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中川市長記者会見内容(令和5年9月29日)

<外部リンク>
印刷用ページを表示する 掲載日:2023年10月24日更新

市長定例記者会見を開催しました。

日時:令和5年9月29日(金曜日)午前11時~正午

会場:市役所木田第一庁舎401会議室

内容:

  • 市議会9月定例会について
  • 渇水対策について
  • 新年度予算編成について
  • 「上越市電子申請システム」の導入について
  • 秋のイベントについて
  • 職員の飲酒運転事案について

配布資料

  • 猛暑・渇水による農作物等への被害に係る緊急金融支援について
  • 生誕140年小林古径の世界チラシ

配布資料 [PDFファイル/1.07MB]

市長記者会見動画

会見冒頭の市長の説明をご覧いただけます。

令和5年9月29日開催の市長記者会見動画(外部リンク)<外部リンク>

市長による説明

(市長)
 本日は、お忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。

 市議会9月定例会が9月27日に閉会いたしました。今定例会においては、令和4年度各会計歳入歳出決算認定をはじめ、リフレ上越山里振興株式会社の清算に要する費用の増額等の令和5年度補正予算案等を提案し、慎重な審議を経て可決いただいたところです。
 また、今定例会では、上越地域における医療再編についても活発な議論がありました。市民説明会においても、市民の皆様の様々な声をお聞きしたところです。今後も、医療再編が、地域全体の医療の質の向上を目指す取組であるとともに、市民の理解を得ながら進めていかなければならない取組であることを踏まえて、県と連携し、市民に丁寧に説明と周知を重ねてまいりたいと考えております。

 次に、今夏の猛暑と渇水による農業者等への支援についてご説明いたします。

 まず、追加補正予算でご承認いただいた、干ばつ災害水田復旧事業につきましては、既に9月19日から土地改良区、県、北陸農政局の協力を得ながら現地調査を行っており、降雪前までの復旧を目指して、順次、工事の準備を進めて頂いているところです。
 次に、農作物等への被害に係る緊急金融支援について、ご説明いたします。お手元の配布資料をご覧ください。
 猛暑と渇水により、米を始めとする農作物の生育不良や品質低下が発生しており、農業者等の今後の経営への影響が懸念されることから、各金融機関等の融資を利用する農業者に対して、借入に係る経費の一部について支援を行うこととし、昨日、補正予算を専決処分したところであります。 
 具体的には、収入の減少が見込まれる農業者等に対し、融資実行後2年間の借入利子及び保証料相当額に係る農業者の負担をゼロ又は軽減するよう支援を行うものであります。
 詳細につきましては、会見終了後の記者説明会で、担当部局から説明いたします。
 市といたしましては、これからもJAや県などの関係者とも連携しながら、農業者への支援にしっかりと取り組むとともに、厳しい気象条件の中で農業者の皆様が努力して作られたお米をおいしく食べていただけるよう、市内外の消費者に向けて積極的に情報発信していきたいと考えております。
 今定例会の一般質問における、JAのコシヒカリ仮渡金が100円増額されたことに関連した私の発言につきましては、決して、JAの対応を批判したものではなく、農業者の窮状を知っていただきたいとの思いで発言したものであります。

 次に、来月に入ると令和6年度の予算編成作業が始まることとなり、週明けには、庁内に予算編成方針を公表する予定で準備を進めております。
 予算編成に当たっては、第7次総合計画を始めとした主要計画の着実な推進と、市民生活を支える基礎的な行政サービスの確保・充実を両立するとともに、コロナ禍での社会変容や価値観の変化を捉えた事業の転換や、長期化する物価高騰への対応などについて、財政計画に則って取り組んでまいりたいと思っております。

 次に、「上越市電子申請システム」の導入についてご説明いたします。

 一昨日、担当部長から記者の皆さんに説明させていただいたとおり、県と12市町との共同利用により導入した、「上越市電子申請システム」を、明後日、10月1日から運用開始いたします。
 これにより、10月から215種類の手続が、書面だけではなく、いつでもパソコンやスマートフォンを使って、自宅などからオンラインの申請が可能となるため、市民や事業者の皆様の利便性の向上に繋がるものと考えております。
 なお、今後も可能な手続きから、順次オンライン化に取り組んでまいります。

 さて、10月は市内各地で文化・芸術、食に関する催(もよお)しが開催されます。今年度は、上越市出身の日本画の巨匠、小林古径の生誕140年にあたります。これを記念して、10月21日から11月19日に小林古径記念美術館で、古径の画業を回顧する「生誕140年 小林古径の世界」展を開催します。市民の皆様からもぜひ美術館に足を運んでいただき、優れた作品をご覧いただきたいと思います。
 また、10月21日・土曜日、22日・日曜日の2日間、高田本町商店街を歩行者天国にし、「越後・謙信SAKEまつり」が開催されます。出店する酒蔵数は過去最多と聞いており、また、前日の夜にも会場周辺の飲食店と連携したイベントが開催されるとのことであります。
 一方、新型コロナウイルスの感染状況は、直近の定点当たりの報告数が全県で9.45のところ上越保健所管内は13.25で、引き続き、県平均を上回っています。10月2日から、新型コロナウイルスワクチンの秋開始接種が始まりますので、接種を希望される方はこの機会にお受けいただきたいと思います。また、インフルエンザが流行期に入ったという報道もありますので、引き続き感染対策に気を付けていただきながら、市民の皆様からも、上越の秋を楽しんでいただければと思います。

 最後になりますが、去る9月25日に発表したとおり、ガス水道局において、職員の飲酒運転事案が発生し、再び、市民の皆さんの信頼を大きく損ねてしまったことについて、この場をお借りして、改めて心からお詫び申し上げます。
 相次いで発生した飲酒運転事案を職員一人一人が自分事として捉え、決して繰り返すことのないよう、「飲酒運転を絶対にしない、させない」ための職員の具体的な行動を定めた「飲酒運転の根絶に向けた行動指針」を策定したところであり、全ての職員が本指針に基づく行動を日々徹底し、市民の皆さんの信頼を取り戻すことができるよう誠心誠意努めてまいります。

 私からは以上であります。

質疑

(記者)
 市議会9月定例会で何人かの議員の方が質問した通年観光計画策定支援業務委託に係るプロポーザルの件で、不正かどうかという議論は別として、市長は「職員に全幅の信頼を置いて任せているのだから不正はない」という説明を何度か繰り返しましたけれども、この説明の意味がちょっと分からなくて、職員に任せている、あるいは信頼していることと、不正が起きることということの論理的な関連というのが理解できないし、記事に書いたところ、理解できないという市民の声が多数寄せられているのですが、この辺はどう考えたらよろしいでしょうか。

(市長)
 今回のプロポーザル審査の手続きについては、市議会9月定例会前に、私から担当課に対して改めて説明を求め、報告を受けました。その報告を聞く中で、選定の過程において不正の事実はないことを確認しました。「職員を信頼しているから不正はない」ということではなく、「担当課の職員が、手順を踏んで適正に手続きを進めており、そのことを信頼している」ことに加えて、説明を聞く中で「不正の事実は確認できない」という趣旨で発言したものであります。

(記者)
 分かりました。ということは、職員から報告を受けて自ら確認された上で、そのような不正は見当たらなかったということを述べているのだという趣旨だとすると、ちょっと言葉が足りなかったということですね。

(市長)
 はい。

(記者)
 もう1点、受託した会社の代表権のある方が2人いると思うのですが、その方々といずれも会って、事業等について話し合ったことはないということを市議会で答弁されましたが、再確認ですが、それで正しいということでよろしいでしょうか。

(市長)
 はい。

(記者)
 冒頭の発言にあった農地の渇水における農業者への金融支援を、昨日、専決処分されていますけれども、昨日の朝8時台に議員に報告されていることを確認したのですが。その前日まで、本会議をやっている中で、翌朝8時台にこういうことがされるというのは、専決処分の在り方として疑問に思うのですが、その辺について、市長はどう思っていらっしゃいますか。

(市長)
 担当の方が詳しいので、そちらから答えさせていただきます。

(農林水産部長)
 今回の緊急支援のタイミングですが、本会議でも少し検討状況を説明させていただいたのですが、2週間前に県で融資の支援、低利資金の支援を行うという発表がありまして、先週21日にはJAで、緊急支援用の資金の発表があって、市としてはこれらの各関係機関の取り組みを踏まえて、支援の在り方の内容を検討し、それができ次第、速やかに発表して農業者に周知したいと。色々な機関がそういった取り組みをしていますので、その取りまとめの時間などに1週間程度かかりました。とにかく10月以降から借りる方がいらっしゃって、JA の制度の対象期間もそうなのですが、10月までには何とか間に合わせたいという思いで準備をして、整ったのが昨日だったという事になります。

(記者)
 事情は非常によく分かりました。ただ、不思議に思うのが、昨日の朝8時台にこれと同じまとまったペーパーで発表できるという状態があり、その前の日まで議会をやっていたわけです。10月に間に合わせたいという話は分かるのですが、最終日に間に合わなかったかということですか。

(農林水産部長)
 間に合わなかったというのが残念なところで、例えば県の資金の対象になる時には、間に民間の金融機関との契約も必要だったということもあり、27日の段階でようやく決まってきたような形になっていましたので、間に合わなかったのが申し訳なかったところであります。一方で、JAと協力して支援策の周知をしていくという段取りも同時に進めていた時に、28日に出してもらえれば、JAからも周知の手伝いができるというようなところもありましたので、28日で、速やかに配布していただけるような時間に間に合わせて、発表させていただいたという形になります。

(記者)
 その辺の事情は分かりました。市議会の方では通年議会の実現に向けた動きも進んでいて、おそらく市長の任期中ぐらいに、早ければ実現されると。今回、議会の翌日にこういった専決処分がされるということについて、一部の議員から、議会をどう見ているのかという声を聞いたのですが。市長も議員を8年やってらっしゃったのでよくご存知だと思うのですが、専決処分の運用について、どういうお考えを持っていらっしゃいますか。

(市長)
 できるだけ専決処分ではなく、正式な段取りを踏むべきだと思っております。ただ今回の事案については、色々な方々の協力がなければできない事業だったと思いますので、仕方がなかったと思っています。

(記者)
 この後の記者説明会でお伺いしようと思っているのですが、農作物の被害状況について、概ね確定した数字はお持ちでしょうか。

(市長)
 担当からお願いします。

(農林水産部長)
 今の被害状況ですが、県もまとめていて、少しずつ被害が拡大しているような情報を出していますが、最新のものは各農家からNOSAI(農業共済組合)に被害の申告が随時出てきています。それをNOSAIが現地に見に行って、被害が発生しているかどうかという確認をしています。収穫する前に申告する段取りになっていまして、今まさに収穫が続いていて、もう少し収穫が進むにつれて動いてくるかもしれないのですが、NOSAIからは、申告されている数字が9月20日現在で、約100ヘクタールぐらいと聞いているところです。

(記者)
 最終的には、被害額ですとか、そういった形での数字が上がってくるものですか。

(農林水産部長)
 例えばNOSAIから、そういった形で被害の補填をするというのは、一つ数字としてはあると思っていますが、一方でNOSAIとは別に収入保険に入っている方になると、なかなか数字を把握できなかったりしますので、厳密な数字を出すのは難しいです。規模感としたら水稲共済の状況といったものが、一つ参考になると思っています。

(記者)
 昨日、リフレ上越山里振興株式会社の臨時株主総会が開かれて、30日付で解散が決議されましたけれども、市長の所感をお願いします。

(市長)
 解散については、返還する金額はすべて完済しましたので、これから清算手続きに入っていくということでございます。少し長い歴史がありましたので、私としては非常に寂しいところはありますけれども、これからまた事業を続けていくために、(リフレ上越山里振興株式会社については)そういう清算の段取りになってくると思っております。

(記者)
 市議会で、9月定例会中に少し問題のある行動があったり、本会議を私用で欠席したりと、少し品位が問われるような問題が続出していたのですが、市長も元市議会議員であったと思うのですが、こういったことについてどのように感じていますか。

(市長)
 そういった問題に対しては、議会の方は議会の方で、議長が取り仕切って対応していくと思います。私たちは私たちで、議会に対して、誠心誠意努めていかなければいけないと思っていますので、こちらもそういう手違いがないように、気をつけていきたいと思っています。

(記者)
 皆さんは皆さんで襟を正しますというご発言だったと思うのですが、この事象については、どのように感じていますか。

(市長)
 私から申し上げにくいのですが、やはり議会である以上は、規律は守っていただけると助かるかと思います。

(記者)
 原発に関する県の3つの検証がこの度終了しました。何回か答えられていると思うのですが、3つの検証が終了したことについて、市長から所感をお願いします。

(市長)
 3つの検証については、県知事の判断のもとで取り組みが進められたものであって、私としては、この内容については見解を述べる立場にありませんけれども、市町村の研究会を通じて、総括を早期に進めてその結果を県民等に分かりやすく説明することを要望してきたところでありますし、総括の取りまとめの後の県の動向については、引き続き注視していきたいと思っています。

(記者)
 今定例会の中で橋爪議員の質問に対して、市長も少し言いたそうなことがあったような気がするのですが、何か思うところがあったのでしょうか。

(市長)
 3つの検証の中で、東京電力の福島第一原発の対応について、様々なことが書かれていましたので、それが、本当にこれから東京電力がやることで対応できるのかという疑問は多少ありました。ただ、基本的には私の考えは市町村の研究会を通じて訴えていきたいと思っておりますので、個別の意見については具体的には差し控えたいと思います。

(記者)
 それは検証の中身を見て、多少は疑問があったということでよろしいですか。

(市長)
 はい。

(記者)
 今後3つの検証が終わって、県知事の方でいわゆる再稼働の判断をしていくというような過程がスタートすると思うのですが、再稼働を判断する過程の中で、花角知事に中川市長が期待している点、どのように進めて欲しいかなど、何かお考えがあれば教えてください。

(市長)
 福島第一原発の現状をきちんと把握することによって、これから柏崎刈羽原発をどのようにやっていくかということを考えられると思いますので、そういう意味では、花角知事が誠心誠意、柏崎刈羽原発の再稼働について取り組んでいただくことを期待しています。

(記者)
 花角知事は県民に信を問いたいと繰り返し話をされているのですが、これまで考えられているのが県議会での議決や、住民投票、出直し選挙というような形で、いくつか想定される方法があると思うのですが、中川市長としてはどのような方法がベストだと考えておられますか。

(市長)
 県知事の判断ですので、特に所感はございません。

(記者)
 UPZ区域内の首長として東京電力柏崎刈羽原発は、現状で再稼働は可能だと思いますか。

(市長)
 県の判断も分かりませんけれども、前から申し上げているように、現状の中では、今の東京電力では難しいところがあるのではないかという考え方は、今のところ変わっていません。

(記者)
 今の東京電力では難しいと考えている理由を、教えてください。

(市長)
 やはり様々な不祥事といいますか、信頼感がなくなるような事象がたくさん起こっておりますので、そういうことについては、誠心誠意対応していただきたいと思っています。

(記者)
 2か月ほど前に行ったやり取りですが、今の東京電力では柏崎刈羽原子力発電所の再稼働は難しいと考えているというお話です。他の発電事業者であれば、再稼働は可能とお考えだということでよろしいですか。

(市長)
 今のところ、どこの電力会社がどうだということを考えたことはございません。

(記者)
 他の電力会社ならいいのかという質問です。

(市長)
 他の電力会社がいいかどうかということをまだ考えたことはございませんので、それについてはお答えできません。

(記者)
 そうすると柏崎刈羽原子力発電所の再稼働がもしあるとして、東京電力が不信だということであればできないということになると思うのですが。実質的には、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働は、認められないという立場でよろしいですか。

(市長)
 そういうことではありません。どこが適しているかということは、今後検討したいと思います。

(記者)
 その検討は結論が出ますか。

(市長)
 いつ結論が出るか分かりませんけれども。

(記者)
 JAえちご上越のコシヒカリ仮渡金についてです。1等米比率が極端に低下しているという情報がありますので、農業所得の減少というのは想像できるのですが、農業所得の減少によって市内経済もしくは市内農業に、どのような影響が懸念されると考えるか教えていただけますか。

(市長)
 特に今回被害を受けているのは、山間地が多いものですから、今後続けていけるのかどうかということが一番課題になってくると思っています。私自身も山間地で今まで農業をやっていましたから、そういう意味では、今後の農業の継続については非常に心配があります。

(記者)
 所得減による営農意欲の後退ということでよろしいでしょうか。

(市長)
 はい。実際に現場を見ますと、対応されている方々も、今被害を受けている農地をもう見たくないと。要するに、非常にひどい状況であるので、そういう気持ちも分からないでもないと思っています。そういう意味でとにかくやる気がなくならないように、私たちとしては最大限支援をしていかなければいけないと思っています。

(記者)
 どのような対策が有効だと思われますか。

(市長)
 まずは、今、取り組みをやっておりますけれども、ひび割れについては早めに修復をしていく。そして、今後の支援については、どうやったら続けられるかということを含めて議論し、農家の意見を聞きながらやっていかなければいけないと思っています。

(記者)
 収入減に対して農家への戸別所得補償を行う考えはありませんか。

(市長)
 今のところ、所得の補償というのは収入保険で対応をされていますので、そちらの方をまずは活用されることになると思っています。

(記者)
 JAに対して、市長が望まれることはどういった対応ですか。

(市長)
 今回の答弁の真意は先ほども言いましたけれども、JAの対応を批判しているわけではなく、とにかく農業者の大変厳しい状況に思いを致して発言したものでありますので、これからもその対策については、JAと県と協力しながらやっていかなければいけないと思っています。

(記者)
 JAにどんな対策を要望するかということであって、先日の100円のコシヒカリの仮渡金増額が焼け石に水、全く役に立たないとおっしゃったことに触れているわけではないのですが。JAに対して、市はこういうことをしているのでJAもこういうことをして欲しい、農家のためにということがあれば教えていただきたいのですが。

(市長)
 農家の皆さんのご要望をお聞きした中での、役割分担になってくると思います。

(記者)
 今後、米の価格が等級によって下がるというような状況が、今年もありましたし、4年前の2019年にもありました。米の流通という点では工夫の余地があるかと思うのですが、その点についてお考えはありますか。

(市長)
 農協から3等米、2等米に対して、仮渡金の増額をしていただいているので、その点については助かっているのですが、私たちとしては、繰り返し言っていますけれども、味は変わらないということで、できる限り様々な機会を活用して発信していきたいと思っています。

(記者)
 来年以降の米の流通に関して期待されることはありますか。例えば、生販直結のような、生産者が直接米を売るようなことを拡大していくなど、そういったことを考える予定はありますか。

(市長)
 流通量からいうと、やはり農協が担っていただいている流通量というのは非常に大きいですから、いきなり個人の販売につなげていくというのは、販路の面からいってもなかなか難しいかと。そういう努力は続けていきますけれども、どちらにしても、農協さんの販売というのは、これからも頼っていかなければいけない部分があると思います。

(記者)
 8月30日に北陸新幹線金沢敦賀間の運行計画がJR東・西から示されました。また、議会中に、北陸新幹線の敦賀から東京間の乗車料金が示されました。新潟県と上越市などが熱望している北陸新幹線速達型列車かがやきの停車は、見送られているようですけれども、上越市は引き続きかがやきの停車を求めていかれますか。

(市長)
 答弁の中でもお答えしましたけれども、これから例えば佐渡金山が世界遺産に登録されますと、やはり関西からの窓口は上越妙高駅になってくると思っております。そういう意味でかがやきを停める意味は非常に大きいと思っています。

(記者)
 現状2022年度の上越妙高駅の乗降客数を見ると1,200人台で推移していると思うのですが、この状況でもやはりかがやきを停めてくださいということをJR東・西に要望すれば、いつかは通るというようなお考えでよろしいですか。

(市長)
 今の人数では私は駄目だと思っておりますので、とにかく色々な事業を駆使しながら、乗降客を増やしていく努力をしていかなければいけないと思っています。

(記者)
 かがやきが停車することによって、どのような効果が期待できると思われますか。今、佐渡金山のお話であるとか、交通の話が出ましたけれども、上越市自体にとってどのような好影響が出ると思われますか。

(市長)
 本当の意味で、上越市が交通の結節点として重要な位置であるということを、すべての人に知っていただけることになると思います。

(記者)
 そこだけですか。

(市長)
 はい。

(記者)
 市議会9月定例会でも、数人の議員が市長の7月の失言であるとか、度重なる不適切発言について質問をされました。私の記憶では、確か4人の方が7月の失言について質問されたと思うのですが、市長は反省を述べられる一方、失言の真意については触れられることがありませんでした。なぜこのような発言をされたのかを改めて問いたいと思うのですが、発言はどうして生まれたのでしょうか。

(市長)
 これについては、私の考え方が間違っていたと思っておりますので、自分への強い戒めとして、これから発言の重さと影響の大きさを肝に銘じながら、信頼が得られるように、誠心誠意対応していきたいと思います。

(記者)
 真意というのは、その考え方が間違っていたということですか。私は現場にいましたけれども、確かこの発言の後に訂正をされて、進学クラスもあるのでレベルが低いということではありませんとおっしゃったのを覚えているのですが、いわゆるその認識がそういうふうだったということですね。

(市長)
 はい。

(記者)
 一部の市議からは語録ができるほどの不適切な発言が1年9ヶ月で相次いでいるというような話がありましたけれども、確かに拾い上げてみると、どうしてこのような発言が出るのかと耳を疑うような発言も幾つかあったのですが、これによって何か市民に悪い影響を与えたとか、上越市のプレゼンスを低下させたとか、そういったことを振り返っていらっしゃいますか。

(市長)
 私としては、できるだけ前向きに事業を進めていく上で発言をしていますが、不適切な発言については、先ほど言いましたように、お詫びを申し上げておりますし、どちらにしても、事業が前向きに進んでいくように、努力を続けていきたいと思っています。

(記者)
 就任から半年後ぐらいに、上越市の本町商店街の若手経営者との意見交換で、直江津に商店街はないなどと発言をされましたけれども、そのあともこういった失言が出ているのですが、これに関しては、口をついて出てしまうのですか。

(市長)
 いや、とにかく反省をしながら。

(記者)
 反省をされるのは分かるのですが、私も会社で叱られますけど、一度して叱られたら二度としないようにしようと思うのですが、なぜ二度も三度もされるのかと思いまして、そこをお伺いしたかったのですが。

(市長)
 とにかく反省しながら次に進んでいきたいと思います。
(記者)
 通年観光計画策定支援業務委託に係るプロポーザルの関係で、先ほど、職員を信頼しているから不正はないということの意味は、職員からつぶさに報告を聞いて、それを確認した結果、「不正はない」と判断をされたということが趣旨であるというお話だったのですが、それについて二つお聞きしたいのですけれども。本会議でのやり取りの中で、例えば、受託会社が従業員0人であることですとか、そういったことについて、市長は書類を見ていないのか、見ないのかという質問があったのですが、それには「見ていない」と答えていますよね。ですが、時系列からいうと、市長はそれ以前につぶさに職員の説明を聞いて、不正はないと判断されているということになるのですけれども、つぶさに聞いたというのは、話を聞いただけで、特に、証拠や紙などを示されて、「こうなっていますよ」というような詳細な説明を受けたということではないということですか。

(市長)
 従業員については、代表取締役と2人くらいの役員で、1人の方のところもありますけれども、小規模の場合は、そういう取締役の中で事業を運営しているところというのはたくさんありますので、そういう意味では、私としては、それを認めても大きな問題はないのかなと思っております。

(記者)
 お聞きしているのは、そういうことではなくて、議場でも問われていたのは、「従業員0人と書いてあるじゃないか」「この書類を見ていないのか」と。その是非を言っているのではなくて、そういうことを確認されていないのかということだったと思うのですけれども。

(市長)
 申請書の詳細については、私は拝見していませんけれども、報告については、こういう事業者がこういう審査の中で選定されましたということは、報告を受けています。

(記者)
 先ほどお聞きしたとおりなのですけれども、口頭でそういうお話を。

(市長)
 口頭というか、ちゃんと紙はありますけれども。

(記者)
 客観的な説明のためのペーパーではなくて、証拠になり得るような、こういうやりとりがあったのですよとか、こういうものが出てきたのですよというようなものは見ていないのですね。
(市長)
 申請書については、担当が役割としてやるものですので、私については、審査結果について報告を受けたということでございます。

(記者)
 しつこいようですが、「不正はない」という判断をされたと。それはそれで構わないと思うのですが、我々や他の報道機関もそうですけれども、全てが不正であるという指摘をしているわけではなく、先ほど市長が使った単語で言うと「不適切なこと」とか、そういったことも無かったと。「不正はない」とおっしゃるのは、言えるかなという感じもするのですが、では、全く問題はなかったのかと。全然問題はないのか、不適切なこととか、ちょっとこの辺が違うのではないかなど、そういったことも全く無く、仮に全く無かったら、我々としては結構驚きなのですけれども、その辺の認識はいかがでしょうか。

(市長)
 (注)同日に発言を撤回。

(記者)
 我々も、他の報道機関も報道していますけれども、あれは、「事実誤認」だと、「間違っている」という認識になりますか。

(市長)
 (注)同日に発言を撤回。

(記者)
 記事でまた立証していきます。

(記者)
 北陸新幹線の敦賀延伸に関してですが、引き続きかがやきの停車を求めていかれることで、かがやきについては、1県1駅の停車という話があったのですが、上越妙高駅が開業したときには、新潟県には停まらなかった。今回の敦賀延伸に関しては、終点の敦賀と福井に停まるのだけれども、その他の越前たけふや芦原温泉、加賀温泉は、開業後爆発的に利用者が増えない限り上越妙高駅と同等かそれ以下の利用者かと思うのですが、そこには2往復ぐらい停まると。市長は議会の答弁で、JRからは乗降客の数が停車の条件とまではいかないけれども、そういう話があったということと、開業時期も違うし、要望する会社も東と西では違うのですが、そのことについて、市長のお考えはありませんか。

(市長)
 私が今やっているのは、季節観光ではなく通年観光をやろうと言っているわけです。これは私の推測ですが、おそらく、かがやきが停まる駅については、上越市よりももう少し通年で観光客がたくさんいるのではないかと思います。専門的なことは分かりませんが、その意味では、私たちも乗降客が増えるように、手立てをしていかなければいけないと考えています。

(記者)
 今回の敦賀延伸に関して、JR東日本から、あちらの方にはいっぱい停まりますといった説明を受けたり、どういうことですかといったことを聞いてはいないですか。

(市長)
 そういうことはお聞きしていません。

(記者)
 例えば越前たけふなどは小さい駅ですけれども、あちらの方が通年観光に関して乗降客が多いと思われるため、全部ではないが2往復ぐらいは停まるのだろうと思っておられるということでいいでしょうか。

(市長)
 はい。専門的なことは分かりませんけれども、そのように推測しています。

以上

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