装着することで、直進キープ田植機同様、容易に真っすぐに播種することができるので、その後の円滑な生育管理につながります。
秋に代掻きし、春に田面を乾燥させ、V字型の溝(幅2cm、深さ5cm程度)を切って、種子、肥料を同時に播き覆土します。
種まで深さがあり、発芽安定と鳥害回避ができます。
また、播種時の速度が、時速約6kmと速く、条間は20cm(移植は30cm)となります。
この直播方式は、倒伏しにくいことから比較的品種を問わず、安定的に収量が確保できるが、安定した穂数を確保するため、通常の稚苗育苗に比べ倍の種籾を使用します。
播種時から地耐力が確保されており、深水管理により分げつを抑制させ、余計な穂数を取らず安定した収量確保が期待できます。