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現在地トップページ > 市長の部屋 > 中川市長記者会見内容(令和6年8月23日)

中川市長記者会見内容(令和6年8月23日)

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印刷用ページを表示する 掲載日:2024年9月6日更新

市長定例記者会見を開催しました。

日時:令和6年8月23日(金曜日)午前11時~午後0時10分

会場:市役所木田第一庁舎401会議室

内容:

  • 市長の進退について
  • 令和5年度決算、令和6年9月補正予算について
  • 上越地域医療センター病院改修事業について
  • 上越市簡易貯留施設整備・ため池維持修繕事業補助金の創設について
  • 「津波避難計画の見直し」及び「上越沖の海域活断層評価」について
  • 「佐渡島の金山」世界遺産登録決定について
  • 第99回謙信公祭の開催について

市長記者会見動画

会見冒頭の市長の説明をご覧いただけます。
​令和6年8月23日開催の市長記者会見動画(外部リンク)<外部リンク>

配布資料

  • 令和5年度決算概況
  • 各会計予算規模(令和6年度)
  • 9月補正予算(案)の概要
  • 上越地域医療センター病院改修事業について
  • 上越市簡易貯留施設整備・ため池維持修繕事業補助金の創設について

配布資料 [PDFファイル/1.05MB]

市長による説明

(市長)

 本日は、ご多用の中、お集まりいただきありがとうございます。

 はじめに、私の進退に関する考えをお伝えさせていただきます。
 先の市議会臨時会において、私が提案した、自身の減給処分に関する議案が否決され、さらに辞職勧告決議案が可決されたことを大変重く受け止める一方で、市政の発展のため、市長としての重責を果たしていかなければならないとの思いもあり、この間、後援会の役員や関係者の意見をお聞きし、自問自答を繰り返しながら、公務を行ってまいりました。
 厳しい御意見を多々いただいているところでありますが、一方、公務を行う中で、私に対して、期待や励まし、市政の継続を望む言葉などを直接かけていただくこともありました。
 私に対する厳しい御意見があり、市政運営も難しい舵取りが求められる状況にあることは十分理解しておりますが、そうした状況においても、私を応援してくださる方々がおり、その方々のご期待に少しでも応えていきたいという思いが日増しに強くなってまいりました。
 このような中、このたび、覚悟と決意を持って、引き続き市長として、職責を果たしてまいりたいとの考えを固めたところでございます。
 今後は、市議会をはじめ、多くの皆様からの厳しい声を厳粛に受け止めつつ、次代を担う子どもたちや若者をはじめ、すべての市民の皆さんがずっと住み続けたいと思えるまちをつくるため、そして上越市の発展のため、全身全霊をささげていく覚悟でございますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
 なお、私自身の戒めとしてお示した給料の減額処分については、臨時議会においていただいた議員からの様々なご意見を勘案し、新たな減給案を改めて提案することはせずに、今後、公職の候補者でなくなった際に、提案した減給額に相当する額を上越市に寄附をすることで対応してまいりたいと考えております。
 私の進退に関する考えは以上でございます。

 それでは、令和6年9月定例会に提案する、令和5年度決算についてご説明いたします。
 詳細は「決算の概況」をご覧いただければと思いますが、ここでは、お手元の資料で、その概略をご説明いたします。

 まず、1ページの、資料ナンバー1をご覧ください。
 一般会計の決算規模であります。
 歳入総額は1,087億6,736万円、歳出総額は1,036億6,714万円で、それぞれ、令和4年度との比較で減少となりました。
 歳入歳出の差引となる形式収支は51億22万円となり、ここから令和6年度へ繰り越した財源を差し引いた実質収支は41億6,963万円となりました。
 各特別会計の収支につきましては、それぞれ記載のとおりであります。

 2ページは、一般会計の歳入と歳出を、款別に、前年度と比較した表であります。ここでの詳細な説明は省略させていただきます。

 続いて、主な財政指標についてご説明いたします。
 3ページをご覧ください。表1に記載のとおり、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、公債費の減少などにより、2.2ポイント低下の92.4%となりました。
 次に、表2の実質公債費比率は、前年度の11.2%から0.3ポイント低下し、10.9%となりました。また、将来負担比率は、前年度の61.4%から2.8ポイント低下し、58.6%となりました。

 表3をご覧ください。財政調整基金の令和5年度末残高は、累次の補正予算の編成過程で生じた財源不足を、財政調整基金からの繰入れで補ったことから、前年度末から19億5千万円余り減少し、56億4,100万円となりました。
 その下の表4、市債の残高につきましては、市債の新規発行額に対し元金償還額が上回ったことに加え、第三セクター等改革推進債の繰上償還を進めたことから、前年度末から約71億3千万円余り減少し、1,055億3,973万円となりました。このうち交付税措置分を除いた実質負担額は、263億7,778万円となっております。

 決算の概要については、以上であります。

 続きまして、補正予算についてご説明いたします。

 4ページの、資料ナンバー2-1をご覧ください。
 今回の補正予算では、一般会計で17億711万円を追加し、予算規模を1,069億4,054万円とするものであります。また、国民健康保険特別会計を始めとした特別会計及び事業会計の補正予算も、あわせて提案するものであります。

 5ページ、資料ナンバー2-2は、補正予算(案)の概要となります。
 このうち、一般会計の主な内容は、新型コロナワクチン接種の定期接種化に伴い、本年10月以降に予定している65歳以上の高齢者等を対象とした接種に係る経費を増額するとともに、中山間地域における次年度以降の耕作に備えた簡易貯留施設の整備等を支援する経費を増額するものであります。
 また、能登半島地震により被災した家屋等に係る応急修理制度において不足が見込まれることから委託料を増額するとともに、同じく被災した農業用施設の復旧に要する経費を増額するものであります。
 あわせて、前年度決算剰余金について、地方財政法の規定に基づき、その2分の1相当額を財政調整基金に積み立てるなど、所要の整理を行うものであります。

 詳細につきましては、資料に記載のとおりであります。後ほどご覧いただければと思います。

 補正予算案の概要につきましては、以上であります。

 次に、上越地域医療センター病院改修事業について、ご説明いたします。10ページ、資料ナンバー3をご覧ください。
 上越地域医療構想調整会議の合意を受け、令和7年度中を目途に、新潟労災病院の歯科口腔外科及び回復期リハビリテーション機能の一部を上越地域医療センター病院へ移行するものであります。
 事業概要ですが、現在の在宅医療支援センターの位置に、新たに受け入れる歯科口腔外科を設けるため、イメージ図のまる1からまる3の流れで 順次施設の整備を進める予定です。
 スケジュールについては、令和6年度中に在宅医療支援センター等の移設工事と歯科口腔外科の整備に係る実施設計を完了させるとともに、工事に係る契約事務を進め、令和7年度当初からの工事開始を目指します。
 事業費等の詳細については、配布資料をご覧ください。

 次に、上越市簡易貯留施設整備・ため池維持修繕事業補助金の創設についてご説明いたします。12ページ、資料ナンバー4をご覧ください。
 春以降、中山間地域を中心に農作業用の水が不足したことを踏まえ、次年度以降の耕作に備え、必要な水を安定的に確保するため、降雪期前までに農業者等が実施する簡易な貯留施設の整備及び既存ため池の維持修繕に対する支援制度を新たに創設するものであります。
 対象地区は土地改良区が管轄するかん水区域外、主に中山間地域となりますが、農業者及び農業法人、町内会、農家組合、用水組合が実施する簡易貯留施設の新設及び、既存ため池の維持修繕に要する経費の2分の1を市が支援するものであります。
 このたび、関連経費を盛り込んだ補正予算案を9月定例会に提案し、事業開始時期は補正予算成立後の10月1日を予定しております。

 次に、「津波避難計画の見直し」及び「上越沖の海域活断層評価」についてご説明します。能登半島地震を受け、市では、3月から沿岸部町内会の皆さんとの意見交換会を実施し、現在、徒歩や車での避難場所や避難経路などを検討する住民ワークショップを開催し、現行の津波避難計画の見直しを進めているところです。
 計画の見直しは、9月末に完了する予定で、10月12日に直江津区で実施予定の市の総合防災訓練において、沿岸部住民の皆さんと一緒に、津波避難計画の実効性や有効性を確認したいと考えております。
 こうした中、8月2日に国の地震調査委員会が、日本海側の兵庫県北方沖から新潟県上越沖にかけて、新たな海域活断層の位置や推定される地震の規模を公表しました。
 今後、現行の津波浸水想定への影響など詳細が明らかになった段階で、津波ハザードマップや地域防災計画の見直しを検討することになりますので、引き続き、新潟県と連携しながら、情報収集に努めてまいります。
 また、8月8日には、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、8月15日まで「南海トラフ地震臨時情報」が発表されていたところであります。南海トラフ地震が発生した場合、当市でも震度4程度の揺れが想定されておりますが、これまで市民の皆さんにお願いしてきた「地震・津波災害への備え」や「基本的な避難行動」に変更はないことから、それらに沿って、非常持出品や避難方法を確認するとともに、沿岸部で強い揺れを感じたら、速やかに高台や津波避難ビルへ避難するなど基本的な避難行動をとっていただくようお願いいたします。

 次に、先月27日に「佐渡島の金山」の世界遺産登録が決定されました。私としましても大変嬉しく思っているところであり、この場をお借りして、改めてこれまで尽力してこられた全ての関係者の皆様に深く敬意を表します。
 市といたしましても、高田城三重櫓を黄金色にライトアップして祝意を表したほか、9月1日からは観光キャンペーンを実施するなど、引き続き「佐渡島の金山」の世界遺産登録を契機とした上越地域への観光誘客を図る取組を、県や佐渡市、近隣市と連携して行ってまいりたいと考えております。

 最後に、いよいよ明日から第99回謙信公祭が開幕します。本日は、前夜祭として春日小学校と高志小学校の皆さんによるちょうちん行列や花火の打ち上げがあります。
 そして、明日は上杉謙信公役に越乃リュウさんをお迎えし、祭りのメーンイベントである出陣行列、川中島合戦の再現が行われます。
 予報では、週末も、30度を超える暑さとなる見込みでありますが、実行委員会では、暑さ対策をとりながら開催するとお聞きしておりますので、無事、出陣行列、川中島合戦の再現が行われることを願っております。

 私からは以上であります。

(会見中、一部言い違いを訂正しました。)

質疑応答

(記者)
 初めに市長の進退についてお伺いします。今回続投したいというお考えを表明されました。この理由として市民からの期待の声をあげていらっしゃいましたが、どんな声が寄せられ、何に期待する声なのでしょうか。

(市長)
 私のところには、政策を実現してほしい、市政を継続してほしい、市長に頑張ってもらいたい、応援していますという声が届いております。

(記者)
 一方で厳しい声も市民からあがっていると思うのですが、今後どのような信頼回復に努めていかれるのか、そのお考えを教えてください。

(市長)
 これまで自分への戒めをどうするかということを自問自答して参りましたが、市民の皆さんが、これからも上越市に住み続けていきたいと思えるような政策を実現して参りたいと思っており、私としては職責を全うして、誠心誠意、政務を実行していかなければいけないと思っております。

(記者)
 今回、先月の臨時会に提出された市長の(給料の)減額案が否決されたことで、公職の候補者ではなくなった時に寄附するという考えですが、市長在任中は今回の問題に対する責任は取らないという形にも見え、それに対する批判も議員からあがっています。そうした批判についてどのようにお考えですか。

(市長)
 今回お約束したことについては、誠心誠意守っていきたいと思っており、皆さんにご理解を求めていきたいと思っております。

(記者)
 市民の中では、市長に対するリコール運動をしようという動きもあると聞いていますが、それについてどうお考えですか。

(市長)
 そういった厳しい意見があることも重く受けとめておりますが、やはり私を応援してくださる方々、そして、これから私としても、自分への戒めをきちんと考えながら、誠心誠意、職責を全うして参りたいと思っております。

(記者)
 市議会についてですが、一部の議員からは辞職勧告を突きつけた市長からの提案を疑問なく審議することはできない、審議しないという対応をとられる可能性もあるということで、9月議会以降、市政の停滞も懸念されるところでもありますが、そうしたことについてどのようにお考えですか。

(市長)
 市民生活に直結するような事案については、議員の皆さんからもご理解をいただいて、審議を進めていただかなければいけないと思っております。そのあたりについては、ご理解を求めていきたいと思っておりますし、職責を全うしていくために、誠心誠意、皆さんにご説明をしていきたいと思っております。

(記者)
 応援してくださる方の声があってというお話がありましたが、議会は80%が辞職を求めるという意思表示をされました。厳しい声もあるが、応援している声もあると、これは割合的にはどれくらいだと受けとめているのでしょうか。

(市長)
応援している声、批判している声がどれくらいなのかというのは、私は分かりかねるところでございます。

(記者)
 議会が示した意思と、市長が受けとめている市民の民意というのは、ずれているという認識ですか。

(市長)
 辞職勧告決議が4分の3を超えているということについては、大変重く受けとめていかなければいけないと思っております。その上で、私自身として決断したところでございます。

(記者)
 そこはわかるのですが、厳しい意見がある一方で応援してくれる声もあり、それで頑張ろうと、こういう説明をされているわけです。一方で、議会も4月に選挙をやって民意を代表しているわけですから、それと市長が受けとめた説明の民意が合わないというふうに見えるのですが、いかがでしょうか。

(市長)
 やはり市長選で皆さんから応援していただいたことを実現するために、これからも職責を全うしていきたいと、そのように考えております。

(記者)
 先ほど応援してくださる方々がどれぐらいの割合か分からないとおっしゃったと思うのですが、厳しい意見ももらいつつ応援してくれる声も聞いているわけです。分からないというのは、どうしてでしょうか。

(市長)
 私としては、どれぐらいの割合かというのは分かりませんが、市民の皆さんから聞いた声の中では、市民生活に根づいた、例えば子育て支援や福祉政策などを評価する声もいただいております。これからの上越市を担う人たちが、上越市で引き続き暮らしていきたいという思いを実現するために、そういったところも政策として実現しなければいけないだろうという強い思いを持っております。

(記者)
 先ほど説明の中で、厳しい意見もあり、今後の市政運営で難しい舵取りになるということについては十分理解をしていて、その上で覚悟と決意を持って決めたとおっしゃっています。今後想定される市政運営での難しい舵取りについて、例えばどういう局面を想定されていますか。

(市長)
 いろいろな議案がございますので、例えば附帯決議が付くとか、否決されるとかということは想定されますが、その場その場できちんと皆さんに丁寧に説明をして、対応していかなければいけないと思っております。

(記者)
 先ほどの質問に関連するのですが、実際応援する声と厳しい声、両方伺っているとおっしゃっていたと思うのですが、市長の体感として、実際耳にする声としては、何対何ぐらいなのですか。

(市長)
そのあたりは、今皆さんにお伝えするものを持っておりません。

(記者)
 この声をもとに判断されるのであれば、応援してくださる方の声の方が大きいので続けますというようにもとれるのですが、そういうことではないのですか。

(市長)
 どちらの声が大きいかということではなく、これは私自身が最終的に自分の中で決断したところでございます。

(記者)
何対何かというのは分からないとおっしゃっているのは、それはそれとして、体感としては、どちらの声が大きいのですか。

(市長)
 どちらの声が大きいかということは、私には判断できません。

(記者)
 実際に声を聞いてらっしゃる中で、どちらが多いかというのが分からないのですか。

(市長)
 批判等厳しい声と応援してくれる声ですか。私はどちらが多いかというのは分かりませんが、私の決断としては、これからも政策を実現していかなければいけないと思いますし、空白期間が生まれるということは、市民生活にも大きな影響がありますので、その部分は避けていかなければいけないと思っております。

(記者)
 それでは、自分でいろいろな声を聞いているが、どちらが多いか、どちらが少ないかはよく分からないということですね。

(市長)
 はい。

(記者)
 厳しい局面という質問もありましたが、市長も先ほどおっしゃるように、議案が否決されたりする可能性というのも出てくるように思えるのですが、その中で公約の達成というのは、市長としては非常に難しいと考えていらっしゃるのでしょうか、それとも可能であると考えていらっしゃるのでしょうか。

(市長)
 そのことについては、議員の皆さんのご意見を受けとめながら、きちんと説明をした中で皆さんにご理解いただけるように努力は続けていかなければいけないと、そのように考えております。

(記者)
 議会には丁寧に説明して、何とか公約を達成していきたいということですか。

(市長)
 はい、そのように考えております。

(記者)
 一方で、今日、議会運営委員会があり、その場で市長が出席して進退を説明すべきだという意見もあったのですが、今回はそのようには考えなかったのですか。

(市長)
 私の進退に関する議案があったわけではございませんので、議会運営委員会に出席するというのは、私としては、そういうことではないのではとは思っています。

(記者)
 議案がなかったので、出席する必要というか、馴染まないと考えたということでしょうか。議会に対する説明は、今後どのようにされるのですか。

(市長)
 今朝、この記者会見の前に、議長には私の考え方について、書面にてお伝えしたところでございます。

(記者)
 それをもって、表明ということでいいのですか。

(市長)
 私としてはそれで皆さんにご説明いただければということでお願いをさせていただきました。

(記者)
 公約の実現のために丁寧に説明されるとお話されている一方で、辞職勧告を出してきた市議会に対して直接説明しないというのは、これもまた理解を得ることが難しいというか、直接説明した方が理解を得やすいと思うのですが、その点についてはいかがですか。

(市長)
 そのことについては、また検討したいと思います。

(記者)
 覚悟と決意を持ってやっていきたいとお話をされていましたが、具体的にどういう覚悟と決意を持ってやられるのかを改めてご説明いただけますか。

(市長)
 私が不適切発言をしたことに対する戒めというのは、先ほどの説明の中でもお示ししましたが、その気持ちを忘れないで、戒めを忘れないで猛省をしながら、誠心誠意、職責を果たしつつ、皆さんの信頼回復に努めていかなければいけないと思っております。そのような意味で覚悟と決意を持ってということで、お話ししたところでございます。

(記者)
 一方で、先ほど謙信公の名前を上杉謙信ではなく、上越謙信公とおっしゃっていたのですが。

(市長)
 すみません、言い間違いでございます。失礼いたしました。

(記者)
 今、緊張感をもってやってはいたのですか。

(市長)
 はい。

(記者)
 けれど、間違えてしまったということでいいですか。

(市長)
 はい。

(記者)
 辞職勧告の件なのですが、先ほど質問があったとおり、市民の意見との乖離があるというのは少し分からないというお話だったと思いますが、約8割の議員から辞職勧告を受けている中、改めて辞職勧告の重みについて、どのように考えていらっしゃるのか、ご説明いただいてよろしいですか。

(市長)
 議会の4分の3の可決でございますので、大変重く受けとめております。ただ自分への戒めも含めて、これまでいろいろな皆さんの声を勘案した上で、今回の決断に至ったということでございます。

(記者)
 逆に、辞職する必要がないと判断した理由はあるのですか。

(市長)
 辞職をして選挙をするということも選択肢の中にはありましたが、やはり行政の空白期間があるということは、市民の生活にとっては大きな影響があるということで、選択肢としてはなくなっていったと考えております。

(記者)
 公職の候補者でなくなった際に、提案した減給額に相当する額を寄附するということですが、端的に言うと政界を引退する時ということでしょうか。市長に限らず市議や県議など多数あると思うのですが。

(市長)
 はい、それはその時の状況に応じて判断していきたいと思っております。

(記者)
 とりあえず市長を辞めてからということになるのですか。

(市長)
 当然そういうことになりますが、市長を辞めるというか政治に関わらないということが、皆さんとの間で確認されたところということになると思います。

(記者)
 その時期というのは、当然ながらまだ分からない。

(市長)
 はい、今の段階では分からないと思います。

(記者)
 先ほどの質疑でも分からないのですが、厳しい声と応援する声の割合は分からないということですが、それが1つの判断になるかと思っていたのですが、何が辞めないという判断の一番の決め手になったのでしょうか。

(市長)
 繰り返しになりますが、私の今回の不適切発言によって、どういう戒めとすべきか、期待の声にどう職責を果たしていくべきかということを自問自答すると同時に、いろいろな市民の声を聞く中で、生活に根づいた政策を評価していただいたこともございまして、これからの上越市を担っていく世代が、住みやすくなるような政策を実現していかなければいけないだろうということを強く感じましたので、そこについて実現をしていきたいということを考えております。

(記者)
 市長である限りは、市の利益を考えて自分の進退も考えなければいけないと思うのですが、辞める場合に比べて続ける方が市にとってどういう利益・メリットがあるのかについては、どうお考えでしょうか。

(市長)
 私が公約で掲げた政策がありますので、そこを私自身の責任の中で道筋をつけていきたいという思いが強くあります。

(記者)
自分が続けた方が市にとってはメリットがあるという考えということでしょうか。

(市長)
 私の公約というのは私が実現することですので、市の職員と協力をしながら、議会の皆さんにご理解をいただきながら、実現をしていくということですので、そういう意味では私が掲げた公約に道筋をつけたいということです。

(記者)
 自身が掲げた公約を続けてやりたいということで網羅的におっしゃっているのですが、ここまでになってやりたい、特にこれをやりたいから続けたいという政策・部門というのはあるのでしょうか。

(市長)
 繰り返しになりますが、これからの上越市を担っていく世代が、これからも住み続けたいと思える政策として、子育て政策であるとか福祉政策、このあたりは力を入れていかなければいけないと思っております。

(記者)
 このような発言は何回目かになると思うのですが、これからは退路を断って続けるという理解でよいでしょうか。

(市長)
 退路を断つというのはどういうことなのか私には分からないのですが、とにかく職責を果たして公約を実現していきたいと、そのように考えております。

(記者)
 次にこういうような発言があった時は、もう何回目かになるので辞めるということになるのか、その時にまた考えるのかというのはどうでしょうか。

(市長)
 私が不適切発言をするかどうかということは、私は判断できませんので、そのあたりは申し上げられませんが、私としては、今掲げている公約を誠心誠意、実行していきたい、そのように考えております。

(記者)
 今の質問に関連して、この間、今回の化学メーカーだけではなく、たくさんの不適切な発言をされてきて、今、不適切発言をするかどうかについては判断できないとおっしゃいましたが、それはどういう意味なのですか。

(市長)
 私としては、そういう発言がないようにこれからも努力していくということで申し上げておりますので、努力は続けていくということでございます。

(記者)
 努力するという話は、前の会見でもお聞きしているとおりで、おそらく先ほどの質問の趣旨も、一般的に考えて、今度同じ事があれば次はありませんね、ということだと思うのですが、そういった決意はないのでしょうか。

(市長)
 どういった発言になるのかというのは、私としては皆さんがどう判断されるかというのは分かりませんので、そのあたりについては、今判断できないと思っております。

(記者)
 辞めない決め手になったのは何かという質問の答えで、どういう戒めとすべきなのか、期待の声に応えてどう職責を果たしていくのかについて、自問自答していく中で考えて決めたとおっしゃっているのですが、検討の前提にそもそも辞めるということではなくて、職責を全うすることについて考えたという説明にしか聞こえなくて。辞めるのか辞めないのかという選択をしている説明になっていなかったと思うのですが、どうなのでしょうか。

(市長)
 先ほど別の質問でお答えしましたが、辞職をするということも1つの選択肢としてはあったということですので、その中でどうするかということを考えたということです。

(記者)
 先ほど、辞職をして選挙という形でもう1回選択してもらうというのもあるが、そこには行政の空白というものが生まれ、行政の空白を生むのは市民生活に影響が大きいので選択しなかったとおっしゃいました。辞職したとしても、行政の空白は選挙があれば当然想定されるもので、行政組織や上越市という団体はずっと動いていくわけで、行政の空白だけが理由なのかというのは少し腑に落ちない部分があったのですが。

(市長)
 もちろん行政の空白が生まれないようにということもありますが、自分の思いとしての政策を実現していきたいということもありますので、そのあたりも併せて、決断させていただきました。

(記者)
 令和5年度決算について、経常収支比率が90%を超える状況が続いていますので、財政の弾力性はあまりないだろうと思うのですが、今後市長の公約である通年観光であるとか、今後、他の事業も進めていかれる中で、どうしても財政調整基金を取り崩し続ける財政運営が続いていくと思うのですが、これに関してどのような見通しをお持ちですか。

(市長)
 財政調整基金をどのように貯めるかということについてはですね…

(記者)
 私は取り崩しながら続けていくのだろうと申し上げたのですが。

(市長)
 財政全般で、きちんとやらなければいけない事務は、効率化をしながらできるだけ財政調整基金についても適切な額になるよう努力はしていかなければいけないと思います。経常収支比率が今90%を超えているということについては、例えば今の状況で言うと介護施設が増えている、医療施設が増えているところについては扶助費ということで、これは経常的な経費になりますので、そういう意味で言うと、時代の流れは少しずつ変わってきているのではないかと思っております。その中でもできるだけ弾力的に財政運営ができるように、努力をしていかなければいけないと思っています。

(記者)
 財政の弾力性がないということは、なかなか新しい事業に着手できない部分も出てくると思いますし、財政調整基金を積みながら崩すという作業を続けていくということは、大きな投資というのはなかなかできなくなってくる。その中で、市長はご自身の掲げている公約、例えば、総額で50億円ぐらいかかる通年観光事業をいつか見直す決断をするとか、例えば扶助費を削る決断をするとか、そういったことはあるのでしょうか。

(市長)
 今回の財政調整基金の取り崩しについては、能登半島地震の影響もありましたし、その前後で物価高騰、燃料高騰、そこに対する補填はしていかなければいけないので、この財政調整基金は、その時のために貯めていたものだと思っております。
 基本的には第7次総合計画に基づいて事業をやっていきますので、長期計画については長期計画できちんと計画を立てながら、配すべき財源についてはそこにつけていかなければいけないので、何かを止めてということにはならないと思っています。

(記者)
 そうすると、例えば財政はこのまま推移しても、ご自身で掲げている通年観光政策であるとか子育て政策については、従来通り行っていくということでよろしいですか。

(市長)
 どの政策をどれだけ増やすかという話は、ここでは馴染まないと思っておりますので、力を入れたいところについては、きちんと財源を付けていくということでございます。

(記者)
 記者会見の場では、どの財源に何をつけるかということは馴染まないということですか。

(市長)
 額が大きければ効果があるのかどうかというのは別の話ですので、私としては力を入れるところはどの分野なのかということを、きちんと皆さんにお伝えしながら、それについて財源とも調整しながらやっていきたいと思っております。

(記者)
 上越地域医療センター病院の改修事業について説明が出てきました。拝見する限りでは、来年度中に移行するので、でき上がると思うのですが、上越地域医療センター病院は建て替えの計画もありますが、今作ったものは何年かすると壊れてしまうような、応急的な投資になるのでしょうか。

(市長)
 改築後4年程度で使わなくなる施設ではありますが、医療再編に伴う国県等の支援を最大限活用したいと思っておりますし、患者の増加に伴って診療報酬の増収によって、除却までの間に投入額を上回る収益が得られるものと考えております。

(記者)
 そうすると2億3,000万円ぐらい投じるが、4年ぐらいで回収できて、除却費はそこから出るという見通しなのですね。

(市長)
 国県からきちんと補助金をもらいながら、そして収益を得ながら、その中で収支を保っていくということです。

(記者)
 JAえちご上越から8月20日に管内の生産者への米の仮渡金の金額が発表されました。昨年は100円、200円程度の上乗せで、市長が議会の一般質問で、この程度で焼け石に水だということでかなり強く批判されたわけですが、今回はいかがでしょうか。見解をお聞かせください。

(市長)
 今回3,000円以上の増加になっておりますが、やはりこれは米の需給関係で価格が決まってくると思っておりますので、今年度増えたから、では来年度どうなるのかという話もあります。そのあたりは生産者の皆さんや関係者の皆さんと協力をしながら、できるだけ仮渡金、あるいは手取りが多くなるように努力は続けていかなければいけないと思っています。

(記者)
 JAえちご上越には、そういった施策を展開してくださいということでいいですか。

(市長)
 市といろいろな関係者が協力しながらやっていかなければいけないと思っています。

(記者)
 仮渡しを出すのはJAだと思うので、市長からの要請になると思うのですが。

(市長)
 その価格ができるだけ高くなるように、市としては努力をしていかなければいけないと思っています。

(記者)
 進退問題の発生の原因となった大手化学メーカーとの関係はその後どうなっていますか。

(市長)
 不適切な発言があった後に謝罪に伺っておりますし、信頼感関係を回復できるように、真摯に対応を続けているところです。

(記者)
 ということは、この一連の不適切発言から端を発した関係が崩れたのか不和になったのか分かりませんが、関係にひびが入った件についてはまだ対応中ということですね。

(市長)
 これからも信頼関係については、継続的に回復に向けて努力をし続けていかなければいけないと思っておりますので、いつ終わるという話ではないと思います。

(記者)
(不適切な)発言があって以降、市内にお出かけになるたびに市民の皆さんにお詫びされてこられましたが、このお詫びはもう大体済んだということでよろしいですか。

(市長)
 これからもお詫びは続けていかなければいけないと思っておりますが、職務を遂行していく上で、その場その場で判断をしていかなければいけないと思っております。

(記者)
 お詫びはまだ終わってないということですか。

(市長)
 またその場その場で判断をしながら、どうするかということは決めていきたいと思います。

(記者)
 進退について、先ほど辞職して選挙というのも選択肢にあったという話もありましたが、市政の空白があるのでそれを避けたかったという話もありました。どうしても辞職しなければいけないような事案だと考えた人もいるようですが、やはり最大の決め手は、法的に罪になるようなことではなかったからですか。

(市長)
 法的に罪になることだとか、そういうことではなく、今回の発言によってどれだけの方に影響をおよぼしたのか、迷惑をかけたり、心痛を与えたのかということが一番だと思っております。そこに対してどのように信頼回復をしていくのかということをずっと考えてきたつもりです。

(記者)
 先ほどから、支えてくれる人が何割で、批判をする人が何割という話がいくつかの社の記者から出ていますが、当社では少し古いですが6月27日付けで市民アンケートを公表したところ、辞職すべきだという人が87%、辞職する必要ないと答えた方が8%だったという結果を得て、紙上に公表しました。市長の肌感覚では、これよりは違うのではないかという感覚がありますか。

(市長)
 アンケートとその結果については、重く受けとめております。

(記者)
 今、市長が抱いている感覚とは違いますか。

(市長)
 それも参考にしながら、今回の決断に至っております。

(記者)
 辞職が87%だけれども辞職しないというのがその決断の参考になったというのが、理解できなかったのですが、これも読んだ上で、自身は辞職しない決断をしたということでよろしいですか。

(市長)
 それも1つの参考にさせていただいたということです。

(記者)
 支援者の方々と協議されたということで冒頭発言されましたが、昨日上越市内で開かれた集会で、市長が上越に来られた最初の日からお知り合いになって今まで育ててこられた、成長に関わってこられたという方が、私が言っても辞めないと、こんなことがあれば首に鎖をかけてでも連れて帰りたいとおっしゃっていたのですが、支援された方、当初支援された方、今支援されている方の中でも、必ずしも感情は一概ではないと思うのですが、市長どのようにお感じになられていますか。

(市長)
 発言された方については、私に非常に近い方でございますので、これからもご理解に向けて話し合いは続けていかなければいけないと、そのように考えております。

(記者)
 やはりショックでしたか。

(市長)
 ショックかショックでないかと言ったら、やはり衝撃がありました。

(記者)
 全身全霊をかけて職務に精励するとおっしゃっておられますが、ご自身が市のリーダーとして、また職員をエンカレッジしていく上で、今のご自身というのはそれに相応しい存在だと思っていらっしゃいますか。

(市長)
 相応しい立場になるように、これからも努力していきますし、私の覚悟と決意の中ではそうあるべきだと思っております。

(記者)
 引退した後に給料を寄附するということですが、なぜ減額議案を再提出しなかったのかというのを、もう少し詳しく説明いただければと思います。

(市長)
 7月の臨時議会の中であがった意見としては、私の処分について議会に依存しないで欲しいというご意見もありました。また、その金額の増減、あるいは期間ということではないということを受けとめましたので、そういう意味で給与減額案というのは、私の選択肢の中ではなくなっていたというところです。

(記者)
 議会の意見を踏まえてということですか。

(市長)
 そういうことです。

(記者)
 先ほどから、次代を担う人が住み続けたい上越市にしていきたいというお言葉を再三お話されていますが、市長が今回発言した内容というのは、高卒者に対する差別的とも受けとめられる発言を巡って、これだけ問題が大きくなっていると思うのですが。上越ハローワーク管内では妙高市も含めて、毎年300人ぐらい高校を卒業された方が上越市内の企業に就職されているという事実があるわけです。そういう人たちは上越市の次代を担う人材であるし、上越の地域経済を支えていくかけがえのない人材であると思うわけですが、今非常に人材不足が進む中で、高校卒業者を獲得するのもなかなか容易でないという経営者の声もある中で、かけがえのない上越市の地域経済を支えていく層、そういう人たちに対して差別的な発言をしたというのが今回の問題の本質かと思います。そういう人たちに、市長が先ほどから繰り返している、次代を担う人が住み続けたい上越市にしたいという言葉が果たして響くのか、届くのかと思うのですが、市長はそのあたりどう思われますか。

(市長)
 そのあたりについては、私としてもこれからも不適切発言がないように努力をしていかなければいけませんし、高校を卒業された方々は、あらゆる分野で活躍されておりますので、非常に大切な人材だと思っております。そういった方々が活躍できるような政策を実現していくということが、一番皆さんの期待にお応えできることと思っておりますし、そういう言葉も私としてはこれから誠心誠意かけていかなければいけないと思っております。

(記者)
 ああいう発言をされる方が市長を続けていて、これからもこの市に住み続けたいと思えるかというふうに聞いているのですが、市長は理解していただけると思いますか。

(市長)
 私としては、そういう方々が上越市で活躍しなければ、上越市の産業というのは成り立たないと思っておりますので、すべての皆さんが活躍できる政策を作っていかなければいけないと思っております。

(記者)
 活躍できる環境を整えるのは行政の大事な役割だと思うのですけが、そういう人たちがこのまちにずっと住み続けたいと思えるかどうかというのは、市長の思いが届くかどうかというのを聞いているのですが、そのあたりはどうですか。

(市長)
 そういった方々にも、自分の考え方や気持ちを改めて伝えていかなければいけないと思いますし、政策をきちんと実現して、そういった方々が活躍できるような環境を作っていかなければいけないと思っております。

(記者)
 少し気が早いのかもしれないですが、来年秋に任期満了を迎えるかと思うのですが、そこまではお続けになるということだと思うのですが、次期市長選への出馬というのは現段階でどのように考えますでしょうか。

(市長)
 私としては、目の前の職責を果たしていかなければいけないと思っておりますので、そこまでのことは今のところは考えておりません。

以上

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