中川市長の就任に当たり、記者会見を開催しました。
日時:令和3年11月9日(火曜日)午前11時~午前11時48分
会場:市役所401会議室
会見冒頭の市長の挨拶をご覧いただけます。
令和3年11月9日開催の中川市長就任記者会見動画(外部リンク)
(市長)
今日は皆さんお集まりいただきまして、ありがとうございます。
市民の皆さんのおかげで、今、この上越市長という重責の下に、ここに立たせていただいています。まず、皆さんに就任後の様々なことについて、考えをお話していきたいと思っています。
私は、5年前に市議会議員を辞めるときに、この市を、上越市民の皆さんが帰って来たくなるような、そのような素敵なまちにしなければいけないと決意し、市長選挙に立候補させていただいて、これまでその取り組みを続けてきました。
関西地方出身である私から見ると、上越市には非常に魅力のあるところがたくさんありますので、やはり、上越市民の皆さんにそれを感じてもらいたいという思いが、20年間ずっと溜まってきていました。今の立場であれば、広く広報していけるのではないかと思っています。
今の上越市には、新型コロナウイルス感染症を含め、様々な問題が山積しています。人口減少もあり、雇用が少ないということもあり、災害も激しくなってきています。
そういう中においては、私の目線からすると、業界の視点ではなく、市民目線で市政を営んでいければ、それが一番よいと思っています。
そのためには、やはり、市役所の職員も、現場を大切に、市民を大切にしながら、現場から声を拾い上げながら政策を実現していくということが、一番大切になってくると思っています。
最初に、新型コロナウイルス感染予防対策と経済対策、そして、災害緊急対策、人事改革の三つの取り組みから着手していきたいと考えています。
それぞれの取り組みについては、12月議会、3月議会に提案する新年度予算で具体化していきますが、まずは、副市長人事に取り掛かり、12月議会で2人を決めていきたいと考えています。
そして、もう一つ大事なこととして、民間からの知恵・工夫のある人に、諮問委員になっていただき、副市長と諮問委員の両輪で、上越市の市政運営の軸になっていただきたいと考えていますので、その人事は、できるだけ早めに固めていきたいと思っています。
明日以降、各部局から現状や課題など様々な説明を受け、私が掲げてきた公約と合わせながら、より現実に近いものに変えていきたいと思っています。そして、喫緊に対応しなければならないことは、市役所が素早く動けるように環境を整えていきたいと思っています。
先ほど話したように、私は、20年前にこの土地に初めて来て、この土地の魅力を肌身で感じながら生きてきました。やはり、よそから見た視点でないと、この上越市の良さが分からないところもありますので、それを地元の皆さんと共有しながら、きちんと日本全国、そして世界にも見せていけるような、そういう政策にしていきたいと思っています。それには、やはり市の職員が一致団結していかないといけないと思っています。
市役所の中には、ベクトルが同じ方向を向いていない、あるいは何かに怯えているような職員がいるように、私は感じました。速やかに、風通しがよい人事にしていくことも、市政をスムーズにやっていくためには必要になってくるのではないかと思っています。
また、市民の皆さんの中で不安に思われることが、いくつかあると思います。
一つは、宮越馨さんとの政策協定についてです。先ほども話しましたように、市の職員が一致団結をして進んでいかなければなりませんので、宮越馨さんは、あくまで私の範囲内で、アドバイザーとして役割を果たしていただきたいと考えています。市の職員の団結が乱れることのないように、最大限努力していきたいと考えています。
もう一つは、対立候補を応援した業界団体との関係です。この上越市の発展のためには、敵、味方と言っている場合ではなく、協力関係を結んでいかなければならないと思っています。とにかくノーサイドです。全員で一致団結し、オール上越で、前に向かっていくことが大事であり、肝要であると思っていますので、そのように市政を運営していきたいと思っています。
さらには、今朝の新聞でも少し報道があった私のLINE(ライン)のアカウントが乗っ取られるという詐欺事件のことです。これについては、本当に私の不徳のいたすところと言いますか、たくさんの方にご迷惑をおかけしましたので、そういう意味では本当に深くお詫び申し上げます。
今回の事案は、私のFacebook(フェイスブック)に送られたフィッシングメッセージに気が付かず、不用意にアカウント情報を書き込んでしまったことが原因になって、LINEの個人アカウントが乗っ取られてしまいました。現在は、そのアカウントの削除の手続きをするなど、対応しています。
本当に不注意であり、反省して今後このようなことがないように、市政運営にも関係してきますし、セキュリティの問題もありますので、これを機に、上越市でもこういう詐欺行為が行われないように、キャンペーンなどの形をとって、市民の皆さんも被害に遭わないように、危機管理を呼び掛けていきたいと思います。すでに、警察による捜査も始まっており、支援者からの連絡だったこともあって、私からは直接警察へ連絡していませんが、連絡した内容には私の名前も書いてあり、当局もよくご存知と思いますので、これからは、市の担当部局と協力しながら、今後の対応、対策を十分練って、警察とも協力をしながら、詐欺をはじめとして様々な対策に取り組んでいきたいと思っています。
今回のミスが、さらにこの上越市の危機管理を向上させる事業に発展していけば、私としては、それがある意味反省、そして前に進む形になっていくのではないかと思っています。
今回の事案は、カードを幾らかで買うというメッセージが流れましたが、あくまで払い戻しができますので、お買い求めになったところに相談していただければと思います。これから早急に、メール等を使って、被害防止の呼び掛けをしますので、皆さんとご相談しながら、対策を進めていきたいと思っています。
私の就任の挨拶は以上です。
(記者)
本日から中川市政がスタートしました。上越市を変えるという姿勢を示していた市長の初日に当たっての抱負や決意を改めて聞かせてください。
(市長)
私は市議会議員を務めていた中で、職員のところや現場に赴いたりしたときに、市庁舎内の雰囲気を肌で感じたことがあります。これはおかしいと思うことは、もうずっと私の中で溜まっているものがありますので、市民がとにかく幸せになれるような改革を早めに進めていきたいと思います。
ただ、私はまだ市役所の現場を知りませんので、現場の事情をよく見据えた上で、しっかりと土台作りをしながら、砂上の楼閣にならないように、職員の皆さんと協力しながら改革を進めていきたいと思っています。急いで改革をしないで、対話をしながら進めていきたいと考えています。
(記者)
人事改革の具体的なイメージを教えてください。また、副市長人事についての具体的な考え方、さらに、宮越馨さんに対する「私の範囲内で」の具体的な部分を教えてください。
(市長)
人事改革については、市民の皆さんも感じているところがあると思います。やはり、職員が3年で異動するということの中で、市の職員の専門性がなかなか上がってこない、また、異動してきた職員にきちんと事務が引き継がれたのかということがあります。そして、市の職員の生きがいがない状態で、これまで進んできたのではないかと思っています。
私は、市の職員が生きがいを持って、自身の目標をきちんと達成できるような人事をしていかなければ、市民も幸せになれないのではないかと思っていますので、そういう人事をやっていきたいと考えています。人事改革プロジェクトを立ち上げ、具体的なことは、時間をかけて進めていきたいと思っています。ただ、先ほど副市長の人事や諮問委員の話もありましたが、幹部の人事は早急に決め、中川陣営といいますか、きちんと作っていきたいと思っています。
12月議会では、まずは2人でスタートしたいと思っており、残りの2人は3月議会までに調整し、決めていきたいと思っています。
基本的に、副市長には私の掲げていた公約の柱となるような場所に就任し、そこを実行部隊として動いていただくという形になると思いますので、この12月議会には、とりあえず定数を4人に変更していくということで、条例も変更していきたいと考えています。
また、宮越馨さんについては、非常に多様な人脈をお持ちで、そういう意味では、ご存知の方の中で、どのように動くのかということを心配されている方がたくさんいらっしゃいます。当面、副市長という権力のある職には就きませんし、ご本人が自由に動いて行動するようなことはないようにと思っていますので、そういう意味での「私の範囲内で」ということで、市の職員に影響がないようにしたいと考えています。
(記者)
先日の当選証書が付与された後のインタビューでは、副市長には市職員もしくは市の退職者から人選するとのことでした。その後、その方向性は変わっていませんか。また、担当分野による副市長制をとる予定ですか。
(市長)
はい。地区ではなく、分野ごとに就いてもらいたいと思っています。担当の分野における主要政策について、各副市長に陣頭指揮を執ってもらうことになると思います。
また、市職員または市の退職者の中から選びたいと思っています。
民間からは、諮問委員に就いてもらいたいと考えていますので、副市長と諮問委員の両輪で市政を運営していくことになると思います。
(記者)
現在、副市長は2人制ですが、なぜ倍増して4人必要なのかについての考えを教えてください。
(市長)
自治制度の中では、市長1人、副市長2人という体制が多いのでしょうか。しかし、私は、行政側の政治職が少なすぎると思っているのです。事業を実行していくためには、やはり力のある人から、実行力があって現場を大切にするような人から副市長に就いてもらって、もちろん、私も現場を知らなければいけませんが、基本的には、副市長が陣頭指揮を執って事業を推進していくという形にしたいと思っています。4人の副市長とともに、公約に掲げた柱の部分を実行していくということになると思います。
(記者)
4人のうち2人については、市長が12月議会に向けて人選を進めて任命され、残りの2人については、市職員または市の退職者を対象に公募をするということでよろしいですか。
(市長)
公募はしません。基本的には、私がこの人だと思った人にやってもらいたいと思っています。ただ、副市長になるということは、例えば、若い人が副市長になった場合に、私の市長退任とともに、もしかしたらこの場を去らなければならないかもしれません。ある意味、人生の選択のようなところもありますので、慎重に判断をしてもらう時間が必要なのではと思っていますので、そのような事情から、3月議会に向けて残りの2人をと考えています。
(記者)
12月議会では、定数2人を4人にするという条例改正案を議会に上程し、最終的に、残りの2人を含めて4人全員の人事案件を議会で諮るのは、3月議会になるというスケジュールでよいですか。
(市長)
まず2人は12月議会で決めます。残り2人は3月議会で決めます。
(記者)
人事改革もしくは自治制度の改革について、市長は「砂上の楼閣にならないように、時間をかけて取り組む」と説明されました。その取り組みには、どれくらいの期間を考えていますか。
(市長)
私としては、できれば、地域自治区の中からモデルになるような事業が出てくることを期待していますが、現在の自治制度の中から、本当にそういうものが出てくるのかどうかということについては、少し不安な面があります。現在の地域協議会と、担当する行政職員からそういうものが生まれてくるのかということも含め、職員の皆さんと相談していきます。私たちは、やはり公約を実現していかなければいけませんので、それに適する、そして市民の皆さんの意見が十分に取り入れられるような、そういう自治制度を作っていきたいと思っていますので、最低1年以上は必要であると考えています。来年度は準備期間になってくると思っています。
(記者)
市議会には野澤候補を応援した人が多数いらっしゃいます。市議会との関係はどのように構築していきますか。
(市長)
私は、とにかく公約に掲げたことを実現しようと思っていますので、それを前提に、議論を進めていけばいいのではないかと思っています。あくまで、上越市の発展を目指していますので、それにご協力いただける人を増やしていきたいと思っています。
(記者)
先日の当選証書を付与された後のインタビューでは、宮越馨さんには、アドバイザーに就任してもらうことになった場合は、市議会議員は辞めてもらうことになると説明があったと思います。先ほどの市長の説明からすると、市議会議員としての立場はどうなるのですか。
(市長)
宮越馨さんの立ち位置というか、所属する役職をきちんと検討した上、就任してもらいますので、当面、市議会議員を続けてもらいます。
(記者)
それでは、その役職に就任する場合は、市議会議員を辞めてもらうということですね。
(市長)
そういうことになると思います。
(記者)
LINEの市長の個人アカウントが乗っ取られた事案について、その後、新たな被害や私も購入したという情報は入っていますか。
(市長)
私のところには、そのような報告はありません。
(記者)
市長として、今何を上越市の一番の課題と考えていますか。それに対してまず取り組みたいということがあれば教えてください。
(市長)
やはり人口減少と、そして、今は新型コロナウイルス感染症対策になってくると思います。そこに向けて何をやっていくかということですが、新型コロナウイルス感染症対策は、職員の皆さんが一生懸命取り組んだ結果、全国でも有数な取り組みもありました。これから人口減少対策に取り組んでいくに当たり、やはり一番大切なのは人事改革です。職員が、きちんとやりたいことをやって実績を示したときに昇進できるような仕組みにしていかなければなりません。そのためには、もう少し職員の専門性を上げる必要があると思っています。コンプライアンスの面もありますが、企業との繋がりとか団体との繋がりを作り、職員が民間に行っても役立つくらいの、優秀な職員を育てられるような、そういう人事改革をしたいと思っています。人事改革については、後々人事改革プロジェクトから様々な発信があると思いますので、それをご期待いただければと思います。
(記者)
専門家による政策諮問委員会に関するスケジュールや規模について教えてください。
(市長)
委員会の中に2段階設けたいと思っています。一つは常設の委員で、常に市政についてご意見をいただく私の諮問委員です。もう一つは、必要に応じた専門委員です。こちらは、必要に応じて呼び出される形で、非常勤で就いていただきます。まずは、常設の委員をできるだけ早めに固めていきたいと思っており、12月議会のタイミングでは、まず1人と考えています。
(記者)
委員会全体として、何人の委員を想定していますか。
(市長)
専門的な非常勤での諮問委員は何人になるか分かりませんが、常任の委員は、3~4人と考えています。
(記者)
12月議会までに1人をとの説明がありましたが、諮問委員会は、議会に諮る案件ということですか。
(市長)
附属機関か私的な諮問機関かにより対応が違いますので、その件については、担当部局と話し合いながら決めていきたいと思います。
(記者)
専門家の中からどのような人を選ぶ予定ですか。
(市長)
基本的には、民間から公約の核になるところを実現するために必要な人材という視点で選んでいきたいと思います。
(記者)
人事改革のプロジェクトは、諮問委員会とは別に庁内にチームを立ち上げ、議論していく形ですか。
(市長)
はい。もちろん市職員は関わりますし、専門的で有用な意見をもらえる民間の人たちも加わってもらいたいと思っています。
(記者)
それは諮問委員会とは別ですか。
(市長)
諮問委員会とは別です。諮問委員会は基本的に私の諮問機関です。人事改革プロジェクトは、人事の中で決める話になります。
(記者)
公約を政策に移す際に、1件ずつ諮問委員会に諮問していくということですか。
(市長)
時と場合によると思います。例えば、予算の審議は事前の協議が必要と思いますので、3月議会は一つの節目になってくると思います。
(記者)
宮越馨さんからは、市長自身へのアドバイスのみということでよいですか。宮越さんは自由に動くことができず、市職員にも影響を与えない立場であるとすると、中川市長とマンツーマンのアドバイザーのようなイメージでよいですか。
(市長)
そういうことになると思います。
(記者)
それでも、ある意味、上越市の行政の中で、一定の公職のポジションを占める感じになるわけですか。
(市長)
宮越馨さん自身が、政治的に動いて影響を与えないような、そのような役割にしたいと思っています。あくまで私のアドバイザーということです。
(記者)
市長が、どうしたらよいかと思っていることを投げかけ、それに対するアドバイスをもらうというイメージでよいですか。
(市長)
そのようなイメージです。
(記者)
先ほどの説明にあった三つの不安に業界団体との関係がありました。市長が公約に掲げられていたことの中に、除雪等の作業員の充足やコミュニティバスの整備ということがあり、それらは業界団体の協力が欠かせない分野になってくると思います。その進め方とスケジュールについて教えてください。
(市長)
今冬も豪雪になりそうだという予報が出ていますので、土木業者との会合については早めに行いたいと思っています。公約にあった市町村との連携については、少し時間がかかると思いますので、まずは市内の業者との情報交換を行い、どうやっていくのかということを、早めに相談したいと思っています。
コミュニティバスについては、地域の皆さんが関わらないとできない政策ですので、各地域における公共交通の在り方について考える地域の代表者、そして交通事業者、市職員などで構成する会議を、来年度に立ち上げていくしかないと思っています。
(記者)
副市長4人それぞれの担当分野は決まっていますか。
(市長)
一つは自治と防災分野で、もう一つは健康づくりです。どのようにして寝たきりにならないかというところに取り組んでもらいたいと思っています。さらには、歴史文化、芸術を生かした通年観光と産業おこしといった分野です。それら以外に副市長1人と考えています。
(記者)
それ以外については、特に今のところテーマがあるわけではなく、随時対応ということになりますか。
(市長)
そのようなことになると思います。
(記者)
村山前市長が進めてきた行財政改革について、「公の施設の適正配置計画」や「財政計画」の計画期間はまだ続きますが、その二つの計画に基づいて、公共施設の配置や財政運営などを進めてきた中、市長は、今後この計画をどのように進めていく予定ですか。
(市長)
上越市の財政は、将来的には段々と厳しくなっていくことがもう目に見えていますので、必要最低限のものに絞っていくということは、やらざるを得ないと思っています。ただし、村山前市長とは少し方法が違うところが出てくる可能性はあると思っています。
(記者)
その方法はどのように違うのでしょうか。
(市長)
具体的には3月議会の予算編成のときに説明します。
(記者)
村山前市長は「すこやかなまち」という大きなキャッチフレーズを掲げられていました。市長が掲げるキャッチフレーズはありますか。
(市長)
「明るく、楽しく、前向きに進んでいける上越市」にしたいと思っています。
(記者)
登庁から会見までの対応は落ち着いた様子ですが、心中はいかがですか。
(市長)
やはり一番の課題は人事です。本当にやる気のあるスタッフがもっと増えてもらいたいと思っていますし、とにかく人材を育成し、リーダーになる人がもっと増えていってもらいたいと思っています。例えば、市職員が視察に行けたり、ファシリテーションやリーダーシップなど自治的な研修ができたりするとよいと思います。横の繋がりがあって風通しのよい、心地のよい職場を作っていきたいと思っていますので、そういう意味では、大きく変わってくると思っています。
(記者)
緊張感や高揚感はありますか。
(市長)
職員が自ら何かをやりたいと思ったときには、そこに対して、おそらく一生懸命になると思います。それは、市民の幸せに繋がってくると思っていますので、まずはその点を達成していかなければならないと思っています。
(記者)
副市長を4人にするということは、その分報酬もかかるということと思います。議会に提案されるとなると、その点についてもおそらく議論になるのではないかと思いますが、待遇については現状維持とするのか、それとも変更する点があるのか、考えを教えてください。
(市長)
私の報酬について、目標を立てて削減することを考えていますので、副市長も同様になってくると思います。
(記者)
現行から市長自身の報酬を含め、新しく就く副市長についても見直す部分があるかもしれないということですか。
(市長)
目標を立て、それを達成すれば元に戻すという形で進めたいと思います。
(記者)
中川市長の政治活動や選挙活動では、トレードマークで軽トラックを移動に頻繁に使っていたと思います。今日から市長という立場になり、公用車に乗られる立場になられたと思いますが、今後について何か考えはありますか。
(市長)
夕方以降の行動がありますし、行政と関わらない活動もありますので、早めに市役所に来て、市役所から公用車で移動するということにしていきたいと思っています。
また、公用車について、これからのこと考えると、ガソリンやディーゼル燃料ではなくなってきますので、先進的なものを事例として示していくため、そのようなことも含めて変えていきたいと思っています。
(記者)
基本的には、自宅のある桑取地区から自身で市役所へ通勤するということでよいですか。
(市長)
はい。
(記者)
通勤は軽トラックを使用されますか。
(市長)
軽トラックは少し危ないと言われていますので、そのうちに買い替えたいと思っています。
(記者)
登庁してから公用車に乗り換えられて移動するということですね。
(市長)
はい。
(記者)
公約でも電気自動車や水素自動車などのことも含まれていたと思います。公用車をそのような車両に変えていくというようなことも考えるということですか。
(市長)
はい。私の考えとしては、例えば大企業の自動車会社と連携をして、降雪地帯の供給をどうやっていくかということを含めて、プロジェクトを出して、連携しながらやっていくのが一番、元手を出さずに事業ができると思っていますので、そのような方法で進めていきたいと思っています。
(記者)
市長のLINE個人アカウントが乗っ取られた経緯を説明してください。
(市長)
FacebookにMessenger(メッセンジャー)というアプリがあり、そこに「LINEがロックされたので、ここから解除してください」というメッセージが届きました。うっかりそこに入ってしまい、LINEの個人アカウントが乗っ取られたということです。
(記者)
それはいつ頃のことですか。
(市長)
昨日の夕方のことです。
(記者)
実際に、被害は発生しているのですか。
(市長)
後援会に関わっていた人から「支払いました」と連絡があったもので、「LINEの個人アカウントが乗っ取られているので、購入したものを返してください」と伝えました。購入店では、きちんと返金してもらえ、そこから警察に通報したということになりました。
(記者)
一旦は購入したが、返金してもらったということで、被害は発生しないということでよいですか。
(市長)
今のところ、その人について被害は発生していません。もしかしたら、その人以外に支払った人がいるかもしれませんが、それについては、私は把握できていません。
報道機関の皆さんから、できれば返金をしてくださいということを発信してもらえると助かります。
(記者)
では、警察へは被害届などを出していないということでよいですか。
(市長)
警察の捜査は入っています。
(記者)
市長が被害届などを出したということはないのですか。
(市長)
結果として、後援会の関係者が被害届を出したということです。届出の内容のメールには、私の名前も含まれていますので、職員と協力し、警察と連携しながら対応していきたいと思います。今のところ、私から警察へ連絡したことはありません。
(記者)
選挙戦では、「市長になったら自ら情報発信もして、日本中、世界中に上越を発信していく」という決意を聞いていました。
それに際して、SNSを今後どのように市長の立場として使っていく予定ですか。また、情報発信という意味では、このような記者会見が一つのツールであると思っていますが、市長自身は、今後どのくらいの頻度でこのような場を設けたいと思っていますか。
(市長)
SNSについては有効活用したいと思いますが、詐欺やその他に様々な犯罪がありますので、徹底的にセキュリティを確保しながら進めていきたいと思います。行政のデジタル化を進めていきたいと思っていますので、セキュリティについては当然そこに含まれてきます。
記者会見を何回開催するかということについては、報道機関の皆さんの希望を把握していませんので、担当部局と相談します。報道機関の皆さんが求めるようであれば、回数を増やしていきたいと思います。
(記者)
セキュリティが確保された時には、例えば、市長中川幹太として、Twitter(ツイッター)やLINEやFacebookで発信していくという理解でよいですか。
(市長)
個人で対応しきれるかというと、やはり様々な業務がありますので、組織的に取り組んでいきたいと思います。
(記者)
LINEの個人アカウントが乗っ取られた件では、市長の関係者にメッセージが届いたと思います。LINEの友だちは何人ですか。また、FacebookのMessengerにメッセージが届いたことが発端とのことですので、その相手は知人ですか。
(市長)
相手は知人です。
(記者)
知っている人からメッセージが送られてきて、それに答えたということですね。
(市長)
その知人へ「何かおかしなことが起きていませんか」というメッセージを送りました。
LINEの友だち数は、200人いないと思います。
(記者)
記者から副市長を4人にする理由を尋ねられたとき、「政治色が少ないから」との回答でした。副市長でなくても進められるのではないかという意見があるのではないかと思うのですが、副市長が4人でなければならない理由をもう一度教えてください。
(市長)
副市長は、私の市長退任と同時にいなくなることが多いので、ある程度の覚悟を持ってその職を務めてもらわなければなりません。その点で、部長以下の行政職とは、色が異なると思っていますので、そのような覚悟を持った人に副市長になってもらいたいと思っています。
以上