第32回小川未明文学賞(令和5年度)大賞受賞作(原題:如月さんちの今日のツボ)が、刊行本として書籍化され、発売されました。
軽快な文体で表された、青空のようにさわやかで、太陽のようにあたたかい家族の物語です。
どうぞ手に取ってお読みください。
小学6年生の青葉の家は、星乃森商店街にある如月鍼灸治療院。鍼灸師の父と、弟の黄介と碧の、4人で暮らしています。母親の連れ子で、自分だけが天然パーマなこと、父親と血の繋がりのないことを、青葉は少し気にしていました。
それでも、同級生との交流や、弟に頼まれたUFO探しにネコ探し、そして父から教わるツボや効能などを通して、少しずつ自分と家族の繋がりを感じるにいたります。