交通事故やスポーツ外傷などが原因で、脳・脊髄を浮かべている「脳脊髄液」が減ることで、起立性頭痛や頚部痛、めまいなどの様々な症状が出る病気です。
慢性的に様々な症状が現れ、日常生活に支障をきたすほどつらい状態となっているにも関わらず、周りの理解が得らず、苦しい思いをされている人がいます。
起立性頭痛(立位によって増強する頭痛)、頚部痛、めまい、倦怠、不眠、記憶障害 など
交通事故、スポーツ外傷、転倒・打撲などのほか、明らかな原因が分からない例もあります。
現在、医学的な解明が進められている段階であり、国の研究班が発足し診断基準や治療方法についての研究が行われています。
水分を多めにとり、横になって安静に過ごすと症状が改善するといわれています。
また、治療法のひとつとして、患者自身の血液を採取し、髄液の漏れている損傷した硬膜の外側に注入して血液凝固作用で髄液の漏れを止めるブラッドパッチ療法(保険適用の対象)があります。治療方法については医療機関にご相談ください。
脳脊髄液減少症の診療やブラッドパッチ療法を実施している病院については、新潟県ホームページに掲載されています。