農薬は、農作物の安定生産のために必要な資材です。一方で、適正に使用しないと人畜や自然環境へ危被害を生じる可能性があります。農薬を扱う際は適正な使用・保管方法などについて理解を深めるとともに、必ず容器のラベルなどをよく確認して、使用基準やその他の注意事項を守ってください。
農薬による事故の主な原因
- 慣れや思い込みによる使用農薬の適用作物、使用時期等の誤認
- 使用後の防除器具の洗浄不足
- 強風や風向きによる周辺農作物への飛散(ドリフト)
- 使用した残りの農薬や農薬の入った容器の不適切な処分
- 前作の薬剤の残留(育苗ハウスの園芸利用時注意)
- 無登録農薬の使用
- 容器移し替え等による誤飲・誤食
農薬に関する事故は全国各地で発生しており、新潟県でも事故や基準値を超える農薬が検出される事例が発生しています。
農作物の生産者の皆さまへ
農作物の生産に農薬を使用する際は、次の事項に注意して、環境に配慮した安全かつ適正な農薬使用を心がけてください。
- 農薬は、農薬毎に定められた使用方法を遵守しましょう。
- 「止水期間」等、使用上の注意事項を遵守しましょう。
- 住宅地に近接する農地で農薬を使用するときは、事前に周辺住民に周知しましょう。
- 風の強さや向きに注意するなど飛散防止に努めましょう。
- 農薬使用の記録をつけましょう。
- 農薬散布時は、専用保護マスクや手袋、防除衣を着用しましょう。
- 余った農薬は河川、用水路、下水に流さず適切に処理しましょう。
- 使用後の防除器具の洗浄を徹底しましょう。
- 農薬は専用の保管庫に鍵をかけて保管しましょう。
農薬コーナー(農林水産省)(外部リンク)<外部リンク>
農薬登録情報提供システム(外部リンク)<外部リンク>
住宅地などにおける農薬使用について
学校や公園、住宅地に近接した場所で農薬を使用する際は、次の事項に注意して、環境に配慮した安全かつ適正な農薬使用を心がけてください。
- 病害虫に強い品種を選んだり、病害虫の発生しにくい環境づくりに努め、農薬の使用回数・量を減らしましょう。
- 農薬を散布する場合は、あらかじめ、農薬の種類や散布日時などについて、周辺住民や近くを通行される方等に十分周知しましょう。
- 農薬を散布する場合は、粒剤など飛散の少ない農薬を選んだり、飛散低減ノズルを使うなど、飛散防止対策に努めましょう。
- 農薬を散布する場合は、風が無風か弱い時など、天候や時間帯を選んで行いましょう。
住宅地等における農薬使用について [PDFファイル/132KB]
リーフレット「農薬飛散による被害の発生を防ぐために」 [PDFファイル/3.27MB]