麻しん(はしか)は感染力が非常に強く、肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすなど、重症化や死亡するおそれがあるため、十分な注意が必要です。
麻しんワクチンが有効です。就学前のお子さんは、麻しん・風疹(MR)ワクチンを用いた予防接種を受けましょう。
麻しんウイルスによって起こる、非常に感染力の強い感染症です。
麻しんウイルスに感染した人から、空気感染、飛沫感染、接触感染によって感染します。症状が出る前から感染力があり、感染力が非常に強いです。
通常、潜伏期間は10日間から12日間であり、始めの2日から4日は発熱、せき、鼻水などの症状が出ます。
その後、いったん熱が下がり、再び高熱が出て、顔や首、全身に発疹が現れます。発疹が出てから4日から5日程度で熱はおさまります。
合併症などがなければ通常は7日から10日で回復しますが、まれに肺炎や中耳炎、脳炎を合併するなど、重症化や死亡するおそれがあります。
近年は、東南アジアへ旅行した人からの感染例が増えていますので、海外旅行に行く際は注意が必要です。
最も有効な予防方法です。麻しんの予防接種を受けていない人や感染したことのない人は、接種をおすすめします。
患者に接触してからでも、3日以内であれば、予防接種により発症を予防できるといわれています。
また、3日を過ぎていても、患者との接触に気付いた時点で、早めにかかりつけの医療機関にご相談ください。
感染初期であれば、緊急ワクチン・免疫グロブリンの投与により発症を防止できる可能性もあります。
麻しんの予防接種を受けた人は、発症しても軽症で、発疹も少ない特徴があります。
麻しんの患者に接触してから10日くらいで「かぜ様症状」が現れたら、すみやかに受診することをおすすめします。
医療機関を受診する際は、あらかじめ医療機関で電話で「麻しんの患者に接触したことがある」、「麻しんの疑いがある」などと連絡してから受診してください。(医療機関での二次感染をできるだけ防ぐためです)