市長定例記者会見を開催しました。
日時:令和4年4月27日(水曜日)午前10時~午前10時38分
会場:市役所木田第一庁舎401会議室
内容:
会見冒頭の市長の説明をご覧いただけます。
令和4年4月27日開催の市長記者会見動画(外部リンク)<外部リンク>
(市長)
本日は、お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。
上越の春を象徴する、第97回高田城址公園観桜会が17日に閉幕いたしました。近年の開花の早まりを受け、今回、初めて会期を3月に前倒し、3月26日に開幕いたしました。前半は気温が低く、4月7日に開花となったことから、予定していた会期を1週間延長したところであり、23日間で昨年の2倍となる約40万人の方々からご来場いただきました。
4月9日と10日には、市制施行50周年を記念し、雲一つない青空と満開に咲き誇る桜の中、航空自衛隊のブルーインパルスの展示飛行が行われました。高田城址公園の桜と、青空に咲いたスモークのサクラの共演が繰り広げられ、市内外からお越しいただいた多くの皆さんから感動を心に刻んでいただくことができたものと思っております。
市民の皆さんや関係者の皆さんからも、会場内における新型コロナウイルスの感染対策にご協力いただき、心より感謝と御礼を申し上げます。
さて、新たな体制で迎えた令和4年度も、間もなく1カ月を経過しようとしています。
この間、私の公約に基づく8つのプロジェクトと人事改革プロジェクトにつきましては、4月6日の「通年観光プロジェクト」を皮切りに、職員とともにキックオフミーティングを行いました。
プロジェクトに関係する各課の取組の現状や課題を確認するとともに、私の考え方を伝え、プロジェクトの方向性について共有し、具体的な事業内容、スケジュールの検討を始めたところであります。
具現化には時間を要するものもありますが、力を結集し、令和5年度予算への反映を目指してまいりたいと考えております。
この他、第7次上越市総合計画をはじめとする主要計画の策定をはじめ、新年度予算に盛り込んだ施策、事業を職員一丸となって着実に実施してまいります。
また、引き続き、「現場主義」を実践し、「移動市長室」や「対話集会」の開催を通じて、地域や関係者の皆さんの声を丁寧にお聴きしてまいりたいと考えておりますので、ぜひ多くの皆さんから足をお運びいただき、ご意見等を頂戴したいと思っております。
なお、現在、国では物価高騰を受けて、中小企業支援や生活困窮者支援に向けた緊急対策の検討を進めていることから、各部局に、情報収集と具体的な国の動きがあった際には、迅速に対応ができるよう準備を進めることを指示したところであります。
次に、新型コロナウイルスに関してであります。当市における感染状況につきましては、1週間の新規感染者数を見ますと、4月10日から16日までの週が329人と過去最多となり、現在も感染者数は高止まりの状態で、減少傾向が見えない状態が続いております。
また、保育園児や小・中学生の感染も散見されるなど、お子さんたちにも感染が広がっており、家庭内での感染につながるケースも見受けられる状況にあります。
4月20日に開催した新型コロナウイルス感染症対策専門家会議において、引き続き、基本的な感染対策、特に家庭内でも手洗いや換気の徹底などの取組が重要であると、改めて確認したところであり、今週末からゴールデンウィークを迎えるにあたっては、人と会う機会や飲食を伴う会合も多くなると考えられますことから、様々な場面で、マスクの着用、手指の消毒、3密の回避など基本的な感染対策を徹底していただきますよう重ねてお願い申し上げます。
最後に、先週19日の高田本町商店街の若手商業者との意見交換会におきまして、中心市街地の商店街の方々に、私の中にある商店街に対する危機感と、頑張っている方々への期待をお伝えしようとしたところ、私の真意をうまく伝えることができませんでした。
関係者の皆さまに、心よりお詫び申し上げます。
今後も商店街の活性化に向けて、関係者の皆さまと、直接、話し合いを重ね、協力しながら取り組んでまいりたいと考えております。
私からは以上であります。
(記者)
市長が最後に話された高田本町商店街の件で、「真意が上手く伝わらなかった」という発言があった。この会見を聞いている人でも、多くの人は意見交換会に参加していないと思うので、「真意が上手く伝わらなかった」という発言は、本当はこういうことを意図していたのだが真意が伝わらなかった、と言っているのか。もう少し具体的に教えてほしい。
(市長)
基本的には、例えば、直江津の商店街の皆さんとお会いして、直接、意見交換をさせて頂きたいと思っている。商店街の現状は厳しいと思うので、何かをやっていかなければならないだろう、という認識は一緒だと思っている。
(記者)
直江津の商店街に関しての発言が真意と違っていた、ということか。
(市長)
そうである。
(記者)
「お詫びしたい」というのは、どの部分を、誰に対してお詫びしたい、という発言か。
(市長)
私の考えていることが正しく伝わらなかったので、直接お会いしてお話した方が早く伝わると思っている。
(記者)
「直江津には商店街がない」と発言したことについてか。
(市長)
そうである。
(記者)
今後、商店街の関係者と面会して、改めて真意を伝えていくことか。
(市長)
はい。
(記者)
4月19日の高田本町商店街の意見交換会について、3点質問したい。
私は現場に居合わせた。市長は、相当まとめてお話されているが、発言の中で、「今の若い人達の世代で、高田を中心市街地だと思っている人はいない」「直江津には商店街がない。無印(エルマール)に入った」「私はベットタウン育ちで、商店街には来ない」という三つの発言が主にピックアップされると思う。真意が伝わらなかったというのは、どの発言について、どういう風に真意が伝わっていなかったのか。また、受け取った人はこの言葉が全てだと思うが、何を補足すれば真意が伝わるのか、教えてほしい。
(市長)
どちらにしても、その内容については、また改めて、現場の人とお会いしたときにお答えしながら確認していきたい。
(記者)
質問を変えたい。一部の商工団体から、「中心市街地活性化基本計画にも関わるので、発言の真意を確認したい」との声が上がっている。これについては、どう考えるか。
(市長)
商店街は、活性化に向けて進んでいかないといけないと考えているので、その方向性は変わらない。
(記者)
「中心市街地はない」、「中心市街地と思っている人はいない」という発言について、上越市は、令和4年度の当初予算で約2,790万円の予算を議決しており、負担金及び交付金として、1,530万円を補助している。
令和2年度から4年度にかけ、「中心市街地活性化プログラム」の「商店街は確かに衰退しているが、訪れたくなるようなまちづくりについて」に関し、聞きたい。
「商店街はない」という発言について釈明がないとなると、上越市は、「中心市街地活性化プログラム」を反故にするのか、という疑念が生じるが、その点について記者に説明してもらいたい。
(市長)
それについても、現場でお話しししたい。
(記者)
記者には説明がない、ということでよろしいか。
(市長)
後日お話したいと思う。
(記者)
全く質問への回答がないが、その点については、「我々マスコミは関係者ではない」ということか。
(市長)
とにかく、現場の人達と話す中で、お答えしたい。
(記者)
理事者の皆さん、これでよろしいか。
(小田副市長)
私は、当日の高田の商店街の現場にはいなかった。担当課からの報告を受けたが、市長の全ての発言を把握しているわけではない。市長の発言の真意に関しては、私自身計りかねる部分がある。
その中で、「商店街がない」や、「中心市街地と思っている人がいない」という発言は、市長が、周りの人からお聞きになった上で発言されたとのことだと思う。「直江津には商店街がない」という発言は、前後の脈絡はあったとは思うが、言い過ぎだったのではないかと考えている。
そうした中で、私共からすると、市長の思いは、中心市街地ではないかもしれないが、商店街については振興しなければならないと考えているので、私共は、中心市街地、商店街の活性化は地元の皆さんとお話をしながら対応していきたいと考えている。
(記者)
この件は、市長から、何ら十分な説明が得られなかったと認識している。大変残念に思う。
(記者)
先日の会合での発言が報道されたことを受けて、市長や市に対し、高田や直江津の商店街関係者から抗議があったのか。
(市長)
私のところに直接ではなかったが、市には少なからずあった。
(記者)
市への抗議の内容は。「直江津には商店街がない」という発言に対し、事実と異なるという抗議だったのか。直江津の商店街関係者の方から、市長への「直江津には商店街がない」という発言はけしからん、ということか。
(市長)
内容としてはそうである。
(記者)
市長は、「真意は、今後商店街の関係者と面会して、直接伝える」という考えを述べられているが、「真意が上手く伝わらなかったのでお詫びしたい。」とこの会見でお詫びしたのはなぜか。
(市長)
それは詳しくお会いした時に、その誤解について、きちっと解釈をしたいと考えている。
(記者)
お詫びの気持ちをこの会見の場で表明されたのは、市長のどういう思いからなのか。
(市長)
報道の中で皆さんが注目されているので、まずは、直接お話して、皆さんと信頼関係を作っていきたい、ということを申し上げたところ。
(記者)
これだけ批判なり、抗議を受けている。改めて関係者の方と後日会って、その場で説明されるのは重要だとは思うが、改めてこういうパブリックな場でも市長の真意を説明されることは重要と考えるが、どうか。
(市長)
どちらにしても近々、皆さんとお会いする機会を設けたいと思っているので、その場でよろしくお願いしたい。
(記者)
関係者の方に説明するのは必要だと思うが、報道によって、商店街ではない多くの市民も、「直江津に商店街がないのか」と思っている人達が沢山いる。そういう人達に釈明する場というのが記者会見の場ではないか。我々記者の背後にはそのような市民の皆さんがいる。記者会見の場で説明しない理由というのはよくわからない。どうしてここでそれが言えないのか。
(市長)
どちらにしても、きちっと批判を受けて、それに対してお答えする形の方が整理されるかと思っている。
(記者)
今日は初めにお詫びの言葉があった。そのお詫びの言葉は、誰に対するお詫びなのか。
(市長)
直江津の商店街がなくなった、ということを伝えたわけではない。
(記者)
それはわかる。そこは上手く伝わらなかった、というお詫びだと思うが、関係者の方だけに対してここでお詫びしているのか。
(市長)
関係者の方だけでなく、商店街に関わる方は沢山いらっしゃる。市民全体の問題でもあるので、そういう意味で、お詫びを申し上げている。
(記者)
市民全体へのお詫びの場であれば、記者会見で説明するべきでは。
(市長)
どちらにしても、近々、会を開いて説明したい。
(記者)
前回の会見で、知事選で花角英世知事を支援する条件として、柿崎病院の県立の維持を求めていたと思う。それを受けて、知事に中川市長の発言について記者会見で聞いたところ、病院の問題と知事選での支持が直接繋がるものかは疑問だ、と言われた。これを受けて市長はどのように考えるか。
(市長)
どちらにしても、これからも花角知事とは共に歩んでいかなければいけないと思っているので、そういう意味で、これからも支持を続けていきたい。
(記者)
知事選については、花角さんのことを支持するということか。
(市長)
知事は、柿崎病院を廃止するという政策は出しておられないので、そういう意味では、支持しようと思っている。
(記者)
8つのプロジェクトがスタートして、いろいろ進めていると思うが、地域の独自予算の検討について、来年度からの執行に向けて、地域協議会との調整を含め、今、どのように進んでいるか。地域協議会も月に1度ぐらいしか開かれておらず、その中で地域予算を地域協議会の人たちに考えてもらうのは、なかなか難しいのではないかと思う。
(市長)
自治区によって進捗が全く違うので、その様子を見ながら判断していきたいと思っている。
(記者)
一部の地域協議会だと、元気事業(地域を元気にするために必要な提案事業)というものを使ってやっていくようなものが示されていたりするが、今後、この活用を市で推し進めていくのか。
(市長)
どちらにしても、各地域協議会委員の皆さんには、地域の宝を探していただいて、それをきちんと地域の予算として確立していただくという作業が必要なので、その取組の中で元気事業についても進めていただいてもよいと思う。
(記者)
地域予算を、地域協議会の方に中心になって考えてもらって、予算化していくのは令和5年度からスタートする考えでよいか。
(市長)
先ほど言ったように、全体の進捗状況を見ながら判断したいと考えている。
(記者)
当分は注視していくということか。それでは間に合わなくなるのではないか。
(市長)
まだ1カ月しか経っていないので、スピードが遅れているのであれば、早められるところは早めて、やれるところはやっていかなければいけないと思う。
(記者)
地域協議会は無償の人たちがやっていて、行政のスタッフではない。地域の人も巻き込んで予算化に向けた動きをしていくとなれば、地域協議会委員に毎日のように会議に出てもらわなければいけなくなるのではないか。
(市長)
それも職員と協議しながら進めたいと思う。
(記者)
えちごトキめき鉄道が先日公表した中期経営計画に対する見解について、まず3年後に運賃20パーセント値上げという方針が示されたが、これについての受けとめを聞きたい。それと、今後の経営の在り方として、県や沿線3市と共に国へ支援制度の見直しを働きかけるということだが、これに対する考えを聞きたい。
(市長)
運賃を上げる話は決定事項ではないので、今後の運営について、改善が良好な方向に進めば、値上げ幅が下がるとか、あるいは無くなる可能性もあるかと思っている。そういう意味で私たちも努力をしていきたい。
どちらにしても、第3セクターということで、県を始め、妙高市・糸魚川市と共に、存続するための経費をどう分担していくかということを皆さんと話し合いながら方策を考えていかなければいけないと考えている。
(記者)
えちごトキめき鉄道の利用促進に向けて、レールパークや観光急行など、いろいろな取り組みをされているが、これについての認識と寄せる期待は。
(市長)
これから通年観光プロジェクトに取り組んでいくが、その事業を共に進めるとすれば、協力関係の中で進めていきたいと思っている。
(記者)
観桜会の件で、今回、初めて市長として主催者側になったと思うが、市長が掲げる通年観光の政策の一つからすると、今回の観桜会の反省点や課題は見えてきたものがあるか。
市民・地域との対話を密にしていくということで、移動市長室を始めたが、対話集会との棲み分け分からないので教えて欲しい。
(市長)
観桜会については、新型コロナ感染対策として出店者も地元中心にして、気をつけながら十分にやり切ったと思っている。
ウィズコロナという中で、イベント時の対策はこれからももう少し深めながらやっていかなければいけないと思うので、そういう意味ではいい経験になったと思っている。
移動市長室は、コロナ禍においても実施可能な方法を検討した中で企画した事業で、一対一という形での対話のやり方としては、中身が濃かったと思っている。
対話集会については、私は、顔の見えるコミュニティの中心が中学校区単位と考えていることから、中学校区単位で開催し、ともにその地域の課題を考えていくことをやっていかなければいけないと思っている。
(記者)
いずれも個人あるいは少人数との移動市長室での話し合いと、顔が見える状況での地域での話し合いは、市長の中では政策ごとに使い分ける考えはあるのか。政策やテーマによって、移動市長室なのか、対話集会なのか区別する考えはあるのか。
(市長)
移動市長室はあくまで個人や団体の皆さんとの話で、対話集会は地域の皆さんに集まっていただいて、みんなで意見交換をする形で、やり方は違うと思っていて、中学校の統合や地域協議会の問題など、地域のいろいろな課題を皆さんと意見交換できると思っている。
(記者)
先ほどの商店街に対する発言について、副市長の方から言い過ぎだったという発言もあったが、市長自身も言い過ぎだった、と思っているということでよいか。
(市長)
私としては、どちらかというと、高田との付き合いは、昔から地域おこしに携わっていた部分あるので、そういう意味では、今後は直江津の皆さんとの信頼関係を作っていかなければいけないと思っている。
(記者)
知事選の関係で、前回の定例記者会見で、花角知事の応援の条件として市政と県政の間の色々なやりとりがあって、その中で、ある程度約束を守っていただけるようだったら、花角知事を応援することも考えようと思う、とおっしゃっていた。その中で柿崎病院の問題も話されていた。約束を守ってもらえるような担保が何かしら得られたと感じたから支持します、とおっしゃったという理解でよいか。
(市長)
そうですね。雰囲気としてはそういう雰囲気だと思う。
(記者)
雰囲気というのは。
(市長)
柿崎病院はなくすという前提ではないという話だというふうに聞いている。
(記者)
それは花角知事から直接伺ったということか。
(市長)
記者会見などでそのような発言をされている。
(記者)
これまでの花角さんの発言を総合して、市長がそのように捉えている。つまり県立のまま維持してくれると信じているということになるのか。
(市長)
ただ、その規模をどう縮小するかなどの話はもしかしたらあるかもしれないが、どちらにしても、柿崎については、診療が非常に弱いところであるので、柿崎病院をなくされると困るという認識は変わっていない。
(記者)
移動市長室は、基本的には非公開でやっていると思うが、議事録のようなものを公表する考えはあるか。
(市長)
ある程度、内容がまとまり次第、公表していこうかと考えている。
以上