国土交通省が主導する「Project PLATEAU(プラトー)」の取組において、令和5年3月に上越市内の一部の区域を対象に3D都市モデルが整備され、オープンデータ化されました。これにより、都市活動のシミュレーションや分析など、幅広い利活用がどなたでも可能となりますので、ぜひご活用ください。
令和2年度からスタートした「Project PLATEAU(プラトー)」は、スマートシティをはじめとしたまちづくりのDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるため、そのデジタル・インフラとなる3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を推進する国土交通省のプロジェクトです。
「Project PLATEAU(プラトー)」の詳細は国土交通省のホームページ(外部リンク)を参照ください。
「Project PLATEAU(プラトー)」(国土交通省・外部リンク)<外部リンク>
3D都市モデルは、建築物、道路、土木構造物等の現実の都市に存在する様々なオブジェクトの三次元形状と意味情報をパッケージとした地理空間データです。
家屋やビルなどの「建築物」、都市計画区域などの「都市計画決定情報」、土地の用途を示した「土地利用」、都市のインフラである「道路」や「橋梁」など、都市に関するデータが格納されています。これらは地方公共団体(都道府県及び市区町村)が整備している二次元の都市計画基本図をベースに、航空測量による高さ情報を加え、さらには、都市計画基礎調査などの調査情報を加えて作られています。
ビジュアライズ(視認性)
都市空間を立体的に認識可能となり、説明力や説得力が向上
シミュレーション(再現性)
立体情報を持った都市空間をサイバー上に再現することで、幅広く、精密なシミュレーションが可能
インタラクティブ(双方向性)
フィジカル空間とサイバー空間が相互に情報を交換し作用し合うためのプラットフォームを提供
出典:国土交通省
3D都市モデルに含まれている地物の詳細度を示すのが、「LOD(Level of Detail)」です。建築物についてはLOD0からLOD4までが定義されています。
LOD0は高さ情報がないモデルで、LOD1以降では高さ情報が付きます。LOD1は最も単純な高さ情報が付いたモデルで、地物に対して同じ高さを付け、直方体の組み合わせで定義したものです。LOD2では外観の凸凹が表現され、屋根や壁などの情報も付けられます。航空写真を用いたテクスチャ画像も付けられるため、より精細に再現されます。LOD3では、さらに、ドアや窓などの開口部、道路の立体交差なども表現されます。そしてLOD4では、建物の外観だけでなく、内部もモデル化されます。
出典:国土交通省
3D都市モデルは多様なデータと組み合わせることで、まちづくり、防災、地域活性化・観光、インフラ維持管理、交通・物流、健康・福祉、環境・エネルギー等、多様な分野での都市スケールでのシミュレーションや分析が可能となります。
国土交通省のホームページにおいて、全国各地で実際に進められている3D都市モデルを活用したソリューション開発の事例が紹介されています。
ユースケース(国土交通省・外部リンク)<外部リンク>
国土交通省が提供するブラウザベースのWebアプリケーション「PLATEAU VIEW」から3D都市モデルを見ることができます。
PLATEAU VIEW(国土交通省・外部リンク)<外部リンク>
一般社団法人 社会基盤情報流通推進協議会が運営するG空間情報センターの「3D都市モデル(Project PLATEAU)ポータルサイト」から3D都市モデルのデータをダウンロードすることができます。