スーパー等で使用されているレジ袋の多くは「高密度ポリエチレン」という素材を原料に製造されており、素材の特性で剛性に優れており、引っ張っても伸びにくい強さがありますが、引き裂き強度は弱く、切れ目が生じると破れるおそれがあります。
一方、市指定のごみ袋は、ご覧いただきました広報上越(本年6月号)のとおり、環境にやさしい取り組みとして米ぬかなどを利用したバイオマスプラスチックを原料としております。これは、再生可能な植物資源を原料としたプラスチックをごみ袋として活用することで、焼却処分した時に、一定の期間を通して見た場合には、地球温暖化の要因の一つとされる大気中の二酸化炭素濃度を上昇させないとともに、化石資源の利用を低減することをねらいとしているものであります。
このバイオマスプラスチックと、突き刺し強度が高く、高密度ポリエチレンと比べ良く伸び、ごみを詰め込んでも伸びることで破れづらい「低密度ポリエチレン」という素材を使用して製造しているところです。
このように袋は目的や用途に適した素材を使用していることから、市指定のごみ袋はレジ袋として使用した場合に持ち手や袋が伸び、正常な形状を維持しなくなり、ごみ袋として使用する際に、中身の散乱等が懸念されます。
また、万一、市指定のごみ袋に初期不良品があった場合は、市で正常の物と交換する対応をしておりますが、ごみ袋以外にも使用し、不意に穴や裂け目が生じた場合は、市として初期不良かどうかの判断が困難となり、交換いたしかねることとなります。
これらのことから、市指定のごみ袋はごみ袋としての使用のみでお願いしております。
また、市では、使用済みのレジ袋は、資源物のプラスチック製容器包装として回収し、プラスチック製品などに再商品化するリサイクルを進めており、今後も引き続き、ごみの排出量の削減とリサイクルの推進を目指し、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の取組を進めてまいります。
担当:生活環境課
(注)回答内容は回答当時のもので、現在は異なる場合があります。