子育てをしていると、子どもがいうことを聞いてくれなくて、イライラすることもあります。
つい、叩いたり怒鳴ったりしたくなることもありますよね。
一見、体罰や乱暴な言葉による叱責には効果があるように見えますが、恐怖により子どもをコントロールしているだけで、なぜ叱られたのか子どもが理解できていないこともあります。
最初は「愛の鞭(ムチ)」のつもりでも、いつの間にか「虐待」へとエスカレートしてしまうこともあります。体罰や乱暴な言葉での叱責による「愛の鞭(ムチ)」は捨ててしまいましょう。
そして、子どもの気持ちに寄り添いながら、みんなで前向きに育んでいきましょう。
詳しくは「愛の鞭(ムチ)ゼロ作戦」リーフレット [PDFファイル/1.58MB]をご覧ください。
一見、体罰や暴言には効果があるように見えますが、叩くことによって得られた子どもの姿は、叩かれた恐怖によって行動した姿。自分で考え行動した姿ではありません。「愛の鞭(ムチ)である」と親が思っても、子どもにとって大人から叩かれることはとても怖いことです。ちょっと叩かれただけ、怒鳴られただけでも、心に大きなダメージを受けることもあります。子どもだからといって、暴力や暴言が許されるわけではありません。それに体罰や暴言は「虐待」へとエスカレートする可能性もあります。「叩かない怒鳴らない」と心に決めましょう。
親に恐怖を持った子どもはどのような行動を起こすでしょうか。親に気に入られるように、親の顔色を見て行動するようになります。また、恐怖を持つ親に対しては、子どもが心配事を打ち明けられなくなります。心配事を相談できないと、いじめや非行など、より大きな問題に発展してしまう可能性もあります。
子どもが言うことを聞いてくれないときに、イライラすることは誰でもあること。でも、疲れていたりして、もともと抱えているストレス度が大きいと、子どものちょっとした行動(おもちゃの取り合い、すぐに動かないことなど)をきっかけにイライラが爆発してしまうことがあります。イライラが爆発する前に、クールダウンするための、自分なりの方法を見つけておきましょう。
イライラしたときはクールダウン:深呼吸する、数を数える、窓を開けて風に当たるなどしてみてはどうでしょうか。
育児の負担を一人で抱え込まずに、家族に分担してもらったり、自治体やNPO、企業などのさまざまな支援サービス(ファミリーサポート、家事代行サービス、一時預かりなど)の利用も検討しましょう。子育ての苦労について気軽に相談できる友だちもできるといいですね。
子どもに「イヤ」と言われたとき、親自身が戸惑うこともあるでしょう。でも、2~3歳の子どもの「イヤ」は、自我の芽生えであり、成長の証しでもあります。「どうしたらいいかな」と子どもの考えを引き出し、必要に応じて助け船を出しながら、子どもの言い分を気長に聴きましょう。
「わがままな子になっては困る」という想いから、親は指示的に対応してしまうこともありますが、子どもの成長過程で必ず通る道だと大らかに構えて、子どもの意志を後押ししていきましょう。