感染性胃腸炎はウイルスに汚染された食品の摂取や、感染者を介して人から人へ感染します。
例年、冬から流行し始め、5月頃まで続きます。
手洗いの実施やふん便・おう吐物の適切な処理等、予防策を徹底し感染を防ぎましょう。
発生状況についてはこちら をご覧ください。
感染力のとても強いウイルスです。少量のウイルス(数個から100個)が体に入っただけで感染すると言われています。
このウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。
特に、食中毒では「3」のように食品取扱者を介してウイルスに汚染された食品を原因とする事例が、近年増加傾向にあります。
主な症状はおう吐、下痢、腹痛です。
ノロウイルスの場合発熱は軽度ですが、ロタウイルスの場合発熱の頻度が高く、重症度が高いといわれています。脱水症状がある場合は、水分の補給を忘れずに行ってください。
ノロウイルスの場合感染してから1~2日後、ロタウイルスの場合感染してから2~4日後にこれらの症状が出てきます。症状は短期間(1~2日)で回復しますが、ウイルスの排泄は2週間ほど続くことがあります。症状が改善した後も、他の人に感染させないよう注意が必要です。
有効な薬剤等はないので、ていねいな手洗いによりウイルスを洗い流すことが重要です。
石鹸を用いて十分に洗い、すすぎも流水で十分に行いましょう。 特に調理前、食事前、外出後、トイレの後や下痢をしている人の世話をした後はていねいに行ってください。
二枚貝はできるだけ加熱して食べましょう。加熱する場合は中心部までよく火を通します。食品の中心温度は85度以上で、1分以上加熱するのが目安です。
まな板や包丁などの調理器具は洗剤などを使用し、十分に洗浄してください。市販の塩素系漂白剤を0.02パーセントに薄めた消毒液に数分浸すかふきん等で浸すように拭き、10分後に水洗いまたは水拭きします。85度以上で1分以上の熱湯での消毒も有効です。
ウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあります。
おう吐物や便の処理には以下の点を守り、十分に注意しましょう。
一般的な塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム濃度5~6パーセント)を使用する
塩素系漂白剤については、使用上の注意をよく読んでから使用してください。
学校欠席者情報収集システムから発生状況を確認できます。
対象は、市立保育園・幼稚園・小学校・中学校、市内高等学校・特別支援学校、私立保育園、認定こども園です。
「出席停止・疾患の登録(感染性胃腸炎)」から確認できます。その他、インフルエンザの発生状況等も確認できます。