令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、ブロック塀等が崩れやすくなっている可能性があります。十分に気を付けてください。
また新たにブロック塀をつくる場合には、以下のことにご注意ください。
平成30年6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震により、ブロック塀が倒れ犠牲者が出る重大な事故が発生しました。また、平成28年の熊本地震などの過去の地震においても同様の事故が発生しています。
これらの倒壊したブロック塀等においては、鉄筋の配置が不十分で施工不良がある等の指摘がなされています。
塀の高さが1.2メートルを超える場合は鉄筋を入れることや、塀を支える「控え壁」を設置することなどが必要です。また、古いブロック塀などは倒壊の恐れがあるので、建築士等の専門知識を有する方と相談し補強してください。
地震発生時にブロック塀等が倒壊すると避難や救助活動の妨げにもなります。地震への備えとして、敷地内の塀の点検をお願いします。
安全点検の結果、危険性が確認された場合には、付近通行者へのすみやかな注意表示等及び補修、撤去等を行ってください。
また、ブロック塀等の重量のある塀を造るときは、建築基準法の規定を守り正しく工事を行ってください。
ブロック塀について、以下の項目を点検し、ひとつでも不適合(チェックが付かない項目)があれば危険なので改善しましょう。
まず、外観で以下の1から5をチェックし、すべての項目にチェックが付かない場合や分からないことがあれば、専門家に相談しましょう。
塀の高さは地盤から2.2メートル以下か。
塀の厚さは10センチメートル以上か。
(塀の高さが2メートル超2.2メートル以下の場合は15センチメートル以上)
塀の長さ3.4メートル以下ごとに、塀の高さの5分の1以上突出した控え壁があるか。(塀の高さが1.2メートル超の場合)
コンクリートの基礎があるか。
塀に傾き、ひび割れはないか。
(専門家に相談しましょう)塀の中に直径9ミリメートル以上の鉄筋が、縦横とも、80センチメートル間隔以下で配筋されており、縦筋は壁頂部および基礎の横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛けされているか。
(専門家に相談しましょう)基礎の根入れ深さは30センチメートル以上か。(塀の高さが1.2メートル超の場合)