市長記者会見を開催しました。
日時:令和7年7月9日(水曜日)午後3時30分~4時20分
会場:市役所木田第一庁舎401会議室
会見冒頭の市長の説明をご覧いただけます。
令和7年7月9日開催の市長記者会見動画(外部リンク)<外部リンク>
本日は、急な会見となりまして、申し訳ございません。
お集りいただきましてありがとうございます。
この度は私の発言により、三田市並びに三田市民の皆様、関係者の皆様に大変ご不快な思いをさせてしまったこと、また、多大なるご迷惑をおかけしたことを心から深くお詫び申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。
一部報道にありました私の発言は、7月1日の委嘱状交付式の懇談の場において、日本酒が話題にあがる中で、私が三田市に住んでいたこと、また、山田錦の酒米としての評価が高いことを伝えた際に、30年以上前に食べていた主食用のお米の感想として、どこの産地のお米かは分からない中で、美味しくないと話したものであり、また、7月3日の専門学校の特別授業においても同様に、当時、食べていたお米の感想を述べたものであります。
こうした発言は、どこの産地か明確ではないものの、他の産地のお米を貶めるものであり、美味しい米作りに日々、懸命に取り組まれている三田市をはじめ全国の農業者、関係者の皆様への敬意と配慮に欠く、軽率で極めて不適切な発言であったと猛省しております。
良食味として高い評価を受けられている三田米、当市を含めた全国各地の日本酒に用いられている山田錦など、農業者をはじめ関係者の皆様方の長きにわたる並々ならぬご努力の賜物により、三田市様が日本有数の米の産地として確固たる地位を築いて来られたことを一顧だにしない不見識な発言であったことを、改めて深くお詫び申し上げます。
私は、三田の地で中学、高校時代を過ごしました。友人とともに過ごした時間、人々の温かさ、歴史や文化、食の魅力の数々に触れることができたことは、私の人生にとって大きな財産となっております。
そのような素晴らしい街で暮らし、数多くの良い思い出を得ることができたことに、今も感謝しております。
それにもかかわらず、多感な時期を過ごした思い出の場所であり、大切なふるさとである三田市について、不適切、不見識な表現を用い、侮蔑に当たるような発言をしてしまったことは、弁明の余地もございません。
三田市の田村市長様からの抗議状を拝読し、関係者の皆様方の心の痛みを改めて痛感している次第であり、昨日、まずは謝罪状をもって、お詫び申し上げたところであります。
今後は、三田市産を含む兵庫県産米の評価の回復、三田市並びに関係者の皆様の信頼の回復に向け、誠心誠意、尽くしてまいる所存であります。
なお、私が発言してしまった事実は消すことができないと思っておりましたが、可能であれば発言を撤回させていただきたいと考えております。
この度の私の発言により、多くの皆様に多大なるご迷惑、ご心痛をおかけしましたことを重ねて深くお詫び申し上げます。
(記者)
最後に可能であれば発言を撤回させていただきたいということですが、これ政治家の方が、先日も鶴保庸介参議院議員が「運よく能登で」というような発言で、「翌日に撤回させてください」というような話をしていましたが、「綸言汗のごとし」という言葉があるように、一度出た言葉というのは、取り返せないと思うのですが、その辺はどのようにお考えですか。
(市長)
はい。
やはり他の産地のものを出して、不適切な発言をしてしまったので、私としては、それについては、やはり関係者の皆様、三田市の皆様、三田市民の皆様、そして農業者の皆様、関係者の皆様にお詫び・謝罪を申し上げなければいけないと思っております。ですので、私としては、今回の発言については撤回をさせていただきたいと、そのように考えております。
(記者)
分かりました。
それと、発言についてですが、今後の自身の発言に対する責任ということですが、今話題になっている伊東市市長は、辞職勧告決議案が可決されてやり直し選挙に、自分はやめて選挙に出直しますというようなことになっていますが、中川市長は去年の7月に議会から辞職勧告決議案が可決され、9月に不信任案は否決されていると。10月の選挙への態度というのは、どのような感じでしょうか。
(市長)
まずは、三田市、そして三田市民の皆様、農家の皆様、そしてその関係者の皆様にお詫び謝罪をしなければいけないということが最優先事項だと思っておりますので、私のことについては、まだ思いが至っていないところです。
(記者)
これは謝罪状ということで、抗議状への返信という形になったかと思うのですが、三田市長へ直接電話をするとか、声をかけるようなことはあったのでしょうか。
(市長)
午前中、三田市の田村市長とお電話でお話をさせていただきました。
(記者)
本日ですか。
(市長)
はい。
三田市ならびに三田市民の皆様、農業関係者の皆様、そしてその他の関係者の皆様に大変ご不快な思いをさせてしまいましたということで、お詫びを、深くお詫びをさせていただきました。
そして田村市長からは、「信頼回復に努力を続けていただきたい」という要請を受けたところです。
(記者)
ちょっと確認なのですが、謝罪状は7月8日付となっていますが、これは7月8日に発送したということで、直接話したのは今日の午前中ということでよろしいわけですね。
(市長)
はい。
そのとおりです。
(記者)
こういう形で記者会見を開いていただかなくてはいけないことが甚だ残念であります。
4点質問させてください。
まず事実の経過についてです。
先ほど市長が発言されたとおり、7月1日にふるさと納税専門官の委嘱を行った後の懇談の際に、越後謙信SAKEまつりの話から酒蔵の数の話になり、そこから酒米の話になって、ここで三田市が登場すると。三田市の山田錦について一言お話、ひとしきりお話があった後に、ぼそりと「でも米はまずい、こんなこと言ったら怒られますけど」、というふうにおっしゃったかと私どもは記録を持っております。
先ほど「美味しくない」というふうに発言をされましたが、ここは、「でも米はまずい」というふうに発言されたのではないかと思うのですが、ご記憶と違いありませんか。
(市長)
はい。
他のところの産地のものを、私の不適切な発言で申し上げましたので、それについては、やはり三田市、そして三田市民、農業関係者その他関係者の皆様には謝罪をしなければいけないと思っております。
(記者)
すみません、事実として発言した言葉の個性を全く抜きにして、「でも米はまずい」とおっしゃったと思うのですが、記憶に違いはありませんか。
(市長)
はい。
私の不適切な発言でありましたので、このことについてのコメントについては差し控えさせていただきたいと思っております。
(記者)
多分、皆さん事実が一番聞きたい部分かと思うのですが、お答えいただけませんか。
(市長)
はい。
繰り返しになりますが、不適切な発言でありましたのでコメントは差し控えさせていただきたいと思っております。
(記者)
分かりました。
では事実確認の2番目に行きます。
7月3日の上越市内の専門学校との特別授業及び質疑応答の席での発言です。
質疑応答の席で「市長選挙への意気込みは」との学生の問いに対し、「地域の産品を磨いていくことが必要だ」という発言から酒米の話になり、三田市のお米になって、「これは美味しくない」と発言されたということなのですが、これは間違いないですか。
(市長)
はい。
繰り返しになりますが、不適切な発言でありましたので、そのことについてのコメントは差し控えさせていただきたいと思っております。
(記者)
はい、では次いきます。
進退、それから市長選挙への対応について、先ほども質問がありましたが、「進退について思いが至っていない」というのはどういうことでしょうか。
引き続き職にとどまって三田市との関係修復であるとか、三田市の抗議状にあった事項を実行するのが必要だと考えていらっしゃるのか、それとも、今何も考えつかないのか、どちらなのでしょうか。
(市長)
はい。
繰り返しになりますが、まずは、三田市、そして三田の市民の皆様、農業者の皆様、関係者の皆様に対して、お詫びをすることが最優先だと思っておりますので、その先のことについては、まだ考えが及んでいないところです。
(記者)
少なくともそれが終わるまでは、市長の任にとどまるということでいいのですね。
(市長)
繰り返しになりますが、まずは皆様にお詫び、謝罪をすることが最優先だと思っております。
(記者)
はい、次にいきます。
三田市からの抗議状には、「まず公の場でのお詫びを」ということが求められていたかと思いますし、それがこの場なのかという認識はしていますが、もう1つ、「三田米の名誉を回復」ということが含まれていたかと思うのですが、そちらについてはどのように考えていらっしゃいますか。
(市長)
はい。
三田米がどのように評価されているかということも、私としては不見識でありまして、知らなかったものですから、これについても、私としてはお詫びをしなければいけないと思っております。
(記者)
謝罪文で「高い評価を受けている」と書かれているじゃないですか。少なくとも、高い評価を受けているということは確認されたのではないのですか。
(市長)
それは、後からきちっと調べた上で、謝罪状としてお出ししたところです。
(記者)
ということは、発言する段階では全く三田のお米のことを知らずに、何となく批判されたということでよろしいですか。
(市長)
先ほども申し上げましたが、私が30年以上前に食べたお米について、三田市産だったかどうかということについては記憶が不明瞭でしたので、私としては、どこの産地のお米か分からない状態で食べていたということです。
(記者)
でも、その米もまずいとおっしゃったわけじゃないですか。
「まずい」と言ってしまったので、三田のお米は後で調べてみたら美味しそうなのだなということが分かって、三田米の名誉回復というのは、これからどうされるのですか。
(市長)
まずは皆さんにお詫び・謝罪をして、そしてこれから信頼回復に向けて努力をしていくことです。
(記者)
信頼回復とは、中川市長の信頼回復を指しているのか、三田米の信頼回復を指しているのか、どちらでしょうか。
(市長)
三田市、三田市民の皆様、農家の信頼回復というのは、これは取り戻さなければいけないと思っておりますし、さらに三田市の米が、不当な評価や扱いを受けることがないように、努力をしていかなければいけないと思っています。
(記者)
分かりました。最後の質問です。
中川市長が就任されて3年8カ月ほど経過しましたが、必ず年に1度ぐらいはこうして記者が大勢集まるような失言をされ、毎回お詫びをされて3年8カ月が過ぎてきたわけですが、この間、何を反省されて、どうしたけれども、どうしてこうなってしまったのか、残り任期は4カ月少しです。また記者会見があるのかもしれませんが、どうしてこういうことが積み重なってしまったのか、ご自身で思いをいたされたでしょうか。
(市長)
はい。
1つは、やはり相手に対する配慮が足りていなかったと思っておりますし、もう少し謙虚になって取り組まなければいけないと思っておりますので、それに向けてこれからも努力していかなければいけないと思っております。
(記者)
私から以上です。
(記者)
今回の発言について、これがどのようにそのような発言の考えに至ったのかを、教えていただきたいのですが。
(市長)
はい。
私の言いたかったことは、やはり「上越のお米がおいしいですよ」ということを伝えたかったということだと思っております。ただ、その引き合いとして他の地域のお米を不適切な発言で評価してしまったことは、やはりその関係の皆さん、三田市の皆さん、三田市民の皆さん、農業者、関係者の皆さんには、お詫び・謝罪をしなければいけないと思っております。
(記者)
この発言については今2回、取り上げられていると思うのですが、他の機会でも発言はしたことはあるのでしょうか。
(市長)
何回かはあると思います。
(記者)
それはいつ発言したのでしょうか。
公の場なのでしょうか、それとも、プライベートの場面でしょうか。
(市長)
今すぐにお答えすることはできません。
(記者)
普段からそのように思っていたということでよろしいでしょうか。
(市長)
とにかく不適切だったと思っております。関係者の皆さんに謝罪をしなければいけないと思っております。
(記者)
先ほど三田市の方々でしたり、三田市民の方々にということを述べられたと思うのですが、上越市民の方々に対してはどのような気持ちを持っていらっしゃるでしょうか。
(市長)
どちらにしても、産地、どこの産地かわからないお米の中で、私としては、やはり生産されている方、関係の皆さんも含めて申し訳ない発言をしたと思っております。
ですので、そういった方々にお詫び・謝罪をしていかなければいけないと思っております。
(記者)
先ほどの質問にも出ていましたが、不当な評価を回復するための取り組みということも言われていますが、具体的に今決まっているものがあれば教えてもらいたいのですが、何かありますか。
(市長)
まずはこの記者会見で、事実について整理をして皆さんにお伝えしていかなければいけないと思っておりますし、ご迷惑をおかけしました三田市、三田市民の皆様、そして市の職員の皆さんにもいろいろと対応してもらっていますので、関係の皆さんにはお詫びをしなければいけないと思っております。
(記者)
先ほども、ご自身の進退について「まだ考えられない」というような発言があったと思うのですが、昨日のインタビュー時点でも、そこに関しては「記者会見で話します」という話もされていたと思うのですが、そこから変化はないのでしょうか。
(市長)
はい。まずは関係者の皆さん、三田市、三田市民の皆様、農家、関係者の皆様に謝罪、お詫びをすることが第一だと思っております。
(記者)
その先のことというのは、考えてないということでしょうか。
(市長)
考えに至っていないところです。
(記者)
以上です。
(記者)
今回、お米についてこういう発言だったのですが、これまでもいろいろな部分で他と比べて上越市の評価を上げようというような、そういうコメントというか、話し方というのはしてきたことがあるのでしょうか。
(市長)
お米以外の発言については、私としては記憶がありませんので、今までの話の中では、私としては記憶しておりません。
(記者)
そういうことは今回初めてで、思わず言ってしまったということですか。
(市長)
不適切な発言だったと思っておりますので、これについては関係者の皆様に謝罪をしていかなければいけないと思っております。
(記者)
先方の市長から評価回復の取り組みを求められていますが、今段階でどのようなことを考えているのかというのはありますでしょうか。
(市長)
まずは昨日、メールと郵送で謝罪状をお届けしております。
そのあとは、やはり私としてはできる限り三田市に赴いて、直接田村市長とお会いして謝罪をしたいと、そのようには考えております。
(記者)
直接お会いするということで、いつ頃にはというのはありますか。
(市長)
それは本日の記者会見であるとか、いろいろなものが終わって、三田市の方々と相談をしながら決まっていくと思っております。
(記者)
謝罪状を送り、そしてまた今朝ですかね、市長とお話したと思うのですが、お話した段階で先方の市長としては、それなりに中川市長の謝罪の姿勢を受け入れたのか、それともまだあまり認めていないのか、感触としてはいかがでしょうか。
(市長)
はい、まずは私の方から、三田市、並びに三田市民の皆様、農業関係者の皆様、その他関係者の皆様に大変ご不快な思いをさせてしまったことについて、心から深くお詫びを申し上げました。
田村三田市長からは、「米の信頼回復に向けて、努力をしてください」というふうなお話がございました。普通の声でお話をされていたと思っております。
(記者)
先ほどもありましたが、これまでもいろいろと発言を繰り返しておられますが、前回の高卒者への発言以降に、繰り返さないようにいろいろ取り組みをしているというふうにそのときも説明があったのですが、その効果はあったのかどうかというのはいかがでしょう。
(市長)
昨年の不適切発言の中で、そのあとにコミュニケーション能力であるとか様々なことについて、講師の方から学ばせていただきましたが、今回やはりそこで習ったことが、実際には成し得ていなかったことについて、私としてはその講師の方含めて協力してくださった方々に申し訳ないと思っております。
今後も不適切な発言がないように努力を続けていかなければいけないと、そのように考えています。
(記者)
この1年も、そういうものをやって努力していたと思うのですが、これからどのように努力するというか、どういうことをしていかなきゃいけないというところはありますか。
(市長)
はい、当初申し上げましたが、やはり相手に対する配慮、そして自分をもう少し謙虚に、自分たちがやっていることを謙虚にとらえていかなければいけないという姿勢が足りなかったと思っておりますので、そのことについてはこれからも努力しながら、不適切な発言がないようにしていきたいと思っておりますし、関係者の皆さんには、お詫びをしなければいけないと思っております。
(記者)
上越米をおいしいということを伝えたかったっていうときに、今回三田市を比較にしましたが、今考えると、どのように上越市のおいしさを表現すればよかったと思いますか。
(市長)
この地のいろいろな特徴があると思いますので、一番はやはり雪が降りますので、雪解けの水でできたということで表現するとか、1つの事例ですが、土地の特徴、文化風土がございますので、そういったものを、農業生産者とか、関係者の皆様からお話をお聞きして、表現していくことが大切なのかなと思っています。
(記者)
そのような表現をして、三田市とか他とは比較せずに、上越市の米のおいしさを表現すればよかったということでよろしいでしょうか。
(市長)
はい。
(記者)
今のお話のちょっと続きなのですが、昨年の失言の際には、確かおっしゃったとおりコミュニケーションの専門家の方からレクチャーを受けて、非常に学んだと。その時に、まさに今おっしゃっているように「他者への思いやりや配慮を学んだ」とおっしゃっていたと思います。
ですが、今回まさにこの不適切な発言というのは、「相手に対する配慮が足りなかった」とおっしゃっています。そうすると、この間こういうやりとりをしている我々にとっては、昨年の9月、それは何だったのかと極めて疑問に感じるのですが、ご自身はそのことについて、どういうふうに感じていますか。
(市長)
繰り返しになりますが、私としては、今そのことについては強く思いをいたしているところです。他者への配慮、謙虚さをもって事業に臨んでいくということは、これからも努力を続けていかなければいけないと思っています。
(記者)
もう1つ、1年ぐらい前にまさに別の失言があって、その時に「もう二度とこういうことはないという決意を市民に示してください」という質問に対して、「二度と起こさないように努力して決意します」とこの場で述べられたと思います。今回は二度と起こさないのに、二度という部分に当たるとお考えかどうか。
(市長)
繰り返しになります。
私としては、先ほど言った他者への配慮を、謙虚さを、常に胸に置きながら、これからも、やはり事業に取り組んでいかなければいけないと思っております。
(記者)
お聞きしているのは、今の姿勢というのは理解します。
だから、記者会見という場で「二度と起こさないように努力して決意します」と、昨年の6月27日に、市民に向けてここでおっしゃっているわけですよ。だからこそ、今回の発言は、二度と起こさないといったものが二度起きてしまったという認識を持っているとすれば、それに対する市民への責任とかどう考えるのかということをお聞きしたいのです。
(市長)
これからも、先ほど申しましたように、他者への配慮を踏まえながら、事業に取り組んでいかなければいけないと思っております。
(記者)
繰り返しのお答えを聞いているのではなくて、この場で市民に対して決意を述べているわけですよ、二度と起こさないと。これ、客観的に私は二度起きたと思っていますし、多くの方がそう思っていると思います。約束が守られなかった、決意したが駄目だったと、そのことについての責任について述べてください。
(市長)
まずは、三田市、三田市民の皆様に、その関係者の皆さんに謝罪とお詫びを尽くすことが最優先であると思っておりますので、そのことについては、改めて反省しながらやっていくことだと思っております。まずは三田市の皆さんの信頼を回復することが一番大切だと思っております。
(記者)
今回の発言によって、市に対してどのくらい苦情が寄せられているのか、どのような内容なのかというのをお聞かせください。
(市長)
本日正午現在で、市内外から93件、内訳は電話で70件、メール等で23件寄せられております。内容について、私はすべて拝見しております。いろいろなご意見がございますので、私としてはすべて目を通すようにしたいと思っております。
(記者)
どのような内容でしたでしょうか。
(市長)
1つはやはり生産している方々から、「こういう批判を受けるのは納得できない」ということです。そういった方々への尊敬の念であるとか、今まで積み重ねてこられたことへの思いが足りなかったと思っておりますので、そのことがやはり一番印象に残っております。
(記者)
市に対するイメージダウンというものを、どういうふうにお考えでしょうか。
(市長)
それについては、とにかく私とすると三田市、三田市民の皆さん、その他の関係者の皆さんに謝罪・お詫びをして、それを続けていくことが大切だと思っております。
(記者)
すみません、上越市のイメージダウンはどのようであるかということをお聞かせいただきたいのですが。
(市長)
はい。
それを回復するためにも、やはり謝罪を続けていかなければいけないと思います。
(記者)
どのようなイメージダウンでしたでしょうか。
(市長)
先ほどから申し上げているように、他の地域のものを不適切に表現してしまったことがいけなかったと思っております。そのことが1つ評価に繋がっているのではないかと思っております。
(記者)
今回の上越市に対するイメージダウンは大きいとお考えでしょうか。
(市長)
それはそれぞれの方がお考えになることだと思っておりますが、私としては、そういう批判を回復するためにこれから努力をしていかなければいけないと思っています。
(記者)
その上で、上越市民に対してどのような気持ちでいらっしゃいますでしょうか。
(市長)
不適切な発言をしないように、これからも努力をしていきたいと思っています。
(記者)
今の質問や回答に少し重なるかと思うのですが、市長が三田市の方や関係者にお詫びを送ったとか信頼回復に努めたいということだと思うのですが、上越市民の方の信頼も失っているのではないかというふうに考えます。そういったところに対しては、市民の方にどういう思いでいるのか、市民からどんなふうに信頼されているのか、もしくはいないのか、どういうふうにお考えでしょうか。
(市長)
はい、まずは今回の不適切な発言については、そういう発言をしないように努力をしていかなければいけないと思っておりますし、私の評価については、いろいろなご意見もあると思いますし、その中で私としては受けとめていきたいと思っております。
(記者)
そういう発言をしないためにも努力したいということなのですが、市長の中で、そもそも何でそういう発言をしてはいけないと、どういうふうな理解をお持ちなのでしょうか。
(市長)
はい、繰り返しになりますが、自分の地域のものを評価するにあたって、他の地域のものを、例えば産品であるとか、いろいろなものを不適切な形で表現してはいけないということは、今回、改めて胸に刻みましたので、そういうことをしないようにしていかなければいけないと思っています。
(記者)
お詫びなのか、決意になるのか、上越市民の方に伝えたいことが今あればお聞かせください。
(市長)
私自身、稲作をしていた経験もありますので、そういう意味では、自分がそういう声をかけられたときには、やはり嫌な思いをするだろうと思っておりますので、そういう意味で、生産者の皆さんに対しては本当に今回は申し訳なかったと思っております。
(記者)
三田市長に「不当な評価を回復する取り組みをしてくれ」と言われたと思うのですが、先ほどの質問の中で、記者会見で事実を整理してお伝えするということも1つ含まれていたと思いますが、それ以外に何か、現時点でアイデア段階でも構いませんので、その不当な評価を回復するために何かこういうことをしていきたいというようなことはありますか。
(市長)
繰り返しになりますが、やはり三田市、三田の市民の皆様、農家の皆様、そして関係者の皆様等に対して、お詫び謝罪をして、きちっとした形で信頼回復をすることがまず第一だと思っておりますので、その先のことについては、また改めてということになると思います。
(記者)
また改めて何か新しい施策であるとか、ご自身で何か進めたいということがあり次第、またそれは進めていくというような、そういった考えでいいですか。
(市長)
はい。
(記者)
私の理解が足りないところもあって、お聞きできればと思うのですが、そもそもどこで生産されたかわからないお米だったというお話があったのですが、そうした状態にもかかわらず、なぜ三田市のお米がまずかったと、美味しくなかったと言ってしまったのかというところが理解できないのですが、そこをもう少し教えていただけますか。
(市長)
「三田市の米がまずかった」とは言っていないのです。
「自分の家で食べていたお米は、美味しくなかった」と表現したということです。
(記者)
中学・高校時代を過ごして、自宅で食べた、家で食べたお米が美味しくなかったという表現だったということでよろしいですね。
(市長)
はい。
(記者)
分かりました。
(記者)
今の質問への回答なのですが、今までどこにも出てきていなかった回答かと思うのですが、これ、最初からこうだったのですか。
「三田市に住んでいたときに食べていたお米が、どこの米だか分からなかったが、まずかった、美味しくなかった」とお話したというのは、これ最初からの話なのですか。
これ、1日や3日にお話したときはもう確実に三田市の名前を挙げて、かつ、酒米か主食用米かはよく分かりませんが、「米は美味しくない」という旨の発言をされているのですが、今の回答が正しいのですか、それとも当初聞いたものが正しいのですか、どっちなのですか。
(市長)
今申し上げたことが正しいと思っています。
(記者)
今の回答が正しいのですね。
三田市で自宅があった頃に、おうちにあったご飯を食べていて、美味しくないと思っていたのが、その評価に繋がって三田市のお米かどうか分かりませんでしたっていうのが正しいのですね。
(市長)
はい。
(記者)
分かりました。
それと先ほど、ご自身で農業をやられていて、農業をやられていたら、美味しくないよって言われたら嫌な思いをするだろうという発想があったにもかかわらず、どうして三田市のお米は簡単にけなせるのでしょうか。
(市長)
三田市のお米をけなし…。
(記者)
三田市長から抗議が来ていますよね。
(市長)
はい。
(記者)
三田市は少なくともけなされたと思っていると思うのですが。
兵庫県産のお米でもいいです。どうして兵庫県産のお米をけなせてしまうのですか。
(市長)
どこの産地かは、私としては分かっておりません。
(記者)
分かりました。では、特定の産地を誹謗したものではないということですね。
(市長)
はい。
(記者)
分かりました。
(記者)
今の件なのですが、どこの産地かご自身の認識として正確に三田市でとれたものか、あるいはその周辺のものなのか、子どもの頃に食べていたものだから分からないという、事実問題としてそこは理解できるのですが、お話しされた文脈の中で言うと、少なくとも三田市周辺でとれたと考えられる。聞いている人の99%がそうとしか受け取れない発言ですよ。
だから、こういった三田市長さんが抗議するという事態になっているわけですよ。
どこの産地か分からないものだったら、誰も抗議してこないのではないですか。今の事実認識はこれでいいのでしょうか。
(市長)
ですので、1日と3日の私の表現が間違っていたということです。
(記者)
表現方法間違いというのは認められているとおりで、理解できるのですが、今おっしゃったどこの産地かわからないお米について美味しくないとかまずいとか言ったのだという事実の認識というのは、当時お話しされた文脈中身のお話、全体の意味からいって、ちょっとそれと異なっているのではないかと思うのですが。
(市長)
今日申し上げたことが、正しいことです。
(記者)
そうではなくて、それは、中川市長が正しいと思っているかもしれないですが、聞いた人にしてみれば、どこの産地かわからないお米を食べたら美味しくなかったというお話を聞いたという認識は持てないですよ。
(市長)
なので、私としては表現を間違っていたと申し上げました。
(記者)
三田市から抗議状が来ていて、中川市長は「三田市のお米を批判しているのではない」と言ったということになると、記事は、中川市長は三田市のお米を批判したものではないと話したということになるのです。
三田市長の抗議要求と謝罪文の内容と、完全に違う記事が発生します。それでもよろしいですか。
中川市長は、「三田市の米を批判してないと」今おっしゃいました。
(市長)
はい。
(記者)
その一方で三田市に対して謝罪文を送っています。
謝罪文の内容はお書きになったとおりです。ですから今全く違うことをされているということでお気づきになりませんか。
(市長)
私としては、今申し上げたことが正しいと思っております。
(記者)
一貫しているのですね。
このまま書かせていただきます。ありがとうございます。
(記者)
今の表現方法の話の続きなのですが、市長は三田市産ですとか、どこの産地か分からないものをもって「まずい」と発言したというようなご認識を今お話しされましたが、1日の式典でのやりとりの文脈で、山田錦の話酒米の話をした後にそれを「まずい」と表現されてしまえば、三田市産の米をけなしたように聞こえるということは、市長としてはご認識されていますか。
(市長)
はい。ですので、私としては表現を間違ってしまったと思っております。
正確に伝えなければいけなかったと思っています。
(記者)
分かりました。
(記者)
抗議状では、「三田市の農業者へ対する侮蔑」という表現で来ているのですが、それは田村市長に対して中川市長の言ったことが正確に伝わっていないという認識なのでしょうか。
(市長)
田村市長は、「産地がどこであろうが、批判したことそのものが生産者に対してやってはいけない発言だった」ということで抗議いただいております。
(記者)
三田市で食べたものを、市長がおっしゃっているわけですよね。
(市長)
はい。
(記者)
田村市長は、三田市産のお米について、そういうことを言われたという認識で、出していると思うのですが、齟齬になっていませんか。
(市長)
私の認識とすると、30年以上前に食べたものなので、その産地がどこであるかというのは確認はできないと思います。
(記者)
念のためお聞きしますが、私の認識としては、基本的にはそこで食べるものは地元のお米も多いと思うのですが、その辺は、例えば上越だと上越米だし、魚沼であったら魚沼米も多いと思うのですが、三田で食べたものはどういう米が多いと思っていますか。
(市長)
普通の主食用米を食べていました。
(記者)
食用米を食べていると思うのですが、どこの産地の米が三田では食べているものが多いと思っていますか。
(市長)
それは私には分かりません。
その当時、どこの店でどういうものを、どこの産地のものを売っていたかというのは、私には分からないので。
(記者)
昨日三田市長に送った謝罪状の4行目に「当市のお米と食味を比較し」と書いてあるのですが、これは間違いなのでしょうか。
(市長)
ここに書いていることは、三田市の産地のお米をおとしめるではなくて「他の産地の」というふうに表現していますので、私としては、そこはやはり記憶にないところですので、表現としては間違っていないのではないかと思うのですが。
(記者)
「他の産地」のというのは、「上越市産以外の」という意味じゃないのでしょうか。
(市長)
そうですね。
(記者)
だから、「当市のお米との食味を比較し」というのは、三田市の米との食味を比較してということですよね。
(市長)
当市というのは上越市です。
(記者)
上越市なのですか、これ。
(市長)
上越市が出していますから。
(記者)
上越市のお米との食味を比較してということですね。
そうしますと、中川市長はどこの産地のものか分からないお米に対して、不適切な発言をしたのに対して、三田市長が抗議されているという構造になるのですが、これでよろしいのでしょうか。
どこのお米かも分からないのに、三田市長が怒っていらっしゃるということなのですが。
(市長)
先ほども申し上げましたが、田村市長は、「三田市産でなかったとしても、他の産地のものを不適切な発言をすることそのものは、そういったことに携わっていらっしゃる方々をおとしめることだ」ということでご批判いただいていますので、私はそのことについてお答えをしているところです。
(記者)
ご認識を確認したいのですが、「30年ほど前だったので、当然その産地とかは分からない」というのは分かると思うのですが、その上で、高校時代とかを過ごした三田市で食べられたお米はおいしくないというふうに、上越市産との米を比較する中で使ってしまったということは合っていますよね。
(市長)
はい。
(記者)
そこは間違いないですよね。
そうなると、当然どこ産かわからないが、三田市という地名が出てきてしまう中で、結果としておとしめる表現になってしまったというような認識で大丈夫ですかね。三田市産のお米は確かに直接食べているかどうか分からないので、おとしめているかどうかちょっと分からないかもしれないですが、三田市のお名前を出して比較してしまったということはご自身で認識されているということでいいですか。
(市長)
はい。
(記者)
分かりました。