市長定例記者会見を開催しました。
日時:令和6年9月30日(月曜日)午前11時~11時45分
会場:市役所木田第一庁舎401会議室
内容:
会見冒頭の市長の説明をご覧いただけます。
令和6年9月30日開催の市長記者会見動画(外部リンク)<外部リンク>
(市長)
本日は、ご多用の中、お集まりいただきありがとうございます。
はじめに、市議会9月定例会が26日に閉会いたしました。
今定例会の初日において、否決されたとはいえ、私に対する不信任決議案が提出されるなど、私の不適切な発言により、議会運営に影響を及ぼしたことにつきましては、大変申し訳なく思っております。
このような中ではありましたが、提案した令和5年度各会計歳入歳出決算認定をはじめ、新型コロナワクチン接種の定期接種化に伴う65歳以上の高齢者等を対象とした接種に係る経費の増額等の令和6年度補正予算案など、全ての議案を可決いただきました。これらにつきましては、当初予算で措置した様々な事業の執行とあわせて、着実に実施してまいります。
次に、9月21日の記録的な大雨により、能登地方を中心に甚大な被害が発生しました。亡くなられた皆様に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆様へ、心からお見舞いを申し上げます。
当市からも被災地の皆さんを応援するため、本日、輪島市での水道施設の被害調査や通水作業等の業務を支援する職員を派遣したところでありますが、被災地の一日も早い復旧・復興を願っております。
また、当市においても、21日午後からの局地的な大雨により、人的被害はありませんでしたが、一部の地域で住家の床下浸水や道路被害等が発生いたしました。今後も台風シーズンはしばらく続くことから、改めて全職員に対し、市民の安全・安心の確保を最優先とし、気象情報や避難の呼びかけなど、きめ細かな市民への情報発信に努めるとともに、一人一人、緊張感を持って対応するよう指示したところであります。
市民の皆様におかれましても、今一度、避難先や防災用品の確認などの備えを徹底していただくとともに、様々な媒体により情報を収集し、いざという時は、早めに避難行動に移していただきますようお願いいたします。
次に、10月から令和7年度の予算編成作業が本格的に始まります。
明日、予算編成方針を通知する準備を進めておりますが、第7次総合計画や、現在策定中の次期まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく、持続可能なまちづくりの着実な推進と、市民生活を支える基礎的な行政サービスの確保・充実の両立に引き続き取り組むとともに、長期的な経常経費の増加を見据えた歳出の適正化などについても意を用いてまいりたいと思っております。
次に、当市で10月10日、11日に開催する第185回北信越市長会総会についてご説明いたします。
北信越市長会総会は、春と秋の年2回、北信越5県69市の市長が一堂に会し、各県から提出された国への要望等の議題について、北信越市長会として一本化を図り、全国市長会に提出するため、各県持ち回りで開催されているものです。
当市での開催は、平成11年秋の第135回総会以来、25年ぶりであり、2日間にわたり、総会や分科会等の会議を開催するほか、市内の視察等を行います。
この総会が、現在、各市が直面している様々な課題の解決を後押しし、北信越69市の更なる交流の推進と連携の強化につながる機会となるよう、準備を進めてまいりたいと考えております。
次に、10月12日に直江津区を会場に実施する、上越市総合防災訓練についてご説明いたします。資料1ページ、資料ナンバー1をご覧ください。
今年度は、元日の能登半島地震を受け、町内会単位などで見直しを行った津波災害の「地域別避難行動計画」に基づく住民避難訓練を実施いたします。
当日の訓練は、上・中越沖を震源とする地震が発生し、上・中・下越に「大津波警報」が発表されたという想定の下、国、県、警察、消防、自衛隊の防災関係機関や、市内の事業所、赤十字奉仕団、社会福祉協議会など合計42団体とともに、「指定避難所の開設・受入れ訓練」や、直江津区町内会の徒歩や車による「住民避難訓練」などを行います。
これらの訓練を通し、避難行動計画の実効性を高めるとともに、各関係機関との連携体制の強化を図ってまいりたいと考えております。
次に、10月13日に開催される「えちご・くびき野100kmマラソン」について、ご説明いたします。資料4ページ、資料ナンバー2をご覧ください。
今回で15回目を数える「えちご・くびき野100kmマラソン」では、北は北海道、南は沖縄から1,982人のランナーが、100キロの部は「謙信公武道館」、50キロの部は「うみてらす名立」をスタートし、ゴールである「謙信公武道館」を目指します。
この大会は「市民の一体感の醸成」と「地域の活性化」を目的に開催するマラソン大会であり、数多くのボランティアの心のこもったおもてなしやサポートがランナーから支持され、全国でも有数のウルトラマラソンとして評価を得ている大会です。
市民の皆さんからも、沿道からの声援など、全国から集まるランナーの皆さんを温かく迎えていただきますようお願いします。
このほかにも、10月6日から開催する市展をはじめ、10月19日、20日の越後・謙信SAKEまつり、10月26日の農林水産フェスティバルなど、10 月は市内各地で文化・芸術、スポーツ、食に関する多彩な催しが開催されます。
ご家族やご友人などお誘い合わせのうえ、お出かけいただければと思います。
最後に、定額減税補足給付金、いわゆる調整給付金についてであります。この給付金については、6月27日に36,495人の対象者に支給確認書を送付し、現在、約31,000人、約85%の方から申請いただき、支払い手続についても概ね完了しているところです。
申請期限が10月31日までとなっておりますので、手続がお済みでない方については、お早めに手続をお願いいたします。
未申請の方には、本日、改めて確認書を送付することとしておりますが、報道機関の皆様からも周知にご協力いただきますようお願いいたします。
私からは以上であります。
(会見中、一部言い違いを訂正しました。)
(記者)
市議会9月定例会で不信任決議案が提出され、議員からは辞職を求める声がまだ発せられる中でありますが、今後、市長の公約の実現に向けた思いを聞かせてください。
(市長)
議会運営については、これからも、厳しいものとなっていくと思います。不信任決議案が否決されたとはいえ、提案されたことそのものを重く受け止めていかなければいけないと思いますし、議員の皆さんの声を受けとめながら政策を実現していくスタイルは、これからも議会との関係を円滑に行っていくために必要なものと考えております。
(記者)
不適切発言が6月にあった後、専門家のアドバイスを受けて、今後改善していきたいという話がありましたが、それは6月以降どのように進んでいるか教えていただけますか。
(市長)
基本的にはコミュニケーションについて話をお聞きしましたが、これについては一旦終了し、これからも自助努力で研鑽を図っていかなければいけないと考えております。
(記者)
アドバイスを受ける前と後で、どのように市長の中で考えが変わりましたか。
(市長)
他者への思いやりや言葉の選び方などを学ばせていただきましたので、これからそれを更に振り返りながら、自己研鑽をしていきたい、自助努力で頑張っていきたいと考えております。
(記者)
上越市総合防災訓練についてお聞きします。能登半島地震を受けて、市内の避難行動のさまざまな課題が見えてきたと思いますが、具体的にどういう課題があって、それに対してどういう対応をとり、それを確認していくのか、改めてご説明ください。
(市長)
津波避難の基本的な考え方としては、ハザードマップで赤や黄色で着色されている津波浸水想定区域内では、これまでどおり高台の緊急避難場所や津波避難ビルに避難していただきたいと考えておりますし、一方、ハザードマップで着色されていない白色になっている津波浸水想定区域外では、安全な建物にいれば原則避難しなくてもよいということで、避難行動を明確にしております。ただし、余震や家屋倒壊の不安を感じた人の避難を否定するものではございません。また、津波警報等の発表時における避難は、専門家からの提言を受けて、引き続き原則徒歩による避難に加えて、避難行動要支援者等に限定した車による避難を選択肢の一つとしたところです。
(記者)
これまで原則徒歩だけであったものを、要支援者に関しては車での避難も一部容認したところがこれまでとの変更点で、それを確認する訓練だという認識でよろしいでしょうか。
(市長)
はい。市民の命と健康を守ることが第一ですので、そのためには、そういう避難も場合によってはあるということでございます。
(記者)
不適切発言の関連でいくつか伺います。今回の議会の一般質問で、一部の市議の方々が一般質問をせずにボイコットするような動きがあり、市長が就任されてから一番少ない一般質問の登壇者となりましたが、このことについてどのように感じられていますか。
(市長)
議員からのそのような重い言葉については、これからも受け止めていかなければいけませんし、先ほど申し上げたように、議員の皆さんの意見をくみ取りながら、政策を実行していくことが大切だと思っております。
(記者)
先ほど、今後の議会運営は厳しいものになってくるとおっしゃっていましたが、具体的に想定しうるものとして、どう厳しいものになるとお考えですか。
(市長)
これまでの政策の中で、(議員の)皆さんからのいろいろなご意見もありますので、できるだけ議会の意見をくみ取りながら事業を実施していく、職責を果たしていくことが大切かと思っています。
(記者)
どう厳しくなるとお考えですか。
(市長)
今まで私が公約に掲げてきたことについては、更に、(議員の)皆さんからのご質問やご意見が厳しく出てくるかと思いますので、それについては繰り返しになりますが、皆さんのご意見を伺いながら実行していく事が大事だと思っています。
(記者)
その一方で、10月から新年度の予算編成が本格化しますが、議会対応が厳しくなるのではないかという中で、予算編成についてはどのような影響があると考えていらっしゃいますか。
(市長)
市民が安心安全に暮らしていける事業を推進していかなければいけないと思っており、議会と私たちは同じ方向を向いていると思います。そういう意味で、理解できるところについては、(議員の)皆さんとともに予算編成の方向を確認していきたいと思っております。
(記者)
今回の不適切発言が新年度予算編成に影響があると考えていらっしゃるのか、それともそこまでの影響はないと考えていらっしゃるのか、どういったお考えでしょうか。
(市長)
教育や福祉などの分野については、これまでのものをきちんと発展させながら続けることが必要だと思っておりますし、それ以外の私の掲げている政策等については、いろいろな議論がこれからも繰り返されていくと思います。
(記者)
掲げている政策というのは、例えば通年観光など、そういったものを想定されていますか。
(市長)
はい。
(記者)
いろいろな意見が出てくるだろうというお話ですが、そういった意見が出てくる中での予算編成というのは、公約の実現度のようなものが少し下がるのか、それともそこはきちんとやっていくのか、今のところどのようにお考えですか。
(市長)
議員の皆さんに納得していただくように説明を続け、議員の皆さんの意見を伺いながら、実現に向けて努力をしていきたいと思っています。
(記者)
先日の自由民主党の総裁選挙で石破茂さんが総裁になりました。明日、総理大臣になられる方向ですが、石破新総裁・新首相に期待されていることがあれば教えていただけますか。
(市長)
今のところ特に感想は持っておりません。
(記者)
例えば、石破茂さんは地方創生担当大臣をやられており、地方に対する政策が充実してくるのではなどの感想も特にないですか。
(市長)
私たちの一番の課題は人口減少ですので、その問題について解決する方策は強く求めていきたいと思います。
(記者)
石破新総裁は、早い時期に解散ということで10月27日に衆議院議員選挙の投開票が行われるという方針ですが、今回の選挙では、現職である梅谷守さん、高鳥修一さんに対して、どのように応援していくのか、または全くしないのか、何かお考えはありますか。
(市長)
今までどちらの代議士とも均等にお付き合いをしてきましたので、選挙活動については、今のところ私が力を入れてやるという考えはありません。
(記者)
例えばマイクを握るなど、そういった活動をする予定はないという事でしょうか。
(市長)
今のところ考えていません。
(記者)
前回、市長選と同日選挙だった時は、梅谷さんが(市長選の)総決起集会に来られたり、そういった形で関わりを持たれていたと思いますが、今回はどちらにも肩入れはしないということでしょうか。
(市長)
はい、そのように考えております。
(記者)
総選挙の関連もあり、前回は梅谷さんも(市長選の)総決起集会に出られて、タッグを組んでやっていくと、(総選挙の)公示の日も(出陣式に)行かれて一緒にスピーチをしたと思うのですが、前回応援していたが、今回はどちらも応援しないのは、何が変わってどうなったということか教えてください。
(市長)
市長として、いろいろな方々と公平にお付き合いをしていかなければいけないということで、そのバランス感覚の中で、そのようなことに至ったということです。
(記者)
選挙の応援の関係ですが、マイクは握らなくても、1人しか当選できないところで、2つの陣営にそれぞれ為書きというような形のものを事務所に配られるというのはよく見るケースですが、今回は、そういった為書きについても、両陣営から求められても出されないということでしょうか。
(市長)
求められれば、出す可能性はあると思います。
(記者)
それは、いわゆる応援というか、肩入れとはまた別の意味を持っているものと認識していらっしゃいますか。
(市長)
要望があれば、お出しするということで考えています。
(記者)
皆さんがいる前でマイクを握って応援演説をされるようなことは、今のところ考えていらっしゃらないということでしょうか。
(市長)
はい、そのように考えています。
(記者)
先ほど冒頭発言のところで、赤(あか)十字とは何ですか。
(市長)
すみません、赤(せき)十字の間違いです。
(記者)
市長は支部長ですが、名誉総裁はどなたかご存じですか。
(市長)
存じ上げません。
(記者)
皇后陛下なのですが、ご存じなかったですか。
(市長)
はい。
(記者)
今まで赤(あか)十字だと思っておられたということですか。
(市長)
そういう事ではありません。言葉を間違えたということです。失礼しました。
(記者)
先月の上越謙信については歴史上の人物ですから、特にないですが、赤十字社というのは、現存している組織で法律によって制定された組織、かつ上越市長が支部長を務めているということですが、これを言い間違えるということは、やはり赤(あか)十字だと思っておられたのではないですか。
(市長)
言葉の間違いです。失礼いたしました。
(記者)
来年度予算のフレームについてですが、歳出の抑制という言葉がありました。経常経費の比率が90%以上を占める中で、歳出の削減というのはどういったことを考えておられるでしょうか。
(市長)
冒頭に申し上げた通り、令和7年度の予算は、第7次総合計画や現在策定中の次期(まち・ひと・しごと)創生総合戦略に基づく持続可能なまちづくりの着実な推進が必要です。市民生活を支える基礎的な行政サービスの確保・充実に取り組んでいきたいと思っておりますが、一方で現状としては、人件費の上昇、物価の高騰の影響を受けておりまして、おっしゃる通り、経常経費が非常に増加傾向にあります。
厳しい予算編成となるということは予測されますので、政策推進の原資を生み出すためには、歳出の適正化にもしっかりと取り組む必要がりますので、こうしたことを踏まえて、令和7年度の予算編成方針を、明日10月1日に庁内に通知するということで、現在、最終調整作業を進めているところであります。
(記者)
おっしゃる趣旨はよく分かるのですが、どういったところを歳出削減できそうですか。
(市長)
予算編成に入るところでありますので、そのことについてどこがどうできるということは、考えを持ち合わせておりません。
(記者)
わかりました。衆議院議員の総選挙についてですが、小選挙区ではどちらの候補にも肩入れをしないと、明日総理になる石破総裁についても特段の考えはないと、今回の総選挙があるとすればどこが争点になるべきだとお考えですか。
(市長)
人口減少をどうやって食い止めていくかということが一番の争点だと思っています。
(記者)
9月24日に、インターネット通販大手のアマゾンが、全国18か所にデリバリーステーションを設けるという報道がありましたが、ご存じですか。
(市長)
存じません。
(記者)
新潟にもデリバリーステーションの設置予定があるのですが、こういった情報というのは、産業部門から上がってこないものですか。
(市長)
基本的にはそれぞれの担当部署から必要な情報については上がってきます。
(記者)
市長に上がってこなかったというのは、不要な情報だったということでいいですか。
(市長)
それについては、今、私は判断できません。
(記者)
最近、市長の公約の中にあったIT企業の誘致について、情報提供でこういった企業が進出されるということが出てきませんが、IT企業の誘致状況はどうなっていますか。
(市長)
誘致活動については、産業政策課・産業立地課で取り組んでいるところです。
(記者)
年度内に成果の出そうなものはありそうですか。
(市長)
場所としては、上越妙高駅前の新しいビルも建ちますし、教育の中でIT分野の部活も含めてやっていこうということで取り組んでおりますので、そのあたりについてはこれからも推進していきたいと思っております。
(記者)
先ほど、議員の方々と議論をしながら自分の公約を実現したいという趣旨の発言がありましたが、間もなく任期が1年を切るところまできていて、副市長4人制と政策アドバイザーの導入について、今のところ凍結されているようですが、これを推進させる考えはありますか。
(市長)
これから、また改めて検討したいと思います。
(記者)
検討というのは、基本的に導入する方向で検討されるということでよろしいですか。
(市長)
どういう方向かも含めて、検討していきたいと考えています。
(記者)
そうすると公約失敗ということもあり得るということでよろしいですか。
(市長)
私としては、今コメントすることはございません。
(記者)
公約を立てたのは市長なので、ぜひコメントをいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
(市長)
公約の実現に向けては努力をしていきたいと思っております。
(記者)
先ほど、議会運営でこれからも厳しいものになっていくとおっしゃったと思うのですが、何か打開策をお考えでしょうか。
(市長)
目の前にあることを1つ1つ、職責を果たしていくということが大切だと思っています。
(記者)
今の厳しい状況をこういうふうに乗り越えていきたいという具体的なお考えはありますか。
(市長)
議員一人一人の声をきちんとお受けしながら政策を実現していくことが大事だと思っています。
(記者)
一人一人の声を聞くという、その方法についてはどうお考えですか。
(市長)
これからも、議員の皆さんとの交流は深めていかなければいけないと思っています。
(記者)
具体的にどう交流を深めますか。
(市長)
それについては、また今後、考えていきたいと思っています。
(記者)
通年観光事業の浄興寺大門通り修景についてお聞きします。浄興寺大門通り修景整備基本計画策定案を作成する受託事業者を決定して、今後の策定の取り組みが始まったところですが、改めて浄興寺大門通りの修景の目指すところ、理念的な部分を教えていただけますでしょうか。
(市長)
中心市街地も衰退をしているところが多い中で、この通りについては平成の時代から地域の皆さんが取り組んできたところですので、寺町についてはまずはここからスタートをしていかなければいけないということで始めたところです。
(記者)
昨日、地元の地域住民の方を対象に、地域ワークショップが開かれまして、この通りの魅力、改善点などの洗い出しが行われました。私も一緒に通りを歩かせていただいたのですが、現状としてすごく車道が狭く、かつ、住宅が密集していて生活道路という位置付けだと感じました。そういう意味で修景もかなりできることが限定的になると思うのですが、現在の目指す形、ビジョンがあればお願いいます。
(市長)
昔の形にできるだけ近づけていきたいと思っておりますし、修景していく事については、きちんと未来の計画を作って、それに基づいて、時間がかかる事業だと思っておりますので、ひとつひとつ積み重ねていくしかないと思っております。
(記者)
時間がかかるということは、長期的には区画整理のような大きな手入れをしたいという考えがあるのでしょうか。
(市長)
基本的には、景観をきちんと守っていかなければいけないということがありまして、区画整理といいますか道を広げるようなご理解いただく場面も、もしかしたらあるかもしれませんが、基本的には景観保全を進めていくということが中心になってくるのではないかと思っています。
(記者)
道幅を広げるということは用地の買収も視野にということでよろしいですか。
(市長)
計画の中で考えることですので、今、詳しいことについて指示をするつもりはありません。
(記者)
9月18日に新潟県病院局とJA新潟厚生連が、県庁で県内の医療について話し合いが持たれました。ご存じかと思いますが、県立病院も赤字を抱えていて、厚生連も赤字を抱えていて近い将来資金が枯渇するということになるので話し合いになったと。話し合いの内容は非公開だったので、すべては承知しておりませんが、上越地域の医療構想には非常に大きな影響を及ぼすであろうということだけは確認できたところであります。上越地域の医療を守るため、先ほどおっしゃった安全安心に暮らしていくためには非常に大きな課題かと思うのですが、県立病院と厚生連、それから医療構想調整会議、この話し合いの輪に市としてどのように入っていくお考えですか。
(市長)
今、医療構想調整会議の中でも話し合われていますが、県立あるいは厚生連という立場の違いではなく、上越市民、その周辺の市民が安心安全に病院の治療をきちんと受けることができるような体制を作っていくことが大事だと思っていますので、ここは協力をしてやっていかなければと思っています。
(記者)
市としてどのように能動的に話の輪に入っていかれますか。
(市長)
やはり、高度の中核病院というのはどこかに作らなければいけないだろうということです。それは今ある病院の中に作る可能性もありますし、新しく作る可能性もありますが、そこはまだ明確にはなっていませんけれども、どちらにしてもそういうことについては、医療構想調整会議の中でも話し合われていることですので、私たちとしては推進していかなければならないと思っています。
(記者)
中核病院を作ることは必要だということですね。
(市長)
はい。
(記者)
先ほどコミュニケーションの専門家のレクチャーは、一旦終わって一区切りしたとおっしゃっていましたが、いつからいつまで、何回ぐらいやられたのですか。
(市長)
このことについては、担当された方のプライバシーの問題もございますので、具体的には申し上げられません。
(記者)
いつからいつまで何回やったというのは、プライバシーには何も触らないと思うのですが。
(市長)
5、6回やったと思います。
(記者)
具体的には、どういったものを学んだのですか。
(市長)
他者への思いやりであるとか、どういう思慮をそこで考えていかなければいけないかという、そのあたりのポイントなどを教えていただきました。
(記者)
どういった面が学びになりましたか。
(市長)
基本的に人前で話すことの全般的なことにつきましては、大いに勉強になりました。
(記者)
それを受けて何に気をつけているか、そういった部分は何かありますか。
(市長)
それぞれの場面で、様々な関係者がいらっしゃいますので、他者への思いやりや配慮、そういったものがそれぞれの場所で必要になってくるということで、今回の不適切発言については、そのようなところが欠けていたということで、これについてはお詫びをしなければいけませんし、そのようなことがないようにしていかなければいけないと思っています。
(記者)
成果は十分出ていると思いますか。
(市長)
これからまた自助努力を続けていきます。
(記者)
公の施設の指定管理者の虚偽報告に関する件ですが、今日あたりに調査結果が出る予定だったと思うのですが、調査結果は出るのでしょうか。
(市長)
基本的には担当者から答えさせますが、まだ調査結果については出ておりません。全体的に2か月程度遅れる見通しとなっております。
(記者)
遅れる理由も、実務の方にお伺いした方がいいですか。
(市長)
そのことについては、この間、公認会計士による調査を進める中で、提出された会計データと諸帳簿等との突合、あるいは実績報告書の科目への仕分け作業に、非常に時間を要しているということでございます。更に過年度分の追加調査も必要となったということもありましたので、そういう意味で全体的に2か月程度遅れるということです。市としては、専門家による調査結果を踏まえて、適切な判断していきたいと思っています。
(記者)
たくさん調査が必要だということは、虚偽報告だと認定することに難航しているのではと推論されるのですが、虚偽報告だと考えていることは間違いないですか。
(市長)
その方向で今調査しています。
(記者)
市は、指定管理を受けた企業が虚偽報告をしているという認識でいいですか。
(市長)
その方向で今調査をしているところです。
(記者)
追加の説明をお願いします。
(教育部長)
今ほど市長からも話がありましたが、この間公認会計士の調査を進める中で、会社側から出された会計データと情報等、また実績報告書の科目への仕分け作業に時間が必要になるということ、更に過年度分の追加調査も必要になっているということで、当初予定から2か月程度遅れる見通しとなっています。
(記者)
市長の説明と全く同じなのですが、もう少し詳しい説明をいただけますか。
(教育部長)
今話した通りで、科目への仕分け作業、またそのデータと帳簿の突合や、どこまで遡るかという話もあり、過年度の追加調査も必要になっていますので、全体的に2か月遅れるということでご理解を賜りたいと思います。
(記者)
どのあたりが虚偽記載なのですか。虚偽記載の項目が多過ぎるのでしょうか、それとも虚偽記載が見つからないのでしょうか。
(教育部長)
調査する期間が長いということで、非常に時間がかかっているということで、ご理解いただきたいと思います。虚偽記載につきましては、5月にも説明させていただきましたが、実績報告の書類の数字が、実際には実績の数字とは違っているということで、虚偽記載と判断しているところです。
(記者)
虚偽記載があって、お金が不正に請求されているということを調査されているのですか、違うのですか。
(教育部長)
まず実績報告書に対して数字が違うことが記載されていたということで、虚偽記載と判断しております。また市への影響を及ぼしている額を判断するために、公認会計士と弁護士の専門家の方に依頼をして、現在調査を進めているということです。
(記者)
11月末までには調査を完了する見込みということでよろしいですか。
(教育部長)
報告書が上がってきて、私たちの方でも内容を確認した上で、議会の所管事務調査で11月中には報告をしたいと考えております。
(記者)
元の設定した期限から4か月も遅れて事務が進んでいるわけですが、市長として何か指示をされたことはありますか。
(市長)
帳簿との突合や、過年度分の調査も必要になったということであれば、事務量からすれば私としては仕方ないと思っております。できるだけ早めに調査が終わるように指示はさせていただいております。
以上