過疎・高齢化に伴い、地域住民による自然環境の維持・保全が困難な状況となっていることから、市民全体で将来にわたり森林を健全に守り育てる意識を醸成するとともに、水源涵養など中山間地域の持つ多面的機能の向上及び自然環境の保全に資する事業を実施する。
中山間地域の資源やそれらが生み出す恩恵は地域住民のみが受けているのではなく、市民共有の財産であることを理解し合い、市民全体で支える意識を醸成する。
中山間地域における生活に住みよさを実感することができるよう、利用しやすい移動手段の実現に取り組むほか、道路の維持や雪対策を行い安全・安心な日々の暮らしを確保するとともに、地域における支え合い体制づくりなど、中山間地域の実情に応じた支援策を実施する。
地域住民の生活の糧となる農林業を活性化するため、中山間地域の農地を保全し、多面的機能の発揮や地域特性をいかした特色ある農産物の栽培等を推進するとともに、次の世代を担う人材の確保・育成や経営確立に向けた取組を支援するほか、ほ場管理等の省力化やコスト低減に向け、ICT等の先端技術を活用したスマート農業や鳥獣対策を推進する。
集落に新たな活力を生み出す人材を確保し、コミュニティ機能を維持するため、集落等と連携し、中山間地域への移住と定住を促進する事業を実施するとともに、地域と深い関わりを持ってもらう人の増加に取り組む。
中山間地域の資源を活用し、都市部や同じ中山間地域に居住する多様な主体との交流を促進することにより、中山間地域の魅力を発信し、交流人口の拡大と地域の活力向上につなげる。
集落の維持や活性化に向けた話合いを通じて、住民同士のみでなく平場に住む集落出身者や企業・団体等との連携による支え合い体制づくりを促すなど、集落が行う自主的・自発的な地域づくり活動を支援する。
外部人材を活用した地域づくり活動を実施する集落に対し、新たに地域おこし協力隊を導入する。
指定棚田地域における「指定棚田地域振興活動計画」の実践に向けた取組を支援する。