美しい景観を誇る鼻毛の池には、次のような伝説が残されています。
菖蒲の村から峠を越えたところにある野々海池には、山の守り神である蛇が住んでいて、日照りや大雨を鎮めてくれると言われていました。
この蛇の美しい娘を見初めた蒲生の池の主が、お嫁にほしいと、鼻毛の池の主に仲人を頼んで、娘をもらいに行きました。
けれど、汚い水の流れ込む蒲生の池には嫁にやれないと断られたため、腹を立てた二人は、美しい娘の姿になって村人から刀を借り、野々海池の主を倒してしまいました。
野々海池の主の血は保倉川に流れ、川辺の竹はみるみる血に染まりました。
以来、この地に生える竹には、蛇のような模様が見られるようになったということです。
上越市大島区牛ヶ鼻
車:関越道六日町インターチェンジ下車70分、北陸道上越インターチェンジ下車60分