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2024年度(令和6年度)の展覧会

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年4月3日更新

企画展のほか、古径記念室にて、小林古径の作品を常設展示しています。
各展覧会の詳細は、展覧会ページをご覧ください。

(注)会期・内容等が変更になる場合がございます。

祈りの心象 柴田長俊展(令和6年3月23日~6月23日)

祈りの心象 柴田長俊展 ポスター(画像)

 1949年(昭和24年)上越市に生まれた柴田は、高校時代に柳田國男を耽読して民俗学に興味をもち、学生時代からインドやネパール、イラクを訪れ、その土地に根付く人々の生と死に関する信仰や祈りの姿を取材しました。柴田は創画会を中心に活動し、人間の生と死、中世ヨーロッパの「巡礼の道」、故郷・上越の自然風景など、生涯を通じて「祈りの風景」を描いてきました。
 また、柴田は日本画のほか、ステンドグラスのデザインを行うなど、多彩な創作活動を行いました。ステンドグラス作品は上越妙高駅を始めとする市内の公共施設に設置され、今も多くの方から親しまれています。
 本展では、当館所蔵の日本画及びステンドグラス作品を展示し、柴田に内在する「祈りの心象」を紹介します。
柴田長俊展の詳細はこちらからご確認ください。

なつかしき表紙絵 玉井力三展(令和6年7月6日~9月1日)

玉井力三「小学一年生」表紙絵作品(画像)
玉井力三「小学一年生」表紙絵原画(個人蔵)

 上越市柿崎区出身の洋画家・玉井力三は、画家を志して上京し、太平洋画会研究所で洋画を学びました。1947年(昭和22年)、洋画団体「示現会」の立ち上げに加わり、一方でその翌年、「月刊讀賣」の表紙絵を手がけています。これを皮切りに表紙絵画家としての仕事が増え続け、特に学年誌と言われる子ども向け雑誌の表紙絵画家として活躍していきました。
 本展では、20年以上にわたり表紙絵を描き続け人々に親しまれた玉井の仕事をふり返るとともに、洋画家としての側面を紹介し、写実的な画風で一時代を築いた玉井の画業を紹介します。

大塚いちお展(令和6年9月14日~11月24日)

大塚いちお作品「ウェルモ」(画像)
大塚いちお「ウェルモ」(個人蔵)

  上越市出身の大塚いちおは、イラストレーターとして、広告やパッケージ、出版などで活躍するほか、2009年(平成21年)からはNHK Eテレ「みいつけた感嘆符(通常)」アートディレクターとして、番組のキャラクターデザイン・セット・衣装・タイトルロゴ制作など番組全体のアートディレクションまで行っています。他にも2017年(平成29年)には上越妙高駅お出迎えキャラクター「ウェルモ」を担当。2022年(令和4年)にはBSN新潟放送キャラクター「ハレッタ」を担当するなど、その創作活動は多岐にわたり、そのキャラクター、イラストは世代を超えて愛されています。
 本展はこれまで手掛けてきたイラストワーク、アートディレクションから、大塚いちおのこれまでとこれからを紹介します。

コレクション展 花にまつわる物語(令和6年12月7日~令和7年3月9日)

仲田大二作品(画像)
仲田大二「瞽女と花」(小林古径記念美術館蔵)

 「花」をテーマに描いた作品は多くありますが、自然に咲いている草花を写生したもの、植物を文様として意匠化したもの、人物や動物など他の題材と組み合わせたものなど、描かれ方は様々です。冬の厳しい寒さに耐えて綺麗に咲く「松」「竹」「梅」を描いた「歳寒三友」、「梅」「菊」「蘭」「竹」を草木の君子にたとえた「四君子」など、特定の題材とともに描かれることで意味を持つ作品もあります。
 本展では、所蔵品の中から花を描いた作品を展示するとともに、美術史のなかで画題にされてきた植物について、描かれた説話とともにご紹介します。日本画、洋画、工芸など、分野を横断した「花にまつわる」作品の数々をお楽しみください。