市長定例記者会見を開催しました。
日時:令和6年7月24日(水曜日)午前10時~10時45分
会場:市役所木田第一庁舎401会議室
内容:
会見冒頭の市長の説明をご覧いただけます。
令和6年7月24日開催の市長記者会見動画(外部リンク)<外部リンク>
(市長)
本日は、お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。
はじめに、先の市議会臨時会において、私の減給処分に関する議案が否決され、さらに辞職勧告決議が可決されたことについては、非常に重いものだと受け止めております。
皆様の厳しい声をしっかり受け止める一方で、市長としての重責を果たしていかなければならないとの思いもあります。
いずれにいたしましても、時期を見て、改めて私の考えを説明したいと考えております。
次に、この21日からインドで開催されているユネスコの世界遺産委員会において、「佐渡島の金山」の登録が審議されます。
6月にイコモスから「情報照会」の勧告があって以降、資産範囲を一部見直すなど、佐渡市はもとより、国、県が一丸となって取り組まれており、佐渡の西の玄関口である当市といたしましても、世界文化遺産の登録を大いに期待しているところです。
なお、登録実現の際には、市を挙げてお祝いしたいと考えておりますので、市民の皆さんも、一緒に盛り上げていただければと思います。
次に、上越の夏を彩る高田城址公園観蓮会が13日から、衹園祭が昨日から始まりました。
8月24日と25日に開催される「第99回謙信公祭」では、上杉謙信公役として元宝塚歌劇団、越乃リュウさんをゲストにお迎えし、来年の第100回の節目に向けて、祭りを盛り上げてくださるものと期待しております。
また、各区におきましても、様々な夏のイベントが開催されます。市民の皆さんをはじめ、帰省される皆さんや当市を訪れる国内外からの観光客の皆さんからも足を運んでいただき、楽しい夏の思い出を作ってもらいたいと思います。
最後に、これから、本格的な夏の季節を迎え、気温が30℃以上の日が続くことが見込まれ、熱中症の危険性も非常に高くなります。
市民の皆様におかれましては、熱中症警戒アラートや熱中症特別警戒アラートが発表されるような暑さが厳しい日には、外出をなるべく控え、屋外での運動を中止するなどの対策を行っていただくようお願いいたします。
やむを得ず外出する際や外出先で危険な暑さに見舞われた場合には、市内の公共施設のほか、民間事業者からもご協力をいただき、「涼み処」を設置していますので、ぜひご利用ください。
特に、高齢者や乳幼児の方等は、熱中症になりやすいので、周囲の方々も気を配り、声を掛け合って熱中症に注意するようお願いいたします。
私からは以上であります。
(記者)
辞職勧告決議を受けて、「私の考えを伝えたい」とおっしゃいましたが、具体的にどのようなものを指すのでしょうか。
(市長)
このたびの減給で終わりにするつもりはなかったのですが、そのように受け取られたこと、また辞職勧告決議が可決されたことを受けとめ、今後どのように考えていくべきか、という意味でお話したものであります。繰り返しになりますが、時期を見て、改めて私の考えを説明したいと考えております。
(記者)
その考えの中には、辞職するなどの進退も含めてという認識で間違いないですか。
(市長)
はい、そうですね。私としては、これからも市長としての任務については、できる限り務めていきたいという思いはございますが、考えについては、後日明らかにしたいと思っております。
(記者)
現時点では辞職するつもりはない、という捉え方で間違いないでしょうか。
(市長)
今後の対応については、後援者や支援者と相談した上で、自分自身で判断していきたいと考えております。
(記者)
考えを後日示したいということですが、この後日というのは、いつ表明するのでしょうか。
(市長)
今の段階では、まだ明らかにできないと思っております。
(記者)
目途といいますか、あまり長期化すると、それはそれで問題になってくると思いますが、そのあたりの考えはあるのでしょうか。
(市長)
お盆後に議会運営委員会があるとお聞きしておりますので、そのあたりが目途だと思っております。
(記者)
お盆後の議会運営委員会までに考えを示したいという認識ですか。
(市長)
はい、そのあたりで判断できるかどうかわかりませんが、一つの目途として考えたいと思っています。
(記者)
今回、辞職勧告決議に至るまで1か月あまり経っていますが、6月の発言によって市政の混乱を招いているという認識はありますか。
(市長)
はい。公務も含めて、市政に影響が生じていないとは言えないと思っております。
(記者)
今後考えを示すということで、またさらに1か月ほど時期があると思いますが、今後への影響をどのようにお考えですか。
(市長)
私としては、今、与えられている公務についてはしっかりと対応していきたいと思いますし、これからも、私の不適切な発言については反省をしながら、信頼回復のための努力を続けていきたいと考えております。
(記者)
前回の会見で、改善するためにコミュニケーションの指導を受けているというお話がありましたが、現在の進捗や、どういった指導を受けているのかを説明いただけますか。
(市長)
具体的なことはなかなか申し上げられませんが、例えば、話すときの心の持ち様であるとか、いろいろな配慮の仕方であるとか、そういったものを学んでおりまして、それをこれからも発言の中で注意しながら、取り組んでいきたいと思っております。
(記者)
辞職勧告決議が可決されてから、もう少しで1週間になります。土・日曜日も挟んでいろいろな人の意見も伺った上で、今日の会見ではまだ判断には至らないとおっしゃっていましたが、判断に至らなかった理由、まだ決断しきれない理由はどういったところがあるのでしょうか。
(市長)
どちらにしても、いろいろな状況を判断した上で、最終的な決断をしていきたいと思っていますので、そういう意味ではまだ判断に至る時期には来ていないと思っております。
(記者)
まだ状況が見極め切れていないということですか。
(市長)
辞職勧告決議が可決されて以降、速やかな辞職を求める声もありますし、不適切な発言の件はありますが、この間の市政の方向性を評価していただいているところもあり、続投を望む声も聞いております。そのあたりを踏まえながら、判断をしていきたいと思っております。
(記者)
早くやめた方がいい、まだ続けた方がいいというのは、辞職勧告決議が可決されて以降、支持者の人などに話を聞く中で出てきているということですか。
(市長)
基本的には、メールや電話で苦情などいろいろな意見を受け付けておりますので、そのあたりでそういったご意見もあるということでございます。
(記者)
それは市長に直接ではなく、従前通り市役所にきているということですか。
(市長)
市役所にきているものもありますし、私のところに直接きているものもあります。
(記者)
市長としては、まだ市長の任についてできる限り努めたいという気持ちがあるとおっしゃっていましたが、任期を続けて(全うして)やりたいことは何ですか。
(市長)
前回の記者会見でも申し上げましたが、例えば、地域自治であるとか、通年観光であるとか、課題はたくさんありますので、そのあたりのことを私の中で道筋をつけていきたいと考えております。
(記者)
議会から辞職勧告決議を可決されたとしても、公約はこの任期の中で、実現可能であるという認識だということですか。
(市長)
それについては、また今後考えていきたいと思っております。
(記者)
できないかもしれないということですか。
(市長)
これから、それも含めて考えていきたいと思っております。
(記者)
もしかしたらできないかもしれないというのが、やり続けたい気持ちがある一方で、判断に至らない部分の理由になっているということですか。
(市長)
様々な状況を加味した上で、私としては、最終的に自分で決断したいと思っております。
(記者)
先ほど、市政に影響が生じてないとは言えない、とおっしゃいましたが、具体的にどういうところに影響が出ていると認識されていますか。
(市長)
例えば、いろいろな会がございますが、挨拶をして宴会等に参加しないで退席をしておりますし、中には副市長や部長から代理で行っていただいているものもございます。
(記者)
こうした状況の中でも、まだ続けることは可能だという気持ちは残っているということですね。
(市長)
いろいろな状況を見た上で、最終的に判断したいと思っております。
(記者)
公務は通常通り続けるとおっしゃっていましたが、8月にオーストラリアに行かれる予定があったと思うのですが、こちらも予定通り行かれるということですか。
(市長)
そちらの方は、小田副市長に代理で行っていただくことになると思います。
(記者)
小田副市長に代理で行ってもらう理由については、どのような理由なのでしょうか。
(市長)
私が訪問する予定であったのですが、先日の市議会臨時会の中での審議結果などを重く受けとめる中で、様々な状況を判断して、小田副市長に訪問してもらうことにしました。
(記者)
通常通り公務を続けるという中で、行ってもいいような気もするのですが、様々な状況とおっしゃっていましたが、何がネックになって行かないのですか。
(市長)
上越日豪協会と、いろいろ今までもおつき合いがありましたが、これからも平和友好交流の継続をしていきたいということがありますので、そのあたりは少し相手方にも気を使わなければいけないと思っております。
(記者)
それは、日豪協会に気を使わないといけないということですか。
(市長)
日豪協会もそうですし、カウラ市との交流についても気を使っていかなければいけないと思っております。
(記者)
それは辞職勧告が出され、進退について考えている状況の中で、市長が行くと差し障りが出るのではないかというような配慮のもと、今回は行かないということですか。
(市長)
どちらにしても、今の状況では行く状況にはないと思っております。
(記者)
減給の案が否決されていますが、責任の取り方については、現状何か考えていらっしゃいますか。
(市長)
新しく減給案を提案することは、現状ではなかなか難しいのではないかと考えております。一方で、給料5か月全額を減給する覚悟でありましたので、何かできることはないのか、今考えているところです。
(記者)
新しく減給案を出すのは難しいというのは、出してもまた議会で否決される可能性があるという認識があって、そのように考えられているのですか。
(市長)
いろいろな状況の判断の中で、そう考えております。
(記者)
いろいろと言うと。
(市長)
臨時会の中での皆さんからの声も含めて、その中で判断しているということです。
(記者)
(給料について)何らかの別の方法で返す方法はないかとおっしゃっていましたが、例えば名古屋市長が同じように減給を否決され、政界を引退した後に、市へ3か月分の給料を寄付するという考え方を示されていましたが、そういった考えもある状況ですか。
(市長)
いろいろな選択肢の中で考えていきたいと思っております。
(記者)
佐渡島の金山の世界遺産登録の件ですが、登録実現に際しては市を挙げてお祝いしたいと言及がありました。6月定例会で懸垂幕とラッピングバスについては予算が議決されていたと思いますが、世界遺産委員会のパブリックビューイングは上越市で行われませんが、その他に何か考えていらっしゃることはありますか。
(市長)
今のところは、おっしゃったような内容です。パブリックビューイングにつきましては、私たちとしては、今のところやる予定はないです。
(記者)
西の玄関口をPRするのであれば、インドは時差が3時間程度ですので、市民の方にも夜中に起きてくださいというような負担はかからないですし、やればいいのではという気もするのですが。もし、パブリックビューイングをお断りされたとか遠慮したという経緯があれば、教えていただきたいのですが。
(文化観光部長)
パブリックビューイングに関しましては、当市として、もともとするかしないかという検討を行っていなかったというか、基本的には祝意を表明する上でどういうことがいいのだろうかという中で、6月議会でも提案をさせていただいたライトアップであったり、直江津港でのイベントであったり、そういうものを今回は考えたという次第でございます。
(記者)
新潟県からの情報提供によりますと、佐渡市は当然かと思うのですが、新潟市でもパブリックビューイングを行うということだったのですが。新潟県からお誘いがあって遠慮したということなのでしょうか。パブリックビューイングそのものを上越市としては想定しなかったということでしょうか。
(文化観光部長)
上越市として想定していなかったということでございます。
(記者)
辞職勧告決議が可決され、市長が提出した給料の減額に関する条例改正案が全会一致で否決されたということでございました。市長は地域自治であるとか、通年観光等の課題の推進ということで、引き続き市長の任に当たりたい旨も申されておりますが、議案を議決してもらって予算を執行する政策推進力というのは、現段階では非常に落ちているような気もいたします。もう1か月もすれば9月定例会の声が聞こえてくるわけですが、今後、どのように議会と向き合っていかれるのか、所見をお聞かせください。
(市長)
私としては今まで掲げた公約を着実に1つ1つ丁寧にやっていくということで、議会の皆さんからもご理解いただきたいと思っております。
(記者)
是々非々という言葉もありますが、市長に対して一度ノーを突きつけた議会が、わかりましたということで、すべての議案に対して今まで通り賛意を示すかどうかというのは、非常に不透明な状況かとも思いますが。そのあたりについてはどのような議会対策をされるのでしょうか。
(市長)
そのあたりについては、やはり9月議会前には、私自身の今後のことについて判断をして、皆さんに表明をしていかなければいけないと思っています。
(記者)
そうすると、議会の対応を見極めたいというのが、最も大きなところになるでしょうか。
(市長)
議会だけではなく、市民の皆さんのご意見もさらにお聞きしていきたいと思っております。
(記者)
そこで重ねてお伺いしたいのですが、取材をしている中で、支援者の一部には、既に中川市長は辞職するつもりがないことを明言されている、という情報があります。もう既に支援者の皆さんには、辞職するつもりがないということを明言されておられるのでしょうか。
(市長)
そのようなことを言ったことは1度もございません。
(記者)
全くでたらめだということですね。
(市長)
はい。
(記者)
今回、企業側に大変な迷惑をかけたということで、一度拠点の工場にお詫びに行かれたかと思いますが、この企業との関係というのは、すでに修復したと考えてよいのでしょうか。
(市長)
企業の皆さんであるとか、そこで働いている皆さんとの信頼回復については、やはり時間がかかるものと考えております。
(記者)
時間がかかるのはいいのですが、ご自身でまかれた種なので、ご自身でこの関係を修復されるのが最も先決なことではないかと一般的には思うのですが。これについては、後は市役所全体として当たっていくということになるのでしょうか。
(市長)
その対応についても、やはりこれからきちんと考えて、対応していかなければいけないと思っております。
(記者)
逆に言いますと、関係修復はあまり進んでいないということでしょうか。
(市長)
どちらにしても、私自身の処分がきちんと決まって、それからそれぞれの信頼関係の回復については、もう少し具体的なことは考えていかなければいけないと思っております。
(記者)
かなり課題が山積というか、市長ご自身がまかれた種で、言い方は適切かどうかわかりませんが、かなり市政に混乱を来している、市長が起こされた言動によってかなり課題が増えたというような印象を受けるのですが。例えば、どれぐらいのうちに解決したいというロードマップはお持ちでしょうか。
(市長)
どの課題をどのように解決していくかということも含めて、今きちんと考えているところです。このような課題を起こしたことそのものは、大変重く受けとめておりますので、これから信頼回復に向けて努力をしていきたいと思っております。
(記者)
その間は、市長の任にあたりたいということですね。
(市長)
信頼回復と、これからの私の対応をどうするのかということは、やはり同時進行で考えていかなければいけないと思っております。
(記者)
そうすると重ねて問いますが、信頼回復ができるまでは引き続き市長の任に当たりたい意欲はあるということでよろしいですか。
(市長)
私としては、目の前にある公務についてはきちんとこなしていかなければいけないと思っております。
(記者)
公務ではなく、信頼関係の再構築の件なのですが。
(市長)
はい、信頼関係の再構築についても、これからきちんと計画を立ててやっていかなければいけないと思っております。
(記者)
進退に関して、あらゆる選択肢という言い方をされているのですが、法的拘束力はないですが、辞職勧告決議が可決されて、進退としては辞めるか続投するか、この2つしかないと思うのですが。今までの市長の話を聞いていると、減額では多分無理だとご自身もおっしゃっていますが、他の方法を考えて辞職しないというような選択をしている印象を受けるのですが、そうではないのでしょうか。
(市長)
そのあたりについても、今いろいろなご意見を受けとめながら、判断をしている最中ですので、まだどういう方向になるかということは決めておりません。
(記者)
辞職というのは選択肢の中に入っているということでよいですか。
(市長)
いろいろな選択肢があるとは思っております。
(記者)
もう少し先延ばしという言葉がいいかわかりませんが、市長が判断を逡巡するところかと思いますが、全国の市長をはじめ首長もいろいろな理由で途中で辞職された方もかなりいます。例えば、政治資金の流用であったり犯罪絡みの首長もいたりしますが、自身の判断をする上で、そういった首長の辞職の状況等を勘案していますか。つまり、今回の不適切発言というものを、どれほど重く考えているのかということを改めてお聞きしたいです。
(市長)
本当にたくさんの方にご心痛をおかけし、ご迷惑をおかけしておりますので、それについては、辞職を求める声についても大変重く受け止めております。そのことも、これからの判断の1つの要素となっていくと思っております。
(記者)
全国の他の首長の辞職の例などをご自身で見たり、何か参考にされているようなことありますか。
(市長)
いろいろな首長の事例については、判断の1つの要素にはなっていると思います。
(記者)
考えを表明するというお話がありましたが、表明の仕方というのは、こういった会見をまた臨時で開かれるのか、それとも議会運営委員会の中で説明することで、記者と市民に表明したということにするのか、そういったところのお考えはございますか。
(市長)
方法についても、時期に合わせた形で選択していきたいと思っております。
(記者)
9月議会までに表明したいと、そのようなおつもりがあるということでしたが、議会運営委員会までに表明したいということですか、それとも議会運営委員会の中で考えを示したいというような、そういった時期、目途を考え教えてください。
(市長)
私の判断について、表明する時期についてはまだ明言をしておりませんので、そのあたりの時期で何とか決断をして明らかにしたいと思っております。
(記者)
今の話の続きなのですが、初めの質問では時期については明言しないということだったのですが、質問の流れの中で9月議会前に判断して表明したいという発言をされたので今の質問があるわけです。9月議会の議運の頃が目途で、9月議会までには判断したいというふうに理解していいですか。それとも明言していないとまたここで言われると、先ほどの話は何だったのかよくわからなくなってしまうので。
(市長)
そのあたりの時期で、できるだけ明らかにしていきたいと思っております。
(記者)
9月議会前に判断して明らかにするという理解でいいですか。
(市長)
はい。
(記者)
冒頭のお話で、これから祇園祭が始まったり、謙信公祭があったり、観蓮会など、いわゆるお祭りがあったりして、過去の例だと、そこにも市長が出て行って参加していると思います。そういった、ある種めでたい席に出て行って、今回のようなお詫びをするのか、それもまた海外との付き合いのように代理の方を立てるのか、そのあたりを教えてください。
(市長)
お祭りについては、私自身が出て挨拶をしなければいけないと思っております。
(記者)
先ほどオーストラリアに行く件については、相手方を考えて支障があるので代理の副市長にお願いするということだったのですが、お祭りについては特にふさわしくないなどの考えはないということですか。
(市長)
やはりご迷惑をおかけした方がたくさんいらっしゃいますので、そういった方々には、私からお話をしなければいけないことがあると思っております。
(記者)
先ほどコミュニケーションの指導を受けていて、話すときの心の持ち方、配慮の仕方を学んでいると、先日の議会では、これまで2回そういうレクチャーを受けたというお話だったと思います。これはずっとやるのか、例えば全12回で1つのプログラムになってやっているのかなど、どういった種類のものなのですか。
(市長)
どういった形で受講していくかということは今考えておりませんが、私の不足する部分については、そういうアドバイスを受けていかなければいけないと思っております。
(記者)
終わりがないのですか。
(市長)
こういうことのアドバイスについては、私としては受け続けなければいけないと思っております。
(記者)
読者の方からご質問がある件でお聞きしたいのですが、このコミュニケーションの指導というのは、当然ですが、公費でやっているのではないという理解でいいですか。
(市長)
はい。私費でやっております。
(記者)
議会の市側の答弁の中で、市長の失言やそういった種類のものが10回程度あったという答弁があったと思うのですが、どれを数えて10回なのか我々取材している側としても、よくわからなくて、それをこの場でなくてもいいのですが、示すことができたら示していただきたいのですが。
(市長)
基本的には皆さんが報道された内容だと思っておりますので、まずその範囲の中で判断していただければと思っております。
(記者)
報道された内容や報道機関などいろいろあって、それのどれが問題の発言だと捉えるかというのは、まさにその10回と数えた方々の主観の問題なので、こちら側からどれが当たるかというのは見ても分かりません。ですので、もし、これですよと言えるとしたら、示していただきたいと思うのですが。
(市長)
議会において取り上げられた発言を含めて、やはり皆さんの中で報道されたものを確認したものであると聞いていますので、それ以上のお答えはできないと思っております。
(記者)
10月にはオーストリアのリリエンフェルト市から市制50周年の式典にご招待されていると思います。これには出席される予定でお返事されているのですか。
(市長)
それについては、9月議会がございますので、私としてはもともと代理を立てておりました。
(記者)
8月は何かをご判断されるタイミングなのですが、ちょうど予算編成作業に入るシーズンかと思います。予算編成作業は通常通り行われて、予算編成方針も示されているということでいいですか。
(市長)
それについては、これから少し協議をしていかなければいけないと思っております。
(記者)
予算編成作業のスケジュールを通常通りにしない可能性もあるということですか。
(市長)
まずは、通常行っている業務の予算については、例年通りのスケジュールでやっていかなければいけないと思いますし、新しい事業の予算については、もう少し時期が後になりますので、そのあたりでまた判断していくことになると思います。
(記者)
市長ではなく教育委員会かもしれませんが、食物アレルギー事故が去年の9月に小学校でありました。それについて、昨日、当時の栄養教諭の方が懲戒処分で、当時の校長が懲戒処分と県教育委員会から発表されています。事故報告書のまとめによると、食物アレルギーの原因物質を児童が食べた経緯として、栄養教諭が成分表のようなものを取り寄せるのを怠ったと、昨日の発表の処分はそれについて懲戒処分を受けています。
もう1つは、市が委託する給食業者の人たちが、投入時(調理使用時)に、そこには原因物質の名前が書いてあるものがあるのにもかかわらず、それをチェックしたことにして、実際にはチェックしていないのに投入(使用)したと、この事実があります。そうすると、上越市として、委託した業者の責任というのは、どういう形で問うたのかという部分をお聞きしたいのですが。
(教育部長)
受託業者につきましては評価の項目が10項目ありまして、その中の1つに、事故報告状況の評価というのがございます。これは5点満点ですが、ここで健康被害を及ぼす事故があった場合は0点になるということになりますので、当該事業者については、その部分で0点ということの評価をしております。
(記者)
0点になるとどうなるのですか。
(教育部長)
全体で30点満点なのですが、大体1項目5点、6点ぐらいになります。その中での0点ですので、かなり評価としては厳しい評価になるということになります。
(記者)
お聞きしているのは、普通の市民の感情からして命に関わるような事故で、まさにチェックしていないのにチェックを入れて投入(使用)したという行為をしている業者について、例えばここが0点になると、契約が継続されないとかそういったことではないのですよね。
(教育部長)
契約については総合的な点数化の中で評価することになりますが、私どもとしてはその事業者に対して厳しく指導もいたしましたし、現地の確認をしたということでございます。
その上で、評価の中では健康被害を及ぼす事故があったということで、その項目は0点ということにしております。
(記者)
事実として0点になったが、その業者の契約は継続しているという理解でいいですか。
(教育部長)
その事業者がその学校を継続しているかどうかということのお答えをしますと、学校の特定に繋がってしまうので、そこについてはコメントを控えさせていただきたいと思います。
(記者)
それがどうして特定に繋がるのですか。
(教育部長)
そこの学校で継続しているかどうかというところを全体で見てみますと、学校の特定に繋がるというのが明らかになりますので、そこはコメントを控えさせてください。今回全体の学校の受託事業者の中で、受託事業者が変わったところというのがあります。そこがどこかというのを言ってしまいますと、学校の特定になりますので、それについてはお答えを控えさせていただきたいということでございます。
(記者)
始めの話に戻りますが、栄養教諭の行為と、受託事業者のチェックを入れて投入した調理員の行為、この2つが原因とされていて、いずれかがきちんとやっていれば起きなかったという関係にあります。一方の栄養教諭が懲戒処分という重い処分を受けていて、業者の方は点数というのはその業者選定におけるプロセスの1つです。栄養教諭が受けている懲戒処分というのは、それとは次元の違うレベルの話ですので、それ相当の対応を上越市はしているのかということをお聞きしているのですが、そういう視点で答えていただけますか。
(教育部長)
事業者に対しては、事故後に私どもから厳重に注意指導を行いまして、その後、確認事務作業が行われているかというのも、常に現場に入って確認をしました。その後、契約に関する評価に際しましては、今ほど申し上げた通り、健康被害を及ぼす事故があったということで、その点については0点評価、ある意味ペナルティに近い評価をさせていただいております。
(記者)
まさに今おっしゃったペナルティの部分です。その後確認したという話と、懲戒処分とは違います。一方は懲戒処分を受けています。ペナルティというのはそのジャンルで0点になった部分だけであるという理解でいいですか。
(教育部長)
私どもの評価といたしましては、0点のところが、結果してその事業者に及ぼす評価であるということで考えております。
(記者)
先日、小学校でのいじめの話があったと思いますが、それについて教育委員会から保護者に対する謝罪をするという話が記者会見でありました。その後の経過をお聞きしたいのですが。
(教育部長)
12日に議会報告をさせていただいて、そのあと記者説明をさせていただきました。その際に、不適切な発言と保護者の同意のない内容を一部公表してしまったこと、この2点につきまして、翌13日の土曜日に保護者と被害児童に面会いたしまして、正式に謝罪をいたしました。その時に謝罪を受け入れていただいたということでございます。
(記者)
謝罪というのは、今おっしゃった2点で、この間の対応全般ではないという理解でいいですか。
(教育部長)
13日につきましては、不適切な発言と同意のない内容を公表してしまった、その2点についての謝罪でございました。
(記者)
保護者の方、児童の方は、それで納得されたと受け取ってよろしいでしょうか。
(教育部長)
その2点については、私どもの謝罪を受け入れていただいております。ただ、その他につきましては、例えば、本人、保護者が請求していた訂正請求の件などについては、やはり納得がいっていないということは、その時もお話しされておりますし、私どもも、その点については、仕組みの中でやらせていただいているということで、ご理解を求めております。
以上