起立性調節障害とは
血圧や心拍数など循環器系の自律神経の調節に不調をきたすことが原因で、立ち上がった時に頭痛、めまい、倦怠感などの様々な症状が出るからだの病気です。
思春期に診断されることが多く、実際には大学生や20歳代の若者にも多く見られます。また、大人になっても症状が続く人もいます。
起床時に症状が強く現れると、朝起きることができなくなり、学校や仕事に行けなくなってしまうこともあります。朝の不調が重なることで不登校や休職につながったり、心理的問題を指摘されたり、周囲から「なまけ」や「さぼり」と誤解され、つらい思いをされている人がいます。
本人を含め、家族や周囲の人が起立性調節障害について正しく理解し、適切な治療や生活改善を行うことが大切です。
主な症状
頭痛、立ちくらみ、めまい、動悸、朝の起床困難、だるさ、腹痛、食欲低下、失神 など
症状は、午前に強く現れ午後に軽減する傾向があります。
また、立ったり座ったりすると症状が強まり、横になると軽減します。
雨の前など気圧変化の影響も受けやすいことが特徴です。
夜に目がさえて眠れず、起床時刻が遅くなり、悪化すると昼夜逆転生活になることもあります。
主な原因
自律神経がうまく働かなくなることが原因です。
人は一般的に、立ち上がっても脳への血流が維持されます。
しかし、起立性調節障害の場合は、自律神経がうまく働かず交感神経と副交感神経のバランスが崩れて循環器系の機能が低下することで、立ち上がった脳への血流が低下してしまいます。その結果、様々な症状が現れることがあります。
診断と治療方法
診察や血液検査、心電図検査などを行い、他の病気がないか調べます。
他の病気の可能性がない場合は、起立性調節障害の診断のため、チェックリストを使って問診を行い、その結果に応じて専門の検査を行います。
治療については、症状の重症度によって異なり、軽症の場合は、まず自分でできる日常生活上の工夫から始めます。
(日常生活上の工夫の例)
- 頭を下げながらゆっくり立つ
- 早寝早起きなど規則正しい生活リズムを心がける
- 水分をしっかりとる(1日1.5リットルから2リットル)
- 毎日、30分程度の歩行を行い、筋力低下を防ぐ など
また、医師の指示にしたがって起立性調節障害に効果のある服用する場合もありますが、薬だけで改善するわけではなく、日常生活上の工夫が一番重要と言われています。
詳しくは、日本小児心身医学会のホームページに掲載されています。