概要
高田藩歴代の大名家とその藩政、そして家臣団と、上越のふたつの都市高田と直江津今町、さらに上越全域に目を向けた人と物の交流、文化宗教など、盛りだくさんの内容を収録。
とくに榊原家を中心に、これまで知られていない史実を描き出した。新進気鋭の執筆陣による渾身の歴史読み物。
源氏車・彦根橘紋入り乗り物、籠
目次
第二部 都市と藩政
- 第1章 藩政前期
第1節 堀家
第2節 松平忠輝家
第3節 酒井家
第4節 松平忠昌家
第5節 松平光長家 - 第2章 藩政中期
第1節 在番時代
第2節 稲葉家
第3節 戸田家
第4節 久松松平家 - 第3章 藩政後期
第1節 榊原家
第2節 藩政機構
第3節 藩政の展開
第4節 藩政の改革 - 第4章 幕末から明治へ
第1節 海防体制
第2節 幕末の藩政
第3節 戊辰戦争
第4節 明治藩政 - 第5章 武家の生活と空間
第1節 城郭という空間
第2節 武家町という空間 - 第6章 城下町の人々
第1節 城下町のすがた
第2節 町の支配
第3節 町のしくみ
第4節 なりわいとくらし
第5節 城下町の宗教
第6節 高田町の周縁 - 第7章 湊町のにぎわい
第1節 湊町のすがた
第2節 町の支配としくみ
第3節 湊町のなりわいとくらし
第4節 湊町の宗教
第三部 文化と交流
- 第1章 頸城の道と川
第1節 北国街道と加賀街道
第2節 川の流れに沿って
第3節 年貢輸送と交通路 - 第2章 商品流通の展開
第1節 塩の道
第2節 漁獲物の流通
第3節 村々と山方の産物
第4節 日本海運の展開
第5節 「抜荷」をめぐる争い - 第3章 移動する人々
第1節 都市と農村
第2節 他所稼ぎの諸相
第3節 信仰と遊山の旅
第4節 村・町を訪れる人々 - 第4章 学問文芸の興隆
第1節 私塾の展開
第2節 さまざまな学問・習い事
第3節 和歌
第4節 俳諧
第5節 狂歌
第6節 民間の蔵書と出版 - 第5章 近世宗教の諸相
第1節 寺と地域社会
第2節 浄土真宗の動向
第3節 諸宗派の動向
第4節 近世上越の神々
第5節 信仰風俗 - 特論 戊辰戦争と直江津今町